釧路市男女平等参画審議会(令和5年度第1回 令和5年5月22日開催)

ページ番号1012357  更新日 2023年6月28日

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会議名

令和5年度 第1回 釧路市男女平等参画審議会会議録

開催日時及び場所

令和5年5月22日(月曜日) 午後3時/釧路市役所本庁舎 第3委員会室

主な議題

1 議事

(1) 令和4年度事業実績と令和5年度計画について
(2) くしろ男女平等参画プランの中間見直しについて
(3) パートナーシップ制度導入に係る検討について

2 報告事項

(1) 男女平等参画センターふらっとの令和4年度実績について

3 その他

結果

1 議事

(1) 令和4年度事業実績と令和5年度計画について事務局より説明、意見が出された
(2) くしろ男女平等参画プランの中間見直しについて事務局より説明、意見なし
(3) パートナーシップ制度導入に係る検討について事務局より説明、意見が出された

2 報告事項

(1) 男女平等参画センターふらっとの令和4年度実績について事務局より説明、意見が出された

3 その他

今後の予定について説明

発言要旨

1 議事

(1)令和4年度事業実績と令和5年度計画について

委 員:C評価となった防災分野はあて職の問題があるため、評価が必要か疑問である。防災会議への女性の参画を促進するため、委員に女性枠を作ること、既存団体の他に女性の多い団体を構成団体に加えることなどについて検討してほしい。事業結果で説明すべき部分はあるか。
事務局:前回結果と比較すると、新型コロナウイルスの影響で実施されていなかった事業が今年度は実施されていて、昨年度「評価なし」の事業がいずれもA評価となり、滞りなく実施できている。防災分野でも出前講座の開催など、昨年度はB評価だったものが、今年度は効果を狙える回数が実施できA評価となっており、努力の結果だと考えている。
委 員:市民から意見を聞いていて、妊娠・出産・育児における支援は内容が充実していると、子育て中の30代の母親たちから好評だった。性教育の促進の部分について、紙による啓発や講座の開催などの他、性教育の対象の中心である若い人はスマートフォン、SNSからの情報収集に長けているので、細かいところを今から十分伝えていった方がよいという意見が出されていた。日本では性教育を受けていない大人がほとんどで、大人の性教育が必要だという話が出ており、タレントのシェリー氏がYouTubeで性教育の動画を流しているため、若い人たちにも見てほしい。女性の健康支援、市立病院への女性医師確保については難しいところだが、自分たちもできるところがあれば協力していきたい。
委 員:人口が減ると予算が減り事業もできなくなる。釧路市だけでなく、日本がこれから厳しい時代を迎えるので、医師、医療従事者の確保、介護の分野など、全て不足する段階にあり、女性医師の確保は難しいと思うが、市で特段に頑張ってほしい。

(3)パートナーシップ制度導入に係る検討について

委 員:今後の流れが示されたが、導入についての市の考えは。どのように審議されるのか。
事務局:本件の担当部署は市民協働推進課で庁内の関係部署と協議のうえ、本審議会で導入について検討いただき、内容については委員の皆様に精査していただくものと考えている。
委 員:法的なことを明示している市と、明示していない市があるが、その差はなぜ生じるのか。
事務局:例として、北見市では昨年度パートナーシップ制度を導入したが、今年の4月から子どもの名前を記載できるようにするなどの変更を行っており、導入後も改良可能な制度であると考えている。
委 員:委員だけで検討するには難しい部分があり、他都市の情報収集も必要だが、市内在住の当事者の方たちの意見を聞き取ってほしい。
委 員:パートナーシップ制度については社会情勢から鑑みても進んでいくべきと思っているため、止めるということではないが、性的マイノリティであるかどうかについて、ほぼ自己申告になっていることについては驚きを感じている。他の観点から考えると、行政に対して詐称できるということで、ある程度、留意事項などで制御しないと、例えば、性的マイノリティでなくとも詐称して制度を使う人も出てくるのではないか。あまり緩い制度にすると、先々難しい面も出てくるのではないか。
委 員:その点について個人的には、行政の立場としては性善説で進めていく方がよいと思っている。制度の落とし穴となるような部分については、十分に気を付けていただきたい。
委 員:個人的には進めていかなければならないと思っており、当事者からは、帯広市をモデルとして、公正証書などの利用が難しい制度と、そうではないものを使い分けるとよいといった意見を聞いている。この制度は本当に難しく、自称LGBTという人も出てきて、トイレなどで性被害の温床となることも実際に起こっているため、慎重に進めていかなければならない。
委 員:国内でも、男女別のトイレを無くしたところがあると聞いたことがある。
委 員:避難所などではこの問題も必ず出てきて、今、トイレは入ると見えなくなってしまうが、「みんなのトイレ」として個室で、オープンに扉1枚で区切る形にしていこうという話も出ている。問題が起きたら、良い制度ができても後退してしまうことがあるため、慎重に進めていくべきであると思う。
委 員:急ぐことはないが、苦しんでいる人を救う、生きづらさを解消するということについて、折り合いをつける難しさはあるが、いろいろな意見を聞きながら、進めていただきたい。課題も多く、しっかり取り組んでいかなければならないことだと思う。

2 報告事項

(1)男女平等参画センターふらっとの令和4年度実績について

委 員:ふらっとには、利用者の意見を聞くための意見箱はあるか。
事務局:利用者からアンケートは取っているが、意見箱はなかったかと思う。意見を聞く方法について協議したい。
委 員:「家のパパご飯」事業は、家でパパがご飯を作るようになることを目的としているとのことだが、子供連れの若い夫婦から話を聞くと、夫婦ともにご飯を作りたくなく、どちらが作るかでけんかになるということであり、作れなくてもコンビニで買ったものでもよい、と提案している。働いている方は家で食事を作る時間がないので、気軽にできるものにすると評価されるのではないか。
事務局:「家のパパご飯」は令和2年度に市主催で開始し、当初はコンビニで手に入るもので作ることができるような簡単な料理を想定していたが、凝った料理が応募されるようになっている。当初の趣旨も踏まえて指定管理者と相談していきたい。
委 員:若い人の考えと乖離があるかもしれないので、コンセプトを少しずつ変え、若い人の意見を聞きながら工夫していくことも必要と思う。

3 その他 

委 員:性的少数者であることについては自己申告であるため、トイレや公衆浴場などでの性被害の温床にならないか危惧があり、自分はどちらかというと慎重派である。進めるにあたっては、トイレや公衆浴場、生活保護の不正受給などの問題も生じているので、他都市で起きた問題点とその対策について、同時に検討していかなければならない。また、子育て支援に対して、もう少し力を入れていった方がいいのではないか。若い人から話を聞くと、お金が掛かるために子どもを作ること自体が贅沢になっているという印象すらある。もっと活気のある釧路市にしていくためには、子どもを作ることに躊躇するような、罪悪感を覚えるような市であってほしくない。北海道で実施している牛乳やお米券を配付する事業のような直接支援を行うと、子どものいる世帯などのためになるので、市も同様の支援を行うといいと思う。
委 員:看板で「男女平等のまち釧路市」と謳ったらいいのではないか。看板設置は、意識醸成や女性の活躍の一助になるのではないか。
委 員:自分が勤務する会社では課題として女性の活躍に取り組んでいるため、審議会の内容を参考にしながら、自分の会社でも進めていきたい。
委 員:男女平等参画プランや、パートナーシップについて、各課と連携してプランを作っている中で、進まない原因や抵抗となっている理由は何か。パートナーシップ制度は、進んでいくと思うが、時間が経っていくとカップルではなく、3人4人の複数のメンバーシップになりうるだろうと考えられ、一夫多妻ということではないが、そうなると全て崩れてくるのではないか。
事務局:プラン推進のうえでの障害として、例えば市は条例で審議会の女性の割合を40%以上と定め、各課に協力を依頼しているが、港湾や水産、防災分野などでは、委員の選出母体となる団体の中に女性が一人もいないということがある。こういった分野でも女性の意見を聞くことは必要であるため、変更できる部分がないか、工夫していきたい。
委 員:防災の講習会に参加すると、その中に女性はいるが中心になっておらず、数も少ない。地域からも、避難所における女性の悩みなどに関する意見を聞きたいといわれていて、乳児がいて授乳などの時に困るだとか、生理用ナプキンやトイレ、着替えのことなど、いろいろ問題もあると思うので、若い方からの意見を聞く場面も設定してほしい。
委 員:若い人が審議会に参加するといいのだが、若い人たちは悪目立ちしたくない世代であるため、自分のような年代の者が代わりに意見を伝えている。福祉関係者と関わる機会が多く、現場で働いている人から、釧路市は福祉に偏りすぎていて市民が依存体質になっている、という意見を聞いた。自分もひとり親としていろいろなサービスを利用した経験があり、市役所に出向けば受けられるサービスについての情報を得られるが、行かなければ教えてもらえず、市民全体に行き届かないので、自分で出向くということについて教えてくれる、メンター、伴走者のような存在がいるといいと思う。自分は女性起業塾を受講した後で起業しており、夫婦二人で働いている以上に収入を得ているひとり親はたくさんいるので、ひとり親イコール貧困と言われることについては心が痛む。釧路市は十分サービスが受けられるまちだと思っているが、認知不足ということがあり、周知していくべきだと思う。
委 員:本審議会は、男女がおよそ半分ずつで構成されているが、世の中では男女の平等はまだまだ遠いということが実感であり、個人の心の中の問題と、社会的な問題の両方を進めていかなければならないため、難しい面があると思っている。
 

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