令和7年第4回釧路市上下水道事業審議会(令和7年2月25日開催)
会議名
令和7年第4回釧路市上下水道事業審議会
開催日時及び場所
令和7年2月25日(火曜日)14時00分~15時15分
釧路公立大学 1階 第一会議室
議題
1 議論の整理・答申のポイント
主な発言要旨
1.議論の整理・答申のポイント
・4年に1回の料金算定期間において、その時点での経営のあり方等について議論していくことも必要だが、このまま値上げを続けて行っても独立採算には限度があるため、さらに先のことも見通して、一般会計からの繰入れや国からの補助について要望などをしていくことが必要ではないか。
→施設の老朽化と人口の減少は全国的な課題となっている。そのような中、釧路市としても全国的な協会組織等を通じて国費確保に向けた要望はこれまでも行っているところであり、今後はさらに拡大を要望していく必要があると考えている。
・収入の少ない世帯に減免等を行う考えはあるのか。
→原則は使用した水の量に応じ、公平に料金を負担していただくもの。そのような中で、総体の料金を圧縮するため、一般会計からの出資を活用するといった手法もある。また、家事用の水道料金を業務用より低く設定するなど、料金体系において利用者に配慮している。
・独立採算という原則はあるが、経営が厳しい場合は国が手助けしてくれるのか。
→経営が厳しいからと言って、赤字分を補助してくれるという制度はないが、施設の整備に対する補助制度はある。その補助が手厚くなれば、自治体の負担は減るため、今後も国に対し要望をしっかり行っていく。
・採算が合うように値上げするというのは分かるが、独立採算といっても、経費削減や見直し等をしっかり行い、それを利用者に対し周知する必要がある。
→水道事業では職員3名減のほか省エネ機器の導入など最小の経費で最大の効果を出せるように常に経営の効率化に努めているところであり、利用者への周知についても引き続き行っていきたい。
・料金算定期間である4年の中で料金を上げたり下げたりすることはできないため、4年間の収支をどのように算定するのかが大変だと思う。
→料金算定期間をあまり長く設定すると、収支の見通しが難しいため、算定期間を4年間としている。ライフラインを守るために計画的な施設の更新等を進めて行かなければならない中で、独立採算という原則のもと、将来を見通した事業運営が必要であると考えている。
・これまでの審議会で示されてきたグラフや表の数値を見ると、水道事業はこのままでは事業が成り立たないということが理解できた。釧路市は湧き水ではないため、水をきれいにするのも相当なコストがかかる点が他自治体と違うところだと思うが、新浄水場のような新しい技術を導入することで、コストダウンも図られると思う。
→釧路川は湿原を通ってくる水のため、処理が難しい水質である。新浄水場では、水処理の方法が膜ろ過方式となることで、より安全な水を供給することができる。今後も引き続き、安全安心な水を供給できるよう水道事業としての使命を果たしてまいりたい。
・削減できるコストのほか、活かせる資源についても検討が必要だと思う。収支不足だからただ値上げをするのではなく、コストの削減等をしっかり行ったうえで、値上げの幅を圧縮するなど取り組んでほしい。
→例えば、余剰ガスを活用した発電や汚泥を肥料化し再利用するなど、資源の活用について釧路市は先進的に進めている。コストの削減については、かかるコストとメリットのバランスを見極めて投資を行っていく必要があり、今後も検討を行っていく。
・水道料金の値上げは市民にも事業者にも大きな負担となるため、少しでも値上げの幅を小さくできるかが重要。様々な手法で少しでも値上げ幅を小さくできるような取り組みを行い、市民や事業者に対し周知してほしい。
→料金についてどうするかは、審議会の答申を踏まえて市の方針を決定させていただく。その結果、料金を値上げする場合においては、令和6年度の決算を反映し改定率を決めることになるが、今の収支見通しでいくと10%以上値上げしないと収支が整わない状況。そのような中で、一般会計からの出資により値上げ幅を圧縮するという手法もあることから、こちらについても審議会での答申を踏まえ、市として方針を決定させていただく。
・値上げがやむを得ないことは理解できるが、やはり値上げ幅をいかに小さくするかが重要。事業用は全体のコストの中で吸収できると思うので、事業用よりも家庭用については値上げ幅を圧縮してほしい。
→釧路市では、すでに家庭用を業務用より料金を低く設定しているところであり、引き続きこの体系を維持して行きたい。
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