令和7年第3回釧路市上下水道事業審議会(令和7年2月17日開催)

ページ番号1016101  更新日 2025年2月19日

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会議名

令和7年第3回釧路市上下水道事業審議会

開催日時及び場所

令和7年2月17日(月曜日)14時00分~15時15分

釧路公立大学 1階 第一会議室

議題

 1 上下水道事業の経営のあり方について
 (1)水道事業における財政収支見通し
 (2)下水道事業における財政収支見通し

主な発言要旨

1.上下水道事業の経営のあり方について
・水道事業における維持管理費が増加傾向にあるが、物価高騰を見込んだ影響か。
 →電気代、薬品費、労務単価が近年上昇傾向にあり、今後においてもその上昇を見込んだことにより、維持管理費が増加傾向となった。
・12月時点での収支見通しから収支が好転している要因は。
 →行財政改革により、水道事業では職員数を3名削減したほか、ライフラインを維持していくための必要な経費は見込んだ上で、維持管理費についても令和7年度予算編成の中で見直しを行い、令和8年度以降に反映した結果、好転したもの。
・行財政改革の効果額で、物価高騰による影響分は賄えないか。
 →行財政改革だけでは賄いきれない状況。維持管理費については、省エネ機器の導入など様々な見直しを行っている。
・収入の補助金の中身はどのようなものか。
 →資本的収入にある補助金については、大きいところでいくと国からの補助金。施設の更新には多額な費用が必要となるため、補助対象や補助率は様々あるが、事業費の一部に最大限活用できるよう努めている。
・補助金の推計はどのような算定根拠に基づいているのか。
 →実施する事業の支出に対して、国の補助制度を基に補助金を算定する仕組み。
・今回の料金算定期間で水道事業は値上げがやむを得ない状況であると理解できる。一方で、下水道事業は今回の料金算定期間での値上げは必要ないが、以降の料金算定期間では値上げが必要となるのか。
 →今の料金水準を維持した場合、水道事業も下水道事業も今後の収支見通しは厳しい状況。料金算定期間で見ると、水道事業は令和11年度で約22億円の収支不足で、今の料金水準では予算を組めない状況。下水道事業は令和11年度末で収支不足ではないため、今の料金水準でも予算は組める状況にあるが、令和17年度には約26億円の収支不足となる見込みであり、将来的に楽観視できる状況にない。
・一般会計からの出資を活用するなど、値上げの幅はなるべく抑えてほしい。
 →前回、前々回と料金改定率を抑制するために行った一般会計からの出資については、今回の出資可能額は9,750万円で、改定率を0.6%~0.7%程度抑制できる見込み。ただ、一般会計も財政状況が厳しい状況にある中で、最終的には市の政策判断となるが、いただいた答申を踏まえて判断させていただくので、たくさんのご意見をいただきたい。
・水道事業の収支不足をなくすためには、大幅な料金改定が必要となるのか。
 →本日お示しした収支見通しに基づき試算すると、20%まではいかないが、10%以上の値上げを行わなければ収支が整わない状況。
・下水道事業は料金算定期間では赤字とならないが、将来の値上げ幅を抑制するために今の段階から値上げすることはできないのか。
 →総括原価に基づき料金を設定する原則があるため、将来に備えて料金を上げるとなると資産維持費の考えが必要となる。下水道事業は全国的にも資産維持費を導入している例が少ないため、将来に向けてどれくらい金額を確保していけばいいのかなど、手法が確立されていない状況であり、今の段階では難しい。

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