平成29年第7回釧路市上下水道事業審議会(平成29年6月9日開催)

ページ番号1003350  更新日 2022年8月25日

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会議名

平成29年第7回釧路市上下水道事業審議会

開催日時及び場所

平成29年6月9日(金曜日) 13時30分~15時30分
釧路市交流プラザさいわい 3階小ホール

議題

  1. 報告事項
    • ア 水道料金の改定案について
    • イ 水道事業会計 平成28年度決算見込概要及び平成29年度予算概要について
    • ウ 下水道事業会計 平成28年度決算見込概要及び平成29年度予算概要について
  2. 審議事項
    • ア 愛国浄水場の事前評価について

主な発言要旨

1.水道料金の改定案について

  • 料金改定率に資産維持費分が入っているが、それがなかった場合はもっと下がるのか。
    資産維持費分を基本料金に加算した形を取っています。資産維持費分を抑えると、従量料金の部分で調整することになります。ただ、資産維持費については確実に回収しなければならない費用のため、基本料金に加算しています。
  • 今回の料金改定は何年後までを考慮して試算したのか。
    今回の料金改定は、平成30年度から33年度の4年間の資金不足を解消するために試算したものです。平成34年度以降については、またその時点での財政収支等を見直していかなければならないと考えています。
  • その時にならなければ分からないが、単純にまた20%ずつ上がるのか。
    その時点での収支の状況を見なければなりませんが、少なくとも資産維持費分についてはアップが必要となると考えています。
  • 一般財源からの繰り出しがあって、単純に計算したものよりは改定率を抑えることができたという説明だが、同じように今後大きな料金改定が必要な場合は、上下水道部として繰り出しを当てにしているのか。
    今回は、愛国浄水場の高度膜ろ過処理に対する出資ということで、市長と十分な協議の結果、料金改定率を下げるための政策的判断をしていただきました。今後については、根拠のない繰り出しは難しいと考えています。
  • これまで値上げのステップを踏まないで今回の料金改定をやっているが、今後はどうなるのか。
    集中審議の中でも議論のあった点で、標準で示されている料金算定期間は3~5年で、当市はずっと4年間を採用しています。前回の料金改定は平成12年4月で、この4年の算定期間でいうと4回半見送ってきたことになり、18年間上げて来なかったことが、今回の改定率が大幅に上がったイメージはあります。ただ、今までも改定に向けた議論の中で、上げないという選択がなされてきました。しかし、いよいよ日本全体が人口減少社会に入り、当市においても全国平均よりも厳しい状況になってきている中で、料金での負担をお願いせざるを得ない、避けられない状況が来てしまいました。合わせて、その期間に、施設の老朽化の更新時期が集中する状況となってしまっています。今回そういうこともあって、18年間の経営の中にたまったリスクを解消するためにも大幅な改定にならざると得なかったところです。
  • 愛国浄水場が完成して動き出したら、また料金改定につながるのか。完成までに財政が好転するとか、世帯数もしくは人口が増えるとか、見通しはどう考えているか。
    人口増については、なかなか明るい展望はありませんが、市で「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を立て、公的な機関が出している推定人口よりは何とか維持しよう、確保しようと政策展開をしています。企業の進出等は、ここ数年の中でもありますし、将来的にも期待したいところです。ただ、その時々の情勢での財政状況を中長期的に見通すことが必要だと考えています。今回20%近い改定をすると料金のベースがそれだけ上がるので、次回はそれに対しての資金不足がどれぐらいかによりますが、必要な改定率が低く抑えられるのではと思います。資産維持費についても、今回は大幅な改定率になることもあり、対象資産を管路に限定した段階的な導入で平成34年度から本格化する更新事業のために不足する財源を醸成するという組み立てをしました。しかし平成34・35年度までは今回積み立てを始めるもので賄っていけますが、その先は足りなくなるため4年後には検討させていただかなければならないと考えています。

2.愛国浄水場の事前評価について

  • 今回は土木建築のための補助金を得るための事前評価か。
    既に発注済の水処理プラント、中の膜ろ過施設など全てを含めた事業全体の事前評価です。
  • 補助金はいくらぐらいもらえるのか。
    まだ固まっていない部分がありますが、補助対象分の4分の1で、20~30億円の規模になると思います。
  • 釧路は地震が多く、施設も川に近いので、津波対策などはどうなっているか。
    地震については、過去の災害後の耐震基準を満たした施設となるので、ある程度の地震に耐えられる構造になります。津波については、愛国浄水場の浸水予測が約4mとなっているので、それに耐えられるように入り口をそれより高くするとか、防水扉を設置するなどの機能維持が可能な水害対策は施しています。

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