釧路市環境審議会(令和7年度第1回 令和7年7月25日開催)
会議名
令和7年度第1回 釧路市環境審議会
開催日時及び場所
令和7年7月25日(金曜日)午後1時30分~午後3時00分
釧路市役所 防災庁舎5階 災害対策本部室
主な議題
1 報告事項
(1)釧路市自然と太陽光発電施設の調和に関する条例について
(2)釧路市生物多様性地域戦略の策定について
(3)ecoライフ促進支援事業について
(4)体験型環境学習支援事業(バス見学)について
(5)釧路市・釧路町・釧路信用金庫によるデコ活の取組について
(6)ヒグマ春期管理捕獲事業について
(7)釧路市ヒグマゾーニング計画について
(8)清掃イベントの開催について
(9)食品ロス削減に向けた普及啓発について
(10)生ごみの減量化推進について
2 その他
結果
1 報告事項
(1)質疑応答あり
(2)質疑応答あり
(3)質疑応答なし
(4)質疑応答あり
(5)質疑応答なし
(6)質疑応答なし
(7)質疑応答あり
(8)質疑応答なし
(9)質疑応答あり
(10)質疑応答なし
2 その他 質疑応答なし
発言要旨(報告事項)
報告事項(1)
(委 員)太陽光発電施設の条例について、事業主体が解散や譲渡した場合、廃棄費用はどのように徴収するのか。
(事務局)廃棄費用の積立てについては、市が徴収するものではなく、事業者に積立てをさせ、事業者自らが太陽光発電施設を廃棄する際にその費用を使用するものである。
(委 員)事業主体の解散後、その廃棄物の所有はどうなるのか。市が廃棄物として処理するのか、産業廃棄物になるのか。市が最終的に対応する可能性があるのではないか。徴収方法の工夫が必要ではないか。
(事務局)様々なケースがあり一概に言えないものの、法的に会社を解散・清算する際には、管財人などが選任されることとなる。会社に積立金などの財産がある場合、そのまま放置されることは基本的にはない。たとえ会社が解散しても、その財産には権利が残るため、無主物にはならず、残った財産は、法律に基づいて適正に処理される必要がある。
(委 員)外国資本の場合はどうか。外形上、日本法人であっても外国資本のケースがあると考える。
(事務局)現在、市のガイドラインに基づく届出上では、外国資本が関与しているかどうかは把握できない。
条例案においては、事業者による積立てが適切に行われているかどうかを定期的に報告させる仕組みとしている。今後、条例が制定された後、改めて廃棄費用を一括で預け入れる制度の導入を検討している。具体的には、事業着手前に廃棄費用相当額を定期預金として預け入れ、そこに質権を設定するものである。そして、施設の解体や撤去時にその質権を解除し、その預金を廃棄費用に充てるという仕組みを想定している。
(委 員)ぜひ一括預入制度の検討を進めてほしい。
報告事項(2)
(委 員)生物多様性地域戦略について、形式的・表層的な印象を受ける。策定されることにより、どのような問題にどう応えていくのか。釧路市で今、この戦略を策定することが自然環境を保全していく上でどういった意味を持っているのかが分かりにくい。また「自然資本」という言葉は、市民にとって理解しがたいのではないか。
(事務局)生物多様性地域戦略では、市として本当に守るべき地域・動植物種や、市の役割をしっかりと整理していきたいと考えている。市民目線で分かりやすい見せ方についても検討していく。
(委 員)この生物多様性地域戦略は、釧路市都市計画マスタープランに位置付けられるものなのか。
(事務局)マスタープランに組み込むものではなく、市が保有する既存の各種行政計画や取組と内容を調整し、策定していく。
(委 員)生物多様性地域戦略の策定スケジュールに、市民・事業者・自然保護団体とのシンポジウムやヒアリングが含まれているが、教育現場・子どもたちの意見を取り入れる視点が欠けている。専門家レベルの話だけではなく、将来を担う子どもたちの意見も取り入れながら、幅広く策定に生かしていくべきではないか。
(事務局)子どもたちへの普及啓発・環境学習は項目として含める予定ではあるものの、策定過程で子どもたちからの意見聴取予定はなかったため、今後、検討していく。
(委 員)湿原が壊れることで市民にどのような悪影響があるのか分かりやすくまとめてほしい。市民一人ひとりが太陽光パネル設置の影響が理解できれば、問題を自分事として捉えられるのではないか。
(事務局)釧路湿原をはじめとする自然環境が私たちの生活にもたらす恵みについても示し、市民の方々に自然環境保全の重要性を理解していただけるよう取り組む。
(委 員)周知の手法として、ショート動画やYouTubeなどのコンテンツも活用すると、より分かりやすく伝えられると思う。
報告事項(4)
(委 員)バスの借上料が値上げされており、学校によっては、2、3校合同での修学旅行が実施される事例も発生してきている。これらの事例を踏まえ、今後の体験型環境学習支援事業の予算額についてどうあるべきと考えているか。
(事務局)自然体験施設、エネルギー関連施設、ごみのリサイクル施設等における体験型の環境学習は、次代を担う子どもたちにとって有意義であり、今後も継続していきたい。
一方、学校からのアンケート結果によると、バス借上料の大幅な値上がりに加え、バス自体の確保が困難であるとの声が複数寄せられている。このため、現行の「バスを使用した体験学習事業」の実施手法については、持続可能性の観点から課題があると認識しており、今後検討していく。
報告事項(7)
(委 員)ヒグマゾーニング計画について、コア生息地が広大に設定されているが、どういう位置づけのものなのか。阿寒湖周辺では目撃情報が相当増えており、踏み込んだ管理計画を策定しなければ、住民は危険な状況に置かれたままである。「人とヒグマが共生できる」という考え方は甘いのではないか。
(事務局)コア生息地は森林率60%以上の地域を設定したものである。ゾーニング計画の別紙「ヒグマ出没時の基本対応方針」では、人間を積極的に襲うような非常に危険な個体については、たとえコア生息地であっても排除を基本としている。阿寒湖温泉地域については、温泉街は排除地域、その周辺を防除地域としており、それぞれの対応方針に基づき適切な対応を取っていきたい。
(委 員)問題は熊が増えすぎていること。何かが起こればその対応をするということではなく、戦略的・全体的に頭数をどう減らすかを考えるべき時期にきている。地域の状況に応じた計画とすべきである。
(事務局)春期管理捕獲事業を通じて、引き続き被害防止のための適正な個体数管理を実施していく。
報告事項(9)
(委 員)食品ロス削減のフードドライブ事業について、食料品だけでなく日用品も回収している例があると聞く。市は生活保護世帯も多い印象があるので、ニーズがあるのではないか。
(事務局)現在は食料品のみを対象としているが、協力店と相談しながら検討していきたい。
会議資料
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【資料1-1】太陽光条例パブコメ (PDF 167.8KB)
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【資料1-2】太陽光条例パブコメ_別添 (PDF 653.3KB)
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【資料2-1】釧路市生物多様性地域戦略について (PDF 351.1KB)
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【資料2-2】釧路市生物多様性地域戦略について (PDF 910.3KB)
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【資料3】ecoライフ促進支援事業について (PDF 433.8KB)
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【資料4】釧路市体験型環境学習支援事業について (PDF 209.6KB)
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【資料5】デコ活資料 (PDF 453.3KB)
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【資料6】令和7年人里出没抑制等のためのヒグマ春期管理捕獲事業について (PDF 215.5KB)
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【資料7】釧路市ヒグマゾーニング計画 (PDF 15.1MB)
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【資料8-10】環境事業課資料 (PDF 159.8KB)
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【資料8-10+参考】環境事業課資料 (PDF 311.8KB)
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このページに関するお問い合わせ
市民環境部 環境保全課 環境管理係
〒085-8505 北海道釧路市黒金町7丁目5番地 釧路市役所本庁舎1階
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