春採湖調査会(令和4年度第1回 令和4年10月25日開催)
会議名
令和4年度春採湖調査会第1回例会
開催日時及び開催場所
令和4年10月25日(火曜日)14時~15時
釧路市立博物館 講堂
議題資料
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1.春採湖水質調査の実施及び水質状況について (PDF 1.5MB)
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2.春採湖ウチダザリガニの捕獲について (PDF 919.2KB)
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3.春採湖におけるヒブナ・フナの産卵状況調査について (PDF 4.6MB)
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4.春採川河川総合流域防災事業について (PDF 2.0MB)
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5.春採川潮止堰の運用について (PDF 1.5MB)
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6.その他 令和4年度春採湖調査会事業について (PDF 220.2KB)
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6.その他 春採湖のヒブナ起源に関する論文発表について (PDF 1.8MB)
発言要旨
春採湖水質調査の実施及び水質状況について
- 令和2年度は、観測日のうち3日、水深で一度DO不検出(無酸素)になった後、より水深の深いところで微量の酸素が検出されたが、令和3年度はその事例は確認されなかった。
- 硫化水素が存在する春採湖では、溶存酸素とは化学的には共存できない。しかし、化学的反応に時間を要するため、例えば硫化水素がある中にフレッシュな酸素を含んだ海水等が入り込み、まだ反応が起こっていないと溶存酸素が僅かに観測されることもあると考えられる。
春採湖ウチダザリガニの捕獲について
- 令和4年度の捕獲数は、令和3年度より減少した。しかし、令和3年度から年2回行う捕獲事業の2回目を、北東部集中捕獲から1回目と同じ湖岸一円で行うことに変更しており、変更前の令和2年度より捕獲数は増加した。捕獲された個体の雄・雌の割合は、雌の方が若干多く効率的な捕獲ができている。効率が悪い時期は、卵を持っている、稚エビをお腹に抱いている等で雌が捕獲できない。今回、抱卵個体及び抱仔個体は確認されなかったことから、捕獲時期は妥当だと考えられる
- 春採湖の南側での捕獲が特別少ないというわけではなく、全体で捕獲できている。現在の捕獲方法を次年度以降も続けていくのが妥当だと考えられる。
- 昭和61年以降確認できなったイトクズモ(水草)が令和4年度に確認された。
- マツモ(水草)の生育状況が、昭和61年よりも多くなっており、分布域も広がっていて、良い傾向であるといえる。
春採湖におけるヒブナ・フナの産卵状況調査について
- 令和4年度は6ヵ所に産卵を確認した。
- 水草が増え、湖岸一帯にヒブナ・フナが産卵できる状態に戻っていると考えられる。
春採湖のヒブナ起源に関する論文発表について
- 春採湖においてヒブナが見つかったのは金魚が放たれた後であり、それ以前にはヒブナは見つかっていないと文献で明らかになっている。
- 市博物館の「天然記念物ヒブナの起源を解明 -クローン繁殖のはずなのにキンギョと交雑―」(令和4年10月21日)で紹介された論文の学術的な評価は、春採湖のヒブナを通して進化生物学的な価値が見出されたことであるといえる。
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このページに関するお問い合わせ
市民環境部 環境保全課 自然保護係
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