春採湖調査会(令和2年度第1回例会 令和2年10月15日開催)

ページ番号1004304  更新日 2022年8月25日

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会議名

令和2年度春採湖調査会第1回例会

開催日時及び開催場所

令和2年10月15日(木曜日)午前10時00分~午前11時30分
釧路市役所防災庁舎5階 会議室A

議題

  1. 春採湖水質調査の実施及び水質状況について
  2. 春採湖ウチダザリガニの捕獲について
  3. 春採湖におけるヒブナ・フナの産卵状況調査について
  4. 春採川河川総合流域防災事業について
  5. 春採川潮止堰の運用について
  6. その他
    令和2年度春採湖調査会事業について

発言要旨

1春採湖水質調査の実施及び水質状況について

  • 2017、2018年はCOD(化学的酸素要求量)が微増であったが、2019年は過去最低に並び、水質が改善された。また、塩分躍層も2017年から2018年にかけて上昇傾向であったが、2019年は低下した。その要因が気象条件等による一過性のものかについて、次年度以降も観測が必要である。
  • 春採湖の水質の特徴は、海水の逆流による無酸素層があることで、それによって硫黄細菌や嫌気性バクテリアが生息している環境であることがあげられる。
  • 魚類の生息環境の点から考えると、海水の逆流を抑えて無酸素層をなくし、CODを下げた方がよい。しかし、無酸素層を持つ春採湖で生息してきたヒブナや他の生物など生態系全体としては、COD値を下げることが必ずしもよいと言い切れないことから、COD値は6から7が適当なのではないかと考える。

2春採湖ウチダザリガニの捕獲について

  • 捕獲数が減少してきている。一方水草は回復してきている。
  • ウチダザリガニ捕獲事業を継続した結果が徐々に出てきている為、今後も継続して事業を行っていくべきである。
  • 2019年には、モズクガニが多数混獲され、湖水塩分の減少傾向が混獲に影響している可能性があったが、今年は水質に大きな変化がないにもかかわらず、モズクガニは混獲されていない。また、ウチダザリガニの増減に影響を及ぼしているかは不明である。

3春採湖におけるヒブナ・フナの産卵状況調査について

  • 今年は水温が上昇傾向時の6月12~16日に産卵を確認した。博物館の産卵調査日6月23日には産卵を確認できず、産卵は前の週までに終わっていたと考える。水温の変化に対応して産卵が行われている為、水温の変化に注意し、調査日を設定すべきである。
  • 水草の増加に伴い、産卵域が拡大している可能性があり、調査地点を増やすまたは調査期間を延長するなどの検討が必要である。
  • 博物館の現状の目視調査では、産卵状況等を把握しきれていないと思われる為、環境教育の一環としてヒブナに関心のある市民に調査に参加してもらうなど、工夫の余地がある。

4その他

1986年絶滅したと思われていたヒロハノエビモが確認できた。

このページに関するお問い合わせ

市民環境部 環境保全課 自然保護係
〒085-8505 北海道釧路市黒金町7丁目5番地 釧路市役所本庁舎1階
電話:0154-31-4594 ファクス:0154-23-4651
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