ゲートキーパーについて
ゲートキーパーとは
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。
悩みを抱えた人は、「人に悩みを言えない」、「どこに相談に行ったらよいかわからない」、「どのように解決したらよいかわからない」等の状況に陥ることがあります。悩みを抱えた人を支援するために、周囲の人々がゲートキーパーとして活動することが必要です。皆さんもゲートキーパーの輪に加わりませんか?
1.気づき
悩んでいる時には、例えば、体調が悪そう、元気がない、以前よりやせてきている、外出が減った、ため息ばかりついているなど「いつもと違う」様子が認められることがあります。普段と違った気持ちや行動の変化等のサインが現れたときに、悩みを抱える本人は深刻な状況にある可能性を理解する必要があります。また、悩みを抱える本人が、言葉ではうまく表現できないこともあるので、温かく聴くことも大切です。
普段と違った様子に気づいたら、「どうしましたか?」「困っていることはないですか?」などとやさしく声をかけてみてください。
2.傾聴
悩んでいる人は辛い気持ちや考えを聴いてもらい、共感してもらうことを希望しています。最初に話を聴く場合は、相手が体験したこと、考えていること、感じていることを十分に聴きましょう。相手は支援者の聴く姿勢により、悩みを話すことが促され、安心して悩みを話すことができるようになります。悩む人は話を聴いてもらうことで安心できるため、一方的なアドバイスではなく、丁寧に話を聴くことがとても大切です。正しいかどうか、良いか悪いかを判断したり、批判をしたりはしないようにしましょう。
気持ちを打ち明けてくれると、これまで苦労されたことが語られるので、「よく話してくれました」「これまで大変な中よく頑張ってこられましたね」などと労いを伝えることも傾聴のアプローチでは重要です。
3.つなぎ
身近な支援や効果的な治療、問題解決につながる相談窓口や相談機関があることを伝えましょう。安心と情報を与えることにより、相談が役立つと伝えることによって、悩む人は希望を持てるようになります。
相手が困っていることに関して、問題解決に少しでもつなげることが大切です。正しい受け答えをすれば、良い支援者というわけではありません。試行錯誤の中、一緒に悩み、一緒に考えることが支援になります。それによって、悩みを抱える本人の孤独な気持ちが和らぎます。
4.見守り
中には声をかけても、専門家の相談などを望まれない方や、相談先につながらない方もいらっしゃるかもしれません。その後もできるサポートを考えてみましょう。また、支援につながった後でも、温かく見守り必要があれば相談に乗ることを伝えましょう。本人のサポートの輪が広がり、一緒に支える存在であることや、一緒に悩みを考えていく姿勢が悩んでいる人への安心感につながります。
また、気持ちを和らげるために自分でできる方法、例えば辛いときにどのように対応したらよいかというようなことを伝えることも大切です。それぞれに合うようにリラックス法などを勧めてみてもよいでしょう。「辛くなったら、相談してくださいね」や「無理せず、ゆっくり休んでください」というような声がけも重要です。
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こども保健部 健康推進課 健康づくり係
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