令和5年度第2回釧路地域協議会

ページ番号1014204  更新日 2024年3月28日

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日時・場所

日時 令和6年2月19日(月曜日)14時00分から15時30分まで

場所 釧路フィッシャーマンズワーフ MOO 5階 Sunset Office (サンセットオフィス)

内容

(1) 開会

(2) 議事
1.令和6年度予算について

  • 事務局より説明。
  • 委員から質問・意見等は次のとおり

【委員】
 新聞で旧丸ト北村ビルの解体予算がついたと見た。2億円以上の予算がついているが、すべて市で行うのか。もしくは所有者に貸し付けるのか。
 また、都市公園整備の予算について、鶴ケ岱公園のトイレ改修が含まれていると思うが、そのほかに公園の整備計画が予定されているか。

【事務局】
 旧丸ト北村ビルの解体については、所有者が解体に合意してくださった。国の補助制度を活用して国と市で5分の2ずつ負担することになっており、所有者は5分の1を負担する形となる。市の予算としては2億1,800万円を計上している。
 また、鶴ケ岱公園の整備については、イベントが実施される5月までに完了予定と聞いている。ほかの公園についても随時計画に基づいて実施していくとのこと。

【委員】
 指定管理者制度に関する要望で、わっとが令和7年4月から新たに指定管理者を指定するために令和6年度から募集を行う。指定管理期間は5年間、1年間で1,600万円の予算がついていて、そのうち人件費が1,500万円、わっとの予算総額は2,500万円でこのうち900万円は自主事業の収入で賄っている。職員への給料は基本給16~17万円、手取りが13~14万円ぐらいで最低賃金を少し上回る程度。これからますます賃金上昇が見込まれ、このままだとやっていけない。今後もある程度優秀な人材を受け入れるためには指定管理費の見直しを検討していただきたい。

【事務局】
 人件費の上昇については、市として指定管理制度に限らず様々な部分で問題意識を持っているため、検討に向けて関係課に伝えていきたい。
【委員】
 空きビル解体の2億円について、将来的に回収されるのか。

【事務局】
 回収はされない。

【委員】
 以前、地震の被害については8万人と報道されたところだが、あれ以降市としてどのように対応して、どの程度改善されているのか教えてほしい。

【事務局】
 北海道から示された数値が改善するということではないが、市としては大楽毛の避難困難地域への津波避難複合施設の整備を計画しており、令和6年度着工予定となっている。加えて、避難困難地域である大楽毛や音別の義務教育学校化に伴い、避難場所を作る想定で進めていたところだが、国から耐浪性という考え方が示され、それに対応して避難タワーの整備を検討する方向で方針を変えたところである。

【委員】
 大楽毛や音別は報道でもよく見るが、市街地などにおける避難のあり方や計画、避難先などがあまりよく周知されていないように感じる。例えば津波の恐れがあって一時的に高層マンションに避難するとしても、そこの住民が了承していなければトラブルにもなりかねないので、避難場所に指定されているところにはある程度周知していただきたい。

【事務局】
 大楽毛などの避難困難地域の解消については急務として進めている。それ以外の地域においては、津波の一時避難場所として民間のビルにも避難できるように民間企業と交渉を進めており、徐々に増えてきている。民間のビルは通常は鍵がかかっていて入れないようになっているが、災害のときには壊して入れるようなシステムなども検討している。公共施設においても避難してもらうためにはまず開錠が必要になるため、防災危機管理課において管理人との調整を行ったりしているところで、その点はさまざま工夫が必要と考える。
 また、避難先としての民間ビルも含めてWEBハザードマップに反映させているので、ホームページを見れば避難場所がどこかすぐにわかるようになっているが、日頃から避難先を認識していただく必要があるし、日々の訓練の必要性も防災担当で認識はしているので、ご指摘の部分を踏まえて周知の仕方も検討しつつ、やれることはしっかりやっていきたい。

【委員】
 能登の場合なども含めて広域な対応が必要な場合があるので、市でどのように考えてどのように動いているのかということをアピールしていただければ市民としては安心。

【委員】
 過去の経験では、避難所運営については市の職員がやってくれた。大きな災害になるとそれは不可能で、地域住民が避難所の運営なども行うこととなる。淡路や熊本の震災でも、運営リーダーは男性が圧倒的に多く、女性が非常に少ない。非常事態に備えるためにも、自分たちで運営する訓練ということも必要ではないか。また、東日本大震災の際にも性被害が問題となったが、すぐには言えず何年も経ってから話が出てくる。そういった意味でも女性のリーダーが必要だと考えている。

【委員】
 北大通の空きビルについて、市職員の頑張りもあってやっと一つ片付いた。まだまだ空きビルがあるので、引き続きお願いしたい。また、駅前の再開発や北大通の活性化に関する予算がついている。しっかりと進めていってほしい。各種イベントも北大通・耐震岸壁も含めた中で集約して実施するのがよいと考える。
阿寒ICの開通についても、やっとという思い。一方で、開発の仕事がなくなるからなにか考えないといけないという思いもある。
 避難施設に関して、確かに大楽毛だけではなく浜町や仲浜町なども含めて駅から海側の部分は市との防災の話がないので、ある程度落ち着いたらそのあたりも進めていってほしい。
また、釧路も暖かくなってきて、これまで涼しいまち釧路と謳っていたが暑さ対策を考える必要が出てきているので、クールシェルターの整備や学校への冷房機器購入など、必要に応じて整備を進めていってほしい。
 さらに要望として、2024年問題などがあり、産業とか雇用の場を見つけなければ人口減少がどんどん進んでいってしまう。予算を見るとソフト面で色々やっていただいているのもわかるが、ハード面として企業の誘致などで雇用創出というのも進めていただきたい。

2.市民意見提出手続(パブリックコメント)の実施状況について

  • 事務局より資料に基づき説明。
  • 委員から寄せられた質問・意見等は次のとおり

【委員】
 パートナーシップ宣誓制度とは具体的にどのような内容か。

【事務局】
 LGBTQの方々がパートナー関係にあることを市に届け出をすることで、男女の法的婚姻関係に準ずるものとして証明書を交付し、市で受けられるサービスを提供するもの。道内では後発で、隣の帯広市も含めて主要都市ではもうすでに制度を導入している。

【委員】
 破局した場合はどうなるのか。

【事務局】
 証明書を返却していただく。ただ、それ以前にあった手続きが無効になるというものではない。

(3) その他
1.第3期総合戦略の策定について

  • 事務局より資料に基づき説明。
  • 委員から質問・意見等なし

2.全体を通して委員から寄せられた意見・質問

【委員】
 指定管理費の部分についてはぜひお願いしたい。

【事務局】
 指定管理者制度は難しい問題を抱えていて、ビルの貸館業務をやっている指定管理者の場合はその会社の職員が一部指定管理の業務を担うことになり、その職員の給与をそのまま支払うわけではない。しかし実態としては、わっとのようにその運営のために職員を採用している団体も多くある。わっとだけではなく様々なところで賃金の要望は出ているので、ここは市でももっと整理していく必要があると感じている。
 やはり人を確保するとなったときに人件費の部分は考えなければならないところで、地方自治法の改正により会計年度任用職員にも勤勉手当が出るようになるので、指定管理の制度も踏まえつつ改善に向けて庁内で議論していきたい。

【委員】
 世の中はそういう流れなので、賃金は上げていただきたい。市だけの問題ではないと思う。

【委員】
 アイヌについては阿寒だけでなく春採にも拠点がある。阿寒地区の方は広報が上手な印象だが、市全体としてどういうことをやっているかというのをもっと情報発信していただきたい。

【事務局】
 釧路には釧路のアイヌ協会と阿寒のアイヌ協会の二つがあり、両方が連携しながら活動しているところではあるが、阿寒湖の場合は観光地にあるということもあってどうしても情報が前に出てしまう。釧路のリムセ保存会も含めて伝承というところで文化的な活動のほうが多く、市民の皆様の目に直接触れる機会は少ないかと思う。今回のアイヌ施策推進交付金の予算は釧路地区で実施する事業も含んだものとなっているし、活動拠点となっている春採生活館もリニューアルしたところなので、市民の皆様にも伝わるような発信をお願いしていきたい。

【委員】
 道東自動車道の開通記念事業の北海道横断自動車道釧路地区早期建設促進期成会への負担金について、これは式典に係る費用なのか。式典後の懇親会の費用も一部見ているのか。

【事務局】
 今回の予算はあくまで開通記念イベントやプロモーションに係る部分のみ。式典自体は釧路開発建設部に仕切っていただく。

【委員】
 デジタルを活用した地方創生の加速化・深化について、行政においても生成AIを使うべきだということでそういった試みを実施している自治体もあると思うが、釧路市として生成AIの活用についてどう考えているか。

【事務局】
 釧路市ではまだ研究段階で、確かに一部ではチャットGPTなども使っているが、問題はAIが生成したものをそのまま利用するのかというところ。すでに導入している自治体はありつつも釧路市はまだまだ進んでいない。
 例えば、行政手続きに関することや過去の分析結果の傾向を踏まえてといったことはできる思うが、内容の正確さという点で課題があることは認識している。文法的な正しさでいえばAIの方が正しいのかもしれないが、書かれている内容が本当かどうかということに関して言えば、自分で見極めていかなければならないので、そういったところも難しいと感じている。DX推進の職員が民間企業から来てくださっているので、今後そういった課題も踏まえて検討していきたい。

【委員】
 学校現場では導入するべきだといろんな場面で言われている。ただ、不正確な情報なども含まれていて論文に書いてしまうと捏造ということにもなるし、気を付けていかないといけない。

【委員】
 バスの高齢者補助金について、鉄道にもあるのか。鉄道も今厳しいという話なので、そういったものを活用してなにか応援できないか。

【事務局】
 おでかけパスポートは鉄道にはない。バスのみ。バスについては運転手不足や利用者の減少ということで、この1年路線の見直しが実施されてきたところ。人口減少・高齢化が進む中で、バスあるいはJRを市民の足として真剣に考えていかなければならない。釧路だけでなく札幌でも運転手不足の問題があるが、釧路の場合は利用者の減少もあって赤字が多い。行政として公共交通を守っていかないと、釧路からバスがなくなると外出の手段がなくなってしまう。だからといって自家用車中心の生活がいいかというとそうではない。利便性の向上というところはすぐに解決できる問題ではないかもしれないが、公共交通活性化協議会というのがあり、その中で公共交通の活性化について検討・協議をしているので、いただいたご意見を伝えていきたい。

(4)閉会

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