令和5年度第1回釧路地域協議会

ページ番号1012928  更新日 2023年9月27日

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日時・場所

日時 令和5年8月21日(月曜日)10時30分から11時45分まで

場所 釧路市役所防災庁舎5階 災害対策本部室

内容

(1) 開会

(2) 議事
1.令和6年度予算について(意見交換)

  • 事務局より説明
  • 委員から寄せられた質問・意見等は次のとおり

 【委員】
 仕事で阿寒湖畔などに行くと外国人の方、観光客が増えてきていると感じる。阿寒湖でも様々なチャレンジをしていて、少しずつ賑わいが回復してきていると思う。
 仕事など、自分と関わりが深いところで言うと、令和5年度から、新たにひきこもり支援推進事業の予算がついたが、釧路市としてはどのような支援を考えているか。
 また、学校の関係では、今後、義務教育学校開校に伴い空き校舎が増える。建てた年が比較的新しい校舎は特に、使われなくなるのはもったいない。フリースクールなど、子どもの居場所確保に取り組む民間の方々へ活用してもらえるように方法を考えていただきたい。

【事務局】
 ひきこもり支援推進事業について、ひきこもりと言っても小中学生、成人など、いろいろな段階があり、対応する部署も異なるが、地域の支援団体とネットワークづくりを令和5年度行っているところ。出口論としてどこまでできるか、というところではあるが、ひきこもりの方をどのようにサポートできるかを検討している。
 学校施設の跡利用については、跡利用検討会議という検討部会が庁内にある。民間の方に使っていただきたいとは思いつつ、学校施設全体の維持費や管理面、解体をする場合にも費用がかかることから、引き続き検討を重ねている。

【委員】
 保育士を採用したいが、なかなか見つからない状況にある。また、ケアマネージャーも採用が難しい状況と聞いている。福祉分野でいうと、外国人を採用することで補うことも考えられるが、職種によってはなかなかそうもいかない。福祉分野だけでなく他の業界でも人材確保がままならない状況が相当にあるのではないか。
 そうした中で、一つ目は、市として、受け身ではなく、現場に出向いて声を聞いて実態を把握してほしい。
 二つ目は、人の確保(育成・誘致)についていろいろと取り組まれていることは承知しており、私どもでもIターン登録者を職員として採用させていただいた。人の確保は何をやっていくにしても、その根幹をなすものと思う。予算の多寡というよりも、それぞれの課でここまでと線を引くことなく、市全体で情報共有して、さらに踏み込み、総力をあげて取り組んでいただきたい。

【委員】
 DXの推進については、令和5年度様子を見てみたい。
 環境はカーボンニュートラル、組織的にもしっかりとやっていかなければならないと思う。特に太陽光発電パネルの設置による、キタサンショウウオの生息地への影響などについては、どういった形が最善なのかという議論が出始めている。ブルーカーボンも令和5年度から実証実験でやっているし、この辺りも令和6年度以降どのようになるか注視していきたい。
 経済成長という観点では、人口減少が気になっている。子育てや福祉政策を充実させるというのも理解するが、産業の創出がないと定着には結びつかないと思う。釧路港も出すものはあっても、産業が乏しいから逆に釧路港へ入ってくるものはない。市としてしっかり対応していただきたい。
 駅前や北大通の活性化もなかなか難しい。北大通にはホテルや金融機関が多く、飲食店など見て歩くところが少ない。4車線を2車線にするなど、駅から北大通までうまく点をつなげていけるような形を、市だけでなくみんなで考えていかないといけないと思う。

【委員】
 産業がないと人は育たない。負のスパイラルになる。10年先を見据えて釧路をどうするかが大事。
 実際、観光に関しては、阿寒のほうは一生懸命やっているようだが、北大通は人が全然いない。産業と観光客と消費者がある程度交わるようにしないとうまくいかないと思う。末広で30年お店をやっていた知り合いがコロナでお店をやめた。末広も廃れていく一方になってしまう。
 人材育成、職員の研修の予算などが組まれているのは良い事。どんどんやっていただき、行政と産業団体などが熱意をもって、協力体制を整えてやっていかねばならない。
福祉なども含めて専門人材が少なくなっていく。すぐに専門人材が確保できないなら、専門でなくても協力してもらえる人を増やすなどして裾野を広げて支えていく必要がある。
子どもも大人もみんなで釧路のまちをどうするか考えていく場所が必要なのではないかと思う。

【委員】
 市の観光振興室とチューリップフェアを開催している。令和6年で50回の節目を迎える。鶴ケ岱公園が会場だが、公園のトイレがひどい。令和5年は移動式トイレでなんとか対応した。他自治体の公園のトイレはきれい。釧路市も公園トイレの整備をしていただきたい。
 また、チューリップフェアではシカ対策も重要であり、令和5年はチューリップがほとんど食べられてしまった。令和6年は何とか食べられないように更に対策しようと考えているところだが、市としても何か支援をしてほしい。
 空きビル対策に関して、北大通の空きビルは災害時非常に危険。外観の見た目以上に相当傷んでいると思う。そういった災害対策を踏まえ、駅前から幣舞橋までの空間づくりをしっかりとやってもらわないと釧路の将来に影響があると思う。
 観光客や長期滞在の方々が戻ってきているが、その方たちからも空きビルはどうにかならないのかとの声を受ける。

【事務局】
 鶴ケ岱公園のトイレは令和6年5月のチューリップフェアまでに直す予定。住宅街の公園のトイレは古ければ撤去していく方針だが、利用者が多いトイレは優先して直す方向で進めているところ。
 空きビルに関しては、建物の所有者と連絡がつかないことや、建物と土地で所有者が違うことも多い。法律上は自治体が代執行できるようになっている。ただ、法的に代執行で建物を壊すと、土地の所有者はそのままであり、土地の価値が上がる。土地も行政が所有できるようにしてほしいと国土交通省の住宅局の方にも現場を見ていただいている。土地も取得できるようにするには法律を変えなければならず時間はかかるが、国への要請を続けたい。それまでは、最低限の行政指導にはなってしまうが、引き続きやっていく。

【委員】
 デジタル化で気になることはマイナンバーカードのこと。全国的にトラブルが散見されるが、釧路市の現状は今どうなっているのか。
 環境に関しては風力発電や太陽光発電についてどう考えているか。
 経済成長という点では、アドベンチャートラベルワールドサミット(以降、ATWS)の予算が令和5年度で確保されているが、令和6年度以降はこれに関連してどのように進めていくか知りたい。

【事務局】
 マイナンバーカードに関しては、釧路市の場合現状で個別の大きなトラブルはないが、システムはニュースで報じられている他の自治体と同じものを使っているので、改修は必要となる。
 環境に関して、市は火力発電もあるなかで、CO2削減は重要な視点であると認識している。環境部署だけでなく、全庁的にいろいろ考えていかないといけない。釧路市の場合、日照条件は道内でも良く、ポテンシャルがある。一方で太陽光発電パネル設置は希少な動物の保護を考えなければならない。
 海洋風力発電のお話ももらっている。市として具体的に行動している段階ではなく、地熱発電なども含め検討している段階。経済界などとも一体となって進めていかなければならないと考えている。
 ATWSはアドベンチャートラベル(以降、AT)を進めるにあたり、それを商品として企画する旅行会社などが全世界から集まるイベント。むしろ令和5年度がATを盛り上げていくきっかけとなる。ATの対象は主に欧米豪の富裕層。数日で100万円消費するような方もたくさんいる。そういう方々に対して、1日5万円、10万円もらえるようにガイドの質や付加価値を上げることが重要と考えている。宿泊費など含め、通常なら1日数万円程度の消費をどのようにして更にお金を使っていただくか、関連事業者と共に頑張っていきたい。

【委員】
 環境に関連して、令和5年度から実施しているブルーカーボンの取組について聞きたい。昔は釧路で獲れたコンブが多く売られていて、知人に贈ったりしていたが、今はそういうことがなかなかできない。食べられるコンブを養殖して、CO2削減が出来たら理想的だと思うが、現在はどのようになっているのか。
 養殖推進事業についても令和5年度予算確保して進めていると思うが、それに関連して、数年前にマツカワが養殖されていると聞いた。今はマツカワが出回っているが、養殖が成功したということか。
 令和5年度の事業として紹介されている各種子育て支援については全面的に賛成。しかし、これからは男性が家事育児をするための働き方改革が非常に重要だと考える。男女ともに家事育児をしながら働ける環境づくりが、若い世代の女性が戻ってくるためにも必要だと思う。

【委員】
 ブルーカーボンは令和5年度、釧路市漁業協同組合が他の企業と共同で試験的に実施しており、現在はオニコンブという食用でないコンブを使っている。食用コンブについては、漁業権の関係があり、今回は扱っていないが、今回の実証実験の結果を踏まえ、今後、他の漁協も含め釧路市全体でどうしていくかを検討していく。

【事務局】
 市も関わっており、最終的には食べられるコンブを養殖してCO2も削減できるのが理想。

【委員】
 マツカワに関して、水産資源の増養殖は主に養殖と増殖に分けられる。釧路市ではマツカワは増殖。伊達市までマツカワの稚魚を取りに行ってそれを放流している。獲れたものが放流されたものかどうかまではわからないがそうやって水産資源を増やす取組をしている。

【委員】
 稚魚は伊達で育てられているが、全道で増やしていこうという流れ。
 道庁の水産試験場でも放流している。

【事務局】
 マツカワの養殖もやっている地域も出てきている。厚岸町はマツカワを養殖している。
 養殖する魚種は大きさや値段の高さ、養殖のしやすさを考慮して選定している。

【委員】
 トイレに関しては、できる限りバリアフリートイレの整備をお願いしたい。車いすや体が不自由な人でも利用しやすい造りにしてほしい。また、友人にLGBTQの方がいて、男女どちらかのトイレに入るというのは精神的負担が大きいという話を聞いた。男女兼用で利用できるトイレの整備も考えてもらえたら嬉しい。釧路にはそういう配慮がされたトイレが少ないと言っていた。
 人材不足に関して、障がい者の方が介護士資格の取得講座を実施している民間事業所がある。ただ、資格は取得できても就労に結びつかないのが現状。求められる仕事量と自分の体力的な要素との兼ね合いで辞めてしまう。障がいを持つ人でも資格や特技など強みを持っている人は多い。人材確保の手段として市のみならず民間企業にもぜひ検討していただきたい。

【委員】
 危険な空きビルへの囲いなどの対処はどこからお金が出ているのか。所有者にも指導しているのか。事故があった場合は誰が責任をとるのか。

【事務局】
 所有者に対して行政から指導したうえで、建物へ市が手を加えるのは難しいことから、歩行者の危険回避のために行政が囲い等を行う。その処置には皆さんの税金も一部使っていることになる。事故が起きた場合には所有者が責任を負うこととなる。

【委員】
 その他、ご意見がある場合は後日意見提出用紙にて事務局あてに提出願いたい。

(3)その他

  • 次回日程について(事務局より説明)
  • 委員から質問・意見等なし

(4)閉会
 

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