令和2年度第1回阿寒地域協議会

ページ番号1003054  更新日 2022年8月25日

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日時・場所

日時 令和2年8月31日(月曜日) 午前10時00分~午前11時30分
場所 阿寒町行政センター 2階会議室

内容

(1)開会

(2)センター長挨拶

(3)議事
議事録署名委員について
会長より、島田委員、真野委員が指名され、承認された。

1.地域協議会の今後のあり方について
資料1~3に基づき、地域振興課課長補佐より説明。

委員から寄せられた主な質問・意見等は以下のとおり

【委員】
合併して15年経ち、音別は議員がひとりもいなくなり、阿寒も今後わからない状況である市政懇談会では十分な意見は出てこないだろうから、地域の課題や声を上げていくには地域協議会は今後も存続すべきと思う。

【委員】
事前意見では存続6、廃止2と存続が多い感じがするが、私は保留とした。
地域の声を聴く点において地域協議会は最高の機関だと考えている。市政懇談会や町内会等で地域の声を聴く機会はあるが、それぞれの団体の代表が集まり、センター長を含めた中での協議会は、阿寒地域にとって一番重要だと思う。ただこの協議会で出された意見がどれだけ反映されているのかという疑問が残っている。この仕組みを変えてほしいのが私の意見で、少なくてもこの協議会で出た意見や協議されて重要だと決まったものについては、やはり実行していただきたい。具体的にはセンター長が権限を持つ予算をつけてもらうとか、何か目に見える形で実行性のある協議会にしてほしい。それがあれば存続する意義があると思う。

【事務局】
地域協議会で議論されたものが、その後市政の中でどういう協議がなされて、それを皆さんにお知らせすることに意味があります。その仕組みについては、きちんと皆様の声がどう反映されているかもしくは反映されなかったのかをお伝えする体制は当然必要だと思います。

【委員】
それができればいいと思う。議会で質問されたものについては、質疑応答からその後全てオープンになるから、議員がいなくて困るのはその点だと思う。この協議会のあり方に対する意見としてお願いしたい。

【事務局】
阿寒地区としては、いまいただいた仕組みを変えなくてはいけないという意見等ありますが、基本的な部分は存続の意向ということで進めてもよろしいでしょうか。

【委員】
そこで、阿寒だけが存続で、他2地域が廃止となったらどうなるのか。

【事務局】
調整できない場合は、3地区で集まるか会長同士で集まって協議をするなどして合意形成を図っていくと思います。
まとまらなければまた集まっていただく場面も出てくるかもしれませんので、他地域の情報はお伝えさせていただきたいと思います。

2.阿寒丹頂の里エリア調査委託事業について
資料4に基づき、地域振興課課長補佐より説明。

委員から寄せられた主な質問・意見等は、以下のとおり。

【委員】
丹頂の里を全体的に廃止しようとする考えなのか。

【事務局】
いえ、全体的に廃止ということは前提ではありません。

【委員】
まりも国道を通るお客さんが意外と少ないことが昔からの課題になっている。それが高速道路のインターチェンジができて、なんとなく賑やかになってきたと思ったら、このコロナの影響でダメージを受けている。そんな中でこのような調査を行うのは、やめてしまうのかと思ってしまう。存続に向けていい方法を模索するならいいが、調査して廃止の結果が出たらやめるということにならないのか、そこを一番危惧している。

【事務局】
存続に向けていい方法を模索する調査分析事業であるのが前提です。このあり方検討については、今年2月のコロナが出てくる前から、将来に向けエリア全体を持続させていくために議論を進めてきております。コロナの影響で、今後は旅行形態が変わってくるでしょうし、どういった方々をターゲットにしてエリア全体を考えていかなければならないのか、状況も変化していることも踏まえ、調査を行う民間事業者と協議検討を進めてまいります。

【委員】
インターチェンジができて少しは見通しが出てきたなと思うが、今の赤いベレーの現状を見たら大々的に改修しないと集客が見込めないのではと個人的に思う。そこに市の予算がどこまで充てられるのか期待はあるがそれも難しいのかなと思う。

【事務局】
インターチェンジ開通後は道の駅の利用者も大幅に増えました。ただ利用者は増えていますが、トイレだけ利用するなど利益につながっていないというところを市としても一番大きな課題だと認識しています。今回の調査を民間事業者に委託するのは、あくまでも民間のビジネス目線において今後どうしていったらいいのか、行政はビジネスの部分においては素人ですので、民間目線を入れた収益を見込めるエリアにしていきたい狙いがあるためです。エリア全体が自立でき、そのシステムまで作れるのが一番ですが、なかなかすぐには難しいことから、できるだけ市が投入する経費を抑えながら、施設そのものが自立できるようなシミュレーションで進め、その中で投資可能な予算を決めて進めていきたいと考えています。

【委員】
赤いベレーの運営に前々から疑問を持っている。送迎バスを出してくれるから市内の町内会等が結構利用していると思うし、自分も毎年2回ほど利用しているが、一切営業がない。フロントで苦言を呈しても改善されない。そういうところを改善しないとお客は増えないのでは。

【事務局】
その点についても大きな課題点と認識しています。今回の調査事業は運営会社に対するコンサルティングというよりも、まずは施設全体のあり方を検討するコンサルティングになります。指定管理者でもある阿寒町観光振興公社には、筆頭株主としての立場から、経営改善に向けた営業努力について指導し、連携を密に取りながら進めていきたい。

【委員】
以前、議会で丹頂の里エリアについての質問があり、年度内にあり方の方向性を決めるとの答弁があったかと思うが、今回の調査は存続する前提での委託事業だと認識する。それを踏まえて一点聞きたいのが、今後見込まれる利用者ニーズの把握というのは、具体的に民間任せなのか、市の方から地域住民のニーズや声を聴く場を設けるのか。

【事務局】
聞き取りについては、これまでの地域の方や利用者からお伺いしてきたご意見を把握し分析をする、というもので、地域協議会や指定管理者から意見を聞いたりすることは考えておりますが、現時点では改めての意見交換会や説明会の開催は考えておりません。

【委員】
お風呂を利用している地元の方とか、阿寒町内に銭湯がないのも含めてその部分での利用方法だとか、新しくできた遊具が好評で市内から家族連れがきて楽しめるエリアになってくると思うと、そういう人たちの声を反映していただきたい。今年はコロナで来られなかったが、日本大学サッカー部の合宿に赤いベレーが利用されていて、丹頂の里エリアにサッカー場を作ってほしいという声も聴く。そういった地域の声を聴く機会を設けて反映させていかないと、立派なものができても地域住民は対象じゃないのかとか、料金の改悪があると本末転倒になるのではないか。意見を聴く機会を調査事業の中で業務委託できないのであれば、市の方からこういった利用もされている等の意見を入れて反映してもらいたいと思うがいかがか。

【事務局】
もともと赤いベレーを作ったのも地域のためというのが大前提ですので、当然地域の皆様の声を委託業者にお伝えします。調査事業を委託する業者を決めるときには公募型プロポーザルで行いますので、選定委員会の中に地域の方も入っていただいて、こういう視点でお願いしたい等をやり取りする場面は作ります。

【委員】
もっと言えば、阿寒湖と本町地区をつなぐ大事な拠点でもあるので、阿寒湖温泉地区の意見も必要かと個人的に考える。選定する業者にもそこまで含めて知識のある方であってほしいと思うので、プロポーザルの際に質問してもらい、選定判断のひとつにしてほしい。

(4)その他

1.阿寒地域に関する意見交換
委員から寄せられた質問・意見等は以下のとおり。

【委員】
阿寒湖温泉地区の人口減少が目に見えている。コロナの影響もあるだろうが、高齢化も進み公営住宅も空室があったりと人口が増える見込みがないように思う。いま新しく高所得者向けの公営住宅を建設しているが、利用状況がどうなるのか心配に思っている。行政センターはどう考えているのか。

【事務局】
人口減少は、阿寒湖温泉地区だけでなく釧路市全体で大変な影響が出ています。減少率でいえば釧路市全体と阿寒湖温泉地区はだいたい同じくらいで、それ以外の本町地区などはその倍の早さで減っています。減少を食い止めるには、より住みやすさや地域の活性化が必要だと考えていて、そういう意味では阿寒湖温泉地区は公住の建て替えや義務教育学校への変更、地域の皆様にはいろんな新しいイベントを考えていただいたり、これまであまりできていなかったアイヌ文化を活用していくことで地域を活性化し人を呼び込めるよう、市の施策として取り組んでいます。また本町地区については、先ほど説明しました丹頂の里エリアを活性化していく視点でエゾシカ肉や農作物等の地域の資源をうまく活用し利用促進するということも、調査事業をしながら進めていきたいと思っています。

【委員】
コロナの影響で阿寒湖温泉の観光がダメージを受けているところに、地元出身の漫画家の方がクラウドファンディングで阿寒湖を盛り上げてほしいという声を上げてくださり、それからいろんな事業が進んでいる。しかし事業実施者側がうまく動けていないようで困っているようだと聞いている。先方の思いを受け入れ、地域一体となって取り組めるように、行政にも協力してほしいと聞いているが、どうなっているか。

【事務局】
話は聞いていまして、行政としてどのようなサポートが必要か相談しているところで、相手方との具体的な連携については検討できていない状況です。

【委員】
市でいえばどこが関係するのか。

【事務局】
全体の取組が観光面の話なのか、商店街振興でいくのか、それによって窓口が変わってきます。団体の皆さんの中で整理がついていない状況で悩んでいると聞いています。基本的には商工会の動きですので、まずは商工会の中でどういう方向性でこの事業を進めていくのか整理していただきたく、いろいろお話をさせてもらっています。せっかくのいいお話で、今後さらに展開を期待できると伺っていますので、そこはしっかりサポートしていきたいと思っています。

【委員】
もう今実際動き出しているものなので、阿寒湖にも行政職員がいるのだからどんどん入ってもらって、逆に道筋をつけてあげるような形でもう少し積極的に関わり合ったほうがいいと思う。地域協議会で出たとして構わないのでお願いしたい。

【委員】
布伏内コミュニティセンターにある雄別歴史資料室、私も何回か見ているが素晴らしいものを作っている。意外と知られていないので、もっと外部に発信してはどうか。

【事務局】
市民的な目線で資料が整っているのはなかなかないので、地域のひとつの資源として活用していきたい。

【委員】
コロナの影響で団体の活動がいつから正常化できるのか危惧している。コロナと共存していくことになるだろうが、活動ではなかなか密が防げない。ワクチンや治療薬ができるまで今までの活動に戻れないという理解でいいのか。

【事務局】
これから冬場に向かって、寒さの問題やインフルエンザ等も出てきますが、対策をとり手探りで進んでいくものと思います。自粛ムードが続くことで、町内会行事や高齢者の行事が縮小して衰退していくことを危惧しています。

【委員】
阿寒湖の義務教育学校について、今の小学校と中学校の土地利用のことは話し合われているのか。校舎は解体されるのか。

【事務局】
中学校は解体すると聞いていますが、小学校については教育委員会で検討中と聞いています。もしかしたら地域で利活用について案が出ているかもしれませんがこちらでは把握していませんので、わかりましたらお知らせします。

【委員】
阿寒高校の今後について心配している。先週阿寒高校の評議員の会議に出席し、そこで今年の入学者が16名で来年もおそらく難しいと言われ、2年連続で20名を切ると統廃合の話がまた出てくるとのこと。以前からこの問題があり、昔は学校存続の会みたいなものを立ち上げ活動し、その結果ある程度生徒が集まり地域連携校になったため解散した経緯がある。今のところなんとか20名を保ってきたが難しくなってきた状況で、市としてどのように阿寒高校存続に向けた支援を考えているのか聞きたい。

【事務局】
現実的に考えると、阿寒中学校と阿寒湖中学校の卒業生だけでは阿寒高校を維持するのが難しいので、市内からも阿寒に来てもらうことを考えていかなければならないと思っています。そのためにも地域の魅力ある高校にする取り組みをしていかないと、タイミング的にも間に合わない気がしています。高校がなくなることが我々にとって地域にとって大変大きな影響があると思いますので、昔に存続についてを考えるような会があったと伺っているので、そういう会をまた発足させていただきながら、阿寒高校を地域のどういった位置付けで存続させていくのかをご相談させていただきたいと思っています。

【委員】
阿寒高校の問題は合併前から課題があり、当時阿寒町時代は通学補助を出したりもしていた。いま、市内から来る生徒の選択肢として阿寒高校と白糠高校があるが、聞くところによると本当は阿寒高校に行きたいけども通学の問題、バス代が高いので白糠高校に行く人が多い。阿寒高校とはいえ釧路市の学校なので、市民が通うことに対しなぜ手厚くできないのか、もう少し市は主体的に取り組んでもらいたい。
また、市内でも本当は自然のあるところで子育てしたいと考えても、通学の問題とか、子どもに対する優遇があるから阿寒より鶴居を選ぶとかそういう話も聞くので、阿寒の気候や災害の不安が少ない点とか優れている部分がたくさんあるのだから、バス代が高いという理由で選択肢から外れるのが非常に悔しい。大変なことはわかるがもう少し頑張ってもらい、少なくとも阿寒高校に来たいという生徒がいるのであれば、そういう理由で来られないということだけは何とかしてほしい。

【委員】
コロナ禍で唯一のチャンスと言えば、リモートで働くことで東京に住まなくてもいいという若い世代が増えているのを聞く。IT企業や東京が本社の企業に対し、釧路市に住んでもらうPRに力を入れる政策を打てば効果があるのではと思うが。

【事務局】
市では、釧路市内のホテルとタイアップしてホテルで仕事しませんかとの取り組みを進めていましたが、募集する矢先に新型コロナによってそのホテル自体が休館になってしまったことがありました。昨年は東京のIT企業にも釧路への誘致活動を行っていました。この地域はテレワーク等の可能性が高いと思いますので、今後も続けていきたいと思います。

2.次回の日程について
日程が決まり次第ご案内する旨事務局より説明。

5 閉会

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