令和2年度釧路市地域協議会3地区合同会議

ページ番号1003050  更新日 2022年8月25日

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日時・場所

日時 令和2年12月22日(火曜日)午後1時30分から午後3時40分まで

場所

  • 釧路地区:釧路市役所防災庁舎5階 災害対策本部室
  • 阿寒地区:阿寒町行政センター 2階会議室
  • 音別地区:音別町行政センター 会議室1

※テレビ会議にて開催

内容

(1)開会

(2)議題
1.釧路市地域協議会の今後のあり方について

各地区の検討結果と主な意見を各地区会長より次のとおり説明。

【阿寒地区委員】
阿寒地区の皆さんから出された主な意見としては、阿寒地区の声を届ける場としては市政懇談会など様々な機会があるが、それぞれの団体の代表が集まり、行政を含めた中で、地域の課題について協議する場はこの地域協議会しかないということで大変重要な機関であるという意見だった。また、音別や阿寒地域から選出される市議会議員が減少していることを踏まえ、地域の声を反映させる手段としての役割は大きい。
課題として、各地区の協議会で出された意見が予算等含めどれだけ市政に反映されているか、これについては疑問であるという声があった。今後はより目に見える形で、実効性のある協議会にしていくことが存続する意義であるという意見もあった。
こうした意見を踏まえ、阿寒地区としては協議会を存続させる方針で確認したところである。

【音別地区委員】
音別地区のそれぞれの委員の意見としては、平成27年度の地域協議会のあり方についての議論における検討結果が引き続き課題として残っているという認識から存続が必要であるという意見があった。また、阿寒地区でも意見が出ていたようだが、音別地区からは現状で市議会議員の選出がないという現状から、音別地域住民の声を市政へ反映させるためにも今後も存続が必要であるという意見があったことから音別地区としては存続するという方針でまとまった。
子育て世代や働く世代、年配の方々など幅広い世代の考えを地域から拾い上げて議論ができる環境の協議会を作っていければ、皆がより関心を持って地域の課題に取り組んでいけるのではないかと思っている。音別地域の現状は大変厳しいものがあると委員自身が認識していることから協議会が地域の中でもう少し認識を高めていけるようなことが出来ればいいということになっている。

【釧路地区委員】
釧路地区においては、存続・廃止で意見が分かれていた。
存続するという意見では、専門的事項に限定せず、幅広く釧路市、釧路地区のまちづくりについて議論できる場として重要であるとか、旧1市2町の間で意見交換の場として存続すべきという意見があった。
廃止した方がいいのではという意見では、各種計画等については策定委員会などで市民や学識経験者の意見を反映していることから屋上屋を架しているのではないか、また、幅広に議論しすぎて協議会としての意見を集約できていないのではないかという意見があった。
また、共通意見として、議事内容が広範多岐にわたっており、存続するにあたり地域協議会の開催方法を改善すべきという意見があげられたところである。
これらの意見を基に、事務局からの提案によって地域協議会の開催方法の改善を図りながら存続するということで釧路地区の考えがまとまったところである。

事務局より資料に基づき今後の方針(案)について説明。

委員から寄せられた質問・意見等は次のとおり

【釧路地区委員】
男女平等参画の女性委員40%登用目標について、阿寒地区は到達していて素晴らしい。釧路地区も頑張りたい。

【釧路地区委員】
各地区事情もあって難しいところはあると思うが、男女平等参画を一歩でも進め、大変な時だからこそ女性の力が活きるようになればいいと思う。また、地域ごとの若手にも出てきてくれないと全地区心配である。できるだけ人材の発掘も考えていただきたい。

【事務局】
いただいた意見を踏まえ、進めてまいりたい。
期限についてはご説明のとおり中長期的な視点で検証しながら考えていこうということで「釧路市まちづくり基本構想」の計画期間に合わせ7年後の令和10年3月31日までと提案しているが、これについてもよろしいか。

【事務局】
それでは、釧路市地域協議会の今後の方針全体としては合意を得られたということで、これから各種事務手続きを進めていく。

事務局より今後のスケジュールについて説明。
委員から寄せられた質問・意見等は特になし。

(3)その他
委員から寄せられた質問・意見等は次のとおり。

【釧路地区委員】
意見ではなく、せっかくなので、それぞれの想いなど自由発言で聞いていきたい。

【釧路地区委員】
商工会議所という立場で申し上げると、2020年の年初めからコロナの対応に追われた中、日本製紙釧路工場の事業撤退ということで二重苦の状況。このたび署名活動をして、各地区の皆さまにもご理解・ご協力いただいた。この場を借りて御礼申し上げる。先日、市長、会頭と共に本社へ行ったが、状況は厳しい。年明けにも何度か本社へ行き、地域の想いを届けたいと思っているのでご意見があれば商工会議所へお寄せいただきたい。

【釧路地区委員】
こちらの協議会に所属して同じ釧路市でも地域それぞれあまり知らないことが多いと感じた。わからない中でも関心を持とうということでここまで来た。音別地区のエミューも頑張ってほしいし、菊芋や蕗も頑張っている。阿寒については観光ということで今はコロナでこういう状態だが、コロナが落ち着けば今まで努力されてきた観光業がもっと花開くのではないかと楽しみにしている。
皆さま方から地域活動のいろいろなものを教えていただければ釧路地区も助かると思っている。

【釧路地区委員】
日本製紙というのは非常に大きな部分を占めており、父親が日本製紙に勤めていましたが、当時は二千人ぐらいの従業員がおり非常に大きな規模だった。今、事業撤退という中で、発電部分が一部残るようだ。私は水産関係だが、水産業では、最盛期800億円くらい売上があったのが、今は80億円くらいの水揚げ。こういう状況を考えると、日本製紙の熱がある、土地があるという中で養殖なんてできれば面白いという想いがある。そういう中で少しでも雇用創出につながればいいと考えているところである。

【釧路地区委員】
日本製紙の問題に市をあげて頑張っているところだが、かなり先行きが暗い中で、市の予算等についても今まで長期で進めてきたものも一旦立ち止まって考えるべき時だと思う。JRあっての釧路というところもあることから、市にはJRの高架問題と丁寧な説明をお願いしたい。
今後限られた予算の中で3地区が力を合わせながら、知恵を出し合っていかなければならないと思っている。
また、女性や若年の雇用が非常に厳しい中で、子どもたちがきちんと学べる、しっかり生きられるところを3地区で意見を出し合いながら進めていきたいと思っている。

【釧路地区委員】
これからコロナを含め経済的に困難な状態が続く。釧路市が「域内循環」という言葉を使っているが、地元の人が地元の企業や活動を応援していく姿勢が無いと会社や飲食店もどんどん潰れていく。地域ごとにそれぞれ産業資源があると思うが、単独では厳しい状態だから、釧路地区の人が阿寒地区の観光を助けるなど相互に助け合う姿勢を醸成していく必要がある。
また、女性参画についても、以前末広ですごく立派な女性がいた。女性たちが立派な会社を作っていた。これまでも釧路は女の人が頑張って経済を支えてきたというのはしっかり理解いただきたい。

【釧路地区委員】
釧路の末広で市民活動センターを指定管理で運営しているが、今年の3~5月の時点、コロナで市の施設関係がいったん閉鎖になり、市民活動、NPO活動、町内会活動を含め様々な活動が止まってしまった。特にお年寄りの場合は、市民活動等に参加することで元気が出るがそれができなくなった。全道一斉でということだったが、地域ごとに違いはある。その地域の状況に応じて、ある程度施設関係は開放してもいいと思う。市民活動が活発であることは市に元気をもたらす根源であることから、一律にストップとせずに、地域ごとに様々な条件を鑑みてなるべく活動は継続していけるようにやっていけたらいいと思っている。

【釧路地区委員】
釧路公立大学で教員をやっているが、今はコロナの影響で、大学は対面授業と遠隔授業の組み合わせで行われている。特に今年の4月から緊急事態宣言で前面に対面授業が無くなって、遠隔授業のみになった。やはり何人かの学生がなかなか対応できず、単位をとれない状況になり、私も大学側もどうしたものかと思ったところ。
音別や阿寒にも小学校・中学校あると思う。今は景気が後退しているが、将来的に景気が回復したとしても子どもたちが負った心の傷は大きくなる。学校の先生が必死で頑張っているが、地域が一体となって学校や子どもたちを支えなければいけない時期にあると思う。

【阿寒地区委員】
昨年から70歳以上の釧路市民対象でバス運賃が釧路市街まで、阿寒本町から100円で乗れる。車が運転できないのでバスを利用しているが、以前なら阿寒町から1人か2人の乗車で運行していた。このコロナ禍でしばらく出歩く機会も少なかったが、先日バスに乗ったら10人くらい乗っていた。これは昨年からの運賃改定のおかげかなと思った。予算のひっ迫等により事業は急遽とりやめ、といったことにならないように、このまま事業を継続していただきたい。

【阿寒地区委員】
コロナの影響で阿寒湖地域は雪まつりの頃に来るお客さんを当てにしていたがピタッと来なくなり、この状態がいつまで続くかと心配していた。Go Toキャンペーンで10月、11月にお客さんがどっと来て、それまでの赤字を埋められる状況だったのがまたストップしたので、これから観光事業はどうなるのかと不安を抱えている。
釧路阿寒湖という部分で、マリモは阿寒湖でしか群生していない。それを昨年、一昨年あたりに世界自然遺産登録できればという機運があったが、今は無くなってきた。阿寒湖にしかないマリモを盛り上げて、自然保護活動を重視しながら、阿寒湖のマリモをうたっていければと、皆さんにもご協力を仰ぎたいと思っている。

【阿寒地区委員】
阿寒町というとどうしても阿寒湖畔の観光というイメージが旧釧路市の方も未だに強いのではと思う。商工会の道内外の研修に出席して釧路市阿寒町という話をしたら阿寒湖畔という話になってしまう。私は阿寒町本町の方に住んでいるが、この本町の方を阿寒湖畔と同様に知名度を上げていきたい。高速道路を降りてもただ通過するだけの街になってしまう。阿寒町の商店がコロナになってから余計に赤字になっており、閉めるかもと言っている方もいたが、何とか辞めないで頑張っている状況。阿寒町だけでも何か目玉になるようなものがあればと思っているが、意見があったら教えていただきたい。

【阿寒地区委員】
看護師をしているが、今年はインフルエンザワクチンが今まで打ったことの無い方も皆さん打っているということもあり、これからコロナのワクチンが始まったときにどのような対応になるのかと不安な部分がある。いろいろと施策を考えているところとは思うが、医療機関が大変になるのかな、どのように始まるのかな、と末端の方では不安に思う。

【阿寒地区委員】
コロナ禍でそれぞれの健康を維持する、自分で体力を維持していくことの難しさを特に感じる。橋南センターで卓球同好会が2時間、週5日活動している。このコロナ禍のためあちこち開けたり30分ごとにドアをすべて開放したりと工夫しながら続けている。12/1から12/22に閉めたが、延べ200人近く参加しているのではないかと思う。なんとか街の人たちが元気で過ごしていくのを願っている。

【阿寒地区委員】
「三密」という言葉が流行語大賞になったが、町内会の活動は三密。だから、密が出来なかったら町内会活動は出来ない。今一番心配しているのは高齢者の認知症が年々進んでいくと言われている時代で、外に出るなと言われて何も出来ない状況が続けば、認知症がすごく進んでしまうのではと心配がある。施設は6月からだいぶ利用できるようになった。飲み会もできるようになったが、オードブル形式はやめてということになった他、もう1つ難点となるのが面積によって人数が決められてしまうこと。町内会の立場ではこれが非常にネックになってくる。釧路地区からも出ていたが、人数制限などは地域ごとに考えればいいのではないかと思っている。なかなか難しい時代に入っているから市も大変かもしれないが、その辺の考慮をお願いしたい。

【阿寒地区委員】
阿寒町のふるさと祭実行委員会に所属しているが、今年はお祭りも代替えイベントもできなかったため非常に寂しい年だった。地域住民が、お祭りや町内会活動などで、顔を合わせること自体が出来ないという状況が非常に寂しく先行きが不安。早く日常を取り戻せればと思っている。私は阿寒町で野菜を作っているが、野菜については例年よりも良い状態で作物の出来も良く販売単価もよかった。コロナ禍で大変な方々がたくさんいると思うが、業種業態によって例年と同じまたはもう少し上向きの方々がいるのも事実だと思う。そんな中で、皆で頑張って力を合わせて今の状況を乗り越えていきたいと思うのでご協力をお願いしたい。

【阿寒地区委員】
冒頭、釧路地区から日本製紙の話題が出ていたが、阿寒も林業、運輸をはじめ影響を受ける企業がかなりある。そういう意味では釧路地区と一体となりこの問題について考えていきたいと思っている。
観光のほうについては本当に打撃を受けており、Go Toキャンペーンで少し盛り返したところもあるが、またキャンセルが増えているということもあり、大変心配な状況。コロナが収束した際にはぜひ3地区の協議会、阿寒湖畔でできることを願って私からの意見としたい。

【音別地区委員】
音別振興協会の事業としては、阿寒の方もイベントは中止になったとのことだが、音別も蕗まつりやBBQまつりなどそういったイベントはすべて中止になってしまった。ただ、若手有志が知恵をしぼって、花火大会は盛会に終えることができ、そういう少し明るい話題もあった。
コロナ禍でどの地区も課題が山積し、加えていろいろなマイナスのニュースが飛び込んできて疲弊しているが、そういった状況でも何かしら知恵をしぼりあって協力して生き抜いていかなければならないと思う。それぞれの地区、また、この地域協議会を通してみんなで協力して乗り切っていければと思う。

【音別地区委員】
3地区が合併した当初から一番心配されていた、音別地区の人口が最近甚だしく減少しているということで大変危惧している。私は酪農をやっているが、丹頂農協は白糠と鶴居と、農協が合併している。その中ではどうしても鶴居村と白糠町と釧路市の子育ての環境が比較されてしまう。特に音別地区というのは釧路から飛び地ということで非常に離れているが、子どもの医療費などは鶴居だとか白糠では無料化になってきている。
我々酪農家にとっても、従業員が子どもの進学に合わせて辞めさせてくれということでなかなか従業員が育たないという局面を迎えている。今後、地域協議会の中でも音別地区の子どもたちの支援対策を充実できるような意見を出していきたいと思っている。

【音別地区委員】
ボランティア協議会に加盟しており、音別でやるイベントの手伝いや、春先に高齢者にちらし寿司を作ったり、手作りのお雛様を作ったりして訪問している。音別地域にいて私も60代、この街は高齢者が半分以上いて、子どもたちも10年、15年前は公園で遊んでいる姿を見かけたが、今は子どもたちも少なくなり、若い人もどんどん減っていき悲しいと思う。釧路市も昔は北大通に多くの人が行き来してにぎわっていた。予算もあるし、大きなことは出来ないとは思うが、この道東、釧路、音別、阿寒に住んでいる方々に少しでも長く地域に根付いてもらい、若い人も一生懸命働いてもらって、道東もいいなという想いをずっと続けられたらいいと思う。

【音別地区委員】
青少年健全育成に携わっており、8月にヤマベの放流をしに行った。子どもたちとヤマベを放流して魚を釣っていつもはそれで終わりだったが、今年は社会福祉協議会の方の指導の下、子どもたちが川泳ぎをした。今まで無かったことなので、大変好評だった。その事業も今年で64回目だったが、だんだん子どもが少なくなってきている。昔は小学校も中学校も2クラスもあったのに、今は小学校も30人いるかどうか、中学校でようやく30人くらい。野球チームも出来ないということで、なんとか子どもたちが楽しく続くようにしていただきたいと思うがなかなかそれが出来ない。
音別地区は昔、軍馬補充で栄えていたが100件くらいあった農家が今は20件あるかないかということで、子どもがいないのは大変残念。
90歳になる先輩と昔のことを話すがよく知っているねと言われた。昔のことを知っている人が子どもたちに伝えて教えていくというのが大切。これからも子どもたちに教えていければと思っている。

【音別地区委員】
それぞれの地域においてそれぞれの想いがある中で、3地区が合併しているということ、元々の自分たちの地区はもちろん考えることはあるが、そのことを大事にしながら、合併をした効果は我々の気持ちの中にどういう風に表れていくのか、なんとか具現化させていくのがこの協議会ではないかと思っている。人口が減っていく、いろんな企業が減っていく中で、我々として希望を持てることというのはこの地域に誇りを持てるということ。そういうものをどのように発見して人に伝えていくかを考えていかなければならない。人口減でも、我々が住んでいる地域、場所は無くならないわけで、いかに守っていくかということを皆さんと一緒に考えていきたい。
音別は炭鉱が閉山して以来、企業誘致に努めていたという歴史の街。大塚製薬さんをはじめ、他にもいろいろな企業にこの地域を支えていただいたというのを、身をもって経験している地域でもあり、何かの時に自分たちにできることをそれなりに考えてきた地域だと自負している。これからまた、皆さんとなにかしらの結果が出るようにやっていきたいと思う。それぞれ歴代の交流を定期的にもう少し進めるようなことをさせていただいてもいいのかなというふうに思っており、その一点だけ提案したい。

【釧路地区委員】
今は距離をとりましょうと言いながらも想いは寄せ合いながら密に行きましょうということで、皆さんの意見を聞きながら非常に参考になった。3地区一緒になって釧路市頑張ろうという気持ちになった。

【事務局】
事務局としてもこの様々なご提言が政策にどう活かしていくかということ、会議の持ち方、議論の仕方、こういったことをこれからも工夫しながらやっていきたいと思っている。また、地区の交流や開催場所も含めてもご提言があったが、その辺も検討課題として受け止める。

(4)閉会

※本議事要旨の内容は出席委員全員の確認・署名等による同意を得ている。

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