風水害の基礎知識

ページ番号1003734  更新日 2022年8月25日

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風水害とは、「大雨」や「台風」などによる河川等の氾濫や浸水などをいいます。

  • 大雨
    日雨量100ミリメートル以上で被害が発生し始め、150ミリメートル以上になると崩壊等を含む大規模な水害になるおそれがあります。
    大雨による水害には、河川の氾濫や側溝から水があふれ出すこともあります。
  • 台風
    熱帯地方で発生する低気圧で、風力8(風速が秒速17.2メートル)以上のものを台風と呼びます。一般に進行方向の右側にある地域で強い風が吹きやすく、暴風雨に対する警戒が必要です。

風水害のイラスト

台風はこうして発生する

赤道付近で太陽に暖められた海水が水蒸気となって上昇し、雲ができます。そして周りからの風によって台風に発達していきます。

台風は中心に向かって反時計回りに強い風が吹いているため、台風の進路に向かって右側の地域では、中心に吹く風と台風を移動させる風が同じ方向となり、風が強くなります。

台風の中心部(台風の目)の近くでは、風が弱く青空が見えるときもありますが、台風の移動によってまた強風になりますので、油断せずにラジオなどで最新情報を入手するようにしてください。

風と被害

風の強さと吹きかた

平均風速
(m/s)以上~未満

おおよその時速
(km/h)

風圧
(kg重/平方メートル)

予報用語

人への影響

屋外の様子

建造物の被害

10~15

~50km

~11.3

やや強い風

風に向かって歩きにくい。傘がさせない。 樹木全体が揺れる。電線が鳴る。 取付けの不完全なトタン屋根が飛び始める。

15~20

~70km

~20.0

強い風

風に向かって歩けない。転倒する人もでる。 小枝が折れる。 ビニールハウスは壊れ始める。

20~25

~90km

~31.3

非常に強い風
(暴風)

しっかりと身体を確保しないと転倒する。   シャッターが壊れ始める。風で飛ばされた物で窓ガラスが割れる。

25~30

~110km

~45.0

非常に強い風
(暴風)

立っていられない。屋外での行動は危険。 樹木が根こそぎ倒れ始める。 ブロック塀が壊れ、取付けの不完全な屋外外装材がはがれ飛び始める。

30~

110km~

45.0~

強烈な風

    屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる。

気象庁「風の強さと吹き方の表現」より

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雨と被害

雨の強さと降りかた

1時間雨量(ミリ)

以上~未満

予報用語

人の受けるイメージ

人への影響

屋内
(木造住宅)

屋外の様子

災害発生状況

10~20 やや強い雨 ザーザーと降る。 地面からの跳ね返りで足元がぬれる。 雨の音で話し声がよく聞こえない。 地面一面に水たまりができる。 この程度の雨でも長く続くときは注意が必要。
20~30 強い雨 どしゃ降り。 傘をさしていてもぬれる。     側溝や下水、小さな川があふれ、小規模のがけ崩れが始まる。
30~50 激しい雨 バケツをひっくり返したように降る。   寝ている人の半数ぐらいが雨に気が付く。 道路が川のようになる。 山崩れ・がけ崩れが起きやすくなり危険区域では避難の準備が必要。
下水管から雨水があふれる。
50~80 非常に激しい雨 滝のように降る。 傘は全く役に立たなくなる。   水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる。 地下室や地下街に雨水が流れ込む場合がある。
マンホールから水が噴出する。
土石流が起こりやすい。
多くの災害が発生する。
80~ 猛烈な雨 息苦しくなるような圧迫感がある。       雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要。

気象庁「雨の強さと降り方の表現」より

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台風の大きさと強さ

台風はその大きさ(「台風」「大型台風」「超大型台風」)と、最大風速の階級(「強い」「非常に強い」「猛烈な」)を組み合わせて、「大型の強い台風」などと表現されます。

大きさの階級分け

階級

風速15m/s以上の半径

大型(大きい)

500km以上~800km未満

超大型(非常に大きい)

800km以上
強さの階級分け

階級

最大風速

強い

33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満

非常に強い

44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満

猛烈な

54m/s(105ノット)以上

気象庁「台風の大きさと強さ」より

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気象注意報・警報・情報

  • 注意報・警報とは…
    大雨などのときに気象庁から発表される注意報・警報は、災害による被害を最小限に食い止められるよう出されているものです。
  • 気象情報とは…
    気象情報は注意報や警報を発表する前後に、防災上の注意などを解説するために発表されます。
  • 注意報・警報は地域によって違う
    注意報や警報が発表される基準はその地域によって異なるので、普段から自分の周りの地理的特徴を理解し、よく出される予報や被害状況などを把握しておきましょう。
気象注意報・警報・情報の種類
 

種類

発表の時期

注意報

風雪、強風、大雨、大雪、濃霧、雷、乾燥、なだれ、着氷(雪)、霜、低温、融雪、高潮、波浪、洪水など 災害が起こるおそれがある場合

警報

暴風、暴風雪、大雨、大雪、高潮、波浪、洪水など 重大な災害が起こるおそれがある場合

情報

台風、低気圧、大雨、大雪、小雨、長雨、低温、日照不足など 注意報・警報を補完する必要がある場合

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危険な土地では早めの避難態勢を!

山や丘を切り開いて作られた造成地では、他の土地に比べて地質や地形が不安定なので、長雨や豪雨に見舞われると、地盤が緩み、崩れる危険があります。水抜き穴から濁った水が出始めたら注意が必要です。

イラスト:造成地


河川が山地から平野や盆地に移る扇状地では、特に山間部の集中豪雨にご用心。
豪雨によって山崩れが起こると土石流が直撃するので、避難の準備は早めにしましょう。

イラスト:扇状地


山崩れは集中豪雨ばかりでなく地震によっても発生するので、日頃から災害対策を怠らないようにしましょう。特に樹木の少ない山間部では土石流の危険性をはらんでいるので警戒は慎重にしましょう。

イラスト:山岳地帯


高潮が発生したときは要注意地帯となります。満潮のころに台風が接近すると、高潮は猛威をふるいます。地震が起こった場合は津波が発生する可能性もあるので、特に低い土地では厳重な警戒が必要です。

イラスト:海岸地帯


河川の流域や、もと河川敷だった所は、豪雨によって洪水の危険性が高くなります。洪水注意報や警報が出たら、いつでも避難できる対策をとりましょう。

イラスト:河川敷


海岸近くのゼロメートル地帯(平均満潮面以下の土地)は、高潮によって浸水の被害に合う危険性が高いので注意しましょう。地震による津波にも注意してください。

イラスト:ゼロメートル地帯

関連リンク

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総務部 防災危機管理課 防災危機管理係
〒085-8505 北海道釧路市黒金町8丁目2番地 釧路市役所防災庁舎5階
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