都市型水害
近年、都市型水害の危険性が増しています。
地面の大半がコンクリートの建物やアスファルトの道路で覆われているために雨水が地下にしみ込みにくくなっています。それらが側溝へ流れても排水が追いつかないために道路に水たまりができます。そしてそのまま雨が降り続くと低い場所へと雨水が流れ込んでいくので、地下室などの水害につながっていきます。
ここ数年は特に記録的な集中豪雨に見舞われることが多いため、短時間に大量の雨水が河川や下水道に集まり、地盤の低い地域では浸水や河川の氾濫が原因となる被害が全国各地で頻繁に発生するようになりました。
浸水!そのときあなたは?
コンクリートの建物やアスファルトの道路に覆われた所では、雨水が地下にしみ込みにくいので、大雨や長雨、集中豪雨などの水があふれ出し、大きな被害を受けることがあります。
地下室にいるとき
- 低い位置にコンセントなどがある場合は、初期の段階で電気系統に支障をきたし、電灯が消えて真っ暗になったり、エレベーターが使えなくなったりします。
- 地上が浸水すると、排水し切れなかった水が建物の地下へと流れ込み、そのスピードは思っている以上に速く、狭い部屋ほど短時間で水があふれます。
また、水圧で内開きのドアさえも開かなくなったりするので、浸水し始めたら直ぐに避難するようにしましょう。
路上にいるとき
- 速やかに、高い場所や建物へ逃げましょう。
- 建物の中へ避難した場合、エレベーターに閉じ込められる危険があるので、階段を利用して上の階へ移動しましょう。
車の運転中
- 水の少ない中央寄りをスピードを下げて走らせ、高い場所へと向かいましょう。
- 浸水の程度や道路の被害状況により動けなくなったり、緊急車両の通行の妨げになる場合もあるので、注意して走行しましょう。
- 状況によっては、車を路上に残したまま避難する覚悟も必要です。
土のう・水のうの作り方
土のうは布の袋に土を入れた物で、水害の防止策として知られています。これは土や砂の重さを利用して水をせき止めるために、大きさを揃えて何個も重ねて使いますが、大変な作業となります。
水のうは土のうに比べて身近なものを利用して手軽に作れるという利点があり、水害にあったときには家の中の(洗濯機などの)排水口などの上に置くことによって、地下から逆流してくる汚水などを防ぐことができます。他に、地震などで水道が止まってしまった場合には、洗濯やトイレの水としても利用できます。ただし、浸水の深さが30センチ以上になると浮かんでしまうので、20~30センチの水位までしか役に立ちません。
土のうをつくる
- 二重にした大型のゴミ袋など(40リットル程度)に土砂を入れて口をふさぎます。
- 土を入れ、横一列に並べたプランターにレジャーシートを巻き付けて補強します。
水のうをつくる
- 風呂の残り水などを利用して、二重にした大型のゴミ袋など(40リットル程度)に、半分位の水を入れ、玄関の隙間や洗濯機の排水口などに隙間ができないように並べます。
- 段ボール箱に入れて使うと運びやすくなり、強度も増して簡単に積み重ねることができます。
- 10リットルか20リットルのポリタンク数本に水を入れて連結したものに、レジャーシートを巻く方法もあります。
まとめ
土のうや水のうは安定させることと早く積むことがポイントです。
結び目は水面に向けないようにしてください。
ビンを入れたビールケースなどの利用も可能です。
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