令和4年度第2回釧路地域協議会

ページ番号1010603  更新日 2022年12月6日

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日時・場所

日時 令和4年9月30日(金曜日) 13時00分から14時30分まで
場所 釧路市役所本庁舎3階 大会議室

内容

(1) 開会

(2) 議事
1.3地区合同会議(くしろ100年事業「阿寒湖周辺スタディートリップ」)実施報告

  • 事務局より説明。
  • 委員から質問・意見等なし

2.令和5年度予算について

  • 事務局より資料に基づき説明。
  • 委員から寄せられた質問・意見等は次のとおり

【委員】
デジタル化に関して、市のLINEでごみの日がわかりやすくなり、活用している。
リニューアルした市ホームページもわかりやすく素敵になったという印象。
今後、デジタル化で便利なものが普及していくと思うが、使える人と使えない人の差が課題となると思う。買い物のレジもセルフレジになっていて高齢者が使えずに列になっているところを見かける。使い方のレクチャーが大事。それが大変だと思うが、丁寧に説明して、多くの方が使えるようになると便利だなと思う。デジタル化がうまく進めば良いと思う。

【委員】
福祉分野としては福祉人材、特に介護人材の確保は依然として課題となっている。令和4年度の予算では、新たな補助制度を作っていただいた。引き続き課題解決に向けて進めていただきたい。
デジタル化など、今回の政策テーマに関しては、それを推進していく人材についても考えていただきたい。
新型コロナウイルスの感染状況については、介護事業所などで多くの感染者が出たところであり、福祉業界としてはなかなかアフターコロナをイメージできない状況である。第8波が来るとも言われていることから、その際は柔軟な対応をお願いしたい。

【委員】
 日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震への対策に関しては、予算が大きく必要ではないかと思う。
 新聞報道では、最大8万人以上の死者が出るとされていた。何もしなければ、ということだと思いつつもこの数字を見て住民は不安になっている。情報が独り歩きしているように感じる。市として説明するなどして少しでも不安を和らげてほしい。
 10月1日から食料品などの価格が上がる。その他、原油高騰、円安などにより様々な経費がかなり高くなってきている。
 清掃委託などは複数年の債務負担で実施していると思うが、当時の価格のままだと受託事業者も大変ではと予想される。予算編成にあたっては、債務負担の見直し等の配慮も必要ではないか。

【委員】
 新産業を生み出すための人材育成に力を注いでほしい。新しい産業には新しい技術が必要。その技術を身に着ける新しい人材も必要。新しい技術に関する教育を充実させ、底上げを図ってほしい。

【委員】
 政策テーマの重点として掲げている「環境」については市役所のみならず住民一人ひとりの問題。ごみを出すにも分別がなされていない。市としても広報の仕方など見直しが必要だと思う。
 買い物袋が有料になり、脱プラスチックの動きがあるのは知っているが、身近でそのような言葉は聞こえてこず、SDGsの考え方を含めて住民一人ひとりにまで意識改革が行き渡っていない状況。
 自然環境を守ろうとしている以上、私たちの生活そのものを見直す必要があるのではと考える。

【事務局】
 デジタル化に関しては、使える人と使えない人の格差(デジタルデバイド)は課題として認識しており、高齢者のスマホ教室を実施し始めたところであり、どうしたら使いたいと思ってもらえるか、使ってもらえるかを考慮しながら進めていくものとしている。

 福祉人材や新技術に関するものを含め、人材育成に関しては、釧路市まちづくり基本構想の重点戦略にも掲げており、人材を確保し育てていくことは重要であると認識している。
 市役所の立場としては、直接ではなく人材育成のお手伝いをする形での関わりとなることが多いと思うが、市の方からも様々なアイデアを出せるよう取り組んでいきたいと思っている。

 日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震での8万人の死者というのは、何の手立てもとらない場合の想定数であり、ここからいかに被害を減らすかというところで検討している。
 釧路市強靱化計画がちょうど令和4年度で終了するので、見直している最中である。また、北海道からも今後様々な被害想定が年度末に向けて公表される見込みであることから、それを受けて、令和5年度も引き続き計画の内容を見直していく予定。
 防災の担当部署においても地域防災計画の見直し等これから進むと思う。
 8万人というのはインパクトの大きい数字ではあるが、この数字を踏まえて取り組んでいるところについては予算化していきたいと考えている。

 価格高騰に伴う債務負担事業の見直しについては、庁内で指定管理や委託業務に関して影響調査を行った。結果としては、ガソリン代などに関してもある程度高騰するのを見込んで設定していることもあり、今回すぐに支援や見直しということにはならなかった。
 指定管理であれば年度協定もあるので、その際に額を見直すことも可能であるし、今後の高騰に関してもそれぞれの積算根拠や状況を考慮しつつ対応していくものと考えている。

 環境への取組については市民の皆さんの意識が非常に大事だと思っている。現在も市民環境部で環境教育や、広報、周知が重要であるとして力を入れて取り組んでいるところ。
 脱プラスチックに関しても、今まで便利に使っていたものを減らすには意識を変える必要があって、簡単にはいかないと思うが、少しずつでも変えていってもらえるように取り組んでいきたい。
 ゼロカーボンパークの取組についても市の取組が皆さんに伝わっていくようにしていきたい。

【事務局】
 高齢者のスマホ教室は本日、9月30日も愛国会館で開催している。今までの延べ人数では1,400人ほどの参加があった。好評だったため、令和5年も実施できるように担当部署の方で動いている。

 巨大地震に伴う津波については、何もしない場合の想定として8万人という数字が示されている中で、避難困難地域で津波が到達する20分~40分の間でどう逃げるかというところで、まずは避難困難地域を優先して対処していくもの。
 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法(以下、特措法)の日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震津波避難対策特別強化地域に釧路市も指定されることとなった。特別強化地域に指定された自治体は、避難施設など整備費用などについて国の補助率が2/3にかさ上げされる。それを踏まえて避難困難地域である大楽毛に避難施設を作ることとしている。
 住民の皆さんが、普段使う施設として整備することで、いざというときに住民が逃げやすくなると考えていることから、大楽毛エリアにある、児童館、認定こども園、老人福祉センター、生活館などを複合化する施設の候補として検討し、避難できる複合施設の整備を考えている。また、大楽毛の消防署の方にも消防署と避難施設が一つになった施設を整備しようと検討中。本当にそのようになるかは今後の検討次第であるが、これを国の補助のもと整備して、避難困難地域を解消しようというもの。
 また、市役所周辺なども浸水するとされているが、津波高の想定は前回より下がっている。津波が来た時に一時的に逃げる一時避難施設に関しては、民間の3階建て以上の建物なら避難施設として使えそうだとわかってきた。これらを踏まえて、地区ごとの対策等、令和5年の3月に特措法に基づく計画を策定予定。この計画により8万人の想定をどこまで抑えられるか、などが見えてくると考えている。

【委員】
 8万人の被害想定については防災危機管理課で、ホームページで説明文を掲載しているというのは聞いている。津波避難場所がない場合の死者数であり、前提がそもそも違うので、そのまま捉えられてしまうのは良くないと思う。

【委員】
 8万人という部分についてはスピード感をもって、もっと周知および対処してほしい。

【委員】
 北海道も根拠をもって想定数を出しているはず。他の地域も人口規模は違うにしても同じ条件で数千人となっているところが釧路市では8万人。そこは重く受け止めてしっかり考えていかないといけないと思う。津波避難場所があれば3万人まで減るとも言われているが、3万人でも大変なこと。
 東日本大震災の時も東北では過去の経験に基づく教訓を脈々と伝えられていた地域では住民が自ら動くことができた。教育をしていくことが大事。

【事務局】
 8万人という数字を受け止め、実際にその対応としてどうすべきか、防災教育を含めて皆さんと一緒に考えていかなければならないと思う。
 いかにわかりやすく情報を伝えるかが大事だと考えており、先ほどのプラスチックごみの問題同様に、市民の皆さんに行動変容していただくことが重要だと考えている。

【委員】
 私も杖を使っているが、障がい者の方と津波について話していると、特に機械をつけている方や、車いすを使っている方は、逃げること自体を諦めている。逃げるために助けが必要だが、助ける側に万が一何かあるのは嫌だ。そういう話を聞くと寂しくなってしまう。
 指定されている避難施設までの中間地点で高いアパートなどに一時的に避難させてもらえたらと考えているが、いざ避難する際に受け入れてもらえるか心配になる。
 市民の方へお互いに助け合いましょうというような周知活動もお願いしたい。

【事務局】
 一時避難施設に関しては民間の施設や建物も活用するという方針を持っているので、単なる公共施設を作っていくだけという考えではない。そういったお話もよくわかるので伝えていきたいと思う。

 価格高騰の件については、水道料金4か月、下水道料金2か月、免除の対応をさせていただく。また、給食費についても金額を据え置きしていて、今後免除も予定している。
 指定管理などの委託料についても市でどれだけ対応できるか、というのはあるが、しっかりと情勢を踏まえていきたいと考えている。

【委員】
 先日聞いた話では、国の公共工事で、材料費の高騰について事業者が交渉してみたところ対応してくれたとのこと。状況に応じて柔軟に対応してくれれば事業者も離れない。

【事務局】
 できるだけ多くの人に同じように支援が行き届くように、我々ができることはやっていきたい。
 公共工事は物価などの著しい変動により請負金額の変更を請求できるスライド条項があるが、業務委託に関してはそういった措置がなく、人件費が上がっても対応が難しい部分もあるとは思うが、可能な限り対応していきたい。

【委員】
 資料3の予算編成方針では「ゼロカーボン」、資料4では「環境」と表現されている。この違いは?
 高齢者にしてみれば、「環境」というほうがわかりやすい。「ゼロカーボン」と言われると、意味はわかるが、どこか大きな取組のように感じて、身近なこととして考えにくい。なかなか「環境」=「ゼロカーボン」と結びつかない。

【事務局】
 予算編成方針としてはゼロカーボンシティをどう進めていくか、また、阿寒摩周国立公園に加えて、釧路湿原国立公園もゼロカーボンパークに登録されたことから、「ゼロカーボン」、要するに省CO2により力を入れていこうという言い方をしている。
 政策テーマとしては、省CO2に加えて、ごみの分別や自然環境の保護といった、より広義に「環境」という言葉にしている。

 ペットボトルを服などに再生するのではなく、ペットボトルに再生する取組を釧路市でも連携協定を結んで実施している。まさにゼロカーボンシティにふさわしい取組でもあるのだが、なかなか市民の皆さんには伝わっていない。
 例えば電気を一つ消したらCO2どのくらい削減できるというのも、市民の方々に提示できたら良いがそれができないので、市民の行動というとなかなか結び付かない状況。

(3) その他

  • 路線バス運行計画変更のお知らせ(事務局より説明)
  • 委員から寄せられた意見・質問

【委員】
 皆さんでバスに乗りましょう。私も、日曜の時間のある時にバス利用している。バスが無くなってしまうと困るので、頑張って乗るようにしている。

【委員】
 私は車が無くバス利用者のため、本数が減ったのはすごく大変。ただ、路線の見直しを見ているとすごくシンプルになったのはわかりやすくていいと思う。また、買い物を考えたときにイオンに集中してしまうのは仕方ないとも思う。
 バスを利用していて感じることは、運転手がWAONの扱いに慣れていないようで、障がい者のため降車時に乗車料金の半額処理をお願いしたときに面倒そうにされると申し訳ない気持ちになってしまう。
 また、WAONポイントが付くのは200円からのため、障がい者で運賃の半額になると大体ポイントが付かない額になってしまう。使いたいと思いつつ、でもポイントが付かないのか、と思ってしまう。

【委員】
 交通系ICは導入しないのか。

【事務局】
 交通系ICは整備費用が非常に高い。手数料も高いし運賃収入だけではとても採算がとれそうになく、検討したがなかなか難しい。

【委員】
 都バスだと、車いすの方が来たら運転手がステップを出してくれる。釧路の場合はどうなのか。

【委員】
 釧路の場合は事前に連絡するとやってくれる。また、ノンステップバスの台数が限られていることもあり、その印が付いているところでないと乗れないというのは聞いたことがある。

【事務局】
 路線を間引いたところもあるが、バス時間をわかりやすく変更したりもしている。確かに本数が減ったところもあるが、バス事業者の収支がプラスになるようにするためのダイヤ改正となっている。
2か月間バス会社が乗降調査を行って、バス停からは何人乗っているかなどのデータに基づいて変更していただいたもの。日々利用されている方の中には不便にお感じになる方はどうしてもいらっしゃるだろうと思っている。

【委員】
 やはり路線は駅に集まるので、駅を何とかしたい。

【委員】
 駅の中で地域の野菜を売っているところもあると聞く。駅の考え方にもよると思うが、駅ビルなど利活用できれば良いと思う。

【委員】
 バスロケーションシステムはバス停から検索できる方法があるとわかりやすいと思う。

【委員】
 市立病院には大きいサイネージがあって、市立病院から出るバス路線が並んで表示されるのでわかりやすい。

【事務局】
 市立病院とイオン昭和店、アークス鳥取大通店、コープさっぽろ桜ケ岡店にはデジタルサイネージが設置してあり、同じように表示されるようになっている。

 

  • 次回日程について(事務局より説明)
  • 委員から質問・意見等なし

(4)閉会
 

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