かみしばいでまなぶ「いかのおすし」
きょうの、じゅぎょうが、おわりました。
かえりの、かいの、じかんです。
せんせいが、いいました。
「それでは、かえるまえに、かくにんです。かえりみちで、しらないひとに、こえをかけられても、ぜったい、ついていかないこと。
ぼうはんブザーの、でんちが、きれていないか、たしかめて、ひもを、いちばん、ひきやすいところに、つけておくようにね。
あぶないと、おもったら、大きなこえをだして、すぐに、そのばから、にげること。
こども110ばんのいえに、にげれば、だいじょうぶだよ」
「はーい」
みんなは大きなこえで、へんじをしました。
ひまわりしょうがっこうでは、いつも、ちいきのみなさんが、げこうの、あんぜんを、みまもってくださいます。
はなちゃんは、きょうも、ちいきのおばさんと、いえのちかくまで、いっしょに、げこうします。
こどもたちが、おばさんにあいさつしました。
「おばさん、こんにちは」
おばさんは、にこにこしながら、いいました。
「こんにちは。みんな、くるまに、きをつけて、いちれつに、ならんでね。どうろの、はしによるのよ」
「はーい」
ちいきのおばさんやおじさんと、いっしょにかえると、あんしんで、とてもたのしい、じかんです。
はなちゃんのいえは、このかどを、まがったところです。
みんなとは、ここで、おわかれ。ここからはひとり。
ちょっとさびしいみちを、とおらなければ、なりません。
おばさんがいいました。
「じゃあ、はなちゃん。ここでおわかれね。いえまで、あとすこしだけど、よりみちしないで、まっすぐかえるようにね」
はなちゃんは大きなこえで、あいさつしました。
「はーい、いつもありがとう。さようなら」
はなちゃんは、がっこうで、あった、たのしかったことや、きょうのおやつは、なんだろうと、かんがえながら、あるいています。
「るんるんるん。おやつは、なにかなあ」
おや、だれかが、はなちゃんを、ものかげから、みています。
ものかげから、あらわれたのは、やさしそうな、おじさんです。
はなちゃんに、はなしかけて、きました。
「ねえ、おじょうちゃん。おかしは、すきかい?
おじさんが、おかしを、かってあげるよ。
ついておいで。
さあ、くるまにのって。
はやく、はやく」
はなちゃんは、そのとき、ちょうど、おなかがすいていました。
(でもまって)
と、はなちゃんは、かんがえました。
(このおじさん、しらないひとだ)
さて、こういうときは、どうすれば、いいんでしょう?
「あっ。そうだ。いかのおすし!」
はなちゃんは、がっこうで、ならった、「いかのおすし」のことをおもいだしました。
みんなは「いかのおすし」って、なにか、しっているかな?
みんなでかんがえて、はなちゃんといっしょに、いってみましょう。
しらないひとには、ついて、いかない。
いかない、の、「いか」。
しらないひとの、くるまに、のらない。
のらない、の、「の」。
あぶないと、おもったら、おおきなこえを、だす。
おおきなこえ、の、「お」。
おとなのひとに、しらせる。
しらせる、の、「し」。
「いかのおすし」を、おもいだした、はなちゃんは、ぼうはんブザーのひもを、ゆうきをだして、ひっぱりました。
ビビビビビビビビビ
ぼうはんブザーが、なりひびきます。
そして、はなちゃんは、大きなこえで、「たすけてー」と、さけびながら、こども110ばんのいえに、むかって、ひっしに、はしりました。
そうすると、
「どうした、どうした」
たくさんのおとなたちが、あつまってきました。
ぼうはんブザーのおとと、はなちゃんの、こえをきいた、ひとたちです。
こどもたちの、ききの、ときには。かならず、おとなたちが、あつまってくれるのです。
そして、きんじょのひとが、すぐに、けいさつに110ばんの、でんわを、してくれて、はなちゃんは、ぶじに、たすかりました。
「はなちゃん、こわかったでしょう。でも、ゆうきをだして、こうどうしたから、たすかったんだよ。よくがんばったね」
はなちゃんの、ゆうきある、こうどうと、たくさんの人の、きょうりょくにより、はんにんは、すぐに、つかまりました。
独立行政法人日本スポーツ振興センター 学校安全Web「防犯対策紙芝居 はなちゃんのかえりみち いかのおすし」より転載
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