2025年11月のどうぶつえん日記
2025年11月25日(火曜日)
前回も書きましたが朝日新聞出版様から刊行された
「新版 タイガとココア 障がいをもつアムールトラの命の記録」
皆さまお求めになられましたでしょうか?
当園や猛獣担当者、中の人などに献本というのでしょうか、頂戴しておりましてこの場でお礼を申し上げます。
実はすでに予約注文済みでしたので保存用、観賞用が揃いましたので、あとは閲覧用が必要ですね。
こんにちは。
さて、今回は北海道の生き物から。


最初がエゾシカのメス「ペロ」さん、次が「ペネロペ」さんです。
今は恋の季節ですので遠くでも鳴き声が聞こえる時がありますよ。
そして

エゾヒグマの手前がオスの「カイ」くん、奥もオスの「クッタ」くん。
ワンポイントガイドがある時には観覧通路にあるガラスの前にやって来ますが、普段は寝室の扉の前にいることが多いです。
扉の向こうにはエサがあることを知っていますので、こういうところでも学習能力の高さが発揮されます。
類人猿側の北海道ゾーン入口にいる


オオワシ、オジロワシです。
オジロワシさんに威嚇されてきました…。
日記を書いている現在、釧路は何度か白いものがチラチラ見られただけで積雪は全くありませんので、気軽にお越しくださいね。
あ、エゾシカと事故にはお気をつけください。
おまけ

動物をアップで見るとまた違う様相が見られますので、双眼鏡や高倍率のカメラなどをお持ちの方はたまにご持参されるとおもしろいかもしれませんよ。
2025年11月19日(水曜日)
防寒長靴がまだもらえません。
こんにちは。
今回は真面目な話ですよ。
動物園ニュースでもお伝えしておりますが、ゼニガタアザラシのメス、アラレが11月7日に天国へいきました。

36歳という高齢でしたが亡くなる1週間前は陸にあがり中の人の横に来て魚をねだったりしておりましたが、3日前から急に食欲がなくなり、治療の甲斐なく残念ながら旅立ちました。
解剖の結果、死亡原因は老衰(心不全)でした。
だいぶん前にも書いたと思いますが、釧路市動物園の場合ということで基本的な亡くなったあとのことをざっくりと。
動物が亡くなると動物病院へ運び獣医師による解剖が行われます。
外見の異常や口腔内などを確認・記録し、心臓、肝臓、腎臓、脾臓、肺や食道、胃、腸などすべての臓器の大きさ、重量、色などを計測・記録しつつ、1つ1つ慎重にメスを入れ中の状態を調査し写真に残し、必要に応じてホルマリンに入れて残すこともあります。
他の部分は毛皮として、また骨格標本として保存する場合もあります。
それ以外のすべては焼却しますが、これは知られていない未知の感染症などがあった場合の拡散を防ぐために行われます。
解剖結果は園の記録として職員間で情報共有します。
解剖を行うことで死亡の原因を探り、その中で環境で改善できること、エサで改善できることなど今後の飼育に活かせることを探求します。
今回、飼育担当者も時間の許すところまで見学しました。
死亡時の外見、普段はなかなか触れない体、実際の解剖による体の仕組み、臓器の大きさ、形状、状態など学べることがたくさんあるからです。
エサをホッケからアジに変更となったため摂取カロリーなどの関係から特に冬季にむけて脂肪のつき方の心配がありましたが、アラレの腹部の脂肪の厚さが4cmあり程よいつき方だったことを自分の目で知ることにもなりました。
また、アラレの脂肪がこれだけあるということは同じくエサを変更したオタリアにも問題がないであろうとの推測もできます。
縁があり釧路市動物園で生きてくれた動物たちです。
最期まで頑張ってくれて、亡くなったあとにも、今、生きている動物たちの今後のよりよい飼育のために、「役に立ってくれている」という言葉が適当かわかりませんが、本当にありがとう、というのが正直な気持ちです。
最後に、アラレへお花を頂戴しております。ありがとうございます。
そしていよいよ朝日新聞出版様から
「新版 タイガとココア 障がいをもつアムールトラの命の記録」が刊行されます。

前回発刊時よりも増ページされております。
お近くの書店様などでお求めくださいね。
正門横の総合案内所でも販売予定とのことです。
なお、現在のココアのサンルームは


皆さまからの贈り物で賑やかになっております。
最後に12月~2月は毎週水曜日を休園日とさせていただいておりますので、間違って動物園まで来てしまったらご近所の山花温泉リフレで温まっていってください。
また少し早いですが年末年始は12月29日~1月2日が休園日となっております。
こちらも合わせてよろしくお願いします。
おまけ

脇目も振らず
今日も元気だ
エサがうまい
2025年11月11日(火曜日)
もうね

こんなのとか

そんなのが姿を見せてきましたよ。
こんにちは。
雌阿寒岳で初冠雪がありましたし、今季の冬はどうなることやら。
今回はふたみ青果エゾヒグマ館の隣、ふくろうの森から

エゾフクロウたち。
日中は一番上にいることが多いですが、時折近くにいることもあります。
小さい猛禽類

オオコノハズクです。
飼育していませんがオオコノハズクより小さいコノハズクという猛禽類もいますよ。
こちらも高いところにいますが、タイミングがよければ巣箱の入口に立っていることも。
オオコノハズクと同居している

コミミズクです。
前はフライトをしていましたが今は引退してこちらで暮らしております。
さらに奥へ進むと
(※この下はシロフクロウがエサのヒナを掴んでいる画像です。苦手な方はご注意ください)


エサのヒナを獲っていたところです。
真っ白なのがオスの「しらたまくん」さん、ゴマ模様が入っているのがメスの「アナ」さんです。
アナは1つくわえて食べようとしていますが、しらたまくんの獲り方は雑というか…掴めるだけ掴んで一気に持っていきました。
最後に

ワシミミズクの手前がオスの「シアン」くん、奥がメスの「ユラ」さん。
親子でシアンがお父さんですが、2003年生まれなのでもうご高齢ですね。ユラも2006年生まれなので、こちらもご高齢。
いつまでも長生きしてほしいです。
おまけ

正門から入ってすぐのところ、イオン北海道株式会社様からのご寄付により温度計が設置されているのはご存知でしょうか?
これからどれだけのマイナス気温を見せてくれるのか楽しみにしています。
2025年11月6日(木曜日)
最近の最低気温は-3.2℃でしたよ。
こんにちは。
さすがに上下防寒着に身を包んでおります。
防寒長靴はまだですけど。
さて当園のSNSでお伝え済みですが、ライオンのアキラくんが高齢ケアのためお引越ししましたので見に行くと

吠えてからの

ゴロ

ゴロ

担当者の用意した落ち葉に満足している様子でした。
この場所に座っていることも多いです。
ふかふかの柔らかさがよいのかな?
続けてご高齢の

レッサーパンダのコーアイさん。
2004年6月10日生まれです。
日中は眠っていることが多いですね。
こちらは

オランウータンのメスで、りなちゃん。
2014年1月15日生まれです。
これからの季節は外に出せないので室内運動場のみでの展示になります。
最後に。
今季の大型遊具は営業が終了しました。
たくさんのご利用、ありがとうございました。
来季も乗ってくださいね。
また、西門は冬季閉鎖しており入園は正門のみとなります。
正門駐車場が満車の際には西門駐車場をご利用ください。
皆さまのご来園をお待ちしております。
おまけ

ゴロゴロした後なので、たてがみに落ち葉がついていますよ。
このページに関するお問い合わせ
生涯学習部 動物園 管理係
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。
