繁殖賞に輝く動物たち

ページ番号1001634  更新日 2022年8月25日

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写真:殖賞マーク

繁殖賞は、全国の動物園・水族館で組織する社団法人「日本動物園水族館協会」が、繁殖技術の向上を図るために設立した賞です。

加盟園館で飼育されている動物のうち、国内で初めて繁殖し、6ヶ月以上成育したものに贈られます。

この賞を受けることは、動物園や水族館にとって栄誉であるばかりでなく、飼育職員にとっても大変励みとなるものです。当園ではこれまでに14種で17回の繁殖賞を受賞しています。

ホッキョクギツネ

写真:ホッキョクギツネ

1976年(昭和51年)5月23日、2頭のメスが生まれました。1頭は翌年の6月26日に上野動物園へ譲渡され、もう1頭は1985年(昭和60年)8月11日に死亡、その後は飼育されていません。

レッサーパンダ

写真:レッサーパンダ

1976年(昭和51年)8月19日、オス・メス各1頭が生まれました。メスは翌年2月14日に死亡、オスは「パム」と名づけられ、11歳で死亡しました。北海道では初めて飼育された種で、ヒマラヤ系でした。

マーモット

写真:マーモット

1977年(昭和52年)3月29日に4頭が生まれました。母親はその後も毎年出産を繰り返し、19頭の子を産んで1983年(昭和58年)10月14日に死亡しました。現在は飼育していません。

アカシカ

写真:アカシカ

1977年(昭和52年)5月3日と6月2日に生まれました。2頭ともメスで、2年後の1979年から出産を始めました。よく繁殖していましたが、展示動物の入れ替えにより、現在は飼育されていません。

オタリア

写真:オタリア

1979年(昭和54年)7月6日にオス1頭が生まれました。当時はアシカ類の入手がむずかしく、まだ規制のかかっていなかったオタリアが入りました。1991年にオスを入れ替え、現在も1年おきに繁殖しています。

オオハクチョウ

写真:オオハクチョウ

1983年(昭和58年)5月29日に2羽が自然孵化しましたが、親が巣を放棄したため人工育雛しました。その後も同じつがいから、1984年に1羽が自然繁殖、1985年に1羽が人工孵化しています。

アメリカヘラジカ

写真:アメリカヘラジカ

1985年(昭和60年)5月30日に生まれたメス1頭が、5回目の出産でようやく成育しました。ヘラジカは飼育自体がむずかしく、その後もいろいろ試みましたがよい結果が得られないため、現在は飼育していません。

ゼニガタアザラシ(人工保育)

写真:ゼニガタアザラシ

1986年(昭和61年)5月17日に生まれたメス1頭を、母乳を飲んでいる様子がなかったので取り上げました。2週間ほど水棲哺乳類用ミルクを飲ませ、その後はミンチ状のホッケから徐々に丸ごとに切り替えました。

オジロワシ(人工孵化)

写真:オジロワシ(ヒナ)

1989年(平成元年)4月22日、入卵後34日目に孵化しました。毎年3卵を産むのに2羽しか育てないので、1卵を取り上げたのです。順調に成長し、1994年6月に大阪府みさき公園自然動物園へ譲渡されました。

エゾフクロウ(人工孵化)

写真:エゾフクロウ(ヒナ)

1989年(平成元年)5月4日、入卵後28日目に1羽が孵化しました。7羽を1室で飼育していたため、ヒナが孵ってもうまく育たなかったのです。1991年にはケージを増設しペア飼育をするようになったので、1992年からは自然繁殖しています。

シロフクロウ(人工孵化)

写真:シロフクロウ(ヒナ)

1989年(平成元年)7月2日、入卵後13日目に1羽が、5日後にもう1羽が孵化しました。抱卵中のメスが外敵に襲われたことがあり、危険分散のため6卵のうちの3卵を取り上げたもので、2羽とも順調に成育しました。

シマフクロウ(自然孵化)

写真:シマフクロウ

1995年4月15日、巣箱からかすかな鳴き声が聞こえ、孵化を確認しました。飼育開始から実に20年が経過していました。このときの子はメスで「ムム(霧霧)」と名づけられ、1999年から繁殖を始めています。

シマフクロウ(人工孵化)

写真:シマフクロウ(ヒナ)

1998年4月15日に孵化しました。有精卵が取れるうちに孵化技術を磨いておきたいと1産目を取り上げ、2産目は親に抱かせました。子はメスで「ポッポ」と名づけられ、2005年には里親としてヒナを育てています。

ハクトウワシ(自然孵化)

写真:ハクトウワシ

1999年(平成11年)4月3日に1羽、翌4日には2羽の鳴き声が確認されました。親は1990年に来園したオスと、1997年に多摩動物公園から繁殖貸与されたメスとのペアで、6月11日に2羽とも巣立ちました。

クマタカ(自然孵化)

写真:自然孵化のクマタカ(ヒナ)

2002年5月15日ころ、巣からかすかな声が聞こえ、巣に餌を運んでいる様子から孵化したことがわかりました。両親は1988年からペア飼育を始めたどちらも保護個体です。産卵は1卵のみ、抱卵日数は46~47日です。
動物園ではこれまで自然孵化をめざし5羽のヒナを誕生させています。

クマタカ(人工孵化)

写真:人工孵化のクマタカ(ヒナ)

2008年5月21日に産卵を確認しましたが、3日後に親鳥が抱卵をやめたことから、やむなく人工孵化に切り換えたもので、7月11日孵卵器のなかでの孵化を確認しました。
子はオスで「浪漫(ロマン)」と名付けられました。

ハクトウワシ(人工孵化)

写真:ハクトウワシ 夢

2011年2月24日に産卵が確認されましたが、親の抱卵状態の観察の結果、人工孵化に切り換えられました。4月4日にふ化が確認され、「夢(ゆめ)」(オス)と名付けられました。両親は1999年に繁殖賞(自然繁殖)を受賞したペアです。

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