2007年11月のどうぶつえん日記

ページ番号1002018  更新日 2022年8月25日

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2007年11月28日(水曜日)

日記の更新で手一杯のHP担当者です。

26日は、まさに小春日和でした。
寒気の影響で寒い日々が続いており、ゾウなど熱帯動物も早めに寝室へ入れていましたが、この日ばかりは閉園まできっちりと外で運動してもらってました。

前回、ちらっと出張の話に触れましたが、飼育技術者研究会議に出席し発表するのはもちろんのこと動物園・水族館のある都市で行ないますので施設見学も行ないます。

なかなか他の動物園や水族館に訪問する時間もありませんので、飼育技術者会議の内容のほかにも、こういう機会に情報を収集します。
解説していただく係員の方も関係者向けの話になりますので詳しく教えていただけます。
普段は入ることができない動物舎の裏側も見せていただけますので、裏側の構造から始まり、飼育方法から巣箱等の状態・材質・大きさなどなど飼育していない動物であっても参考になる情報がたくさんあります。

そこで学んだこと、記録したことは、出張報告として職場内に回覧するほか、内容によってはパソコンとプロジェクターを使用して報告します。
もっとも勤務時間内に行なうのは作業上、不可能ですので、勤務終了後、用事がない職員が残って参加しています。

写真:出張の内容を聞く飼育係
(携帯電話のカメラで撮ったので写りは悪いです。勤務終了後なのでちょっとくたびれてます。)

各職員が学んだこと、感じたことをどう生かすかは、それぞれにかかってくるわけですが。

今日は、職員通用門からお客さまがいらっしゃいました。

写真:おたる水族館のトラック


車の文字をよく見ると「おたる水族館」と書いてありますね。
あざらしようちえんで飼育しているゼニガタアザラシ2頭をおたる水族館にブリーディングローン(繁殖のための貸し借り)で貸し出しをするため、お越しになりました。
もちろん当園でも繁殖のために貸出している動物、お借りしている動物がいます。

えー、私、どのアザラシが小樽に行くのか知らないので

写真:あざらしようちえんにいるゼニガタアザラシ


写真の3頭のうち、どれか2頭です・・・。

おたる水族館での活躍の話が聞こえてくるのを楽しみにしています。

2007年11月22日(木曜日)

休日出勤のHP担当者です。
日本動物園水族館協会北海道ブロック秋季飼育技術者研究会議に参加のためゾウ担当者が獣医師とともに出張しているので、私の出番となりました。
ちなみに上記の獣医師、先月には日本動物園水族館協会全国飼育技術者研究会議に出席したりと大忙しです。(会議には参加するだけではなく発表者として参加しています)

さて、トップページの最近のヒトコマの写真を、飛来してきたオオハクチョウの写真にしましたが、ハクチョウ池に飛来してくるオオハクチョウのすべてが上手に池に着水するわけではありません。

写真:目的外のところに飛来したと思われるオオハクチョウの幼鳥


写真はハクチョウ池のすぐ横にある繁殖用非公開ケージ内に誤って着陸してしまったと思われる今年生まれのオオハクチョウの幼鳥3羽です。
幼鳥だけに限らないのですが、シベリアから長距離の移動ですからとても体力を消耗しているのでしょう、距離を誤ったりしてしまうこともあるようです。
ましてやオオハクチョウの幼鳥は春頃に誕生したばかりで、その年の秋にはシベリアから南へ渡ってきますから、過酷な旅であると思います。

この3羽は幸いにもケガをしていなかったので、環境省の足環をつけてハクチョウ池に放しました。

写真:オオハクチョウの幼鳥に足環を装着している様子


足環はアルミニウム製で軽く負担がとても少なくなるようになっています。
(装着する鳥の大きさによって材質・形状は変わります)

番号は

  • 15A-00132
  • 15A-00133
  • 15A-00134

です。

過去にも保護されたオオハクチョウに足環を装着して放していますが、足環15A-000104をつけたオオハクチョウのオスは放して3年後に、越冬のためハクチョウ池に飛来してきたことを確認しています。
その時は奥さんと幼鳥3羽と一緒でした。

普段は水の上で泳いでいることが多いので、その時は足が見えませんから実は1年後とかに来ていた可能性もありますけどね。

足環を装着することで個体が特定されます。
そして放した場所から、発見先の移動距離などを判別できますし、今回の場合ですと幼鳥ですので、将来に渡って年齢もわかりますからその鳥の研究に役立つ貴重な資料となります。

最後に2008年釧路市動物園オリジナルカレンダーのサンプルを近々行なわれるイベントの紹介に掲載しました。
リンク先にも書いていますが、おおよそ縦102.8cm、横48.8cmの大きさがあります。

2007年11月16日(金曜日)

帰るときには、車のフロントガラスが霜で覆われてます、HP担当者です。
日中に傾いている陽射しがあるうちは、まだ暖かいのですが太陽が沈んでしまうと、寒い寒い。

あ、日記には書き忘れていましたが、4月9日までは正門のみ開いており、西門は閉鎖しております。
正門前の所定の位置に駐車して、ご入園下さい。
なお正門前駐車場が満車の時には、西門駐車場へ駐車されますようお願いいたします。

今週は、市内の高校生が動物園でインターンシップ(就業体験)をしていました。
私も受け持ちましたので・・・。

写真:就業体験をしている高校生


アフリカゾウの動物舎の掃除は、便が重たいので、大変だったと言っていました。

今週は平穏な日々だったので、ネタがこれ以上ないのですよ。そこで・・・。

写真:ダチョウの卵とニワトリの卵


後ろはダチョウの卵、手前はニワトリの卵の写真です。
今年の2月14日にダチョウのメスがやってきたのですが、5月6日から産卵が始まって、今日で90卵目になりました。
ここ数ヶ月は、2日に1度、産む時間は午後2時から午後3時の間です。

ダチョウがふと立ち上がったら、「あら卵が」なんてこともあります。
卵は残念ながら無精卵といい、ヒヨコにならない卵です。
詳細は正門から入ってすぐのボードに、動物園協会の方の手書きで書いてありますので、ご覧下さい。
ちなみに卵を保存している場所は、この卵に占領されています。

最後に近々行なわれるイベントの紹介で、12月に行なわれる行事を記載しました。
(本当は日記書き終わってから打ち込むんですけどね)

その中でも今年2、3月に初めて行なった「ハクチョウ観察会」を今シーズンは12月から3月までの毎週土曜日に行ないます。
閉園時間である午後3時30分にハクチョウ池の「とりみロッヂ」にお集まりいただき、観察会を行ないます。
入園は午後3時までですので、それまでにご入園下さい。

シベリアからやってくるオオハクチョウやカモたちの様子をご案内しますが、がっちり着込んでから、お越し下さい。(冒頭で書きましたように、陽が沈んだら寒いんですよ)

2007年11月10日(土曜日)

えー、3回連続で同じような前フリになりますが、フライングケージのプールの排水管、あれからまだ詰まっておりましてね、こういう時にかぎって、高圧洗浄機(小型の車の洗車機のようなもの)の排水詰まり用ホースが壊れていたりするわけで。
色々試したあげく全然ダメで、排水のバルブを閉め忘れて帰っちゃったんですよ。
そしたら、次の日の朝に確認に行ったところ、きれいさっぱりプールの水が抜けていたんです。
5日間ほどかかってやっていた「作業」が、あっという間に解決してしまったHP担当者です。
(案外、そんなものですよね。詰まりが解消されてよかったんですけど・・・。)

ちなみにプールの排水口は、底面よりも50センチメートルほど低いところに筒状になっているのですが、太い針金で枯れ葉除去をやってみると・・・

写真:プールの排水溝にたまっていた柳の葉


あっという間に、これだけ回収できました。
しかも、休みをはさんでもう一度やってみたら、同じだけの量を回収できました・・・

ここで問題です。なぜこんなに枯れ葉が排水溝にたまったのでしょうか?

  1. フライングケージ内には、たくさんの木があるから
  2. 風でプールに飛びこんできたから
  3. 別な飼育係がプール内に大量の枯れ葉を持ち込んだから

(正解はご想像にお任せしたいと思います)

長い前フリになりましたが、最近の動物園は寒気の影響で、とても寒いです。
今日のゾウ舎での最低気温は、マイナス9度でした。
ここ最近では一番の冷え込みでした。
もう少し体が気温に慣れてきたら、そうでもないんですけどね。
朝は10時に開園していますが、早い時間であれば霜柱をご覧いただけます。
特に猛獣舎向かいの斜面には、多くの霜柱があります。

写真:大きい霜柱


4日前にも写真を撮ったのですが、その時は「プチ霜柱」という感じで小さかったのですが今回は「メガ霜柱」っていうところでしょうか。
(ちょっとはやりの言葉をつかってみました)

去年の日記を見返すと霜柱の話題は11月24日でした。
今年は冷え込みが早いですね。

レッサーパンダ舎でも冬の準備です。
パンダハウス(仮称)に風よけのアクリル板を設置しています。

写真:レッサーパンダ舎の冬準備中


アクリル板で四方を覆うことで、風を防ぎ、暖かい場所を確保します。
「2006年11月のどうぶつえん日記」2006年11月18日にアクリル板の通過枠から出てくるゴウくんの写真があります。
この作業を見るまでは、屋根が開くことを知りませんでした。

動物園にご来園の際には、暖かい服装でお越し下さい。

2007年11月4日(日曜日)

フライングケージのプールの底に枯れ葉がたまって、流れない水にうんざりのHP担当者です。
排水管、詰まったんですよ。前回はシラカバの葉、今回は柳の葉だったりします。
(まだ詰まったままで、開通していません)

今回はネタがたくさんありますので、右から左へ流すように進みたいと思います。

朝は冷えてきています。
ここ最近はゾウ舎の温度計でマイナス5度が一番低い最低気温でした。
写真は、キリンの運動場にありました。

写真:氷


陽の当たらないところでは、開園時間前になっても凍っています。
もう少ししたら、霜柱も見られるようになりますね。

ライオンのメス(名前はマナミ)のツメ切りをしました。
普段から木にツメを立てて、自分で手入れをしているように見えていたのですが、伸びすぎていましたので、短くしました。

写真:ライオンのツメ切りをしている様子
(地面に白っぽく見えるものが、切ったツメです)

ライオンのツメは人間のツメと違い、ツメが層になっています。
何重にもなってツメが伸び、厚くなります。
ハサミで削って、短く薄くしました。

おまけの写真

写真:ライオンのメスの左後ろ足


今回の肉球の写真は、左後足です。
前々回の写真はオスの前足でしたが、オスもメスも後ろ足のほうが小さいです。
比較的硬いところを歩いているので、猫の肉球よりもちょっと硬めでした。

今年のアフリカゾウのナナにエサをあげようが終了しました。

写真:アフリカゾウのナナにエサをあげる様子


ニュースの方にも書きましたが、今年もたくさんのお客様にナナに直接エサをあげていただき、鼻に触っていただきました。
初めての方も、リピーターの方も、大変ありがとうございました。
来年度も行ないたいと思っています。

こちらもたくさんのお客様にご利用いただいた遊具が今シーズンの営業を終了しました。
今日は秋の遊園地まつりということで、コイン式を除く遊具すべてが無料でした。

写真:観覧車からの景色
(観覧車から見た遊具コーナー)

2000人を越えるお客様にご利用いただきました。
今日で今シーズンの遊具の営業が終わるわけですが、毎度のことながら・・・見飽きたと思われるかもしれませんが、書かせてください。

動物園は12月24日から1月5日以外は、年中開園しております。
「遊具が終わったら動物園も終わり」なんてことはありません。
静かな冬の動物園にもぜひお越し下さい。
(遊具が営業終了して、静かなって意味ですよ。お客様が少ないから静かなってわけじゃ・・・)

このページに関するお問い合わせ

生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
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