2007年8月のどうぶつえん日記

ページ番号1002021  更新日 2022年8月25日

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2007年8月30日(木曜日)

皆既月食は、当然のように職場で見ていたHP担当者です。
(もちろん、何人かと仕事してましたが)

まだ日中は気温が上昇し暑くなりますが、朝晩は「冷え込んできている」という表現があうくらいに気温が下がっていると体感しています。
空を見上げると、すじ状の雲が広がっていることが多いです。
動物園にも、そっと秋が訪れてきています。

大先輩の話パート3

前回に引き続いて、今回も保護されたタンチョウの話を・・・。
飛ぶ練習の話は書きましたが、昨日まで練習をしていました。
なぜ昨日までなのか。

ここで問題です。
下の写真に保護されたタンチョウと職員2人がいます。さてどこでしょう?

写真:やぶ


もしどこにいるかわかった方は・・・教えて下さい(笑)
この状態では、深いやぶの中、捜索に入った人の姿もタンチョウの姿も見えませんでした。

いつもは飛ぶコースは決まっているのですが、この日に限って、左旋廻するところを右に旋廻し、園外に出てしまったのです。

車の荷台にのぼり、双眼鏡を使って何とか頭だけ確認できる状態で、世話をしている飼育係と獣医師がタンチョウの元に向かいました。
高いところからだから見えているわけで、降りたらもう見えません、誰がどこにいるのかすら、わかりにくいこと・・・。

無線を使って指示を出すのですが、やぶの中の人はまわりがまったく見えないらしく、

「太陽の方」とか、「東の方」という指示の出し方で何とかタンチョウと合流することができました。(合流してなかったら、ネタに出来ません)

写真:タンチョウが戻る途中の様子
(帰路に着くタンチョウの写真)

というわけで、飛ぶ訓練は昨日までなのです。
もっとも園外に出たといっても道路一本を挟んだ場所に着地したのでスムーズに終了しました。

おまけ無線での会話

やぶの中にいる獣医師 I 「目の前に小川があるので深さを測ってから行きまーす」

車の上にいる獣医師 S 「いや、どんどん進んで下さい」

上からタンチョウの位置確認をしていたみんなの笑い声がはっきりと聞こえたと言われました。

写真:足を洗う様子
(足などを洗う大先輩の写真)

当然、水にはまってしまったわけで。大先輩の白い靴下が、茶色に染まっていました。
そりゃ聞きましたよ。
「本当にその靴下、白かった?」って。
(宣言どおり、しっかりネタに使わせてもらいました)

トピックスのページで、カナダカワウソ、レッサーパンダ、アムールトラ、ホッキョクグマのページは内容が古かったので削除しました。

今はこそっと「飼育係のお仕事」なるページを鋭意作成中ですので、アップしたらまた書きます。

2007年8月24日(金曜日)

22日に誰もいないはずの職員通用門のインターホンが何回も鳴るという、お盆過ぎたあとなのに、妙な現象が起きていた動物園です。(お盆だったらいいのか?という話ではありません)

園内は未だ暑いです。残暑ですね。
私も日焼けのため肩の皮がむけました(2回目)。
(当然仕事焼けです)

北海道ゾーン入り口からちょっと入ったところ、タンチョウ観察デッキのすぐ横に看板がありますが、

写真:木道散策路で見られる自然の看板


「木道散策路で見られる自然」と題した看板で、今までは手書き文字でしたが、写真や鳥の図などが入っています。
絵を描いた獣医師いわく「絵が盗られてなかった」と少し残念がっていましたが・・・持って帰らないで下さいね。

19日に、第53回くしろ市民北海盆踊りに釧路市動物園で参加しました。
ご覧になった方はいるでしょうか?

写真:盆踊り中


写真:作り物のゾウ


実は2の参加です。動物園の宣伝もかねて、看板やプラカード、そして耳が、鼻が、しっぽが動く手作りゾウも参加しました。(中の人なんていないですよー)
全部が手作りです。

その中で、一人だけマスクをしていない人が・・・

写真:釧太郎(?)


本人いわく、当園でだいぶん前に繁殖したオランウータンの「釧太郎(せんたろう)」の格好で勝負したと言ってました。
並み居る強豪の中、仮装の部で第3位をいただきました。
たくさんのご声援を頂き、ありがとうございました!

そしてこのページ下部、7月7日に書いた大先輩の話に出てくる保護されたタンチョウですが成長してます。

写真:保護されたタンチョウのその後の様子


今では飛ぶ練習をして、他のタンチョウに会わせるトレーニングをしています。
非公開ですので、写真だけの情報でご了承下さい。
ちなみに私がいるだけでタンチョウが緊張しているのか、普段と様子が違うって言われちゃいました。

2007年8月17日(金曜日)

動物園への応援の電話ありがとうございます。
8月15日は暑くて飲み物代のしたじきになりそうだったHP担当者です。
(水だけ飲むのも限界がありますから・・・)
その日の最高気温は、なんと34度。今シーズン最高気温です。
気温が高いことで何よりも動物達が暑さにまいってしまうのではないかととても心配でした。

ふくろうの森のキンメフクロウも普段は天井の方にいるのに、この日に限って陽の当たらない巣箱の入り口に立って、ハーハーとしていました。
アフリカゾウのナナには、午前中も午後も水浴びをさせました。
これだけ暑くなると蚊は減りますがアブなどが増えてくるので、動物達にとってはいい迷惑です。(もちろん、お客様にも飼育係にもいい迷惑ですけど。)

同じく15日に、ホッキョクグマのツヨシとニホンザルに担当者が用意した氷をあげました。
告知イベントではありませんでしたので、見れたお客様は運がよかったですね。

写真:ホッキョクグマのツヨシ
(小さくなった氷をくわえるツヨシ)

写真:ニホンザル
(果物入りの氷に集まるニホンザル)

ツヨシにもニホンザルの写真と同じ大きさのものを与えましたが、すぐにプールへ入れてしまったので、まもなく溶けてしまいました。
それでも、ずっと氷を抱いたり投げて追いかけたりといい動きをしていました。
前日には、クルミとお母さんのコロにも氷をあげましたが、まったく見向きもされなかったと担当者がムッとしながら言ってました。
ちなみにニホンザルに与えた氷は、果物入りです。
かじったりかじったりかじったり。
少しだけですけど、動物たちも「涼」を感じてくれたでしょうか。

前々回の日記でワピチを隔離した話を書きましたが、すでに角の皮がむけていわゆる「ツノ」の状態になっていました。

写真:ワピチのアサオくん(8月17日)
(気合が入りすぎのアサオくんです)

角が伸びている時はおとなしかったアサオくんですが、今日行ってみると、こっちに角を突き立ててきましたよ・・・。
それだけでは飽きたらず、地面に角を突き立てたりもしていました。

鶴公園の高嶋さんの日記がしばらくありませんが、夏風邪を引いてしまって、やっと体調が回復してきたようです。
そのうち書いてくれると思いますので、気を長くしてお待ち下さい。
また鶴公園ホームページ内の表記に誤りがあったので、一部訂正しておりますので、ご了承下さい。

2007年8月12日(日曜日)

何をしてても何もしてなくてもうだるような暑さの動物園です。(動物園公式温度計で最高気温が33.5度でした。今は外も真っ暗で涼しくなってきましたが。)

今日は、売店のかき氷が飛ぶように売れたことでしょう。
やっと夏らしい夏、といったところでしょうか。(アメリカバイソンも夏毛になりましたし)

さて、10日、11日と夜のどうぶつえんまつり(夜間開園)を行いました。

写真:キャンドルアート
(飛んでいるタンチョウのキャンドルアートの写真)

写真:ヒグマ
(ヒグマの観察窓から)

写真:ふくろうの森
(ふくろうの森のガイド中の様子)

ふくろうの森のガイドの他にも、動物クイズや鳴き声クイズ、動物ビンゴなどを行ない、また移動天文車「カシオペヤ号」は、両日とも曇り空でしたので、ミニプラネタリウムとなりました。

写真:ミニプラネタリウム
(私も見たかったので、とても残念・・・)

たくさんのお客様に御来園いただき、誠にありがとうございました。
夜のどうぶつえんまつり終了に伴い特設ページも削除しましたので、ご了承下さい。

話は変わりますが、人工ふ化・育すう(人間が卵をあたためふ化させ、育てる)で大きくなったツクシガモと、ふ化後、人工育すうしたツクシガモが大きくなったので、フライングケージに移しました。

写真:今年生まれのツクシガモ


まだ灰色がかっているので、すぐにわかると思います。

それと最近知ったのですが、事務所にカッパを干している場所があります。
そこにある生き物が住み着いていました。

写真:ウサギコウモリ


ウサギのように耳が長い「ウサギコウモリ」です。
多いときは1度に5匹の姿を見たことがあります。
超音波を発し暗いところでも、ぶつからずに飛ぶことができます。
ウサギコウモリには申し訳なかったのですが、フラッシュをたいて、写真を撮らせてもらいました。

まだまだ残暑が続く天気予報ですので、帽子をかぶったり、水分補給をしながら、夏の動物園をお楽しみ下さい。

あ、そういえば「ある日の日記」を書き始めてから1年が過ぎました。(過去の日記は、以下の「どうぶつえん日記」をご覧ください)
これもひとえに当園のホームページをご覧になっている皆さまのおかげです。
私が動物園の飼育係でいる間は、週1回程度の更新をなんとしても続けていきますので、これからも釧路市動物園ともども、よろしくお願いします。

2007年8月6日(月曜日)

今日は晴れ間もありましたが、ここのところ、週末は雨にたたられている動物園です。
お客様も悪天候ですと足を運びにくいでしょうし、こっちとしては入園者数が伸び悩んでしまうこともあり、心苦しいところです。

SLコースター(ジェットコースター)運行再開記念遊具1回利用券もジェットコースターに使える日が少なく・・・こればかりは、天気次第のことですので、私の力では、どうしようもありません。ええ。
雨の日は、一部遊具しか稼動できませんので、ご了承下さい。

写真:ジェットコースター運行中の様子
(SLコースターは順調に稼動しております)

さてさて、夏が近づくと、ある動物のオスを別なところで飼育します。

写真:今年3月のアサオくん
(ワピチのアサオくん:角が抜け落ちた今年3月の写真)

写真:最近のアサオくん
(ワピチのアサオくん:最近の写真)

ワピチのオス、アサオくんです。名前の由来は、私は知りません。
で、なぜ別なところで飼育するのか。
春先に角が抜け落ち、成長してきました。
完全に成長すると、だんだんと皮がむけてきて、いわゆる「角」の状態になります。
そうなると同時に攻撃的な性格になり、発情期に入ります。
角が成長している時は、メスに追われるなど大人しいアサオくんなんですけどね。
しかしこれからまた角が抜けるまでは、メスのワピチと飼育係がケガをしないように、別な部屋で飼育をするのです。

パクパクタイムスペシャル(ガイドつき)実施中です。
普段はなかなか聞けない話などもあります。
(私も、土曜、日曜日限定の類人猿舎で話を聞いてて、初めて知ったこともありました)

  • あざらしようちえん 10時
  • アザラシ・オタリア 10時30分
  • ホッキョクグマ(ツヨシ) 11時45分
  • ライオン・トラ・ヒョウ 13時30分
写真:アザラシ
(アザラシのパクパクタイムスペシャルの様子)

土曜、日曜日のみ類人猿(チンパンジー・オランウータン・シロテテナガザル・マンドリル) 14時

写真:オランウータン
(野菜を食べているオランウータンのメス)

以上のようになっております。
ホッキョクグマのツヨシは、出入りが悪く移動してくれなければ、残念ながら中止になることもあります・・・。

通常のパクパクタイムも行なっておりますので、そちらもお忘れなく!

このページに関するお問い合わせ

生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
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