2007年4月のどうぶつえん日記

ページ番号1002025  更新日 2022年8月25日

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2007年4月29日(日曜日)

えー、4月20日の日記、鶴公園日記内で一部間違った表現がありました。
訂正いたします。
本文をわかるように修正してあります。
(ふれあい主幹、ありがとうございます)

前回も冒頭で謝ってたんですねぇ・・・。
今日は札幌在住の方から電話でこの日記に激励を頂きまして、誠にありがとうございます!
毎日更新というわけにはいきませんが・・・。
(実は鶴公園の高嶋さんともども、読んでくださっている方の反応が気になっていたんですよ)

さてゴールデンウィーク2日目となりました。
本日は、パクパクタイム「スペシャル」、「アフリカゾウのナナにエサをあげよう」、「メンヨウの毛刈り体験」、NPO法人 釧路市動物園協会による講演 「釧路湿原の生き物たち」(講師 フリーカメラマン・NPO法人 釧路市動物園協会副会長 伊東 俊明氏)が行なわれました。

写真:ゴールデンウィークの園内の様子
今日もたくさんのお客様に御来園頂きました

写真:NPO法人 釧路市動物園協会副会長 伊藤俊明氏による講演
伊東 俊明氏による講演中の様子

写真:メンヨウの毛刈り体験
鶴居村でメンヨウ牧場をやっている山村さんに来ていただいております

写真:毛刈りが終わったメンヨウに触れるお子様
毛を刈られてスリムになったメンヨウ

1頭あたり、3~4kgの毛が刈り取れます。
刈り取ったは抽選で20名様にプレゼントしました。
袋の中に毛の洗い方などを書いておりますので、当たった方は自分でマフラーを作ってみてください。

2007年4月26日(木曜日)

前回更新の時、22日に春の遊具まつりをやりますよって書きましたが、実際にネットで更新されたのが、終了した23日でした・・・。
更新直後をご覧になった方、すみませんでした。
(金曜日の午後9時すぎに更新かけたのがよくなかったようで・・・)

14日の日記で、フライングケージも抱卵していますと書きましたが、巣箱の中に入っているので、姿を見ることはできません。
そこで、ふたをあけてこそっと抱卵中のマガモの写真を撮ってきました。

写真:フライングケージ内でマガモが卵を抱いてる様子
(8つの卵を抱いています。時々、巣箱の中を確認するのにふたを開けますが、その度に睨まれます)

卵を全部、産み終わってから抱卵にはいるので、全部同じ日にふ化します。
今日現在、3ヶ所で抱卵中です。

そして抱卵の様子をお客様にも見て頂きたいなぁ、と思い一面だけ透明の巣箱を作ってみました。

写真:フライングケージ内 透明の巣箱の中の様子
(廃材を集めて作っているので、ペンキの跡が見えます・・・)

きっと見晴らしがよすぎて入らないかもしれないと思っていましたが・・・
抱卵には至らないかもしれませんが、フライングケージの近くにきたら、写真のような巣箱が1つありますので、実際の卵を見てください。
一番早くふ化するところでは、12日と予想しています。

2007年4月20日(金曜日)

最近の事務所での会話。

ホッキョクグマ担当者 「歯が痛い・・・昨日も眠れなかった・・・痛い・・・」
Iさん 「まだしゃべれるから、大丈夫」
根性の職場、動物園です。
(さすがに夕方には歯医者へいったみたいですが)

さて本題に入ります。今日は長いです。

22日(日曜日)から遊具がオープンします!
オープン日は、コイン式以外の遊具は無料です!!
春の遊園地まつりです!!!
日記を書いている時点では、晴れ時々くもり、降水確率10%、最高気温12℃の予報です。

ニュースにも書きましたが、シマフクロウの卵が4月12日にふ化しました。

写真:シマフクロウの巣箱モニター
(写真は5日目です。中央下の白いのがシマフクロウのヒナです。くちばしが見えますね)

写真は非公開ケージのものですが、今年は2羽がふ化しており、ハクチョウ池にある「とりみロッヂ」にモニターがあり、そちらでもご覧になれます。
もっとも親鳥が巣の中に入っていることが多いので、こればかりは運次第です。

次に登場するのは、ツル公園の高嶋飼育主任です。

検卵しました
突然ですがいつもこの日記を見てくださっている方、誠にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。(いつになく謙虚で腰が低いです。)

で、いつも見てない人のため、頼まれもしないのに前回のまとめをしてあげます。

前回のまとめ

「鶴公園では産卵後、有精卵か無精卵か調べるために検卵という作業を行っています。」
(有精卵とはヒナになることができる卵、無精卵とはヒナになることができない卵のことです)

以上、前回のまとめでした。

まとめすぎましたね。

という事で、前回紹介しました3ペアのうちの1ペア、タマ・ロクサンの卵2個を検卵しました。
「しました。」と書くと1言でラクですがそれだと私が寂しいのでもう少し書きます。

写真:鶴公園 卵を守ろうとするタンチョウの様子
上は巣の写真です。

検卵作業の前日に雪が降ったので親が抱いていたところ以外は巣の中も雪だらけです。
また写真にはメスのロクサンの翼が半分だけ写っています。
1度は外敵である私をおびき出すため巣から離れましたがこれを【擬傷行動】(擬傷行動ではなく「おとり行動」でした 4月29日)といいます。
私も飼育係の端くれです。
「だまされませんよ!」と思った時には巣と反対の方向に進んでいました。
いやぁ まんまとだまされましたねぇ←他人事
(今回はまわりに雪が積もっており、巣の中が見えやすいので早めに気がつきました)
翼を広げているのは威嚇行動の1つです。
口を開け、首の羽毛を逆立て、迫力があります。
オスが見えませんが別に逃げ出したわけではなく、写真を撮る私を後ろから突っついていました。
すごく痛かったです。
さて、結果ですが2個とも無精卵でした。残念です。

「今日の自白!」コーナー

上の文中に「検卵しました!」と誇らしげにかつ、さも自分がやったように書いてありますが、実は人様に見ていただきました。
見てくれた方はタンチョウやシマフクロウの人工ふ化も手がけたこともあるベテランです。
悪天候などで卵をふ卵機に預かってもらうときもこの方にお願いしております。
私は横で難しい顔をしていただけです。
難しい顔をしているだけで卵の判定もできてしまうし、大雨が降っても安心なわけで大変感謝しております。
もう、全部預かってもらったほうがいいんじゃないか?とさえ思っておりますがそうなると仕事が減ってこの日記の本数を増やされかねないのでほどほどにしているわけです。

以上で「今日の告白!」コーナーを終わります。
(あれ?自白のコーナーだったんじゃ・・・)

2007年4月14日

4月も半月が過ぎようとしています。
春はいいですね。雪がなくなると、見た目にも寒さを感じることが減ります。
日当たりの悪いところだけに、まだ冬が残っていたかと思う今日このごろです。

ええ、昨日までは。

今日の園内。

写真:雪の中のホッキョクグマのクルミとコロ
ホッキョクグマのクルミ(左)とコロ(右)です

写真:雪の中のオシドリのペア
フライングケージのオシドリです

こんな天気です。
予想どおり、ナナは外へ出て行きませんでした・・・。
これを打ち込んでいる今も、降雪が続き、積もってきています。

前回はオオハクチョウの抱卵の話を書きましたが、タンチョウやエゾフクロウ、オオコノハズク、フライングケージにいるマガモやオシドリなども抱卵に入っています。

写真:卵を抱いているタンチョウが立ち上がった際に見えた卵1
抱卵中のタンチョウは、北海道ゾーン内の観察広場からご覧いただけます

写真:卵を抱いているタンチョウが立ち上がった際に見えた卵2
タイミングよく立ってくれました。中央に卵があります

ちなみにフライングケージは私が今月から担当することになったのですが、観察をしていると、左右を見回し首だけ巣箱に突っ込んで、キョロキョロと覗いています。
上のオシドリの写真が、まさにそうなんです。

しかし中には入りません。
ツクシガモは、すでに抱卵している巣箱にも首を突っ込んでキョロキョロしています。
目が合ったら、気まずくならないんでしょうかねぇ・・・。

動物たちは確実に近づいている春に向けて、準備をすすめています。

2007年4月8日(日曜日)

朝から閉園まで雨が降っていましたが、悪天候の中、ご来園下さったお客様、ありがとうございます。
昨日は、ハクチョウ池の中島に巣材を運搬してました。

写真:ハクチョウ池に巣材を運ぶ時の様子
オオハクチョウとカモ類は、当然のように逃げて遠巻きに見守ります

写真:ハクチョウ池 非公開ケージのオオハクチョウの卵
非公開ケージではすでに産卵があります

オオハクチョウは卵を全部産んでから、33~34日間の抱卵(卵を抱くこと)に入ります。

そしてツル公園の高嶋飼育主任から原稿を託されましたので、紹介します。

タンチョウ抱卵中

ツル公園内のタンチョウも抱卵を始めました。
3月26日の、タマ(オス)ロクサン(メス)のペアを皮切りに、他にも2ペアが卵を抱いています。
まだ巣の様子を見ていないものもありますが、親が交代で餌を食べに来ているので順調に抱卵しているものと思います。
産卵月日などは下のとおりです。

両親(オス/メス) 産卵月日 一言(独断と偏見です!)
タマ・ロクサン 3月26日 交尾を見ていません・・・
ケマ・ノノカ 4月3日 抱卵中。05年に初めてヒナを孵しました。
タウ・ニシトコ 4月3日 雪のため巣を放棄しそうになったので動物園の孵卵機に預かって貰っています。
写真:鶴公園 タンチョウの巣の様子
タウ・ニシトコの巣。
よく見ると中央に卵が見えます

写真:鶴公園 タンチョウの巣と卵
この卵が、動物園のふ卵機にはいっています。
およそ32日で孵化しますのでご期待ください!!

このHPの担当者に断り無く勝手に始める「今日の一言!」コーナー
(いや、本当に聞いていませんでしたよ。
「今日の一言」ってことは明日も書いてもらえるってことですね?)
タンチョウは普通2個の卵を産みます。
1個目を産んでから2~3日後に2個目を生むことが多いのですが、上の表には抱卵を始めた日付を載せています。
担当者に慣れているタンチョウでもこの時期は神経質になるのでなかなか巣を見に行くことができません。
突っつかれます。
そのため何個抱いているのか今の時点ではわかりません。
抱卵を始めて落ち着いた頃、有精卵か無精卵かを調べるために検卵という作業を行います。
その時に卵の数もわかります。
(検卵については、3月18日の日記を参考にして下さい)

長々と何が言いたいのかと申しますと、「まだ卵の数はわかりません。けどちゃんと調べて載せるのでもう少しお時間をください」と、いうことです・・・

以上で「今日のいいわけ」コーナーを終わります。

2007年4月4日(水曜日)

昨日をのぞいて、4月は毎日雪がちらちらと降る日々です。
動物園でも体制がかわり、異動もありました。
市民の皆さま、ご来園される皆さまに親しまれる楽しい、学べる、憩いの場である動物園づくりを、これからも進めていきますので、よろしくお願いします。

トップページにも書きましたが4月10日より開園時間がかわります。
開園時間が午前9時30分
閉園時間が午後4時30分となります。
遊具のオープンは、4月22日となりますので、もう少しお待ち下さい。

私が休みだったので、すっかり忘れていることがありました。
マンドリルのキーボーが、3月25日に誕生日を迎えました。
2004年に生まれましたが、親が育てることを放棄したため、人工保育で育ちました。

写真:マンドリルのキーボー お誕生日飾りつけ
チンパンジーのポリー誕生日おめでとうの使いまわしじゃない?と思われた方、そのとおりです・・・

写真:マンドリルのキーボー 誕生ケーキ
職員の奥様が勤めるパン屋さんからご寄贈頂いたパンでケーキをつくりました。白いのはヨーグルトです

ケーキはそれぞれの担当者が作成します。
普段の食べているエサの形状を変えて与えています。
最近は、ケーキのデザインに凝ることも多く、前回はホッキョクグマのツヨシの担当者がケーキを作りましたが、今回のケーキに負けたと言っていました。

写真:マンドリルのキーボーのお誕生日の様子
おいしそうに特製ケーキを食べるキーボー

写真:マンドリルのキーボー 生後8日目
生後8日目の写真です

新聞などでご覧になった方もいると思いますが・・・

その1
長期教員研修で動物園に1年間研修に来ていた伊藤先生のアイデアで園内案内看板を更新しました。

写真:新しい園内案内看板
今までは文字だけの看板でしたが、動物の絵が入ることで直感的にわかります

伊藤先生は他にも動物たちの食事メニューがわかる看板などを作って頂きました。
(過去の日記 2006年10月1日をご覧下さい)
1年間、飼育係でしたから「先生」としての感覚を取り戻すのに大変かもしれませんが、動物園で研修したことが役に立てば、子どもたちに伝わればと思います。

その2
日本動物園水族館協会の古賀賞を受賞しました。
野生傷病タンチョウの累代飼育での受賞だそうです。
道内の園館では初めての受賞であり、また動物園として大変光栄なことです。

今年度も、週1回程度ではありますが日記を更新して最新の情報を伝えてまいります。

このページに関するお問い合わせ

生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
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