2006年11月のどうぶつえん日記
2006年11月30日(木曜日)
ナナの運動場の工事が終了し、27日から見られるようになっています。
この日記のページ、読み込みが重たいとは思いますが来年は数ヶ月ごとに切り替えるので、年内はこのままで進めさせて下さい。
さて、今月ゴリラの元担当者が私用で東京へ行った際、上野動物園に行って、当園から出張中のムサシの様子を見に行ってきた時の話です。
普通のお客様と同じく入園して、観覧通路からみていました。
ムサシは見始めたときには、おとなしく別のゴリラと一緒に運動場に座っていましたが、元担当者に気づくとっ!
突然、目の前のガラス(ガラス越しに見えるようになってます)まで走ってきてガラスをドンドンとたたきだして、釧路で飼育していた時と同じように、担当者の前でおこなう行動をしていたと言っていました。
まわりにいたお客様は、目の前にムサシがやってきて、間近での行動によろこんでいたそうです。
ムサシに会う前は、「俺の顔をみても、きっとわからないんじゃないか?」と、奥様と話していたそうです。
釧路を離れて何年たってもムサシは、担当者のことを覚えていました。
そのあと園内を回ってまたムサシのところへ戻ったときも、気づいて、来てくれたそうです。
ちなみに当園の獣医師が上野動物園に行ったときも同じような行動をしたといってました。
上野動物園といえば、年間何十万人ものお客様が訪れているのにちゃんと顔を見分けているんですね。
観察されているのは、来園者側の私たちかも・・・。
2006年11月24日(金曜日)
ここ最近で一番冷え込んだ温度は、ゾウ舎の記録で-9.5℃でした。
今日は昼頃に、少しだけ小雪が空を舞っていました。初雪です。
量が少なかったので、正式な初雪にはならないと思いますが。
防寒着を着ていないと、特に夕方が寒くて寒くて・・・。
朝には当然、霜柱が顔を出しています。
さて、12月10日はホッキョクグマの「ツヨシ」のお誕生日です。今年で3歳になります。
ささやかな、お誕生会をやります。
担当者がつくる特製ケーキをあげます。
12月10日 11時30分から ホッキョクグマ舎で与える予定ですので、ぜひ、見に来てください。
最近のツヨシについて、担当者いわく、1日にあげているエサの量は、骨付き肉3~4kg、ホッケ10匹、りんご8玉、パン5枚、玉レタス5玉、小松菜5束ほど。
体重は推定160kgで、やや太っていますが健康には問題ありません。
今日プール掃除をしましたが、排水溝に割れたコンクリート片をたくさん詰められていたそうです。
取り除くのにずいぶん時間がかかったそうです。いたずらものの、ツヨシくんです。
2006年11月18日(土曜日)
日陰では、丸一日、氷が溶けない日でした。
今回は、教員長期研修の伊藤先生に書いて頂きました。
パート1
あ!あれは何だ!?
鳥か?モモンガか?いやいやレッサーパンダのコーアイなんです!
2週間前に、レッサーパンダ舎の放飼場にオオモミジを植樹しました。
担当者は以前から、木に登り生き生きと生活しているレッサーパンダの姿を思い描いていました。
そしてついに現実となる時がやってきたのです!
飼育係総動員。
なかなか大変な作業でした。
でも、かわいい動物たちの事を思えばそんな苦労もふっとんでいきます。
明日はどんな反応を示すかな・・・?
登ってくれるかな・・・?
そんな事を考えながら担当者は眠りについたのです・・・。(想像です)
さて、翌日。担当者の思惑通りとなったのでしょうか?
先に反応を示したのは・・・、何と怖がりのコーアイ(メス)でした。
するすると登って行きみるみるうちに私たちは見下ろされてしまいました。
それはそれは見事でした。
足でしっかり木をつかむ姿、真っ黒いふさふさしたお腹・・・。
今まで見られなかった姿や行動に私たちは歓声をあげました。
担当者の思いは間違っていませんでした。
怖がりのコーアイちゃん、実は度胸も好奇心も旺盛でした。
と、オスのゴウ君はというと・・・。
木には見向きもせず、地上でむしゃむしゃと竹の葉を食べていたのでした。
もう、ゴウ君・・・。
パート2
さてさて、オオモミジ植樹に続くレッサーパンダ舎リニューアル計画第2弾!
今回は、ゴウ君の視点から文章を書いてみたいと思います。
ぼくレッサーパンダの剛(ゴウ)。オス5歳。
今日、放飼場に出ると昨日までなかった何やら新しい物体がどんと目の前に建っていたんだ。
ぼくはちょっと気になったんだけど、大好物のぶどうを食べてからじっくり見てみようとまずいつもの場所で朝ご飯を食べたんだ。
いつもよりもちょっと急ぎ気味で。
よし、ぶどうも食べた事だしこの物体を調査してみよう!
どこから上ればいいのかな。何か木登りみたいに上に上がってみよう。
あれ?何か三角に上がとがっているよ。上っちゃえ!
「あー、なんて眺めがいいんだろう。いつも見えなかった景色も見えるよ。」
下はどうなっているのかな、下りるのがちょっと怖いなー。
でも、ぼくも男だ!思い切っていくぞ!
「入り口発見!中は結構広いんだなー。周りがちゃんと囲まれていて風も入ってこない。これなら冬も安心だ!!」
ぼくは、これがぼくのおうちだという事に気づいたんだ。
ぼくのお父さん(担当者)が作ってくれたんだ!
ぼくはとっても気に入っちゃった。
コーアイちゃんよりも先におしりをすりすりして、ぼくのにおいをつけちゃおう。
これはぼくのおうち!
だって、コーアイちゃんはモミジの木の高い所の方が大好きだもん。
でも、冬の寒い時はコーアイちゃんも入れてあげよう。
だって、2人の方がもっとあったかくなるもんね!
素敵なおうちを作ってくれて、お父さんありがとう!
とゴウ君が思ったかはさておき、お客様の目線に合った新居となりました。
木登りをしたり、おうちの中に出入りしたり、そんな姿を通してレッサーパンダの様子を楽しんでいただけたら大変嬉しく思います。
2006年11月15日(水曜日)
来週の月曜日、20日からアフリカゾウのナナの運動場で工事があります。
そのため1週間ほど、ナナをご覧いただくことができませんので、ご了承ください。
今回は、鶴公園の高嶋飼育主任が原稿を寄せてくれました。
私も話には聞いたことがあるのですが、写真をみたのは初めて・・・。
今シーズン、初! サケの遡上
鶴公園には毎年サケが遡上してきますが、今年もまたやってきました。
去る11月9日、園内の川で1尾を初確認。
タンチョウのケージ内へと遡上するも、誤ってタンチョウに踏まれて1度下流へ戻ってしまいました。
しかしめげずに再び上流を目指して泳いで行きました。
また11月14日には1尾のメスの死体が確認されましたが、近くの産卵床には卵が見えたので産卵を済ませたものと思います。
無事に孵化して数年後に再び戻ってくれるよう願っています。
ちなみにタンチョウはいたずらして突付くことはありますがサケを食べることはありません。
大きすぎるため餌とは考えていないようです。
知らぬ間に足元まで泳いできて驚くタンチョウもいるくらいです。
鶴公園の建物を通過して、正面のほうと左側ケージ内に産卵床があります。
この看板が目印です。サケを探すのに夢中になりすぎて川に落ちることのないよう、足場には十分お気をつけ下さい。
2006年11月10日(金曜日)
今日は午後から、とてもどんよりした雲が空を覆っており、飼育係の間では、まるで雪雲みたいだなと話をしていました。
そんな中、市内の中学生、高校生の方が動物園にインターンシップ(職業体験)に来ておりました。
釧路市動物園には「自然」がたくさんありますが、ちょっと違う角度から見てみましょう。
奥の奥まで、園内通路から集められたミズナラの葉です。
あまりにも多くて場所が足りず、ショベルで寄せに来たところまさに「枯葉の海」状態でした。
さすがに泳ぎはしませんでしたが・・・。
園内の樹木が多いことの証明でもあります。
そして、また園路から枯葉が集められます。
2006年11月6日(火曜日)
今シーズンの遊具の運転、アフリカゾウのナナにエサをあげようは終了しましたが、動物園は年末年始以外、開園しておりますので、ぜひ、お越しください。
さて、動物園には木がたくさんありますが、そのぶん、落ち葉もたくさんです。
風が吹くとカラカラと走っていくミズナラの落ち葉がおちつくと、カラマツの落ち葉が・・・降ってきます。
お客様から見えない事務所付近の通路では、カラマツの落ち葉で鮮やかな黄土色の道路になります。
今回は釧路市丹頂鶴自然公園の高嶋飼育主任から原稿をいただきました。
鶴公園も動物園の管轄です。
オジロワシ飛来しました。
平成18年11月3日、鶴公園隣の雑木林に1羽の野生のオジロワシが今シーズン初めて飛来しました。
まだ完全な成鳥ではないので嘴(くちばし)の先が茶色でトビによく似た姿ですが、大きさはワシの方がかなり大きく比べてみると違いが一目でわかります。
これから気温が下がるとタンチョウの餌であるウグイという魚を狙って2~4羽のオジロワシが鶴公園に飛来します。
3月末頃まで鶴公園付近でほぼ毎日見ることができますので、来園された折には、ぜひ通路の隣にある雑木林にも注目してみて下さい。
運がよければ園路横の立ち木にとまっているかも?
2006年11月3日(土曜日)
今年も残すところ2ヶ月を切りました。
今シーズンの遊具運転期間と「アフリカゾウのナナにエサをあげよう」は今月5日までとなっています。ぜひご利用ください。
さて今日11月3日は何の日でしょう?
類人猿舎にいるチンパンジーの「ポリー」のお誕生日なのです。
今日で5歳になりました。
ケーキ(もどき)を作ってあげる発案自体が昨日だったので当日に御来園いただいたお客様にしか告知できなかったのですが、調理師免許を持っている飼育担当の職員が食パンなどを使って見事にこしらえました。
お母さんと同居してますから、ケーキは2人前。仲良く食べていました。
まだ顔の色はお母さんのように黒っぽくなっていませんが、成長するにつれて、黒っぽくなっていきます。
このページに関するお問い合わせ
生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。