2008年3月のどうぶつえん日記

ページ番号1002013  更新日 2022年10月6日

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2008年3月31日(月曜日)

予定は未定って、よく言いますよね。HP管理人です。
前回で今年度最後にしようと本気で思っていたのですが、明日から年度が変わって休みが変更になり、次回まで間があいてしまうので、日記を追加しちゃいます。

今日の代番(休みの人の担当を代わりに担当すること)は、ふ卵機(卵をふ化させる機械)に入っている卵の管理と展示館向かいの猛禽舎をやっておりました。

展示館向かいの猛禽舎。
ワシミミズクやハヤブサ、オオタカのほかにシマフクロウが4羽、「クク」、「展示館で愛称募集中(4月20日まで)」、「メメ」、「トト」と並んでいますので、順番に残ったエサを回収して、エサのホッケとニジマスなどを水槽に入れつつ、久しぶりの代番だったので、1羽ずつ記録用の写真を撮りながら、最後の1羽、トトのところに。

残ったエサを回収して、新しいエサを水槽に入れて、写真を撮るのにトトの方を見上げて、水槽に目線を落としたら、魚が減っている!?

今日はホッケが大きかったので、半分に切ったものを2匹分、ニジマスは2匹だったから6切れ・・・と考える間もなく、なにかが動きました。

黒いものがプールに入ろうとしています。

エサを持っていきました。
ミンクです。
(じっくり見たのは、実は初めて)

ここで一つ、冷静に考えてください。なぜコレだけ写真を撮れたのか。

  1. エサを入れた
  2. 当たり前のように、盗りに来た
  3. 人が見てても気にしない(写真を撮ってても気にしない)
  4. 結局、見ている前で魚6切れ全部持っていかれた

ミンクのためにエサを用意したわけじゃないんですが、「わぁ!今日のボクのエサだねっ!」と言わんばかりに、当たり前の顔をして持っていかれましたよ。

そんなことよりも、ミンクは肉食ですから万が一、シマフクロウなど動物に被害があってからでは遅いので、若い方の獣医師に無線をかけて、

私:「シマフクロウのところにミンクがいるんだけど、シマフクロウを移動する?」

若い獣医師:「可能だったら、ミンクを捕獲してください」

私:「ミンクほどすばやく動けません」

という無線のやり取りののち、ほかの飼育係がシマフクロウを入れるケージを持って応援に来てくれて、穴をふさぐなどの処置をしたので大丈夫ですね。その間だけ、シマフクロウにはケージに入っていてもらいました。

北海道のミンクは、元々生息していたわけではなく、毛皮を取るために飼われていたものが逃げて野生化し現在に至っています。いわゆる外来種ですね。
有名なところでは、アライグマやウチダザリガニも外来種の一種です。

そもそも「外来種」と呼ばれるようになった原因は人間にあるってことを忘れないで欲しいと思います。

明日の釧路は雪のようですね。
すぐにとける雪になると思いますが、くれぐれも事故などにはお気をつけ下さい。

あ、最後に平成20年度の行事予定を掲載しました。
動物の体調やその他都合により、変更や中止もありうるので、ご了承下さい。

今回も3ヶ月続けることができましたので、1月~3月の日記を過去倉庫に移動しました。
ここの3月の日記も徐々に消していきますね。

2008年3月27日(木曜日)

HP管理人です。
今年度最後の、ある日の日記の更新となりました。(予定)
平成19年度もたくさんのお客様にご来園をいただき、当園ホームページをご閲覧いただきまして、誠にありがとうございました。
来年度も、「日本で唯一、シマフクロウに逢える釧路市動物園」へどうぞお越し下さい。

さて、いつもの調子に戻りますが、ついこの前まで、暖かいねぇなんて日記に書いたり、職員と話したりしていましたが、これを打ち込んでいる今、外では雪が降っています。

それはさておき、今日の日中に撮った写真です。

福寿草にはかないませんけど、その次に春の訪れを感じさせるものと言えば、「ふきのとう」でしょうか。
ふきのとうが姿を見せていると聞いていましたが、ここまで大きくなっているとは。
今は雪に覆われて寒い思いをしているでしょう。
ここらへんで一句詠めるだけの教養を身につけたいとちょっと思いました。

ウサギ舎裏のフライングケージでマガモが卵を抱いています。
昨年の日記を見返したら、4月でしたね。
マガモは落ち着いていて、ふたをあけて巣箱の中を確認してもそんなに嫌な顔をしませんので、卵を抱いている写真を。
(とても気にしていたら、カメラの方を見たり、あわてて巣箱から出て行きます)

6つの卵を抱いています。順調にふ化し、ヒナの顔を見せてほしいですね。
コールダックも卵を抱き始めていますよ。
どちらも巣箱の中に入ったままですので、実際に卵を抱いているところはご覧になれませんので、上の写真でご容赦を。

巣箱がらみで、ケージ内に巣箱を増設しようと作業用D型ハウスに入ったら、黄金のアレがありました。

いつぞや紹介した、ストッパーくん(仮称)です。
園内のどこかで使われるようですので、働いていたら記念撮影でも。
まだ実際には使用されていないはずです。
ノーマルは猛獣舎の室内観覧通路で働いていますよ。

最後に、その1。

特定非営利活動法人(NPO法人)釧路市動物園協会のホームページが作成・公開されました。
まだ完成したばかりのようですので、これから充実していくと思います。
(ちなみに本物のレッサーパンダのお腹まわりは黒ですが、いい絵ですね)

最後に、その2。

ご利用案内にも記載しましたが、平成20年度から、開園期間、閉園期間が変わります。

  • 4月10日~体育の日の翌日(平成20年は10月13日)
    開園 午前9時30分、閉園 午後4時30分
    この間、閉園日はありません
  • 体育の日の翌日(平成20年は10月13日)~4月9日
    開園 午前10時、閉園 午後3時30分
    休園日は以下の通りとなります。
    12月の毎週水曜日(24日を除く)、12月29日~1月2日、1月の毎週水曜日、2月の毎週水曜日(11日を除く)

皆さまのご来園を心よりお待ちしております!

2008年3月20日(木曜日)

つうこんのいちげき!の傷も癒えた、HP管理人です。
(あっさりとよくなりました)
今時期は寒くなったり、暖かくなったり、寒暖の差が激しく感じます。
季節の変わり目ですので、風邪等ひかれませんようご留意くださいね。

ヒグマ舎を下っていくと、クマタカのケージの隣にシマフクロウのケージがあります。
3月9日の日記に書きましたようにシマフクロウが卵を抱いているわけですが、今まで2卵だったんですよ。
今までに2卵以上、産むこともなかったんですよ。
それがですね・・・

はい、3卵あります。当園初の出来事です。
ちなみに上に見える白いものはエサのホッケです。
全部、ふ化して育ってくれればいいですね。

さらにシマフクロウ舎を下っていくと、ハクチョウ池があります。
今時期もそうですが、冬には野生のオオハクチョウが飛来してきます。
前回も話に触れましたが、園内で保護されたり、非公開ケージに誤って入ってしまったオオハクチョウには足環をつけて放します。

先日、ハクチョウ池の様子をのぞきに行ってみたら、まず最初に気がついたのが、春・秋を中心に飛来するオナガガモがたくさんいました。

写真左がオス、右がメスです。
「オナガガモ」の名の示すとおり、尾が長いのが特徴です。
漢字で書くと「尾長鴨」、そのものですね。

そしてオオハクチョウを観察していると、足環らしきものを装着しているオオハクチョウが見えたので、デジカメで撮影してみると・・・

やっぱり足になにかがついています。

拡大してみましょう。

別角度の写真もあり、「00102」までは読み取れました。
このあと水に入ってしまったので、残念ながら完全に番号を読み取ることはできませんでした。

ハクチョウ池の担当者に話をして、学芸員に当園の足環記録を調べていただいたところ、2003年に「15A-00102」の足環を装着して放したオオハクチョウがいました。
たぶん、きっと、おそらく、この個体ではないかと思っています。
遠くシベリアから越冬のために釧路市動物園へ戻ってきてくれる。
なんとなくうれしい感じがします。

12月の毎週土曜日、午後3時30分から行なわれてきたハクチョウ観察会も残すところあと2回、22日と29日のみになりました。

午後3時30分は、本来は閉園時間なのですが、シベリアからやってくるオオハクチョウやカモたちの様子をご案内します。
入園は午後3時までですので、それまでにご入園していただき、ハクチョウ池のとりみロッヂにお集まり下さい。
(1月に比べたら格段にあたたかくなったことですし)

では若い獣医師から原稿をいただきましたので、さっそく。

はじめての代番

何度かこの日記でも管理人さんが話していますが、飼育員が休みのときに他の飼育員がその担当動物の作業をすることを代番といいます。
いつもは飼育員だけで代番を行っていますが、ここのところお休みを取る方が多くて、(卒業シーズンですからね!)獣医師にも代番がまわってきました。

獣医師は普段は「保護動物舎」飼育動物で病気やケガをしている動物や保護された野生動物を隔離する施設を担当しています。
実は私は代番に入るのは今回が初めてです。
というのも、昨年の5月から勤務を始めていままでの間、飼育員の皆さんはあまり年休を取らなかったからです。
勤務して最初の2ヶ月間は代番を行うことを踏まえ、飼育員について研修をさせてもらいました。
でも本当の代番には飼育員は付きません(当たり前)。
正直どきどきしながらその日の朝を向かえました。
この日ばかりはいつもより早く動物園に行こう、と心に決めていました。
(結局、いつもどおりの時間に出勤しましたが。)

担当は「あざらし幼稚園」と「ビーバー&カワウソ舎」両方ともパクパクタイムがあります。
日ごろ、お客様の動きとは関係なしに動いているので、時間を区切って仕事をするのにはとまどいました。
タンチョウの幼鳥に給餌をして事務所へ戻る途中、園内放送のオルゴールが流れてきました。
おおっと、やばい、もう開園時間だ!
ビーバー&カワウソ舎の電灯を点けてない!!
慌てて獣舎へ向かい、電灯を点ける前に室内を確認しようと扉を開けたら、あれ、点いてる。。。。。
飼育員の誰かが気を使って点けてくれていたようです。
らっきー、さんきゅーと心の中でつぶやきながら室内の清掃を始めました。

室内の清掃を始めた、と簡単に書きましたが清掃をする前には動物たちを出さなければなりません。
熟練飼育員であれば、簡単にできるこの作業。
新米獣医師にはかなりの苦労です。
声をかけたところで動物たちは誰も聞いちゃくれません。

どうしたかというと、結局ビーバーはお尻を押して無理やりプールに押し出し、カワウソも熊手で追い払いました。
もちろん、直後に確認しましたよ。
この格好悪い姿を誰かに(特に飼育員に)見られていないかなって。

なんとかパクパクタイムの時間までに餌のセットを終わらせ、さて、ビーバーたちにサプリメントを与えようと気前良く餌にふりかけてやると・・・・・・

食べません。誰も食べません。

大好きなリンゴですらお父さんビーバー松太郎は食べてくれません。
えぇっと、パクパクタイムの意味って、何だっけ?
と、自分に問いかけながら、観覧されているお客様に心の中でお詫びしました。
この場をお借りしてお詫びします。
あの日、ビーバーが餌を食べなかったのはすべて私のせいです。
楽しみに来られた皆様すみませんでした。
(ビーバーの主食は柳の枝です。柳の枝にはサプリメントはかかっていないのでビーバーたちは十分な量を食べているのでご安心ください。)
休み明け、担当者に確認したところ、サプリメントは嫌がることが多いので、1日の量を3回に分けて与えているとのことでした。
動物たちへの配慮、さすが熟練飼育員です。

ビーバー&カワウソ舎が終わったら次はエゾシカの清掃です。
餌のセットが終わる頃にはあざらし幼稚園のパクパクタイムの時間が迫っています。
慌てて餌のホッケを持ってあざらし幼稚園へ向かいましたが時間が数分過ぎていました・・・・・・すみません。
運悪くその日はすぐそばで工事が行われていました。
最初の数尾を食べたものの、アザラシが工事を気にしてそれ以上食べません。
あぁ、パクパクタイムの意味って、何だっけ?
とため息とともに動物舎を後にしました。
(なぜか午後に再度餌をあげると工事しているにも関わらず食べたんですけどね)

そんなこんなで日が暮れて・・・・・・
ビーバーたちとお客様にご迷惑をおかけしながらも大きな事故も起こさず、無事に代番を終えることができました。

でも、あれが毎日のことだったら動物たちは無事じゃないんだろうなぁ、と反省しきりです。

さぁ、今度は何が当たるかな、とどきどきしながらも代番を心待ちにしています。

最後に管理人から。
若い獣医師の次回の代番は、フライングケージ(ウサギ舎の裏)に決定しました。
私が、明日お休みをいただくもので・・・。

あ、忘れておりました。ニュースにも書きましたがシマフクロウとオタリアの愛称募集をしています。4月20日までです。
詳しくは次の動物園ニュースをご覧ください。

2008年3月16日(日曜日)

シジュウカラガンから「つうこんのいちげき!」を受けたHP管理人です。
前にも触れましたが、足の状態がよくないので、現在はお客様から見えないところで飼育しています。

毎日、捕まえてビタミン剤を飲ませているわけですが今日は捕まえる前に私に向かって飛んできたので、こりゃラッキーと、あっさり捕まえることができたのです。
(普段も動物の負担にならないよう、すぐに捕まえてすぐに放しますけどね)

しかし、すぐに暴れましてねぇ・・・鳥ですから羽ばたいて逃げようとするわけですよ。
その時に翼の固いところ(骨の部分)が、私の顔面に見事に命中しまして。
それがまた唇まわりの柔らかいところに。しばらく痺れてました。
(今も少し痛いのです)

オオハクチョウの羽ばたきに指があたると骨折することもあると先輩から教えてもらったことがありますが、確かにオオハクチョウなら、折れそうです。
シジュウカラガン、実に力強く見事な羽ばたきでした。

話しついでにもう一つ。

今日は昼から作業の合間をぬってパソコン相手に仕事をしていましたが、ハクチョウ池の代番(担当者が休みで代わりに担当)の飼育係がやってきて手を貸してほしい、と。

何事かと思ったら、ハクチョウ池にある非公開ケージに野生のオオハクチョウが入っていたとのことだったんです。
(時々、入るんですよ)

足環をつけて外に出してあげましょう、と現地に行ってみたら

あれ?どこいった?

二人でケージ内を探してみたものの、見つからず。
飛んで逃げるにしてもオオハクチョウは体が重たいので、その場で飛ぶことはできません。飛ぶためには下の写真のように助走を必要とします。

しかしどう考えても、そのケージは助走に必要な距離が足りないのです。
更にいうと、助走して飛んだすぐ先には木が生い茂ってます。

代番の飼育係(実は元・担当者):「強い風が吹いている時には、出られるんだよ。何回も見てるし。」

私:「なるほど!いや、今日はそんなに風強くないし・・・」

代番の飼育係:「・・・そうなんだよなぁ」

不思議に思いながら、事務所に引き上げてきたわけですが。

その後、別な飼育係が事務所に戻ってきて代番の飼育係とともに話をしていたら、

「Kさん(前に書いた大先輩)がオオハクチョウをケージから出したって言ってたぞ」って。
そりゃあなんぼ探しても、見つかるはずがありません。はい。
「なんぼ」は標準語で書くと「いくら」です。

それでは最近の出来事を。一部はニュースにも記載しています。

非公開施設で飼育しているシマフクロウも産卵しました。
日記を書いている今現在、1卵のみ確認されています。

3月11、12日には、ワピチのオスの角が抜け落ちました。
去年とほぼ同じ日です。

3月12日には、メンヨウが生まれました。

えー、とても見えづらいのですが・・・・
手前にカメラ目線で1頭、お母さんの顔の真下に1頭、左上の隅に1頭います。
オス2頭、メス1頭でした。
そのうち1頭は調子が悪く、現在、人の手でミルクをあげています。

前にお伝えしたヤギの親子は、17日から公開する予定と担当者が言っておりました。
まだまだ体が小さいので柵から出て行くと思いますが、ちゃんと自分でお母さんのところに戻れます。
天候等により展示できないこともありますので、ご了承下さい。

15日は雨天の影響で、木道散策路が冠水しており通行できませんでした。

期待されてご来園されたお客様、申し訳ありません。写真のような状態でした。
木道散策路は湿原内にありますし、雨水と一緒にとけた雪や氷だったものも流れ込んできます。
また氷の上に雨水がたまったりすることで流れが悪くなります。
春の雨、ならではの光景です。
3月8日にはアオサギの第一陣もやってきました。
本当に春が近づいていることを、自然が一番よく教えてくれます。

トップページの「交通近隣施設」のページを削除し、「ご利用案内」のページに統合しました。最下段にあります。
また地図検索サイト「ちず丸」様の動物園周辺地図のページにリンクをさせていただきました。
これで動物園までの道のりもわかりやすくなると思います。
縮尺を広域にすると、なぜか動物園の名前が消えてしまうのだけは何とかならないかなぁ。
(タンチョウ増殖センターは表示されるんですけどね)

2008年3月9日(日曜日)

日中だけ、防寒着を脱ぎ捨て半そでで仕事してましたHP管理人です。
今日は本当に暖かい日でした。
(もっとも他の飼育係は防寒着やジャンバーを着てましたが)

トップページにも書きましたがこのところの暖かい気温によって、例年より早くソリ山と歩くスキーの今シーズンのご利用を中止いたしました。
たくさんのお客様のご利用、ありがとうございました。
動物園自体は、年末まで休みなく開園してますのでどうぞご来園下さい。

さて、北海道ゾーンで飼育しているシマフクロウの産卵を確認しました。
巣箱に入ったのは3月2日で、巣箱内にカメラを設置しておりビデオで録画していましたが、確認まで少々日数がかかりました。
卵をあたためているので、ほとんど巣箱から出ませんからね。

ハクチョウ池のとりみロッヂにモニターがありますので、卵を抱いているシマフクロウの姿をご覧になれます。
しかし巣箱の真上にカメラがあるものですから、見えるのは「シマフクロウの頭」だけになると思います・・・。

なお、ふ化予定日は4月10日頃となっております。
まずは順調に卵の中で育ってくれることを期待しています。

そしてレッサーパンダのところに新しい解説板が設置されました。

もちろん担当者による手作りです。
(担当者いわく、竹の張り方が気に入らないと・・・)
昨日見たときには、解説がない状態で作業スペースに置いてあったので、今日すでに設置されているのを見たときにはびっくりしましたが。
またハクトウワシのところにも名前など掲示してます。
ご来園の際には、ぜひ読んでみてください。

今回も鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

営巣

こんにちは、鶴公園です。
前回の予告どおり今回は巣作りのお話です。
園内のタンチョウもケージ内で巣作りを始めています。
タンチョウの巣というのは地面の上に主に、ヨシという植物を使って作るんですが、このヨシという植物はケージ内にたくさん生えておりますので、自分たちで刈り集めて巣を作ります。

刈るというのはちょっと違うかもしれませんが、嘴でくわえて「ポキッ」という感じです。
刈った物を後ろへ、ポイッと投げて、またポキッ、ポイッと、またまたポキッ、ポイッ。

ホントはですね、上の1行だけ延々コピーしておしまいにしようかなと思ったんですよ。

読者の皆様も読むのに苦労されるでしょうが、タンチョウの巣に使ったヨシの数だけ書いてみました。
タンチョウもがんばっています!
皆様もがんばって読んでください!って。
ようするにラクしようと思ったんですね。
でもですね、「タンチョウの巣に使ったヨシの数」って私、知らないんですよ。
えらいたくさんありますから、ヨシの数を数えて「それに合うだけコピーする」くらいならちゃんと原稿書いた方がラクかなと。
うん!どこまでも自分本位!

参考までに以前に撮った巣の写真を載せておきますので、お時間がございましたら是非数えてみてください。
数え終わった方は、できれば、私にも教えてください。

ええと、とりあえずヨシの数はおいておいてですね、こうやってヨシを1箇所に集めて巣を作ります。
で、実際に巣として使うのは1ヶ所なんですけども、ヨシを集めたところがケージ内で何ヶ所も見られます。

私は「仮巣」と呼んでいるのですが、どうもあちこちにヨシを集めるだけは集めてみて、気に入った場所で本格的に巣を作るみたいですね。
ちゃんとした巣の場所が決まるまではケージ内のあちこちで刈ったヨシが散乱している状態です。

巣の場所を決めると本格的に巣作りを始めて、産卵します。
ヨシを散乱させて、そのあとで産卵ですから、私などは「上手い事やりますな。」と思って・・・
いや、どうでもいいですね、私のことは。

園内のタンチョウは今のところは仮巣を作っているところで、まだ巣の場所を決めたペアはいないように見えます。
例年は早いものですと3月末頃に産卵するのですが、今年は雪も少なく、暖かいので、ひょっとしたら早くなるかもしれません。

「今日の報告!」のコーナー
冒頭で書いたように、今回は「予告どおり」巣作りのお話でした。
「予告どおりは気分がイイッ!」ですね。
やっぱり自分で言った事は守らないとダメだと思うんですよ。
そういうことで、1ヶ月ほど前の話になりますが、以前に書いた、「原稿落とし」の事実経過も報告いたします。

過去に、頼まれもしないのに「次の日記の原稿書くよ。」と言っておきながら原稿を動物園に届ける日になって、届けなかった人物がいたんですよ。
結局のところ、担当者が原稿を書いて事なきを得ました。
しかしですよ、当日になって原稿届けないなんて、あり得ないじゃないですか。
相手は「走れメロス(太宰 治)」のセリヌンティウス(メロスの身代わりとなって、メロスの帰りを待っていた人)のように待っているんですよ?
その人物もメロスのように走り、こう言うべきだったと思うんですよ。

「待て。日記を更新してはならぬ!原稿を届けに来た!約束の通り今、届いた!」

ところが、その人物ときたら、「あー疲れた。疲れたらから今日行かないわ。」って・・・

これじゃ、「走れメロス」のような美談になりようがありません。
美談どころか、書かなきゃ判らないのに。
「高嶋さんが原稿落としました。」と暴露されてしまいましたからね。
気をつけなければいけません。って他人事のように言ってる場合じゃないです。
気をつけます。

これにて「今日の真相!」のコーナーを終わります。

余談を管理人から。

ちなみにいつも原稿を催促するときは、「先生、印刷所じゃ機械止めて原稿を待っているんですよ!」と、〆切がある職業の方むけの、強烈な催促をします。
それなのに、それなのに、高嶋さんいわく「ネタがあるなら、今日も落としてもよかったんじゃない?」って言われましたよー。

2008年3月3日(月曜日)

今日はおひなさんですね、HP管理人です。

動物園でもひな飾りを作ったり、耳の日でもありますから、昨日のパクパクタイムでは耳の話題にふれたり、耳クイズラリーなど行ないました。

飼育係にも難しい問題でしたよ・・・。

そして、今日生まれたのが、この動物です。

写真上では2頭しか子どもが写っていませんが、3つ子です。
オス1頭、メス2頭でした。
まだ生まれたばかりですので、まだ公開していません。
様子を見てから、となります。

今回もあります!、鶴公園の匿名希望(37)さんの日記です。

近況

こんにちは、鶴公園です。
ええと、最近私の日記が増えております。

なにか迷惑な生物が増殖するかのごとき勢いで増えております。
春が近いから繁殖期なんですね。
増えた事がいいのか、悪いのかは読者の皆様にご判断いただくことにして、改めてこの日記を読み返してみますと最近タンチョウの話題が少ないです。

少ないというより、ほとんど無い。
よそ様の施設を勝手に宣伝してる場合じゃないです。で、ネタが無いときは

「お客様の質問にここで答えてしまおう!」

という、いつもの押し付けがましい展開も考えたのですが、これはネタが無いときの最後の手段ですからね。
そこで今回は鶴公園のタンチョウの近況を書きたいと思いますので、おつきあいください。

園内では舞い踊るペアも増えてきました。

「鶴の舞」というヤツですね。
オスでもメスでもどちらかが首を上げ下げしたり、いきなり翼を広げてその場で両足でジャンプする踊りが定番(と思っている)で、それを始めますと相手も踊ります。
踊りの動きにつきましてはぜひナマで見ていただきたいと思います。
私の乏しい日本語では上手く伝えられる自信がございません。
実は踊りの動作がたくさんありすぎて、私のくどい表現でつづりますと大変「重く」なることが予想されます。
そうなると全国のISDNやアナログでダイヤルアップ回線の方が困ると思うんですよ。
具体的にどれくらいの方が困るのか私にはわからないんですけども、確実に一人はおります。
まぁ、私なんですけどね。
自宅で読むとき時間がかかるじゃないですか。

おっと、本文なのに「今日の〇〇!」のコーナーみたくなってしまいました。
私の環境とか近況じゃないですね。
ツルの近況でした。
ええと、鶴の舞ですね。
片方が踊りを始めて、ペアでの踊りになるんですが、時々ペアでの踊りにならないことがあります。
どういうことかと申しますと相手の誘いに気付かないんですよ。
縄張り争いであったり、餌を食べている最中であったりして、せっかく相手が誘っているのに気付かない。
わざとじゃないから仕方ないんですけれども、踊りを誘った側にしたら切ないじゃないですか。
一生懸命誘っても、相手はご飯食べてるんですよ?
「相手」と「ご飯」をハカリにかけて「ご飯」が重い状態ですね。
人間だとどうにもならないんですけれども、そこら辺タンチョウはたくましいといいますか、自分が誘っても相手がのってくれなかったと時には「やめます」からね。
「今誰か踊ろうとした?」という感じで普通に下向いて餌とか探しますからね。

そして何度もペアでの踊りがみられるようになりますと、今度は巣を作る場所を探します。
私も自分の居場所を探します・・・

と、いうことでこれ以上書きますと重くなって全国のダイヤルアップ回線の方、少なくとも日本国内で1名(匿名希望)が困りますのでこれにて失礼いたします。

「今回も内部事情!」のコーナー

ちょうどこの原稿を書いている最中に、HP担当者と電話で話しました。
まぁ、私は自宅でのんびりと、あちらは職場で忙しかったと思うんですけれども、担当者に意見したんですよ。
自宅で遊んでいる私が21時過ぎても仕事している担当者に鞭打つために。
2月19日の日記の「次回予告」をなぜ私に書かせなかったんだ!いいネタだったのに!と。

私、以前原稿落としたじゃないですか。
私に書かせて「予告」の原稿落とされたら、予告と本文が一緒に公開で予告の意味がなくなるんですね。
担当者ですからそういう事も考えないといけないんですが、私はそういう事も考えていなかった。

遅くまで仕事している担当者に余計な気を使わせて、「じゃあ、次はお願いしますね。」とか言われたらムリヤリみたいじゃないですか。
ところがですよ、彼はあっさりと「じゃ、自分の日記の予告書いたらどうですか?」と。

うん!そうだね!俺、やるよ!がんばるよ!

「予告」

なにもかもがグダグダになった。
せっかく書いた原稿も
タンチョウの近況も。
そして担当者への苦情も同じだ。
全てがグダグダになった。
男は自分の意見を後悔しながら、次のネタを探し始めた。
次回「営巣」
男に愛の巣はない。

と、いうことで私の次の日記は営巣(巣作り)になるような気がします。
ならなかったらごめんなさい。
これにて「今日もいい加減!」のコーナーを終わります。

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生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
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