2008年5月のどうぶつえん日記

ページ番号1002011  更新日 2022年10月6日

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2008年5月30日(金曜日)

昨日の話。
「サルも木から落ちる」という言葉がありますが「カワウソもプールに落ちる」を担当者と一緒に目撃したHP管理人です。

最初に訃報です。
ニュースにも掲載しましたが、ホッキョクグマの「コロ」(推定33才)が天国へ行きました。

写真:ホッキョクグマのコロ
(今月23日に撮影した、生前最後のコロの写真)

昭和50年10月1日の釧路市動物園の開園に先立ち、6月25日に、まだ小さな子どもで来園し、これまで長い間、当園のシンボル的存在として親しまれてまいりました。

メスの国内最高齢としての記録ばかりではなく、これまで8回の出産で15頭を出産、このうち3回の子育てに成功して4頭を育てています。
その中で、平成2年12月18日の出産は世界的にも珍しい3つ子でしたが残念ながら1頭は4ヶ月後に天国へ行きましたが、成長した2頭は、オスが神戸市王子動物園、メスは名古屋市東山動物園で現在も元気に暮らしています。

平成11年8月2日に長年連れ添ったオスの「タロ」が天国へ行き、その後は娘の「クルミ」(平成8年12月26日生まれ、11歳)とのんびり暮らしていました。

ここ数年はプールへ入ることも少なくなり、砂場で寝ていることが多くなっていましたが、コロがいるだけで気持ちが安らぐ、そんな存在でした。
本年5月12日には、クルミとツヨシの繁殖に向けてツヨシと寝室を交換し、かつて子どもを育てた部屋に移って一旦は食欲を取り戻したのですが、5月29日、推定午後4時30分、眠るように旅立ちました。
なお死因は、肝臓腫瘍と考えられます。
(報道用資料より。HP用に一部文章を変更しています。)

コロがとても高齢であったので、正直なところ、このような日が来るのをある程度覚悟をしていましたが、いざ天国に行かれてしまうと、やっぱり、さみしいものです。
HP管理人は動物園に勤務して11年目ですが、ホッキョクグマ舎前を通過するときには、「いつも、いる」が当たり前でしたから。
先輩たちに至っては、さらに、ではないでしょうか。

担当者は、コロに「おつかれさま、おやすみ。コロ、ゆっくり休むんだぞ。」と声をかけ、寝室に準備していたエサを片付けていました。

前にも書いたと思いますが、ほかの動物園でも同じでしょうけど、動物が天国に行くと、解剖をします。
天国に行った原因を調べることで、問題点を発見し、今後の飼育につなげていきます。

悲しみにくれていても、ほかの動物たちが飼育係が来るのを待っています。
気持ちを落ち着けて飼育作業をしないと、ケガをしたり、動物にケガをさせることにつながりかねませんので気持ちを切り替えて。

前回の更新から今日まで、妙にバタバタしていて写真を撮っている時間がありませんでしたので、文章だけですが、展示館に、「今日は誰の誕生日?」という掲示物がありました。
(誰が掲示したか聞いてませんけどね)

園内の動物たちの誕生日がどんと掲載してありますので、同じ誕生日、ないかな?と探してみるのも面白いかも。
ちなみに私と同じ誕生日の動物はいませんでしたが・・・。
4月から7月が一番多いです。繁殖シーズンですからね。

そして、北海道ゾーンのタンチョウ観察広場前(観察デッキではありません)のケージでタンチョウが卵を抱き始めました。
卵を産んだのは、「マリ」というタンチョウです。
高齢が原因かどうかはわかりませんが、ここ数年、産卵がなかったように記憶しています。
ヒナになる有精卵かどうかは判明していませんが、私も卵を抱いているところが見たいです。

写真が少ないので、探してみたら、28日に撮影した写真がありました。

写真:クラカケアザラシ1


5月6日以来の掲載ですね。
保護されてきたクラカケアザラシのその後です。
今は1日2回、3400gほどの魚を食べています。元気ですよ。
ちょっと愛らしい写真が撮れました。
(撮れましたというか、狙っていました)

写真:クラカケアザラシ2


ゼニガタアザラシと一緒にすることができませんので、一般公開はしておりません。この写真でご容赦下さいね。

なかなか気温が上がらない日々が続いております。
ご来園の際には、暖かい服装でお越し下さい。
なかなか晴れ間が広がらないのです。
ちなみに昨日の夜遅くの気温は4度だったそうで。

ではまた次回!

2008年5月24日(土曜日)

今日は仕事してたら、動物におしっこをかけられたHP管理人です。
悪気はないと信じているのですが。ええ。

最近はなかなか気温が上がらず、防寒着を脱ぐことができません。
さて、そんな中、5月6日の日記に記載しましたが、ツヨシプロジェクトの代表の方から顔出しパネルと更にツヨシやクルミのおもちゃとなる浮き玉10個を寄贈する目録を釧路市教育委員会の林教育長へいただくとともに感謝状をお渡しいたしました。
誠にありがとうございます。

写真:感謝状贈呈式の様子


写真:代表のお子様に投入いただいた浮き玉で遊ぶツヨシ


感謝状贈呈式には、多数のお客さまをはじめ、生涯学習部長、園長らも参加しました。
皆さまお忙しいなか、ありがとうございました。

最近、カナダカワウソの部屋に担当者が樹胴(写真参照)をいれました。
そして運動場にも。

写真:カナダカワウソと樹胴


樹胴の上に登って立ち上がったり、横になってみたり、側面をカリカリと両手で引っかいてみたりと、色々遊んでいます。
もともと動きがある動物ですので、どうぞご覧になってみてください。
(タイミングによっては、室内で大の字になって寝ていることもありますが)

今回も釧路市丹頂鶴自然公園の高嶋さんから次回予告どおりに、落とされることなく原稿をいただきましたので、さっそく。

「今日のお客さま!」のコーナー

こんにちは、高嶋です。
今回はお客様へのお詫びをかねておりますのでしょうしょう長めです。
確か今回で3度目のこのコーナー、「日記を見てきました!」とご来園いただいたお客様を勝手に紹介してしまうという暴挙とも思えるコーナーです。
今のところご紹介させていただきましたお客様からの苦情はございませんが、お礼状はいただきました。ありがとうございます。
お礼状までいただいてこんなことを申し上げるのもアレなんですけども、入園者数も日記のネタも増えてしまうので大変ありがたく思っております。

今回ご来園くださいましたのは北海道札幌市にお住まいのお客様です。
ご来園いただきまして誠にありがとうございます!
ご来園下さった日は、私は休日でたまたまヒナの撮影のため鶴公園にいたんですが、お会いできてうれしゅうございました。

と、型どおりのご挨拶が済んだところで、申し訳ございませんでした!
本当にすみません!

私の勘違いでお客様の予定が狂ってしまいました。
次は「次があれば」ちゃんと確認してから行動いたしますのでこのたびはご容赦ください!

この方はですね、昨年の8月9日にもご来園くださった方でして、ヒナの誕生を「このHPでご覧になって」飛んできてくださいました。
聞くところによりますと、前回来て下さった時はご友人2名さまと旅行中なのに釧路市動物園と鶴公園にご来園いただく「ためだけ」に別行動をとられたという「読者の鑑」のような方なんですね。
別行動をとってまで来て下さった目的の1つが「HP管理人と私を見てみること」ですから、なにか、もう世間体とか大丈夫でしょうか?と要らぬ心配をせざるをえません。
まぁ、私の場合は人様よりも自分の事を心配するべきですけども、何事もあきらめが肝心ですからね。

さて、前回ご来園いただきました折に「私を見てみる」という目的は達成されたんですが「HP管理者を見てみる」という目的は達成できなかったようなんですね。

釧路市動物園にご来園されたときはHP管理者が休みだったので見ることができなかったようです。
今回のスケジュールをお伺いいたしましたところ「明日行こうと思っているんですよ。」

「綿密な計画」を練り上げる私の「黄金の脳髄」によりますと「明日はHP管理者が休日で会えない」のでここはなんとかしなくてはいけない!と思った訳ですね。
HP管理者に連絡したところ「ぜひいらしてください。おまちしております。」
私も休日なのでお客様についていくことにしました。
動物園でお客様とHP管理人、私の3人での会話中に偶然にもレッサーパンダ、ヤマアラシなどの担当者で日記の書き手のサンタさんにも会えました。

ちょうどレッサーパンダの「パクパクタイム」の時間だったので、さっそく移動。
お客様も含めまして4人でゾロゾロ歩いていたんですが、「西遊記」みたくなっておりました。
皆さまご存知の通り「西遊記」とはエライお坊様が、お経をもらいに天竺まで旅をするお話です。
旅の中で妖怪みたいなものが襲ってきたりして物語として成り立つわけですが、釧路市動物園の西遊記ではなにも出ませんし、園内ですから出るほうがおかしい。
ところがですね、出てしまったんですよ。
いや、妖怪は出なかったんですけれども「驚愕の事実」が出てしまいました。

先に書いたとおりお客様は「明日動物園に行く予定」だったんですけれども「黄金の脳髄」は翌日からHP管理人が休みなので、今日じゃなきゃ会えませんよ?と申し上げたんですよ。

HP管理人にその話をしたところ、翌日も翌々日も勤務だったんですね。
つまり、私がHP管理人の勤務日を勘違いしてしまったばっかりにお客様のスケジュールが狂ってしまって、気が付いたら「レッサーパンダにリンゴをあげていた!」ということになってしまった次第でございます。

本当にスミマセン!
その場でもお詫び申し上げたんですけれども、快く許してくださいました。
後ほどお礼まで言われてしまったんですけれども、これは「サンタさんとHP管理人」のガイドがよかったんでしょうねぇ。
私なんか大失敗の後ですからね、難しい顔して後ろをトボトボ歩いてた。
天竺どころか私だけ地獄にいくんじゃないか?ってドキドキしてた。

そんなこんなで2度目のご来園ありがとうございました!
またのご来園をお待ちしております!

ちなみに「ある日の日記を見てきました!」という「勇者」あるいは「猛者(もさ)」はここでどんどん書いていきます。
ただ、ご注意いただきたいことがございまして、HPを「見て」来ましたとおっしゃってください。
ご来園いただいたついでに「日記見てますよ」とおっしゃられても、私は喜びますが書くことができません。
「日記を見て」わざわざ来ましたというスタンスが大事なんですよ。

でないと「電気代のムダですからもう書かないでください!またブライダルフェアのチラシおきますよ!?」と経理さんに叱られてしまいますからね。

読者の皆様にお願い申し上げましたところで「今日のお客様!」のコーナーを終わらせていただきます。

2008年5月18日(日曜日)

今日は防寒具を着て仕事をしていたHP管理人です。
昨日は半そででもよかったんですけどね。
動物園にご来園の際には、暖かく、涼しく、どちらにも対応できる服装でどうぞお越し下さい。

ニュースにも掲載しましたがちょっと寒空の中、東北海道塗装工業協同組合青年部の皆さまによる動物舎の塗装ボランティアを行なっていただきました。

写真:東北海道塗装工業協同組合青年部の皆さまによる塗装中の様子


平成12年から毎年、ボランティアで動物舎の塗装を行なっていただいてます。
昨年のホッキョクグマ舎の運動場に続き、今年はツヨシが使っていた部屋と屋根を塗装していただきました。
お休みのところ、大変にありがとうございました!

ツヨシが使っていた部屋、と書きましたが、クルミとのお見合い準備のために、今はクルミのお母さんである「コロ」の部屋となっております。

さて、2008年に生まれた動物たちのページに、既にこそっと掲載してますが5月11日にアメリカビーバーが生まれました。

写真:アメリカビーバーの子ども


松太郎、梅子夫妻の25番目の子どもです。
ちょうど海獣舎の裏にいたときに、ビーバーの担当者に呼び止められて、何事かな?と思ったら、「生まれたぞ」って。

その後、担当者が体重を測っている時にバケツから出てきそうになったので、慌てて手で押さえていたときの写真です。
だいたいの大きさ、お分かりいただけますでしょうか?

今回は釧路市丹頂鶴自然公園の高嶋さんから昨日のうちに原稿をいただきましたので、さっそく。

案山子(かかし)ちゃん

こんにちは、鶴公園です。
おめでたいことがあったので、ちと長いです。

まずはご挨拶です。
連休中はたくさんのお客様にご来園いただき誠にありがとうございました。
ええと、本題ですが、2羽目、3羽目のヒナが生まれました。

今回ヒナが生まれたのはオスの「ケオ」、メスの「ツルミ」というペアとオスの「第2モコ」、メスの「アネコ」というペアです。
5月7日と8日にヒナの姿を確認しました。

写真:オスの「ケオ」、メスの「ツルミ」のヒナ
(ケオ・ツルミのヒナ)

写真:タンチョウのメス「アネコ」とヒナ
(第2モコ・アネコのヒナ)

ヒナが生まれますと私もちょっとばかり忙しくなってしまってここでの報告が遅れてしまいました。
別に私がヒナを育てるわけではないのに、なぜ私が忙しいのかと申しますと、私は案山子(かかし)をやっているんですよ。
いうなれば「案山子業務」ですね。

案山子はボーっと立っているのが仕事ですから、忙しいのか暇なのかわからないんですけども、とにかく案山子をがんばっております。

タンチョウのヒナというのは生まれたばかりですと大変小さいです。
背丈は10センチくらいでしょうか?
このくらいですと、園内に飛来するカラスやトビにさらわれてしまうことがあります。
もちろん親も必死で守りますし、たいがいは追い払うんですが、それでも稀にさらわれてしまうことがあります。

そこで私も「拙者も助太刀いたそう!」と別に時代劇風に言うこともないんですけども、とにかくさらわれないようにお手伝いをしているわけですよ。

先ほど申し上げましたように、案山子としてカラスやトビを追い払っているわけですね。
しかもただの案山子じゃない、「自動2足歩行、たまに走行」の案山子ですからね。
ケージの前を行ったり来たり、たまには戻ってみたりと、助太刀というよりもと邪魔しているとしか思えない、少し落ち着いたほうがいい。
まあ、ヒナのいるケージの外に日がな1日いるんですが、顔とか日焼けしてしまうんですよ。

顔の皮といいますかなぜか口の周りの皮がむけてしまっております。
それも健康的なむけかたじゃなくてですね、唇の両端からヨダレの跡とか、ナメクジが這った跡みたいになっております。

居眠りしてんじゃない?って感じですけども、いちおう寝ないでがんばっておりますよ。
ただですね、立ってばっかりだと疲れてしまうので、時々座って休みます。

で、外で座っていると眠くなってしまいます。
でも眠ってはいけないので必死に目だけは開けているわけですよ。
ウトウトしながら、目だけはヒナを見ております。
「死んだ魚の目」のようなので見られているヒナもイヤそうです。

まぁ、とにかく寝ないようにがんばっても、ウトウトしてしまう。
ある日、座ってウトウトしてたら体中にアリがたかってました。
「拙者も助太刀いたそう!」
人のことよりもまず自分の体のアリを何とかしろって感じ。

黒い顔に、死んだ魚の目、口元にはナメクジの這った跡、あげくのはてに体中にアリですからね。

「牧歌的な案山子」じゃない、どうみても「不気味人形」じゃないですか。

それでも!お客様にヒナを見ていただきたいんですよ。
親の後を追いかけてチョコチョコと走り、そしてポテッと転んでも立ち上がって親の後を追う。

あるいは背伸びして羽といいますかむしろ手羽先っぽいものをパタパタと動かす。
生意気にあくびまでしますからね。

そういう姿を見て日ごろの疲れを癒していただければ、ヒナのほほえましい姿をご覧いただいて、ちょっとだけでも現実を離れて、お休みいただければと思っております。

「現実」って大変で、辛くて、切ないじゃないですか。
この前、私の机に「ブライダルフェア」のチラシがバーンと置いてあったんですよ。
私は日ごろから「彼女ができません!!」って公言しておりますから、わざととしか思えません。

チラシには素敵な女性がウェディングドレスを着て微笑んでいらっしゃる。
涙で目が曇ってよく見えなかったんですが、なにやら「体験ブライダル」みたいな文字が燦然と輝いているではないですか。
「体験ブライダル」ってことは、もしや、このチラシのお嬢様が私と腕を組んでくださる!?

素敵!!今すぐ応募したい!!と思いまして、よくよく読んでみましたところ、50組限定だったんですね。
「組」ってことは、お相手がいてのことですよ。一人じゃ「組」になれませんからね。
ようするに「体験」さえさせていただけない、門前払い。

・・・あのね、現実ってね、大変で、辛くて、切ないモンですよ。

でもですよ、お客様には「ヒナのほほえましい姿」を見ていただくことで、ツライ現実からひとときだけでも離れて、お休みいただきたい、疲れを癒して欲しい!
現実に疲れて、ヒナのほほえましい姿で癒されて、振り返るお客様。
そこに立ちすくむ不気味人形!!

黒い顔に、死んだ魚の目、口元にはナメクジの這った跡、身体中にたかったアリはお客様めがけて行進中。

いや、これもう、だめじゃないですか。
アリなんかいつの間にかターゲット変えてるじゃないですか、アリにまで捨てられちゃってる。

ここまできますと、「もう不気味な案山子を撤去しろ!撤去!」ということになってしまいます。
「拙者も助太刀いたそう!」
いや、助太刀も何も「拙者が撤去される」話じゃないですか。
助太刀どころじゃない、逃げろ!不気味人形。

そういうことで私は逃げなくてはなりませんが、ご来園いただく機会がございましたら、ぜひとも親子の姿を見てあげてください。
あと、まだ寒いので防寒対策もお願いいたします。では!!

「今日のヒナ!」のコーナー

前回の日記でHP管理者が書いたとおり、わざわざ札幌からお客様がいらしてくださいました。ありがとうございます!
本当はそちらを書きたかったんですけれども、本文が長くなってしまった上に、さらに長くなりそうです。
そうなると私が自宅で読むときに困るので、次回にさせていただきます。ごめんなさいね。
本文の話の展開上少し早く生まれました、「ドウサン・エムコ」ペアのヒナの様子です。

写真:タンチョウのエムコと成長したヒナ


最近この親子はですね、私の姿を見ると逃げちゃうんですね。

私の原稿の写真はほぼ私が撮っているんですが、可能な限りお客様と同じくケージの外から撮っております。

普通のデジカメの光学10倍ズームなんですけども、これはまぁ時間をかけていただければお客様も同じようなものを撮っていただけますよ、ということなんですよ。

でも、ケージの外から撮ろうとしても逃げてしまう。
たいがいはヒナのおしりしか撮れていませんでしたが、ある日、カメラを構えていたときに逃げるのを戸惑ったときがあったんですね。

多少写真が悪くても、読者の皆様にヒナを見ていただきたい!
でも近づくと逃げてしまう!
とっさに「私」だとバレなければいいんじゃないかと思いまして、演技したんですよ、演技。

英語風に
「キャァメラァ、パシャ、パシャ」
「キャァメラァ、パシャ、パシャ」
私、演技には自信ありますからね、逃がさずに撮ることができました。

撮っている間も連呼していました。

魔法の言葉
「キャァメラァ、パシャ、パシャ」

撮り終えた後も
「キャァメラァ、パシャ、パシャ」

ケージを離れるときも
「キャァメラァ、パシャ、パシャ」

ダメ押しのもう一発!!
「キャァメラァ、パシャ、パシャ」

その間、わずか5秒。我ながらいい演技でした。

!?

すぐ後ろにお客様がいらっしゃいました。

・・・ありえない。
(当時の真実の心の声:原文のまま)
イヤ、ホント、連呼して素通りしようかと思いましたからね。
明らかに「全て聞かれていた」んですが、そのお客様は大変ありがたい方で、そのことには触れずにヒナの事をいろいろと質問してくださいました。

助かりました!ありがとうございます!!
次までにもう少しマシなセリフを考えておきたいと思います。
これにて「今日のキャァメラァ!」のコーナーを終わります。

予告
人はなぜ過ちをおかすのか、なぜ嘘をついてしまうのか。
わずかな見栄と、わずかな勘違いがついにお客様にまでご迷惑をかける。
そして、原因をつくるのはいつもあいつ。

次回「今日のお客様」

丸投げ、うそつき、無責任。適当こそが我が印。

最後にHP管理人から。

フォローするわけではないですが、朝6時頃から日暮れまで、タンチョウのヒナを守ってるんですよ。
けど朝6時は開園してないので、高嶋さんの勇姿・・・いや、案山子姿は午前9時からご覧いただけますがヒナが順調に成長しているので、あと数日限定のようです。

さすがに、高嶋さんはヒナをみても心配が先に立つので、癒されないようです。

2008年5月12日(月曜日)

この時期はフライング(バード)ケージに設置してある巣箱で親鳥(メス)が卵をあたためています。
悪いなぁと思いながら、卵の数を確認するため親鳥に巣箱から出ていってもらうよう仕向けるHP管理人です。

これはマガモの話で、毎日行なっていることではありません。
卵の数が増えないようであれば、それ以上はあたためる邪魔をしないようにしています。
ちなみにオシドリは人間がケージ内に入るとすぐに巣箱から出て行きますからすぐに卵の数を確認できます。
もちろん人間がいなくなれば、マガモもオシドリもちゃんと巣箱に戻ってきて卵をあたためますので、ご安心下さい。

前に当園HPへ激励のお電話を頂いていた方が当園と鶴公園にお立ち寄りいただきました。
高嶋さんとは再会になりましたね。(前回ご来園時、私が休みでしたので)
わざわざ札幌からありがとうございました。いつでも遊びにいらして下さいね!

さぁ今回は、たまには写真を多く使ってみます。
(ISDNやアナログ回線の方、すみません)

動物園にはエゾヤマザクラがありますが、やっと咲きました。

写真:エゾヤマザクラ


釧路は日本で一番遅い桜の開花を迎えることがあります。
打ち込んでいる時点では、釧路ではまだ開花宣言は出されていないですね。
一足先に咲きましたが、まだ満開とまではいきません。
園内では数ヶ所でご覧いただけます。

日記を打ち込み終わったら2008年に生まれた動物たちにも掲載しますがトナカイとマガモが誕生しています。

写真:トナカイ
(トナカイの親子の写真)

写真:マガモ
(マガモの親子の写真)

トナカイは広い運動場の中にいます。
いつもお母さんと一緒にいますので、探してみて下さい。

マガモは、まだ朝晩と寒いこともあって親の羽の下で休んでいることが多いですが、だんだんと動きが活発になります。
ぜひ本物をご覧いただきたいと思います。

ここからは、レッサーパンダも担当しているアフリカタテガミヤマアラシ担当登場!です。

先日、アフリカタテガミヤマアラシを子別れさせました。

一昨年の12月23日に産声をあげたアフリカタテガミヤマアラシの赤ちゃんでしたが、スクスクと育ち、1年後には親と見間違えるほどの大きさになりました。

写真:アフリカタテガミヤマアラシの親子
(右側に小さく見えるのが生後18日目のアフリカタテガミヤマアラシの子)

大きくなる分には構わないのですが、態度の方も大きくなってきたのですよ。

男の子だったのでだんだんと父親と反りが合わなくなってきて・・・。
思春期の反抗と例えたらわかりやすでしょうか。チクチクとやってる訳ですよ。

しばらくは様子を見ていたんですけどね。
ヤマアラシですから背中の針山が武器でして、それを父親に向けて刺そうとするんですよ。
父親の方も刺されまいとして針を向けて当然守りますよ。

写真:背中の針の様子
(リンゴをくわえながら刺そうとするアフリカタテガミヤマアラシの写真)

で、どうなったかというと、お互いの顔面に針が突き刺さるというショッキングなシーンも見られまして。
幸いケガは大したことなく済みましたが・・・。結局大ケガしないうちに親と子を離すことにしました。

が、別けるといっても部屋がなく、物置として使っていた部屋を子ども部屋にリフォーム(1ルーム、暖房完備、バス・トイレなし)して入居させました。

一人暮らしもし、立派な男としての生活が始まったので、これからは婿入り先を探して所帯を持たせてやりたいと思っております。

全国のアフリカタテガミヤマアラシ飼育家の方、どうぞ、うちの箱入り息子をお婿さんに迎え入れて下さい。
御一報お待ちしております。

最後にHP管理人より。

今年4月20日にふ化が確認されたシマフクロウですが、5月11日に撮影したモニターの写真をトップページに掲載しましたのでどうぞご覧下さい。

2008年5月6日(火曜日)

4連勤初日の3日からお客様の多さに、ちょっとのまれてしまいましたHP管理人です。いきなりバテバテでしたよ。
春まつり期間中はたくさんのお客様にご来園いただき誠にありがとうございました。
特に4日は、なかなか駐車スペースがなくて、というお客様もいらっしゃったと思います。
臨時駐車場も2ヶ所、ご用意いたしましたが満車になってしまいました。
1年でもこの時期だけのことですので、ご容赦下さい。
ゴールデンウィーク期間だけとは言わず、いつでも動物園へご来園下さいね。
(実は今年、連休の少なさや天候不順で例年よりも・・・)

動物園で初めて行なったステージが2つあります。

まずは5日に行なわれた寿子ども蝦夷太鼓同好会の皆さんによる蝦夷太鼓の演奏です。

写真:寿子ども蝦夷太鼓同好会の皆さんの演奏中の様子


私、初めて見たのですが、呼吸の合った音を奏でて、なおかつ動きも結構激く、大きく太鼓を叩く腕の上げ方も見事で、移動しながらの演奏もありました。
その場で叩く、というイメージしかなかったのでちょっと驚きでした。
また蝦夷太鼓体験ということで、ご来園頂いていたお子さまにも実際に太鼓を自由に叩いてみてもらうコーナーもありました。
霧雨の悪天候だったので、午前中の1回だけしか演奏できませんでしたが、真剣に太鼓を叩いて演奏していた皆さんの素晴らしいさが印象的でとてもよかったです。
また来年も4曲といわず、もっと演奏して欲しいですね。

そして6日にはNPO法人釧路市動物園協会提供によるcloverさんのミニライブがありました。

写真:cloverさんのミニライブの様子


釧路出身で現在は札幌を中心に活動しているけんすけさん&おがさんのユニットです。
ミニライブの前に行なった動物ビンゴ大会では、いきなりでしたがビンゴカードの抽選役をしていただきました。
1984年生まれで自分のことを「おじさん」といっていましたが、さわやかな歌声でしたよ。
11時40分と13時30分からの2回公演でした。
昨日5月5日に、3枚目のマキシシングルCD「桜吹雪の頃に」が発売になりました。
動物園じゃまだつぼみですけど・・・公式ホームページから携帯電話でお求めいただけるようですので、どうぞご覧下さい。
今日、ミニライブが終わってから動物園に電話があって、どうしてもcloverさんのCD欲しいんですが・・・との電話がありましたよ。
今後の大活躍を期待しています!

その6日に、ちびっこお楽しみステージを行なったんですね。
動物ビンゴ大会は順調に進んだのですが動物クイズがねぇ・・・。まるバツクイズだったんですよ。
100人以上のお客様がいたかなぁ・・・

1問目 日本では北海道にのみヒグマが生息している
答え まる
全員正解!さすがです!

2問目 ホッキョクグマのツヨシは今日現在、4歳である
答え まる
15人ぐらい正解!
え?まだ2問目で残り15人?
景品数にほぼぴったり!
ここで終了!

19問、問題を考えて用意したんですけど・・・
わずか2問で終わってしまいました。ちょっと難しかったでしょうか?
次回はもうちょっと簡単な問題からいきますね。

最近、掲載していなかった動物。

写真:最近のクラカケアザラシ


展示しておりませんが、クラカケアザラシです。
ちょっとお腹の調子がよくなかったみたいで必要以上にのぞきに行かないようにしてました。元気にしていますよ。
ミルクを卒業し、魚(ホッケ)を与えています。
食欲旺盛で、1日2回、合計2500gほどのホッケを食べています。
体重は、保護された時が15.9kgでしたが現在は20kgあります。

ツヨシプロジェクトから寄贈いただきました。

写真:ツヨシプロジェクトから寄贈いただいた顔出しパネル


ホッキョクグマのツヨシの顔出しパネルです。
釧路市国際観光交流センターで行なわれたイベントで使用したもので、作ったツヨシプロジェクトの方が、「イベントが終わったら、家の床の間に置いておく」って言ってましたが、寄贈して下さいました。
ホッキョクグマ舎とゾウ舎の間にありますので、ぜひ記念撮影をしてくださいね。
ちなみに左に写っている人は、うちの園長で、右はホッキョクグマの担当者です。

桜はまだ咲かない釧路市動物園でした。
例年通りだと、今月中旬には咲くはずです。咲いたら、またアップしますね。
園内は主にエゾヤマザクラが多くあります。

最後に。
4日に行われたゲゲゲの鬼太郎キャラクターーショーを行なうサル山前ステージで記録用の写真をとっていると・・・
鬼太郎のお父さん、目玉の親父の声がするも姿は見えず。
??
と思っていたら、その後、鬼太郎が出てきたときには、頭の上にいました。
その時のお客様のどよめきが忘れられません。
きっと鬼太郎の中に隠れていたんですね。

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