2009年4月のどうぶつえん日記

ページ番号1001999  更新日 2022年10月6日

印刷大きな文字で印刷

文中の内容、リンク箇所など、掲載当時のままですので、現在に内容がそぐわないことや、リンク切れしている場合があります。ご了承下さい。

2009年4月30日(木曜日)

今日は暖かい日でした。

さあ、今回も鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

ヒキョウタカシマ

こんにちは、ツル担当、鶴公園の高嶋です。
卵関係をまとめた「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナーは下のほうです。
そこ読んで時間があったら、上に戻ってここも読んでね!

4月13日の「ある日の日記、逃げ逃げて乙女」」のあらすじ

乙女ちゃんたちが、ジュテームでバキューム。あとはそこらへんによくある話。

思い切って4月13日の私の原稿「逃げ逃げて乙女」をまとめてみましたが、意味がわからない。
しかも最後なんか「そこらへんによくある話」って投げ出しちゃってますからね、できないならやらなきゃいいのに。

さて「逃げ逃げて乙女」は、昨年産まれの亜成鳥(独り立ちしたけどまだ大人になっていない鳥のこと)の082と086が(2羽ともメス)のお話でした。

早く鶴公園を出て野生の仲間と一緒になってもらいたいので、餌をあたえなかったら、よそのケージに飛び込んで人様の餌を食べまくり!
私はおもしろいけど叱られそうな気がするので捕まえます!っていうこってす。

ジュテームとかバキュームを詳しく知りたい方は、お手数ですが4月13日の「ある日の日記」を読んでください。

そういうことで乙女ちゃんたちを捕まえます。

と、申しましても、私より足は速いし、しまいには「飛んで逃げる」というズルまでする乙女ですから、簡単にはいきません。

そこで、ネットで簡単なケージを作って、その中に餌でハラペコ乙女を誘い込んで捕まえちゃう!
という飼育員以前に、人間としてどうかな?って作戦を立てました。

最低!良心のカケラもない!道徳、罪悪感ゼロ!卑怯!高嶋!
最後なんか、罵詈雑言と私の苗字が同格になってる。イエイ!

しかも卑怯!高嶋!の語呂が妙にいい感じで、もう、始める前から成功が約束されたようなモンですよ。

まずは捕獲用の簡易ケージを作ります。

写真:捕獲用の簡易ケージ


実はこの作業中に驚いて、乙女ちゃんたちはどこかへ飛んでいってしまいました。
2羽とも、2,3日経っても戻ってこなかったので、もう帰ってこないなと「乙女ちゃんラプソディ」って原稿まで書き上げた。

・・・082だけ戻ってきちゃった。オオゥ!マイ、スウィート!

写真:簡易捕獲


入った。

写真:タンチョウ


捕獲成功! もう君を離さない!!

・・・だから、どこかに「放す」ために捕まえたんだよね。
ちゃんと理解して行動してるのか?自分で自分を信じられない。

現在、乙女ちゃん082は動物園におりまして、今後どこかに放鳥する予定ですが、場所はまだ決まっていません。

専門員さんがいろいろ調べてから場所を決めるようです。
決める基準は私には判りかねますが、きっと風水とか占いとかで縁起のいいところじゃないかな?

まあ、私は私の家の前以外ならどこでもいいんスけどね。
あと、085君は追われても、追われても、まだ生まれたケージに戻ります。どうすんだろ?

「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナー
今日も淡々と参ります。

左から、両親(オス・メス)、産卵(推測)日、現在の状況、ふ化予定日です。
あと、前回あったペアが今回は無かったりしますが、それは卵が無精卵(ふ化しない卵のこと)であったので、卵をとってしまったためです。
検卵というのは卵に光をあてて、ふ化するかどうかを調べる作業のことです。
擬卵というのは、ニセモノの卵のことです。

オス メス 産卵(推測)日 現在の状況 ふ化予定日
ケオ ツルミ   ☆ケマ・ノノカが3月31日頃に産んだ、有精卵1個を抱卵中 5月2日頃
ナカ ショウコ   擬卵を抱卵中。  
ケマ ノノカ 4月26日 今シーズン2度目の産卵ですが、まだ検卵していません。 5月28日頃

☆ケオ・ツルミの卵は無精卵でした。ケマ・ノノカが3月31日ごろに産んだ卵は有精卵ですが、ケマ・ノノカが卵を抱かなくなったため、ケオ・ツルミペアに卵を抱かせています。

日付につきましては、あくまでも参考までに、検卵していないもののふ化予定日は単なる予定ですので、ご了承ください。

これにて「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナーを終わります。

最後に影のHP管理人から。

「ある日の日記」が、「高嶋さんの日記」になりそうですね。
まさか、タイトル変更を狙ってる!?

2009年4月29日(水曜日)

世間様は黄金週間らしいですね、影のHP管理人です。

また、突然掲載依頼が舞い込んでまいりました!
今回で何回連続でしょう? 記録に挑戦しているのでしょうか?

さあ、今回も鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

母の愛

こんにちは、ツル担当、鶴公園の高嶋です。
今年も無事にヒナがふ化しました。
ヒナの誕生記念なので、すごく長いし、写真もすごく多いです。

そのうち「今日はだれそれの誕生日だから」や「今日は雨だから」とか「今日はご飯が柔らかかったから」という理由でどんどん長くなっていきそうで、少し心配です。

さて、今回ふ化を確認しましたのは、オスのドウサン、メスのエムコペアのヒナです。
4月27日、10時過ぎに親子で広場に出てきたのを確認しました。

写真:タンチョウの親子


左からメスのエムコ、ヒナ、オスのドウサン

ふ化したのは、おそらく4月23日だと思うのですが、ヒナが小さすぎたり、26日の吹雪だったりで、巣から遠くに行かなかったと思われます。

広場は前日の吹雪のため、一面の銀世界。
ヒナも寒いようで「ピィーッ!ピィーッ!」と鳴いています。
こういうときには母親が地面に座り、卵のときと同じようにヒナを抱いてあたためます。
雪の上でもお構いなし、母のエムコは寒いのをこらえてすわります。母の愛いうものには感心させられます。

写真:エムコが座っている横でヒナが座っている様子


・・・意味がわからない。隣に座ってもダメだと思うな。

この日は風が冷たくて、ヒナも震えているのでこちらも心配になってきました。

写真:川の横で座るエムコとヒナの様子


この直前まで川に入って遊んでいました。

寒さで体調を崩すのではと、見てるこちらもタイヘン不安になってきましたが、ようやくエムコの羽の中に潜り込むことに成功!

写真:エムコのぬくもりを感じている様子


ヒナ 「うむ。温い(ぬくい)わ。これぞまさに母のぬくもり!・・・母の愛を感じるッ!」

子への愛のゆえに己の寒さもかえりみず、雪の上に座るエムコ。
「焼け野の雉子(きぎす)夜の鶴」という諺どおり、母の愛というものは、かように温かいものです。

写真:ヒナを乗せたまま立つエムコの様子


ヒナ 「むむ!?」

写真:ヒナが挟まっている様子


ヒナ 「ちょ、母さん!まだ背中にいるって!挟まってる!挟まってるって!!」

写真:羽根の間に挟まるヒナの様子


ヒナ 「うわっ!!」


写真:衝撃の現場


「うわっ!!」

ちなみにこの後、ヒナはすぐに立ち上がり、エムコの後を追って走っていきました。
それからしばらくして、

写真:座っているエムコに寄り添うヒナの様子


ヒナ 「あのさー、寒いんだけど」

写真:エムコの羽根に潜りこもうとするヒナの様子


ヒナ 「ホント、マジ寒いって」

写真:エムコの羽根の中に入ったヒナの様子


ヒナ

「・・・やはり・・・温い(ぬくい)・・・」

「母のぬくもりを、ソウルフル(魂のこもった)な愛情を・・・この身体全体で感じているッ。」

「これぞまさに愛ッ!・・・今・・・真実かつ、無償の愛の中にいるッ!!」

「おお!トレビアーン!!」

エムコ 「・・・あんた、また落とされたいの?」

写真:座るエムコに隠れているヒナの様子


ヒナ 「・・・ここでいいっス・・・」

おかげさまで、今年も無事にヒナがふ化しました。

たくさんのお客様にご覧いただきたいのですが、1度羽の中にもぐってしまうと出てくるまでお待ちいただかなければなりません。
長いときですと1時間くらいあります。

私は作業着の下に愛用のステテコ(ホワイト)を着用し、上には冬用の防寒着を着ていますが、まったくもってお話になりません。防寒着はもう1枚着る予定です。
できましたら、冬山登山のような格好でお越しください。いや、ホントです。

「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナー

今日も淡々と参ります。

左から、両親(オス・メス)、産卵(推測)日、現在の状況、ふ化予定日です。
あと、前回あったペアが今回は無かったりしますが、それは卵が無精卵(ふ化しない卵のこと)であったので、卵をとってしまったためです。

検卵というのは卵に光をあてて、ふ化するかどうかを調べる作業のことです。
擬卵というのは、ニセモノの卵のことです。

オス メス 産卵(推測)日 現在の状況 ふ化予定日
ケオ ツルミ   ☆ケマ・ノノカが3月31日頃に産んだ、有精卵1個を抱卵中 5月2日頃
ナカ ショウコ   擬卵を抱卵中。  
モコ アネコ 4月14日 まだ検卵していません。 5月15日頃
ケマ ノノカ 4月26日 今シーズン2度目の産卵ですが、まだ検卵していません。 5月28日頃

☆ケオ・ツルミの卵は無精卵でした。ケマ・ノノカが3月31日ごろに産んだ卵は有精卵ですが、ケマ・ノノカが卵を抱かなくなったため、ケオ・ツルミペアに卵を抱かせています。

日付につきましては、あくまでも参考までに、検卵していないもののふ化予定日は単なる予定ですので、ご了承ください。

これにて「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナーを終わります。

「がんばれ!乙女ちゃん!」のコーナー

082は捕まえちゃいました。
現在は動物園で預かってもらっています。
近いうちにどこかで放鳥する予定です。

乙女ちゃんのコーナーは今回で最終回ですが、経過などの詳しいことは、そのうちアップしますので、お待ちください。

最後に影のHP管理人から。

そういえば今日はメンヨウの毛刈りがありました。
長い毛を刈ってもらい、夏に向けてすっきりと、涼やかな格好になりましたよ。
ああ、こんなに小さくなって・・・ってのは、私の正直な感想ですけどね。

2009年4月25日(土曜日)

昨日は日中に更新したら、週末をまたがなくて済むだろうということで、ちゃっちゃと日記を更新していた影のHP管理人です。

あ、書き忘れてましたけど、ウサギの担当もやることになりました。
私が出勤の時で混雑が少ないときには、パクパクタイムもやりますので、どうぞ遊びにいらしてください。

さあ、今回も鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

こんにちは、ツル担当、鶴公園の高嶋です。
いつもどおり「がんばれ!タマゴちゃん!」は下のほうです。
あと、今回は大変に長いので、ご容赦ください・・・。

さて、22日に釧路地方では大雨が降りまして、鶴公園でも大洪水になってしまいました。
ご覧いただいているかどうか判りませんが、あの雨の中ご来園いただきまして誠にありがとうございます!

そんな中、私はタイヘン気になることが。
園内の、ドウサン(オス)、エムコ(メス)ペアの卵のふ化が近い、といいますか、当日かもしれません。

例年この時期は、園内の川が氾濫しまして、観覧通路も川になってしまうという恒例行事なのですが、今回はヒドイ。
飼育員生活21年で見たこともない氾濫具合でした。

写真:観覧通路


本題からズレますが何故、この時期に川が氾濫するのか。
これはですね、地面の表面は土がぬかるんだりしてるんですけども、地面の下は凍ってるんですよ。

水が溢れても、氷のために水を吸収しきれないんですね。
ですから、水が観覧通路やら、ツルの生活するケージやらに溢れてしまいます。

本題に戻りますが、ドウサン君のケージに水がガバガバ入ってる。
タンチョウは地面に巣を作って卵を抱くので、大雨になると巣が水没して、卵が死んでしまうという可能性もあるわけです。

写真:ドウサン君のケージ前


写真:同じくドウサン君のケージの前から、水が引いたあとの様子


ドウサン君のケージ前から。
上の写真が洪水状態の小川。下の写真が雨から3日後。
黒い物体で見比べてみましょう。

いつもですと、ここらで「動物園の大ベテランさんに卵を預けました!うははは!」みたいな読者の皆様からは「結局あなたは何もしなかったのね?」という展開ですが今回はそうもいかない。

ふ化直前の卵の移動は危険ですし、運んでる最中にふ化したら私が困るじゃないですか。
10cm位の、薄茶色で、ピーピー鳴いて、朝から晩まで人の後をくっついて回る
「歩く毛玉」みたいな生き物の面倒なんか見られませんよ。
小生意気にプチュッ!と排泄とか、あくびまでしやがりますからね。絶対ムリムリ!
自分自身の面倒だって見れていないのに・・・

私自身の面倒の問題はおいといて、とにかく、卵はなんとかしなくてはいけない!
ですが肝心のドウサン君、ミセス・エムコは姿が見えない。
これはナイスです。
というのは2羽で巣の周りの草を刈り集めて、洪水に備えて巣の補強をしている可能性が高い。
彼らは、まだあきらめていないということです。

阿寒国際ツルセンターの専門員さんと相談した結果「移動も危険だし、親もあきらめていないようなので」と、意見が一致。
ドウサン君、ミセス・エムコにお任せすることになりました。

私は上で具申しましたように「ヒナの面倒なんかみれません!それよか自分の面倒みたいです!」

という、飼育員とか、社会人とか、なにか高嶋という人間の根源的な部分の問題を抱えた、新聞の社説にありそうな社会派な意見だったのですが、専門員さんは「ふ化しそうですからね、卵を取り上げても(ふ化の)日数的に親元に戻せないですしね」と、ものすごくまっとうなご意見。
ある意味、意見が一致したのが奇跡ってモンですよ。

ドウサン君とミセス・エムコは、朝は2羽とも見えなかったものの午後にはミセス・エムコだけが広場に出てきていました。
つまり、ドウサン君はがんばって卵を抱いている模様。

その後は交代で広場に出てきていますが、どうでしょう。
今現在、ふ化したかどうか、わからない状況であります。
おまえなら!とドウサン君のがんばりに期待してお任せしたわけです。

頼んでおいてアレなんですけど、彼はがんばり屋すぎて、何かいらぬことをしでかさないか、ちょっと心配です・・・・

読者様「で、結局、あなたは何も『しなかった』のね?」

高嶋「いや!心配だけ『した』よ!」

「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナー

左から、両親(オス・メス)、産卵(推測)日、現在の状況、ふ化予定日です。
あと、前回あったペアが今回は無かったりしますが、それは卵が無精卵(ふ化しない卵のこと)であったので、卵をとってしまったためです。

オス メス 産卵 現在の状況 ふ化予定日
ドウサン エムコ 3月21日 有精卵2個を抱いています 4月22日頃
ケオ ツルミ   ★ケマ・ノノカの有精卵1個を抱いています 5月1日頃
ナカ ショウコ 4月5日? 現在、擬卵を抱いています  
モコ アネコ 4月14日 まだ検卵していません 5月15日頃

★1 ケオ・ツルミの卵は無精卵でした。ケマ・ノノカの卵は有精卵ですが、ケマ・ノノカが卵を抱かなくなったため、ケオ・ツルミペアに卵を抱かせました。
この卵は、3月31日頃産卵、5月1日頃ふ化予定です

日付につきましては、あくまでも参考までに、検卵していないもののふ化予定日は単なる予定ですので、ご了承ください。

新コーナー!「がんばれ!乙女ちゃん!」

なんか、グダグダになってきたので、ここでご報告させていただきます。
いまだ、決着がつきそうもありません・・・
今回は捕まえるワナの写真だけ。

写真:ワナ


ほんとは2回で終わらせる予定だったのに、グダグダになってスミマセン・・・
ちょっと遅くなるかもしれませんが、いずれ、ちゃんとした形でご報告させていただきますのでカンベンしてください。

ちなみに、現在園内にいるのは、082(メス)と085(オス)です。
086は、どこかに行ってしまいました。
ここらも含めて、後ほど書きますのでご容赦ください。

最後に影のHP管理人から。

高嶋さんと一緒に日記を検閲しながら、阿寒国際ツルセンターの専門員さんのことを「ミスターKは?」「プロフェッサーKとか?」などと勝手なことばかり言ってました。(で、どっちがいいですか?)

ゴールデンウィークは、春のどうぶつえんまつりを行います。
詳しくはこちらの近々行なわれるイベントの紹介をご覧下さい。

2009年4月24日(金曜日)

木曜日にフライングケージのプール掃除をしました。
昼には、まだプールの水がたまっていないなーと思いながら通過。
夕方に見ても、あれ?たまってない?

マンホールのバルブを閉め忘れていたことにやっと気づいた影のHP管理人です。
慌てて仕事をしていたわけじゃないんですけどね・・・。

さて、ハクチョウ池でオオハクチョウの展示を再開しました。
さきにお伝えしておりましたとおり、鳥インフルエンザ感染予防のために野生個体と接しないための措置でした。

展示数は現在のところ4羽と少なめですが、広い池で優雅におよぐオオハクチョウをご覧くださいね。

報道等でもご存知の方が多いと思いますが、当園で飼育中のホッキョクグマのメス「クルミ」と札幌市円山動物園からお借りしているオスの「デナリ」がお見合いをしました。

初回は影のHP管理人が休みだったため、話を聞くところによると、あまり接近がなかったとか。
今日もお見合いを行うと聞いたので、早速、観察に行きました。

最初、運動場の方にクルミがいて、あとからデナリも運動場出てくるという展開だったのです。
居合わせたお客様が見守るなか、デナリが出てくると同時に、クルミが脱兎のごとく、プールへ飛び込みました。

その後も一向に接近することがなかったようで・・・。
連続写真でいきますが、写真左がオスのデナリ、右がクルミです。

写真:左がデナリ、右がクルミ1


写真:左がデナリ、右がクルミ2


写真:左がデナリ、右がクルミ3


写真:左がデナリ、右がクルミ4


終始、このような感じだったそうですが、クルミが発情していないのも理由のひとつだと思います。

写真:クルミがプールからデナリを見ている様子


それでもクルミは、プールから思いっきり首を伸ばしてデナリの様子を伺っていることもありました。
これから先の展開に期待しましょう。

あ、今、無線で「いくぶん進展したけど、大きな動きはない」って担当者が言ってました。

えー、いつもどおりのお約束ですが、いつも2頭が同居しているわけではありませんので、ご承知おきくださいね。
(今日でまだ2回目ですし)

そして、ワモンアザラシが皆さんの前に出てきました。
今までは非公開施設で飼育していましたが、今日から海獣舎(ゼニガタアザラシ側)のプールを間借りしての展示となります。

写真:オタリアにのぞきこまれているワモンアザラシの様子


すぐお隣はオタリア(写真右)です。
柵越しにワモンアザラシ(写真左)を見に来たんですね。
文様もはっきりと見えますので、ぜひ、見ていただきたいと思います。

ちなみに前回のワモンアザラシの写真、右が頭、左が足です。

最後に、新HP管理人が近々行なわれるイベントの紹介を更新しておりますので、どうぞご覧下さい。

またトップページの最近のヒトコマもワモンアザラシに変更しました。

さあいよいよゴールデンウィークが近づいてきました。
飼育も事務方も準備に大忙しの動物園からでした。

2009年4月19日(日曜日)

「元」とか「カウントダウン中」とか面倒なので、影のHP管理人ってことにしておきます。

今日は、春の遊園地まつりでした。
昨年11月4日から大型遊具は冬のお休みでしたが、いよいよ目覚めです。
そして今日は、日動水・・・もとい、日本動物園水族館協会が制定した飼育(419)の日です。

知ってました?

知っていたら、たいしたものですよ!

今年から始まったんですから。

ニュースにも記載してくれると思いますが、当園では「どうぶつえんの台所見学ツアー」を行いました。

春の陽気のなか、たくさんのお客様にご来園いただきありがとうございます。

さて、最近の春はというと、小さい花が咲いていたのですが写真を撮っている時間がなくてですねぇ。割愛します。

日記で最近載せていないもの。ワモンアザラシの最近の様子です。

写真:ワモンアザラシ


写真みたく寝てました。
なーんか、妙にでかくなったというか、丸くなったというか・・・。
担当者いわく、大きくなったので、捕まえて測ってもお互いに大変だから、ということで最近は体重を測っていないとのことですが、20kg以上あるそうです。
(うん、確かに大変なんだよなぁ)

さあ、今回も鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

がんばれ!タマゴちゃん!

今日も淡々と参ります。
左から、両親(オス・メス)、産卵(推測)日、現在の状況、ふ化予定日です。
あと、前回あったペアが今回は無かったりしますが、それは卵が無精卵(ふ化しない卵のこと)であったので、卵をとってしまったためです。

検卵というのは卵に光をあてて、ふ化するかどうかを調べる作業のことです。
ちなみに検卵している間、卵が無いと親が困ってしまうので、擬卵(ニセモノの卵 高嶋作)を巣に置いておきます。

オス・メス 産卵(推測)日 現在の状況 ふ化予定日
ドウサン・エムコ 3月21日 有精卵2個を抱卵中 4月22日頃
ケオ・ツルミ   注1 ケマ・ノノカ産の有精卵1個を抱かせるため擬卵を抱卵中。  
ナカ・ショウコ 4月5日? まだ検卵していません 5月6日頃
タン・ノシロ 4月7日? まだ検卵していません 5月7日頃
モコ・アネコ 4月14日 まだ検卵していません 5月15日頃

★1 ケオ・ツルミの卵は無精卵でした。ケマ・ノノカの卵は有精卵ですが、ケマ・ノノカが卵を抱かなくなったため、ケオ・ツルミペアに卵を抱かせました。
この卵は、3月31日頃産卵、5月1日頃ふ化予定です

日付につきましては、あくまでも参考までに、検卵していないもののふ化予定日は単なる予定ですので、ご了承ください。

「今日のくやしいけれど タマゴに夢中!」のコーナー

上の文だけだと私が寂しいので、ちょっと書きます。
乙女ちゃんは準備に時間がかかって、1回休みです。
うふふ、生き延びたね、乙女ちゃん。でも逃がさないからね!

さて、上の文にもでてきた擬卵ですが、これはプラスチック製のタマゴなんですよ。
本物の卵の複製品ですね。

シリコンゴムで型をとって、その中に液状のプラスチックを流し込んで、20分位待つとアーラ不思議、プラスチック製のタマゴちゃんが産まれます。

写真:本物のタンチョウの卵と偽物のタンチョウの卵


一番右、手でつかんでいる卵がプラスチック製のタマゴちゃんです。
上にも書きましたように、検卵の時には卵を動物園の大ベテランさんの所へ持っていきます。
巣に卵が無いと卵を戻しても親は卵を抱かなくなるので、代わりに擬卵をいれておくんですねぇ。
親は夢中になって抱くんですけども、それニセモノですから。

だまされてやんの。

くやしいけれど タマゴに夢中 擬卵ドゥ(ギランドゥ)擬卵ドゥ(ギランドゥ)

親はニセモノとも知らずにがんばって抱いているのに、私はこの有様ですからね。

「・・・ケ・・・ケダモノッ!!」
「ひどい!ひどいわ!あんまりよ!」

皆様の罵りの言葉が聞こえるようです。

高嶋「うむ。そのセリフが勝利のファンファーレに聞こえるわ」

いや、だって、いいじゃないですか。
私が巣を探しに行ったらツル君達だって私をだますじゃないですか。
この前なんか、専門員さんの前でまんまとだまされて「赤っ恥のこきっ恥」だったじゃないですか。
あの後、他のペアにもだまされたわ。←進歩ナシ

まぁ、だますのが目的じゃなくて、あくまでも抱卵状態を維持させるのが狙いです。
どういう事情かわかりませんが、擬卵に代えたり、検卵後の本物のタマゴを戻しても抱卵をやめてしまうことがあるので、うまくだませると、ホッとします。

こんな感じで卵を入れ替えたり、戻したりと、ちょっと忙しいです。
ふ化予定日とかが変わっているかも知れませんが、新しく更新したものが正解ですのでご了承ください。

これにて「今日の替え歌!」のコーナーを終わります。

最後に影のHP管理人から。

高嶋さんって、簡単に卵を・・・って書いてますけど、ナイスな写真があったので、勝手に使います。

写真:タンチョウと対峙している様子


解説によると、写真のタンチョウは、「タウ」だそうです。

で、人間が巣の近くに寄ると、普段見慣れている高嶋さん相手でも、当然、タマゴを守ろうと威嚇したり、クチバシで突っついたりするわけです。

そんな中をかいくぐって、タマゴを確認しているのです。

あ、本人いわく、かいくぐっているんじゃなくて、全攻撃を食らっているとのことでした。
お詫びして訂正いたします。
(前に高嶋さんがタンチョウに突っつかれて続けて、イテ!イテテ!って言いながら延々と攻撃されていたのを見たことがあります)

2009年4月13日(月曜日)

さすがに春ネタで引っ張るのも限界かと感じるHP管理人(カウントダウン中)です。

なんて思ってたら、今日、トナカイの裏側でウグイスの鳴き声が聞こえたとのこと。
今シーズン、初鳴きです。

さて、昨日、ホッキョクグマのパクパクタイムがありまして、札幌市円山動物園から借りているデナリに、生きているウグイを与えました。

写真:プールに飛び込むホッキョクグマのデナリの様子


担当者がバケツを持ってきただけで、すぐにプールに飛び込みました。
バケツを見て、「何かもらえるっ!」と思ったんでしょう。

解説の後、ウグイをプールに入れました。
円山動物園のプールで泳ぐ魚を獲ったことはあっても、うちのプールでは形や深さが違いますから、獲るまでに時間がかかるかも、との担当者予想を裏切り簡単に魚を獲ってました。

写真:プール内で魚に狙いをすましているデナリの様子


写真:魚をおいしくいただいている様子


写真のように、おいしく食べてくれました。
ホッキョクグマのパクパクタイムは、基本的に担当者がいる時の日曜日・祝祭日のみとなっているはずなので、間違いなくご覧になりたい方は動物園までお問い合わせ下さい。
お約束ですが、都合により急遽中止になることもありますのでご了承下さい。

ちなみに、大きいプールには午前中にオスのデナリ、午後からはツヨシが出ています。
クルミはその隣の飼育場所にいます。

おまけ。

写真:担当者とクルミ


「わたしに魚は?」と担当者やデナリを見るメスのクルミでした。

さあ、今回も鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

逃げ逃げて乙女

こんにちは、ツル担当、鶴公園の高嶋です。

今時期の日記はいろいろと期待されているかと思いますが、卵の関係は下のほうの「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナーにまとめておりますので、そちらをご覧ください。

さて、ちょっと前に昨年生まれの亜成鳥082(メス)と086(メス)が子別れしましたという事を書きました。
亜成鳥ってのは、親と別れたけど成鳥(いわゆる大人)になっていない状態のことね。

その後、どうなってしまったのか?
今は空いていたケージに2羽で住んでいます。ルームシェアというヤツですね。
ちなみにメシはナシです。

早く鶴公園から飛んで行って野生のタンチョウの仲間入りをして欲しいので、あえて餌を与えないことにしました。
愛ゆえにというヤツですね。オオゥ、ジュテーム。

ところが、本人たちはどこにも行く気がない様子。

飛べるんですから公園の外に行ったらいいのに、お客様が歩く観覧通路に飛び出すだけです。
そして、以前にも書いたとおりドウサン君に追われていたんですが、この頃はタウ君も追うようになって来ました。

ちなみに082はドウサン君の娘、086はタウ君の娘です。
私が娘に近寄ったときは目をサンカクにして怒ってたのに、今じゃ自分で追うんだね。
で、タウ君は今、がんばって卵を抱いていて、観覧通路から抱いている姿を見ることができます。

つまり、観覧通路を乙女1号(082)乙女2号(086)が、お散歩していますとタウ君の視界にはいってしまうこともあるわけですね。

もうロックオン状態、スクランブルですよ。

ダッシュでケージの外に飛び出して、追い払ってしまいます。

誰が卵を抱くんだ?

全然関係ないけど、タウ君は150mくらい追っかけます。
追い払った後に名前を呼ぶと、ちゃーんと戻ってくるんですが、歩いて戻ってこなくていいからね。
ケージの扉を開けながら待つのメンドクサイし、君専属のドアボーイじゃないしさ。
次からは飛んでケージに戻って欲しいな。

追われた乙女たちはどこへ行くのかと申しますと、適当なケージに降りちゃう。

もちろんそこにはもともと住んでるタンチョウがいますから、乙女ちゃん達を追い払おうとします。乙女ちゃん逃げて!

結局は追い払われて、ルームシェアしてる空きケージに戻るんですが、戻るまでがタイヘン。

2羽同時によそ様のケージに入ると、当然、もとからいるタンチョウが2羽を追いかけます。
そうすると乙女ちゃんたちは別々に逃げるんですね。ここがポイントです。

乙女Aが追われているすきに、乙女Bはそこのケージの餌を食べちゃうんですよ。

食べちゃうっていうか、ムサボリ喰ってる。もう吸い込んでる!オオゥ、バキューム。
気が付いた住人が乙女Bにターゲットを変更して追いかけてると、その間に乙女Aがバキュームしてる。ナイス連携!

私人としてはオモシロイのですが、飼育員としてこの状況は大変よろしくない。
そういうことで、乙女ちゃんを捕まえてしまうことになりました。

乙女ちゃんたちはどうなってしまうのか!?

以下次号!

「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナー

淡々と参らせていただきます。
ちなみに左から、両親(左がオス、右がメス)、産卵した(と思われる)日、現在の状況、ふ化予定日です。
検卵ってのは、だいぶん前にも書きましたけど、卵に光をあてて、ふ化する卵かどうか検査することです。

オス メス 産卵(推測)日 現在の状況 ふ化予定日
ドウサン エムコ 3月21日 有精卵2個を抱卵中 4月22日頃
ケマ ノノカ 3月31日 まだ検卵していません 5月1日頃
タマ ロクサン 4月3日 まだ検卵していません 5月4日頃
ケオ ツルミ 4月4日? まだ検卵していません 5月5日頃
ナカ ショウコ 4月5日? まだ検卵していません 5月6日頃
タン ノシロ 4月7日? まだ検卵していません 5月8日頃

日付はあくまでも予想ですので参考までに。
検卵していないものについては、予定です。予定。

これにて「がんばれ!タマゴちゃん!」のコーナーを終わります。

最後にカウンドダウン中のHP管理人から。

トップページの最近のヒトコマを更新しました。
同じことを書きますが、園長が昨年からフンボルトペンギンのワンポイントガイドを行っていますが、今年度からは、タイガとココアのワンポイントガイドも始めました。
園長ですので、都合によりワンポイントガイドができない場合もあります。
また、パクパクタイムの隙間を縫って時間を入れておりますので、時間もその日しだいです。

どーーーしても、当園のボスであらせられる園長のワンポイントガイドが聞きたい、園長に会ってみたい、園長に触ってみたい方は電話でお問い合わせ下さい。

2009年4月7日(火曜日)

次期HP管理人に引継ぎをしているHP管理人です。
次期HP管理人は20代の若い職員ですので、期待したいですね。

みなさんお待ちかね、4月5日に、タイガ・ココアの新動物舎がオープンしました。
詳しいことは、ニュースやタイガ・ココアのページに書いてしまったので、重複しますがこの日は朝に、一時、雨が降りましてね。
止まなかったらどうしようか、なんて考えていましたが、幸いにも雨は止みオープン式の時には曇り空ながら、あたたかい空気が。

たくさんのお客様に見守られ、滞りなく終了することができました。

写真:寄贈いただいたベンチ


今回の新動物舎オープンにあたり、大地みらい信用金庫様からベンチを二脚いただきました。

NPO法人釧路市動物園協会様による「頑張れタイガ・ココア支援募金」にお寄せいただいた全国からの真心からの募金から、運動場の芝生工事、体重計など寄贈いただいております。
皆さま、本当にありがとうございます。

タイガ・ココアはまだ成長段階です。
これから体重が増えていくとともに、足への負担などがどうなるか未知な部分があります。
今後も釧路市動物園として、懸命の飼育を続けてまいりますので、皆さまの応援をよろしくお願いいたします。

さて、まだやるかと思われるかもしれませんが、当分は、これで引っ張ります。
今回の春。

写真:天井の網はりをしている様子


写真:網はり中の様子


桟橋が壊れてしまったので、非公開になった場所なんですが、ハクチョウ池の奥に、オオハクチョウを飼育しているケージがあります。
そろそろ卵を産みそうなので、天井に網を張ります。
ヒナがふ化したときに、カラスなどの外敵に攻撃されないためです。

写真:網を張り終わった様子


カーテン式になっていて、引っ張ればすぐに終わる予定なんですが、細かい金具などが引っかかって、ちょっと時間はかかりましたが、完成です。
これで、いつでも卵を産んでくださいという状態になりました。

卵を産んでから網を張ると、親が嫌がって卵を抱かなくなる可能性があるので、早めに準備をします。
(春に結びつけるのには、ちょっと強引だったかなぁ・・・)

さあ、今回も鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

誕生の予感

こんにちは、釧路市動物園 ツル担当 鶴公園にいる高嶋です。

今日は皆様に大事な連絡がありますので、サクサクと参ります。
以前の日記で書きました、オスのドウサン、メスのエムコのペアの卵を検卵しました。
「しました」って言うかいつもの「大ベテラン」さんにしてもらったんですけどね。
その結果、2個とも有精卵ということがわかりました。

1卵目を産んだのが、3月21日ですので、順調に行けば4月22日頃にはふ化すると思われます。
ただ、巣がケージの奥のほう(観覧通路から100mくらいでしょうか?)にありますので、ふ化してからヒナの姿をご覧いただけるまで、早くても3、4日かかってしまうと思われます。

上の通り、今月末にはヒナがふ化しそうですので、お時間がありましたら是非見にいらしてください。

あと、写真もバシバシ撮っていただきたいんですけども、ここでご注意が。
昨年も同じ頃にヒナがふ化したんですが、この時期タイヘン寒いです。

ヒナは小さいので、歩いていても見えにくいうえに、寒くなると卵のときと同じように、母親に抱かれて見えなくなってしまいます。

ご覧いただくときには少し待っていただかないといけないかもしれません。
37歳のときの私は冬用の防寒着を2枚重ねて着てました。
防寒対策は万全にしてご来園ください。

「今日の期待!」のコーナー

いやぁ、疲れた。
久しぶりにマジメに書くと疲れますねぇ。

だいたいアレですよ、上の文章って業務連絡みたいでつまんないじゃないですか。
お伝えしたいことをコンパクトにまとめた結果がこういう事態を巻き起こしてしまったんですね。

そもそも「高嶋」に「期待」されてるのは、上みたいな文章じゃないと思うんですよ。

例えば、検卵のため卵を動物園にもっていくのに、巣を探します。
今回は私の「新」上司、阿寒国際ツルセンターの専門員さんに同行していただきました。

新しい上司ですから、私のガンバリっぷりをアピールするナイスなチャンス。
巣がケージの奥にあるので、どこにあるのか私には全くわからないんですが、おおよその位置は予想できます。

オス・メス交代で卵を抱きますので、交代した後、どこから出てくるか?

交代の時にはオス・メス一緒に鳴き合いをする事があるので、どこから聞こえるか?

巣があると思われる方向に行くと、たいがいは親が先回りしようとします。
他にも細かいところがあるんですが、こういうものを丁寧に拾っていくと、ある程度の予想ができます。
特に今時期は残雪がありますから、足跡つけていけば楽勝、楽勝。
遊びみたいなモンですよ。

しかも今回はドウサン君が、いつも出てくるやぶの中に逃げ込んだので、あとは、ドウサン君をつけていくだけ。
もうサービスタイム!

オレ様の「20年の経験」と「猟犬のような追跡テク」を見てくれい!!
うん、見事にまかれた。
ドウサン君の「逃げテク」を見せ付けられてどうすんだ。

いや、笑ってる場合じゃない。
ドウサン君はいつのまにか回りこんで私たちの後ろにいるし、足跡は途中でとぎれてるし、二人で迷っちゃった。

しょうがないから途切れた足跡のところまで戻ってよーっく見ると、途中からそれている。
それをたどって、ようやく巣をみつけることが出来ました。

巣の捜索をはじめてから30分・・・。

急いで卵2個を動物園へ持っていったら
「大ベテラン」さんが待っていてくださいました。約束の時間より遅れてスミマセン!

大ベテランさんはタンチョウだけじゃなくて、クマタカ、オオワシやシマフクロウとか、フライングケージのマガモとか
鳥類全部の卵を一人で管理しているので、この時期は大変忙しいです。

検卵の結果は先に書いたように2個とも有精卵でした。
検卵の結果は大変よろしく、期待に応えているといわざるを得ません。
しかし私個人は全く期待に応えていない。むしろ裏切ってる。

もう、私があまりに「気の毒な状態」だったんで、

専門員さんなんか「いやぁ、巣を探すワクワク感が楽しかったですよ」ってフォローしてくれてましたからね。
このダメっぷり!

これをもって読者の皆様のご期待にはお応えできたんじゃないかな?と思っております。

・・・・なんかアレだ、期待に応える部分を根本的に間違っているような気がしてる。
ちょっと、その、落ち着いて、よーく考えてみたいので、これにて「今日の期待ハズレ!」のコーナーを終わります。

最後にHP管理人から。

今週は忙しかったので、高嶋さんの原稿で助かった次第です、はい。

2009年4月1日(水曜日)

今年度も残留となりましたHP管理人です。
「ある日の日記」にお付き合いほど、よろしくお願いします、と言いたいところなんですが年度も変わり、ホームページの管理は労務職でパソコンも操っている私の手を離れ、事務屋さんがやってくれるそうですので、お役御免となります。
(本来は労務職の仕事じゃないしー)

とはいいながらも、次にホームページを管理する中の人がまだ決まったと聞いていませんので、ややしばらくの間、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
(このままズルズルでも別にいいんですけどね)

何回連続になるでしょうか、今回も春ネタから。

写真:ハクチョウ池


写真:オナガガモ


上の写真は、最近のハクチョウ池の様子です。氷に覆われた部分が減ってきました。
下の写真、こちらは恒例でしょう。
春になるとハクチョウ池にやってくる野生のオナガガモです。
しばらくハクチョウ池に行っていなかったので、いつからいたのか知らないのですがね。

そして今日は、フライングケージのマガモが卵を温め始めていました。

写真:マガモが卵を抱いている様子


フライングケージでは、今シーズン初の産卵です。これから続々と、産卵・抱卵となります。
掃除のために中に入ると、慌てて巣箱から出て行くのですが、いつの間にか巣に戻って、しっかりと卵を温めています。

さて、報道等でご存知の方も多いと思いますし、ニュースにも記載しましたが、
札幌市円山動物園から、ホッキョクグマの「デナリ」がクルミとの繁殖のためにやってきました。

写真:デナリ


えー、まず誤解のないよう説明いたしますが、赤く見える部分は出血ではなく、輸送用オリの錆びです。
円山動物園の方も当園でも、出血がないことは確認しております。

ちなみにHP管理人は、久しぶりにホッキョクグマのオスを間近に見たのですが、こんなに大きかったかなぁ・・・というのが正直な印象です。
円山動物園の方がいわく、「やさしいホッキョクグマですよ」と言っていましたが、その通りで、初めて見る当園のホッキョクグマ担当者にも向かってくることはありませんでした。

がっ!

一段落して、網越しにデナリがクルミを見た途端、一変しました。

それを見た担当者いわく「デナリのやつ、クルミをいい女(メス)だなぁーって思ってるんだろうな」とのコメントをいただきました。

まずは当園の環境に早く慣れて、クルミと愛を育んでくれればと思います。
展示につきましては、まだ未定となっておりますのでご承知おき下さい。

みなさんお待ちかねの鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

みなさんお待ちかねの鶴公園の高嶋さんから原稿をいただきましたので、さっそく。

April is the cruellest month(4月は最も残酷なる季節)
イギリスの詩人、T.S.エリオットの長編詩「荒地」より

こんにちは、鶴公園の高嶋です。

4月になって、私の身の回りがいろいろ変わってまいりました。

私はミーティングに参加するため毎朝、動物園に行ってましたが4月からは参加しなくてもよくなりました。
鶴公園と動物園に机が1つづつあったんですが、4月からは動物園の机がなくなっちゃった。

これはつらい。

何がつらいって机の掃除がつらいっス。

でも、4月とか春って、なにかこう新しい感じがするじゃないですか。

もう何年も前の話なんですが、2月か3月に新しい携帯に換えたんですよ。
当時の携帯は写メとか動画はないですけど、なんかゲームをダウンロードしてできちゃうの。
せっかくの新しいケータイだし、ゲームも好きですから、いろいろダウンロードして遊びました。
そのゲームのひとつに、自分の育てたキャラクターを他人のお城に忍び込ませて人様の宝を奪う!ってのがありまして、読者の皆様には改めて言うこともないですが、私って人間的にロトン(最低)じゃないですか。
もうね、休みとか1日やってた。多分人生で1番活き活きしてた。

ゲームに登録するとキャラクターを選べるんですけど、お嬢様とか、ロボットとか、ろくなのがいなかったんですが、そのなかでハムスターを模した「ハムちゃん」(メス・仮名)が輝いてたので、ハムちゃんに決めました。

で、ハムちゃんがマメで、お城に忍び込む前とかメールくれて彼女みたい。
もういちいち言うのもあれだけど私って、ロンリー(孤独)じゃないですか。
ハムちゃんのメール全部開けてみてた。彼女からのメールだしね。

しょっちゅうメールしてくれるんですが、どうやらハムちゃん、敵方のワナにはまって瀕死の模様。
うろ覚えですけど

ハムちゃん:「どうやら敵のワナにはまったようだけど、がんばるハム!」

その後、少しして「つらいときこそ笑うゆとりが大事ハム!」

動物園に私の机が無くなったくらいどうでもいいじゃないですか。
それが天体の運行に影響しますか?
ハムちゃんなんか死にそうなのにまだ語尾に「ハム」とかつけてる。
それからみたら「机の掃除くらいなんでもないハム!」

そもそも机が無くなった原因というのが「新しい係」を作るということだったんですよ。
動物園の中にツルに特化した「ツル担当」という係が新たにできました。
鶴公園と阿寒国際ツルセンターの二つの施設です。

鶴公園に勤務していた私もツル担当になりました。
上のような事情で、4月から係が変わりましたが相変わらず鶴公園におりますので、今後ともよろしくお願いします。

ところで、先ほどのハムちゃんですけども、ハムちゃんに会うためにゲームがんばってたら、4月に電話代の請求きたんですよ。
3万もきたわ。うははは!

ハムちゃん「どうやら敵のワナにはまったようだけど、がんばるハム!」

高嶋「・・・・」

ハムちゃん「つらいときこそ笑うゆとりが大事ハム!」

4月は最も残酷なる季節、私もそう思う。

最後にHP管理人から。

野生動物保護事業についての内容を平成20年度分に更新しております。

4月5日午前11時から、タイガ・ココアの新動物舎オープン式がありますので、元気な2頭をいつでもご覧になることができるようになります!

暖かくなってきましたし、今年度も自然あふれる釧路市動物園、釧路市丹頂鶴自然公園、釧路市阿寒国際ツルセンターへどうぞ足をお運び下さい。

おまけの入り口に戻る

このページに関するお問い合わせ

生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。