2009年10月のどうぶつえん日記
文中の内容、リンク箇所など、掲載当時のままですので、現在に内容がそぐわないことや、リンク切れしている場合があります。ご了承下さい。
2009年10月29日(木曜日)
10月6日の日記を公開して数日後。
ある人がパソコンの近くにきて、目の前でくるっと一回転して、とてもにこやかに「一番若い獣医でーす!」キラリッ!(効果音)って言われたことを思い出した影です。
さて、今週は台風の接近に伴って釧路でも風雨が訪れ、おかげで園内は、秋とか、紅葉とか、すでに来年までお預けになってしまいました。
写真はどの場所か、わかりますか?
正解はフライングケージの横の上り坂です。一面、落ち葉に覆われてしまったのです。
どこに観覧通路があるのかすら、わからない。
こんな感じですから、レッサーパンダのところのカエデも、残すところあとわずかに。
高嶋さんなら、きっと、「もう小さい秋を見つけるどころの騒ぎじゃありません。秋なんてもう終わってるじゃないですか!しかも落ち葉は濡れていると、すべるんです。とってもよくすべるんです!まるで僕の・・・」って書くでしょうかね?
(とっても忙しいので最近原稿ありませんが、くたびれているのを除けば本人はいつもどおりです。)
今週のココア。
これは27日に撮影したものです。肉球を全開でみせてくれています。
この日は最初の写真のように落ち葉舞い散る日でしたので、室内運動場にいました。
28日の体重は、60.4kgでした。
今回は短いですが、ここまで。
2009年10月23日(金曜日)
これは一体何?
なにやらヘンテコなもの登場です。
ゴミステーション? 卓球台?
ちがいます。 これはペンギンの移動用サークル。・・・???
広げるとわかるかな?
ここにペンギンを入れて歩いてお出掛けしてもらいます。
どこにお出掛けかと言うと、ペンギン向かいのゾウ舎です!
そうですね~、徒歩5分くらいかかりますかね。
もちろんペンギンの足でね。(歩幅がね・・・)
ペンギンのプールが塗装工事で使えなくなるため、工事期間をゾウのプールを借りちゃう計画でして・・・
約3週間は毎日お出掛けします!
午前10時過ぎにお出掛けして午後2時半ころにお帰りです。
移動の様子とゾウ舎プールで過ごす様子は公開しておりますので、滅多に見られない光景をご覧になってはどうでしょう。
ゾウ舎はナナが死んでからは1年近く使われてなかったわけで、久々に動物が入って少し寂しさが消えたような気がしました。
2009年10月18日(日曜日)
防疫(ばい菌などを外に持ち出さない)のため風呂上りの影です。
Tシャツを着替えたら胸には「第六話 決戦第3新東京市」って書いてました。
(奥さんの趣味です。わかる人だけわかって下さい。影もわかってますけどね。)
最近のニュースによると、釧路市内でも最低気温が0.6度、初氷が観測されたとのことです。
気分は秋を通り越して、一気に冬ですね。影も薄いながらも防寒着を着ながら仕事をしています。
今月14日に繁殖のため釧路を旅立ち、多摩動物公園に行ったアムールトラのリングはこの時季でも暖かくて「変だなぁ?」って思っているのかも。
さて、園内の木々の色が変わってきています。
シマウマ側からの北海道ゾーン入り口です。だいぶん色づいてきたと思いませんか?
そしてこの入り口すぐにいるのが、エゾリスです。
以前は姿が見えないこともありましたが、エゾリスの繁殖があり、通路も部屋も大きく拡張されたことで、あちこちで走ったり、エサを食べている姿を見ることができます。
ぜひ、かわいい姿を見ていただきたい動物のひとつです。
そして紅葉というと、ある日の日記では定番でしょうか、レッサーパンダです。
写真は、オスのゴウくんです。もみじの葉はすっかり真っ赤に染め上がりました。
以前はコーアイちゃんの方が、木に登っている姿をよく見ましたが、最近では、ゴウくんも登っていることがあります。
もっとも、木に登るかどうかは、レッサーパンダの気分次第ですので・・・。
園内の色づかいは、影の勝手なイメージだとこんな感じですね。
- 春=灰色(雪がなくなり、芽吹くまでの準備)
- 夏=緑(草や葉が生えてきます)
- 秋=黄色~茶色(葉が色づき、落ち葉が増えてきます)
- 冬=白(一面の銀世界)
秋の動物園も、なかなかいいものですよ。
最後に、今日のココア。
影が見たときには、妙に上の方ばかりを気にしていました。特に何もなかったんですけどね。
2009年10月8日(水曜日)
迷惑なおねだり
釧路市動物園には現在6頭のゼニガタアザラシが居ます。
2003年に小樽水族館から嫁入りしたカナルちゃん(12才)は来た時から水面を前足でバシャバシャと叩いたり両手を合わせたりして餌をおねだりします。
今まで釧路のゼニガタはそんな風に餌をねだったりする事はなかったのですがいつの頃からかオスのセイッチ君(16才)がマネをし始めました。
カナルのおねだりは離れた所でするからまだいいのですがセイッチ君はすぐ前で水面を叩くのです…
彼の上げる水しぶきは凄くて早く餌をやらないとこっちはびしょ濡れに…もしかしてわざと近くで…
シンクロデビュー???
去年の2月に生まれたオタリアの冬花1才の誕生日を病気一つせずに過ぎて今はヤンチャ盛り。
いつも新しい遊びを探しているようでプール掃除の時にはホースをくわえて引っ張ったり、デッキブラシを持って行ってしまったりで邪魔をされています。
先日はプールの水面から後ろ足の先だけ出すという逆立ち状態のまま水面下の顔はあちこち見回していました。
なにやらいつもと違う景色を楽しんでいるみたいで外から見るとまるでシンクロナイズドスイミング!!
みんなでやってくれればなぁ…。
2009年10月6日(月曜日)
えー、一番若い獣医師が「日記・・・日記・・・」とつぶやくので、影、書きます!
(今度書いてよ)
まず最初に、報道などでご存知かと思いますが、日本では唯一当園でのみ飼育していたケープキリンの「キリコ」が10月4日に21歳で天国へ旅立ちました。
個人的な感想でしかありませんが、キリコの写真を見かえすと、どの写真を眺めても、とても優しい瞳なんですよね。
さすがに白黒の写真を持ち出してくる時間がありませんので、最近の写真になりますが。
どちらも今年撮影したものです。
上の写真は、お客様があまり見ることがないと思われる動物舎から出てくるところ、
下の写真は、舌をぺろぺろ出していたので、長さがわかりやすいカットを狙った時のものです。
そしてこの写真も。
長いまつげに優しい瞳だと思いません?
キリコは当園で繁殖しました。釧路生まれの釧路育ち。
2006年に姉の「メル」がもう少しで20歳というところで天国へ旅立って以降は一人ぐらしでしたが今まで頑張ってくれました。天寿を全うしたといえると思います。
21年間ありがとう。キリコ。
10月11日(日曜日)午前11時より、キリン舎前におきまして皆様とともにキリコのお別れ会を行いますので、お知らせします。
話は変わって、釧路市動物園は開園34年になりました。
4日の日曜日にはイベントを行いました。
ヒグマが巨大かぼちゃを食べるところはニュースに記載されてますので、ホッキョクグマの様子でも。
担当者いわく
「年に1回か2回しか与えない、鮭です!」
鮭を見た時点で、普段はあまりプールに入らないデナリが飛び込んできました!
(って担当者が言ってました!)
そして、鮭を投入。すると・・・
まぁ皆さんの予想どおりと申しましょうか、クルミと取り合いです。
1匹目はデナリが持っていって、すぐに背中を向けて食べ始めました。
ちょっと悲しそうなクルミでしたが、すぐに2匹目が投入されましたので、
クルミは鮭をくわえて少し見せて歩いてくれました。こんな感じの大きい鮭です。
最後にツヨシにも与えます。
いつもと違う魚に、デナリもクルミもツヨシも喜んでくれたかな?
最後に、ニホンザルの担当者が撮ってくれた十五夜のお月様とニホンザル。
朝晩が少し肌寒く感じるようになってきましたが、日中はまだまだ暖かいですからどうぞ動物園へ足をお運び下さい。
あっ!
全体を見直してて、アレを忘れてましたね。正解を載せないと。
その前に、おさらい。
上の3つの角のうち、2つはレプリカです。本物のヤクシカの角はどれでしょう?というのが問題でした。
それでは解答。
前回の状態から、ひっくり返した状態です。
右側の角が本物のヤクシカの角でした。裏側もなかなかの色の再現だと思いませんか?
このページに関するお問い合わせ
生涯学習部 動物園 管理係
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。