2011年10月のどうぶつえん日記
2011年10月17日
フライングケージのイケメンたち
こども動物園のそばにフライングケージという施設があります。マガモ・コガモ・オシドリ・ヨシガモなどのカモ類を中心に展示しています。
コガモは名前のとおり小さく、お客様からは子どものカモなんですか?と質問をされます。成長してこの大きさです。
ヨシガモはメスが1羽だけいます。2004年に保護されて動物園に来ました。ヨシガモのメスは一見マガモのメスに似ていますが、よく見ると全体的に黒っぽく、少々地味な印象です。カモ類はオスの方がメスよりも色合いが華やかで、ヨシガモのオスもやはり美しい装いをしています。
カモたちはこれから恋の季節です。夏にはメスと同じように地味な色合いをしていたオスたちも、この季節には装いを変えます。オシドリのオスにはイチョウの葉のような形をした羽が2枚あり、色合いの美しいオスほどよくもてます。マガモのオスも夏の地味な羽から、皆さんもよく見る光沢のある緑色に変わります。おしゃれをしたカモたちを見に来てきださい。
さて、このフライングケージに新しい仲間が増えました。ヒシクイとシジュウカラガンを新たに1羽ずつ公開しています。どちらもガンの仲間で、カモたちよりも体が大きいので見つけやすいです。ヒシクイは今年8月に保護されて動物園に来ました。愛称はヒッキー。性別は不明です。シジュウカラガンはハクチョウ池そばの非公開ケージで飼育されていましたが、1羽だけここで公開されることになりました。愛称はきょうこ。性別はメスです。
鳥たちの詳細は飼育動物一覧のページをご覧ください。
フライングケージはじっくり見るとなかなか楽しいですよ。お越しをお待ちしております。
A.Y
2011年10月3日
「タンチョウ大ちゃん 生きていた!!」
今から2年前、2009年6月19日に別海町でタンチョウのヒナが2羽保護されました。一家4羽でスラリー(牛の糞尿貯め)に落ち、救出されたのですが、衰弱して親鳥についていくことができなかったのです。2羽のヒナは、大きい方が「大ちゃん」、小さい方が「小ちゃん」と名付けられ、釧路市動物園で、飼育員の手によって育てられました。
2009年6月26日のどうぶつえん日記をご覧ください。
2011年1月、立派に成長した大ちゃんは、背中に電波発信機をつけ、右足に「143」という番号の入った黄色いリングを付けて、放鳥されました。
しかし、4月頭に電波発信機が落ちてしまい、その後の大ちゃんの消息はすっかり途絶えていました。
人に育てられたし、自然界で生き抜くのは厳しかったのかな、死んじゃったのかも・・・
でも!!先日9月24日、大ちゃんが発見されました!!
生きてた!!良かった!!
大ちゃんを発見した釧路市博物館の学芸員さんによると、デントコーン畑の刈り跡に集まった30羽ほどのタンチョウの群れの中に「143」がいたそうです。
放鳥した時は、野生のタンチョウの中にうまく馴染めず、給餌場のすみっこでひとりぼっちでしたが、この冬に向けて集まりつつあるタンチョウの群れには馴染めているようです。
これからも元気で頑張って欲しいものです。
<ツル担当>
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