2011年4月のどうぶつえん日記

ページ番号1001973  更新日 2022年8月25日

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2011年4月28日

このヒナはだれ?

写真:ハクトウワシのヒナ


これはハクトウワシのヒナです。
メスのカズエが今年2月下旬から卵を産むようになりましたが、観察の結果、1卵目と2卵目を人工ふ化で育てていくこととしたため、擬卵を入れました。ヒナの手前に見える卵が擬卵です。先日の日記にあったハクトウワシの話しはこの人工ふ化のものです(2卵目はふ化しませんでした)。
その後、3月5日に3卵目を産んだので、この卵は親に任せることとし、35日後の4月9日に鳴き声が聞こえ、自然ふ化を確認しました。
ふ化後、カズエは数日間オスを巣に寄せつけませんでした。
10日目ぐらいからカズエもよく巣から出るようになり、13日目にようやく写真を写すことが出来ました。現在は寒い日や、ヒナがお腹を空かして鳴いている時にカズエは巣に戻ります。
巣立ちは6月頃なので、それまで順調に成長してほしいと願っています。
今はお客様からは巣もヒナも見えない状態で育てています。来園された時は、親鳥を驚かさないよう静かーに見守ってください。

Y・M

2011年4月18日

卵が孵(かえ)る。(ハクトウワシ)

実は3月初めから、「孵卵器(ふらんき)」を動かしていました。
孵卵器(ふらんき)とは、親鳥の代わりに卵を温め、ヒナを孵すための器械です。

写真:ハクトウワシの卵が孵(かえ)る1
孵卵器

写真:マガモの卵
卵の中の様子を見ているところ

卵の中に血管が走っているのが見えます。
(これはマガモの卵です。)

朝昼夕、毎日1日3回、孵卵器と卵の状態をチェックします。
卵の重さを計ったり、部屋を暗くして卵に強い光をあてて、中の様子を覗いてみたり・・・
卵は成長するとだんだん軽くなっていくのですが、0.01g単位の卵の重さの変化に一喜一憂します。着々と成長し、段々見づらくなってくる卵の中の様子にも一喜一憂します。
「あ、今動いた?」「うーん、気のせいかな・・・」「暗くて見えないよー」。

そんな1か月が経ち、4月4日、ついに卵がひとつ孵りました!!ハクトウワシのヒナの誕生です。
「卵が孵る瞬間を見たい!!」と意気込んでいたのですが、園内で作業をしている間に、いつの間にか卵は孵っていました。残念・・・でも、黄身だけだった卵が、たった1か月ちょっとで、こんなヒナに成長して外に出てくるなんて、すごい!!

写真:ハクトウワシの卵が孵(かえ)る2
あっ!!卵にヒビが!!

写真:ハクトウワシの卵が孵(かえ)る3
まだ羽毛が乾ききってないヒナ

このハクトウワシのヒナは、今日から飼育担当の手で育てていきます。
親鳥と同じ大きさに成長するまで、3か月。短いような、長いような。
ヒナが無事に大きくなれるように頑張ります。

チーム☆孵卵

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