平成30年度第1回釧路地域協議会

ページ番号1003071  更新日 2022年8月25日

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日時・場所

日時 平成30年11月14日(水曜日) 午前10時00分から正午まで
場所 釧路市男女平等参画センター(ふらっと)会議室4

内容

(1) 開会

(2) 挨拶
岡本総合政策部長挨拶

(3) 議事録署名委員について
事務局進行より、田中委員、檜森委員が指名され、承認された。

(4) 議題
1.都市再生整備計画事業 釧路中心拠点地区の事後評価について・事務局より資料に基づき説明。
委員から寄せられた質問・意見等は次のとおり

【委員】
交流拠点として図書館を整備したという理由は分かったが、中心拠点地区内で人をどのように回遊させるのか、既存の施設等の拠点をどうやってつないでいき、まちを活性化していくかという具体的なものが中々出てこない。今後としては拠点整備した後の人の回遊性を生み出す取り組みに注力していくべきと考える。
具体的にいえば、北大通3丁目・4丁目地区優良建築物等整備事業を市として行っているが、3丁目ビルには現在、1階で元からその場所にあった花屋と新しく入った弁当屋、2階にはK-bizしか入っていない。当初は病院等入ることや小売店が入るという案があったが出店していない。こういう状況の中で、現在整備中である隣の4丁目ビルにテナントが入ってくるか疑問である。市としてテナントを誘致する方法を考える必要がある。家賃が高いという問題があり、面している通りは人の流れが悪くて、採算が取れないという話がある。4丁目ビルの居住フロアが全て埋まれば200人以上がビルに集まるものとなるが、今後、そういう人達を回遊させるためには、釧路のまちを歩いて楽しむための具体的な取り組みが必要と考える。
交流人口の観点から言えば、クルーズ船で来た外国人が街中を歩くことが多くみられるが、外国人の来店を嫌がる店もあると聞く。外国人を嫌がるのは各商店等の対応の問題と考えられるが、もう少し外国人が気楽に店に入ってきて楽しめるような形にすべきであり、接客の研修等も必要と考える。
あと、何度も要望で出ているかと思うが、北大通りに大きな廃ビル(旧マルトキタムラ)があるが、民間の建物であるため市の裁量で撤去できない、との説明を受けている。空きビル等の撤去は徐々に進んできているが、明るく歩いて楽しめるまちをつくるためには、行政として何かしていくべきと考える。
指標4の中心拠点地区の歩行者数が実測したところ5,701人/日となっており、計測時期が3月の寒い時期だったということもあるが、それだけではないと考える。拠点と拠点を結ぶ、歩いて楽しめるまちづくりに取り組む必要があると思う。
市役所近くの広場でイベント等も最近行われてきていることから、そういう取り組み等とうまく結び付けていく必要がある。

【事務局】
図書館や3丁目ビル等の拠点施設が整備されたということにより、少しずつ人の回遊性を生み出す動きが現れてきたと考えている。しかし、それだけではなく先ほどご紹介いただいた市役所近くの広場でのイベント等と組み合わせるほか、縦割りの行政ではなくて、今頂いたご意見を市役所内で情報共有等し、市のみならず民間の方々と連携してどういう取り組みを行えるか検討していきたいと思う。
廃ビル部分については、民間の所有物件ということで市としても様々な機会をとらえて国にも制度改正等の要請もしている。これからもしっかりと国にも訴えかけていき、すぐには無理かもしれないが取り組んでいきたいと考えている。
3・4丁目ビルについては、K-bizについては当初の想定よりも多くの利用者が訪れている。空きテナントについては、市がテナントを引っ張ってくるのは難しいが、民間事業者の方々とも意見交換しながら方策を検討していけたらと考えている。

【委員】
指標4の歩行者数について、従前値として置いた際の月と平成29年度に実測した月に違いがあるというのは問題があると思う。実測するのであれば、従前値と同じ月にすべきだったと考える。

【事務局】
図書館の開館時期が平成30年2月となってしまい、歩行者数を計測する時期が計画事業の最終年度末である平成30年3月となってしまった。今後、フォローアップにて再度、歩行者数を計測するつもりであり、その際には時期をあわせて実施したい。

【委員】
先ほど、拠点と拠点を結びつける取り組みを行う面的な取り組みをしてもらいたい。
アイデアとしてだが、北大通りは現在片側3車線となっているが、1車線をつぶして駐車スペースにすること等、賑わいを生み出すスペースにするということも考えてほしい。
また、廃ビルについては地権者や建物の所有者という難しい問題もあるかと思うが、先ほど市から説明のあったとおり、今後も国に向けて働きかけて何とかしてほしいと思う。先ほど、3丁目4丁目ビルのテナントが空いているとの話だったが人の流れが生まれればテナントも埋まってくると思う。何とか人の回遊性を生み出す取り組みを行ってほしい。

【委員】
色々と施設を新しくするのは良いが、その対象が地域住民だけに絞られているように見受けられる。先ほど話があったとおり、観光客が来やすい魅力ある建物があればと思う。歩行者数については先ほどから様々な意見があったが、計測地点や時期が違えば当然数値が変わってくると思う。人口減少が進むなか増やすというところは難しいとは思われるが、増やすためには何とか中心市街地に人が集まるような形にしてほしい。

【委員】
図書館の利用者数の指標については貸出人数として置いているとの話であったが、実際に図書館に行ってみると、待ち合わせに使ったり、ビジネスミーティングの合間に使ったりしていることも見受けられるので、非常に良いことだと思っている。こういう利用者にとっても非常に価値のある施設なので、貸出者数だけではなく来場者も計測する方法を考えるべき。借りる人だけが図書館を利用しているわけではない。
今回の計画はすぐに効果が出るものではなく、中長期で考えていくものだと思っている。そういう点では、ハードの整備は終わったので今後はどのようなソフト事業を展開していくかが重要だと思う。
学生が自主的に勉強するために図書館に来ているとの話もあるが、学校と連携している事業等があるか?

【事務局】
学校図書館と図書館はブックフェスティバルという図書館から本を学校に持ち込んで借りてもらうという取り組みを行っており、読書活動の推進を図っている。学校図書館から要請があれば、図書の管理や展示、貸出の仕方等の指導に出向いている。その他にも実施事業はあるが、子ども読書活動の取り組みを進めている。

【委員】
何事も子供のときから慣れ親しむということが大事だと考えている。家庭、学校という内々の読書活動から、あえて社会見学や研修等という形で整備した新図書館へ子ども達を連れて行き、都心部に整備された図書館に行くという感覚を小さい頃から身に着けさせるということも必要かと思う。

【事務局】
今、お話しのあったとおり、図書館から学校に出向いていく場合と、近隣の小学校から図書館に出向いて本を借りるという体験をしてもらうという取り組みも実施している。その他に図書館が平成30年2月に整備されてから、毎日のように視察や社会見学の受入れを行っている。図書館から学校に出向いていく際にも図書館の本をアピールして借りに来てもらえるようなPR活動も行っている。

【会長】
1つ確認したいが、委員から様々ご意見があり、指標の取り方に問題があると指摘があった場合、その意見を受けて変えることや見直すことはあるのか。

【事務局】
今年度の事後評価のあとに、来年度フォローアップという名で再事後評価を予定している。今、ご指摘いただいた内容を全て記載してくことは難しいが、事後評価シートの中に委員のご意見として記載していく予定であり、その意見に基づいてフォローアップの際に新たな指標を持っていくことも可能である。ただし、ふらっと立ち寄ったり、図書を借りずに出入りする人の計測については、計画策定時の指標設定の際にも検討したが、計測することが難しいということがあった。当初設定した数値と比較する必要があるため今回は貸出者数での比較指標の従前値、評価値という形になっている。

【事務局】
学習室やイベント利用等の人数は拾えていけると思うが、さきほど話があったとおり、ふらっと立ち寄る人の計測が非常に難しい。また、図書館は5階建てとなっており、その階を行き来する人を述べ人数でカウントすると最大5倍の数字になってしまう。そうなると目標設定からずれてしまうことから今回は入れてはいない。

【事務局】
フォローアップの際には、当初設定した指標の他に、その他の指標として追加できる箇所もあるかと思う。新たな数値目標を設定するとなると従前値の設定をする必要となり、設定が出来るデータがあるも検討が必要となる。なお、事後評価シートの中には定量的な評価の他に定性的な評価という項目もあるので、今、いただいたご意見をもとに検討させていただければと思う。

【委員】
数値の計測については、ボランティアを募る方法もあるかと思う。皆で使わなければならない図書館なので、行政のみならず市民も一緒に関わっていくということが大切と考える。

【委員】
地域交流センターの従前値の設定について、新規開設なのに従前値の設定が14,700人とあるのはおかしいのではないか。その他の指標の取り方がなかったのか。

【事務局】
当初0人と設定したところ、国及び道との調整によって、ここの施設の観光客の受付数14,700人を従前値と置いている。評価値については、地域交流センターを整備したエリアでの人数をカウントしている。比較する数値の前提が違いおかしいのではないかというご指摘かと思うが、従前値として設定する数値がこれしかなく、この数値目標をもとに計画を進めてきたので、そこはご理解いただきたい。

【委員】
地域交流センターの認知度がどの程度なのか知りたいと思う。広報等はもっと戦略をもって臨むべき。認知度のアンケート等があってもよいのでは?

2.平成31年度予算について

  • 事務局より資料に基づき説明。
  • 委員から寄せられた質問・意見等は次のとおり

【委員】
予算の中で大事に考えてほしいと思ったことは、今あることも大事だが、将来に種を蒔くような予算を作ってほしい。北大通を回遊している観光客や市民が楽しめるようなスポットや訪れた記念になるような記念碑を作るなど、魅力のある観光資源を整備してほしい。また、観光客や市民を受け入れられるようにお店側の整備もしてほしい。

【委員】
先日、補正予算をとって、震災やブロック塀対策等への補助が国の予算で決まったと思うが、その予算というのは、平成31年度予算にどういう形で取り込まれるのか。

【事務局】
国は今回、一次補正と二次補正という形をとっており、先日通過した一次補正は、地震への復旧などがメインになっている。現在、国で重要インフラの緊急点検として照会をかけており、11月末までに検討結果をまとめて、それを基に平成31年度の補正予算として、1月の通常国会に提案される。当市にも国や道などから照会がきているため、昨年策定した「強靭化計画」を進めるためにも、対応できる部分は対応していきたい。

【委員】
平成31年度予算編成方針には特に書かれていないが、取り込まれていると考えでよいか。

【事務局】
直接の記載はないが、当然のこととして進めてまいりたい。

【委員】
一点目は、観光客を受け入れる体制を整えることが重要と考える。まずは行政が率先して、観光客へ挨拶やコミュニケーションを行ってほしい。人づくりが大切だと思う。

【事務局】
市としても観光立国ショーケースということで外国人観光客増加を目指しているところ。北大通周辺でストレスフリーエリアということでWi-Fi環境の整備された建物やキャッシュレスを集中的に進めているところだが、それだけではなく、受け入れる側の「気持ち」の部分も大切であるとの認識を持ち、原点に立ち返って誠心誠意しっかり伝えていきたい。

【委員】
質問だが、今回の都市再生整備計画事業 釧路中心拠点地区の事後評価に関してパブリックコントはどのくらいきたか。

【事務局】
まだ来ていない。

【委員】
パブリックコメントの意見がなかなか出てこないので、市民がより積極的に市政に参加するようなやり方を考えて直したらどうか。
二点目は、キャッシュレス決済をもっと具体的かつ早急に進めてほしい。これから、決済の手段としてキャッシュレスはかなり進んでいくことと思う。釧路市だけではなく、管内も含め、地域全体として推し進めていくような予算を作ってほしい。

【委員】
私からは2つ、まず一つは予算編成の「健全な財政運営」の「人件費や施設管理費等を含めて改めて検討する」だが、単に費用を削るのではなく、より効率的に省力的に行うにはどうしたらよいかを検討してほしい。そのためには、今までの前例を踏襲するばかりではなくしっかりとした新たなやり方を提案できる人材を育成し、柔軟かつ弾力的そして新たな挑戦、色々なやり方を試し、各担当部署としっかり連携を図ってほしい。しかし、やはり市の予算の中の人件費や施設維持管理費の人間にかかる費用はどうしても減らさざるを得ない。減らすためには何が必要なのかというところを業界団体と行政の皆さんと真剣にこれから腹を割ってしっかりとした予算をかけていく必要がある。
もう一つは、戦略的な予算の部分で観光に対してです。最終的に、定住化、人口増を図ることを目的とするなかで、まずは観光客を受け入れる側の人材育成を行ってほしい。オールくしろで企業人も一般人もすべての市民で“ようこそ釧路へ”というマインドの醸成が必要である。まずは空港、バス、飲食店などの観光客に接する会社の社員育成がなされていないといけない。たとえば、共通の接遇研修を受けた企業には市から認定マークを与えるなど、地道なことだがやっていくことが大事である。
また、釧路空港から市内に入るまりも国道のところの廃墟を撤去してほしい。全国から来るお客様を迎えに行った際に、廃墟の中を車で走ると心から恥ずかしいと何年も感じている。廃墟を片付けて、
ウェルカム釧路や鶴の看板でも付けたらどうか。釧路の玄関口で最初のイメージが大事と考えると
ぜひともやっていただきたい。

(5) 閉会

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