平成30年度第1回阿寒地域協議会

ページ番号1003070  更新日 2022年8月25日

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日時・場所

日時 平成30年11月20日(火曜日) 10時05分から11時40分
場所 阿寒町行政センター2階 会議室

内容

(1)開会

(2)センター長挨拶

(3)議事録署名委員について
曽我部会長より八幡委員・山崎委員が指名され、承認された。

(4)議題
2.平成31年度釧路市予算について
資料に基づき、地域振興課地域振興担当専門員より説明。

委員から寄せられた質問・意見等は、以下のとおり。

【委員】
阿寒地域活性化事業について、平成30年度に比べると増額されているような印象を受けますが具体的な内容は。

【事務局】
事業の内訳は、阿寒丹頂の里のPR事業としまして、道の駅のパンフレットの印刷及びPRに係る広告費を昨年度より増額して計上しております。
阿寒インターチェンジが開通してから2年が経過し、PRに力を入れていかなければならないということで、ラジオや雑誌に掲載する費用を計上しております。
また、地域活性化補助金につきましては、引き続き継続して計上するように考えております。

【委員】
道の駅管理運営費について、再来年に指定管理者が変わるという話を聞いていますが、それを見越しての予算付けとなっているのでしょうか。

【事務局】
現在、地域おこし協力隊の財政措置を活用して観光振興コンシェルジュ1名を配置しております。今年度末で3年の任期満了を迎えるにあたり、今後は振興公社で活躍していただくことを考えております。この部分を事業の移行というかたちで計上しております。

【委員】
公民館の昇降機の設置を要望していましたが、今年は教育委員会の予算が全然付いてないように思います。

【事務局】
昇降機の予算要求をいたします。
教育委員会の予算について確認しましたところ、内部協議中とのことで、今年度につきましては資料に掲載することができませんでした。
口頭で確認をいたしましたが、既存スポーツ施設の整備として、阿寒湖畔スポーツ広場のスケートリンクの路面改修工事や、ザンボニーの点検、総合運動公園につきましてはフットサルゴール備品の整備、多目的広場防球フェンス設置工事等を検討しているということです。
また、マリモ保全研究事業として、水草の生育現況調査等を計画しているということです。

【委員】
テレビ放送設備管理事業について、現在、使用しているケーブルが老朽化により長く持たないという状況があって、交換というお話になっているのだと思いますが、光ファイバーケーブルへの移設は、どのように行おうと考えているのでしょうか。

【事務局】
現在検討している案としまして、既存のケーブルのうち24キロメートルほどを光ファイバーケーブルへ交換する計画になります。

【委員】
国道の地下に走っている光ファイバーケーブルの中に入れることはできないのでしょうか。

【事務局】
地域イントラですね。合併当時に情報システム課で阿寒湖まで繋げております。
情報システム課から、市において使用するうえで影響があるのではないかという指摘がありました。最終的に、情報システム課と協議をしたいと考えております。

【委員】
光ファイバーケーブルに交換した場合、耐用年数はどれくらいになりますか。

【事務局】
既存のケーブルは平成2年に改修をし、約28年が経過しましたが、耐用年数は20年程度と言われております。
光ケーブルに交換した場合の耐用年数は、同程度の20年程度と業者より聴取しております。
また、光ファイバーケーブルに交換すると、分配器等の付属機器が不要となり、メンテナンスの面でも現在より楽になるということです。
電気代につきましても、一切かからなくなるということですので、ランニングコストの面から見ましても、費用を抑えられると考えられます。

【委員】
市民安全対策費について、災害を含めた様々な情報を防災無線で放送されていますが、何を話しているのかほとんど聞こえません。
ドアや窓を開けたり、外へ出てみていますが、聞き取ることができません。
是正について、考えていただきたい。

【事務局】
防災行政無線の所管課は、地域振興課になります。
以前より、防災行政無線の放送が聞き取りにくいという声は聞いておりました。
放送の音量を上げるという方法もあるかと思いますが、現状において、「放送がうるさい」ですとか、「寝ているのに不愉快である」「寝ていた子供が起きて泣いてしまう」といった、音量を上げることによる苦情もあり、安易に音量を上げるということもできない状況にあります。
また、風向きなどの天候条件によっても聞き取りにくくなることがあります。
その他、家屋の密閉度が高くなっていることや、テレビ等の生活音の発生により聞き取りにくくなるということもある中で、放送の内容について問い合わせをいただくこともあります。その際には、窓を開けていただくですとか、放送の内容をお問い合わせいただくようお願いをしている状況です。
スピーカーを増設した場合については、スピーカーの近隣にお住まいの方からの苦情が発生することが想定されますので、防災の場合にはラジオのFMくしろから情報を収集していただくようお願いをしております。
抜本的な解決法としましては、戸別受信機の設置があげられるかと思いますが、その場合は相当な費用がかかることから、釧路市の予算の現状では厳しいと考えますけれども、引き続き検討していかなければならない課題だと思いますので、防災危機管理課にこういった要望があることを伝え、相談をさせていただきたい。

【事務局】
補足をいたしますと、阿寒町に参りまして、防災無線の放送を聞き、何を話しているのかわからないというのは理解しておりますが、これは、まだ聞こえている方だと思います。
実は、釧路市内では「聞こえない」という声がかなりありまして、非難を浴びております。
今回の大規模停電により、情報発信のあり方につきまして、9月議会で相当な議論をされました。現状の防災行政無線には限界がある中で、どうしていくことが良いのかということを本庁の所管課が中心となって検討していくことになると思っております。
全国でも情報の伝達が課題になっており、本庁とも協力をしながら、検討してまいりたい。

【会長】
赤いベレーについてですが、今回は2,800万円の予算がついており、内容は数々の説明をいただきましたが、9月の市議会で松永議員から赤いベレーについて質問があり、市長総括まで行ったと思うのですが、その時の議論が年度内に赤いベレーについての方向性をまとめたいと言う内容でしたが、その点について行政センターにどのような指示があったのでしょうか。

【事務局】
正確に言いますと、年度内に赤いベレー等の検討の進め方を整理する。という答弁でした。この予算編成の中で、今後どうしていくのかの整理をしなくてはならないと認識しております。

【会長】
私の所にも、例えば赤いベレーにエレベーターが無い、部屋にエアコンが無い等の要望が来ます。観光の拠点でもあり、またこれからオリンピック・パラリンピックを控え各種スポーツの宿泊合宿を含めて考えると赤いベレーが非常に対応しづらいという意見もあるので、それについて市長と建替え等の抜本的な考え方も含めた議論かなと思っていたのですが、そうではないのですね。

【事務局】
そこまではまだいっていません。私共としては最終的には庁内の議論になりますけど大規模改修を軸に検討したいと思っております。
それと一つ考えなければならないのが、現在鶴居グリーンパークや山花リフレと比較しても相当安い宿泊料で運営しており、この辺りの部分をどう考えるのか、不便な部分もありますが一方で値段を安くしている、設備を整えた際に、値上げが出来るのか、財政も含め総合的に考えなければならないと思っております。

【会長】
要望については色々あがっている所ですが、障がい者団体などからも要望はあがっているのでしょうか。

【事務局】
公民館の昇降機を含め、3団体より同時期に要望を頂いております。

【会長】
スポーツセンターのトイレが車いす対応になっていないという要望も私の所にあがっていた。玄関についてはスロープがついており、中はNPOの方でスロープを作って頂いて中までは車いすで入っていけるのですが、トイレが車いす対応ではないので要望として出して頂きたいという声がありましたので、教育委員会の方に伝えてください。

(5)その他
阿寒地域に関する議題について

委員から寄せられた質問・意見等は以下のとおり。

【委員】
ブラックアウトについて、全道が一斉に停電する初めてのケースでしたが、後から情報を聞くと一番早いところで5時間ちょっとで復旧した場所がありました。阿寒の場合ではだいたい20時間以上を要し、私の所では24時間位を要しました。私は発電所の近くに住んでいるのですが、地域の方に阿寒の発電所は発電しているのか聞かれました。阿寒の発電所は水路式であり、ダム式と違って自動的に発電される旨答えましたが、それではなぜ阿寒には電気が来ないのかと聞かれました。北電と協議をしたいと考えていたのだが、行政と北電との協議はあったのでしょうか。

【事務局】
ブラックアウトの原因についてですが、苫東厚真の火力発電所が不能となったため、需要と供給のバランスが崩れ、全道全域で停電となったもので、全道の発電所が一旦ストップしたものでありますが、そもそも苫東厚真発電所の1.2.4号機の停止および地震の揺れによる狩勝幹線ほか2線路の送電線事故・これに伴う道東水力の停止が複合要因となり発生したものであります。当然阿寒の水力発電所も停止したものであります。
地元に水力発電所があるのに、なぜ復旧が遅いのかという話ですが、電気は需要と供給のバランスを図りながら運用されており、これが崩れると今回の様な停電になってしまいます。今回は小さな火力発電所を一つ一つ復旧させ、そこにはめるように一つ一つ停電復旧させていったので時間が掛かったとの事です。全体的に45時間の時間を要したとの事です。

【委員】
阿寒の発電所は構造的に発電可能でした。遠隔操作をしている事から発電不能となったのでしょうが、職員が駆け付ければ発電できたと思います。水路式の発電所のため止まっているという事はなく、阿寒で発電された電気がどこに行っているかという話であって、阿寒の4か所の発電所で電気を阿寒に流せなかったのかというのが疑問です。
5時間程度で復旧した地域もあり、地元に発電可能な発電所があるのに復旧に時間を要した理由を伺いたかった。

【事務局】
阿寒の水力発電所で作られた電気がどこに送られているかという事になるかと思いますが、阿寒に直接つながる訳ではなく、全道の電気系統は全て繋がっており、北海道の発電所は道央に集中している。道央から道東を結ぶ送電線から電気は送られてきますが、そこが事故で停電となってしまったということなので、どこで作られた電気がどこに送られる、ではなくて全道に万遍なく送られているという事でイメージして頂きたい。という北電からの回答でした。
道東で発電された電気が道東に送られるという形が理想的なのですが。

【委員】
向こうから送電される電気は送電線トラブルで送れなくなったとの事だが、道東で発電された電気は道央へは行かない訳で、それを道東で使えなかったのだろうか。

【事務局】
それが今回は使えなかったという回答でした。

【委員】
3年前に台風で倒木の影響で送電線が断線した際に、自家発電の導入について、どちらが損か得かよく考えるように話をしていた。搾乳をしている農家で自家発電を持っている人は良いのだが、持っていない農家は搾乳が出来ず乳牛が乳房炎になってしまう問題がある。2~300万円で自家発電施設は導入できるのでよく考えるように3年前に話をしていた。農協の組合長にも話をしたのだが、結局3年たって同様の事が起き、皆あわてふためく事となった。こういった話はどこがリードしなくてはならないのか。私は農協がリードすべきだと思うのだが、今回も農協は全然リードしていなかった。農協と行政との間で話し合いの場を持つべきではなかったのかと思う。

【事務局】
自分の所で太陽光発電設備を持っている人は、家庭内に差し込みをすれば電気が供給できた。

【委員】
屋根についている家庭では供給できるのだが、外付けの太陽光発電設備では全量北電へ売電するため、家庭への供給は出来ないと考えればよい。
また、こういった事態の際に目の見えない人、耳の聞こえない人はどうするのかという話もある。目の見えない人についてはラジオがあれば耳から情報が入ってくる。一方で耳の聞こえない人はテレビも映らない、ラジオも聴く事が出来ない、情報が全く入ってこない。こういった方をどうするかという問題がある。先ほど課長から、包括支援センターで全部当たったという報告を頂いたが、一日か二日の間で、阿寒の方で何か問題は発生しなかったかを伺いたい。

【事務局】
特に苦情の報告はありませんでした。

【委員】
釧路市内では、SOSネットワークの登録件数がかなり増えていますが、SOSネットワークに限らず、登録していない家から要望が寄せられます。登録をしていただければ、包括支援センターも気にかけることや、町内会の役員にも情報を提供することができますが、登録していないとできません。
ご近所同士で、お互いに見る・見られる習慣をつけていかなければ、災害があった際に困ると思います。
都度、意見をしていますが、理解を得られる場合と得られない場合があり、特に障がいを持っている方が居る家には、情報を出したくないという家も未だに多くあります。これを払拭していくことが必要だと思います。

【事務局】
社会福祉協議会の事業には、各町内会の助け合いチームを組織する活動もあります。
町内会と保健福祉課の連携を密にしていく必要があると考えております。
しかしながら、助け合いチームには個人情報を流すことができませんので、簡単にはいかないという部分もあります。

【委員】
関連する審議会にも入っておりますが、7つある包括支援センターのうち、釧路市内にある5つにおいては、町内会との連携をかなり密に取っています。ですが、阿寒については町内会との連携が薄いように見えます。

【委員】
農協関連の発電機について、国の事業で半額を補助するものがあり、現在、取りまとめをしている最中です。
補助があった場合は、個人負担が100万円前後で購入できるのではないかという話を聞いています。
ただ、導入すると、一年のうち何回かは動かす必要があり、煩わしさを感じている方もいらっしゃるかと思いますので、全戸に設置とはならないのではないかと思います。
また、経営が順調で、発電機を所有されている農家も多くあります。
釧路や根室の農協では、率先して全戸に発電機の設置をするよう取り組んでいることが新聞にも掲載されていましたが、阿寒の農協はそういった取り組みを行っておりません。
また、国による発電機の補助は、対象を酪農家に限った事業であり、野菜農家でも電気は使用しているのですが、仕方ないのかなと思っております。
発電機については、こういった状況にあるということをご承知おきいただきたい。

【委員】
連休明けには元号の改正も控えており、各種資料の対応は大変なのだろうと思います。諸外国の例を見ますと、西暦表示としています。先のことを考えるとその方がいいのだろうと思います。元号と西暦を併せて記載するなど、そういったことも考える必要があると思います。

【事務局】
西暦の後にかっこ書きで併記しております。

【委員】
赤いベレーの入浴について、市政懇談会において入れ墨を入れている方をお断りする掲示が無いという発言があったかと思います。
実際に入れ墨を入れている方がいらして、とても驚いたという声を聞きましたが、掲示につきましてはどのようになったのでしょうか。

【事務局】
お断りする旨の掲示はしておりません。
暴力団関係の方のご利用をお断りする旨の掲示の仕方については、指定管理者と相談する必要があると思っております。

【委員】
阿寒湖温泉も含めて、これだけインバウンドの方が利用されている中で、入れ墨をお断りするということは難しいと思います。

【事務局】
宗教性・ファッション性・民族性等の面から、単純に入れ墨をしているからお断りという対応はしておりません。

【事務局】
市政懇談会において、市長は、どういう方なのかによって対応も変わるという旨の回答をしていたかと思いますが、場合によっては警察や公安に協力を求めるということも考えられますので、もしそういった方が利用されていた場合には、できることをさせていただきたいと思っておりますし、何らかの掲示はしたいと考えております。

【委員】
阿寒診療所内における携帯電話の使用禁止の掲示について、よほど古い病院を除いて、全面禁止をしている病院は見受けられず、使用可能なエリアが設けられています。
阿寒診療所のレントゲン・CT・エコーは奥まった部屋に設置されているので、待合室における携帯電話の使用による影響は受けないのではないかと考えております。

【委員】
マナーの面で通話を控える旨の掲示は必要かと思います。

【事務局】
病院内における携帯電話の使用については、エリアを指定することで使用可能としている病院が増えていることは認識しております。

【委員】
診療所の受付・支払カウンターについて、荷物を置く台の設置を要望します。
阿寒診療所におけるデータの管理について、現在は紙ベースで管理されていますが、電子カルテ及び画像での管理とした方が引き継ぎなどの効率が良くなるかと考えます。
導入する予定はあるのでしょうか。

【委員】
電子カルテにしようとした場合、入力作業が発生するため、かなりの手間がかかるのだと思います。

【事務局】
今年度、診療所において、レントゲンの画像をPCで確認できる医療用画像管理システムの導入の予算要求をします。これにより利便性が図られます。

【委員】
市立病院との連携について、市立病院で大きい検査を受け、その後の診療を阿寒診療所で受けるという体制を取る場合に、電子カルテが導入されていると、各科の先生との連携をスムーズに取ることができるのではないかと考えます。
こういったところをアピールできると、外来患者が増え、経営の面からも阿寒診療所を守ることに繋がるのではないでしょうか。

【事務局】
入院患者については連携をとっていますが、外来についてどこまでの対応が取れるのか、確認が必要です。

【委員】
市立病院について、釧路市として今回の建て替えの必要性があるという判断をし、設計業者を変更してでも新たな病院を建築するという方向でお考えなのでしょうか。

【事務局】
改築する必要性は変わっておりません。市立病院の中で新たな検討を進めております。

【委員】
建設場所は現在の場所をお考えなのでしょうか。

【事務局】
具体的な検討がどこまで進んでいるのかは把握しておりませんが、現在地で高等看護学院の建て替え工事は着工しております。

【委員】
ほかの病院と比べて行きにくい立地にありますし、立体駐車場は特に女性には停めにくいと思います。

【委員】
特に五叉路がわかりにくいと思います。

【委員】
工業高校前の交差点の五叉路もロータリーになっているのであればまだわかりやすいと思いますが、信号もわかりにくいと思います。
もう少し開けた場所に建設していただけるとバスも入りやすくなると思います。

【事務局】
道路やバス停につきましては、議会でも議論になり、一定の整備をする必要があるということになっております。

【会長】
阿寒高校につきまして、入学する生徒が減り、20名ほどとなっております。道教委の方で再編の候補になりましたが、釧路市の中での位置づけとして再編の話は無くなったと聞いております。
以前、廃校問題が出た際には存続の会が立ち上げられ、地域の熱もありましたが、その後は動きが無くなっております。
教育長からセンター長に、地域としての取り組みについてお話はありましたか。

【事務局】
直接のお話はありません。
現在の阿寒高校の生徒数は、1年生は16名、2年生が17名です。
地域連携特認校となっておりまして、20名を下回った場合に再編するということになっておりましたけれども、特色ある取り組みをしている高校については再編が猶予されるということで、現在は猶予されている状態となります。
10名を下回った場合は、再編されることになります。
教育委員会でも、入学者を増やすため、阿寒湖畔から通学する生徒の通学費の補助等の取り組みをしております。こういった取り組みをどれくらい拡大していけるのかというのが、これからの課題だと考えております。
阿寒高校においても、以前は近隣の中学校のみ訪問していたそうですが、今年からは釧路市内の全ての中学校に説明に出向くなど、新しい取り組みをはじめております。

【会長】
現在の校長先生は非常に積極的で、釧路市内の全ての中学校を訪問するなど、阿寒高校に対する評価は高いようです。
ただ、交通費がネックとなっているようで、JRを利用して白糠高校に進学してしまうという現状です。これは以前から言われており、合併以降、同じ市内でありながら共通の通学定期券が使用できないということがあります。合併以前は、釧路市内から通学する生徒に対する通学費の補助を出していました。
しかし、阿寒から釧路市内へ通っている生徒への補助は無いため、一方だけ補助するのかという議論もあります。
今回の公共交通の再編の中で、阿寒本町地区を含めた交通網の体制を考えていただきたいと思います。
例えば、先ほどの病院の議論もありましたが、阿寒から市立病院へ通院されている方々と生徒を一緒に運ぶシステムができれば、地域にとっても良いのではないかと思います。
バス会社はこの手の話にはなかなか乗ってくださいませんが、公共交通の議論の中に、通学する生徒と通院する方を運ぶ仕組みについて挙げていただけるよう要望したいと思います。

【事務局】
再編につきまして、これから具体的な議論がされると思いますが、いただいたご要望は、とても大事なことだと思っております。
阿寒高校については阿寒の中学校から阿寒高校へ進学する生徒が少ないということで、先日、標茶高校へ進学している生徒がかなり居るという話を伺いました。数名進学されているそうです。標茶高校には寮があることと、先輩からの評判が良いということもあるようです。
それも含めまして、教育委員会とは協議をしていく必要があると考えております。
定期券につきましても、以前から議論があったかと思います。

【会長】
議論はありましたが、その後、止まってしまっています。公共交通の再編という大きな枠の中で議論をしていただけると突破口になるかなと思っております。
阿寒高校存続のために通学費の補助を出すという話では、通りにくいと思いますので、ぜひ再編の中での議論をしていただきたいと思います。

【委員】
10名を下回った場合に再編とされておりますが、現在、再編の猶予となっている理由の学校の特色とは何でしょうか。

【事務局】
詳細は把握しておりませんが、阿寒高校・阿寒中学校・阿寒小学校・阿寒幼稚園の交流事業や、ユネスコスクールの指定を受けて取り組みを行っていることが、道教委において評価されているのだと思います。

【会長】
阿寒高校に進学したいと思っている近隣の中学校の生徒はいるそうです。親御さんにとっては交通費が一番の問題になっているというのをどこに行っても言われます。

【委員】
70歳以上の方が対象となっている入浴券について、毎年廃止の話を聞きます。

【事務局】
現在、来年に向けて協議中となっており、交通助成という意味で、入浴券は廃止の方向で考えております。議論となっているのは、バスのみとするのか、タクシーも利用可能とするのかというところです。
一切無くなるということはありません。所得制限が緩和され、全員に配布する方向で進められているかと思います。

【委員】
議論の中で出されている案は、入浴券の廃止、タクシーの利用は不可というものです。釧路市内と阿寒・音別の状況は異なる旨の意見を述べたところ、阿寒・音別地区においては別なかたちで検討をするという回答がありました。

【事務局】
最終的には市全体での判断になります。

【委員】
老人クラブから、阿寒・音別地区のタクシー利用について意見が出されています。
現在は所得に応じて発行されるため、夫婦で妻のみ対象となった場合に、妻は無料となりますが、夫は料金が発生します。夫も入浴券を使用できるようにして欲しいという要望があります。そのようなことを言っていたら、制度自体が廃止されてしまうと思います。

【委員】
先日、阿寒高校の同窓会長にお会いした際、再来年に阿寒高校70周年を迎えるという話を聞きました。再来年の10月くらいに記念式典を予定しているそうです。
学校としては厳しいところもありますけれども、同窓生が地元にも大勢居りますから、いい方向にがんばっていけたらと思います。

(6)閉会

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