酪農・畜産について

ページ番号1006299  更新日 2022年8月25日

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酪農

本市農業の基幹である酪農は牧草栽培による飼養体系が確立しており、適性規模の目標にむかって専業化されている。その中で、優秀な乳牛の導入・大型作業機械の共同購入・作業の協業化など、経営の合理化と充実に努めている。
酪農経営形態は専業・酪肉兼業・兼業酪農に区分されるが、いずれも牧草栽培による草地型酪農となっている。公共草地の造成・道営農地造成事業・道営畑総事業の導入をはじめ、公社営畜産基地建設事業及び農業構造改善事業・国営・道営土地改良事業の酪農振興策による専業形態の増加のなかで、一戸当たりの飼養規模は拡大している。しかし、労働力や施設の面では拡充がほぼ限界であるため、新しい飼養管理技術の確立・普及が急務となっている。
酪農経営は、畜産物需要が不安定な中でBSE発生問題など厳しい環境にさらされている。また、多額の負債償還・飼料生産技術・家畜飼養技術の違い・担い手の高齢化などから生ずる経営格差の拡大も問題となっている。経営改善にとっては飼料自給率の向上が最も重要であるが、本市は低生産性草地が多く、自給飼料基盤が立ち遅れている。そのため農用地整備を計画的に推進しており、特に草地については、草地整備改良事業の実施により草地整備を行って良質な粗飼料の確保に努めているほか、新たにTMRセンターを新設し、粗飼料及び濃厚飼料の生産から供給までを一元化して行っている。また公共牧場が育成牛の預託や採草利用の面での地域支援システムのひとつとして、酪農家に必要な役割を果たしている。
今後、酪農経営の安定を計るため、家畜の飼養管理・改良増殖・保健衛生等の家畜経営に関する指導を強化し、育成部門の省力化と粗飼料の確保に努めていくことが今後の課題である。

肉用牛

肉用牛飼養は、豊富な乳用雄仔牛・廃用牛等を利用した肉牛生産が主である。褐毛和種、アバディーンアンガス種及び黒毛和牛種が市内で飼養されている。近年はBSE(牛海綿状脳症)の発生により一時的に牛肉の消費が落ち込んだが、消費は徐々に回復しつつある。今後も生産物価格の変動に対応するため、飼料基盤の整備拡充を推進して低コスト生産体制を確立し、肉用牛経営の定着化とともに経営の安定を図ることが課題である。

釧路市は馬産地として栄え、農用馬を中心にこれまでに多くの馬が生産・飼養された。現在でも馬飼養者は数多く存在し、釧路の馬産の伝統を受け継いで至っている。
釧路市でも多くの品評会や競技大会が行われ、入賞馬が市内から続々と輩出されており、そのレベルの高さが示されている。
また、近年は、乗馬やホーストレッキングなど、市民や観光客を対象とした人と馬のふれあいを通じて、農業・観光振興の一役を担っている。

牧草及び飼料作物

市の農業は、冷涼多湿、低位泥炭土壌など、その立地条件からして古くから有畜農業が行われ、現在豊富な粗飼料を利用した草地型酪農、肉用牛経営として発展している。
そのため基幹作物としては、牧草と飼料作物が大部分を占めている。牧草地はチモシーを主とするイネ科牧草とクローバー類を主とするマメ科牧草の混播草地として栽培されている。牧草は放牧利用の他、乾草としての利用、特に近年ではロールパックサイレージとして調整し、利用が多くなってきている。
飼料作物としては飼料用とうもろこし(デントコーン)の栽培が行われており、サイレージに調整され越冬用飼料に利用されている。

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