釧路市の水道水ができるまで
浄水場のしくみ
釧路市の水道施設
釧路市には、水道水を作り送り届けるため、それぞれの地区に浄水場があります。釧路川を水源とし、釧路地区の大半と釧路町隣接地域に給水を行っている愛国浄水場。シュンクシタカラ川を水源とし、阿寒地区に給水を行っている阿寒浄水場。チップ川を水源とし、阿寒湖畔H市区に給水を行っている阿寒湖畔浄水場。地下水や湧水を水源とし、音別地区と直別地区に給水を行っている音別浄水場と直別浄水場などがあります。
各水道施設で浄水処理方法が違いますので、
釧路市でいちばん浄水能力の大きい愛国浄水場の紹介をいたします。
愛国浄水場の水処理は、凝集沈殿、砂ろ過、塩素消毒という一般的な方法を採用しています。
愛国浄水場が1日に水道水を作る量は、その日によって違いますがおおよそ54000トンになります。
(1)取水口(しゅすいこう)
新釧路川の水を取り入れる施設です。水中フェンスと防塵機(ぼうじんき)を備えており、
魚や流木等が入り込まないようになっています。取り入れられた水は導水ポンプ場に流れていきます。
(2)導水ポンプ場(どうすいぽんぷじょう)
取水口から取り入れた水をポンプの力で愛国浄水場に送り出す施設です。
(3)着水井(ちゃくすいせい)
導水ポンプ場から送られてきた水が最初に届くところです。
凝集沈殿池に流れ込む水の量を調整する機能があります。
(4)凝集沈殿池(ぎょうしゅうちんでんち)
水に含まれる目に見える大きなにごりを取り除く施設です。
着水井から流れてくる水に薬品(凝集剤)を注入し、水に含まれる大きなにごりを塊(フロック)に
して沈殿させ、取り除きます。
にごりの取れた水は、ろ過池へ送ります。
沈殿し取り除かれたにごりの塊は、排泥槽に送られます。
(5)ろ過池(ろかち)
凝集沈殿池から流れてくる水に含まれる目に見えない小さなにごりをろ過砂で取り除き水道水にする
施設です。
凝集沈殿池より送られてきた水に、消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を加えたあと、ろ過砂で目に
見えない小さなにごりを取り除けば水道水の出来上がりです。
出来上がった水道水は、浄水槽に集められ配水池へ送られます。
取り除かれた小さなにごりは、排泥槽に送られます。
(6)配水池(はいすいち)
水道水を貯める施設です。
水道水を使う量は一日をとおして一定ではありません。
時間帯によっては、浄水場で作っている水道水の量より、使う量の方が多くなります。
このため、いつでも使う水道水が足りなくならないように、常に一定量貯えており、再度
消毒剤を加えたあと、ポンプなどで各家庭へ送られます。
(7)濃縮槽(のうしゅくそう)
凝集沈殿池で沈殿したフロックやろ過池を洗った洗浄排水は、排泥槽に集められたあと、
濃縮槽に送られ、自然沈降によって排水と濃度約2%の汚泥に分離されます。
汚泥は、汚泥濃度を高める為にろ過濃縮機へ送られ、排水は下水道へ放流されます。
(8)ろ過濃縮機(ろかのうしゅくき)
濃縮槽で沈降によって分離された汚泥にろ布を用いた加圧濃縮による脱水が行われ、
ろ液と濃度約6%の汚泥に分離されます。
分離された汚泥は、汚泥濃度をより高める為に加圧脱水機に送られ、ろ液は、濃縮槽へ返送されます。
(9)加圧脱水機(かあつだっすいき)
濃縮槽とろ過濃縮機で濃縮された濃度約6%の汚泥は、加圧脱水機により脱水され
濃度約30~40%の汚泥に変化し脱水ケーキとなります。
脱水ケーキは、興津にあるズリ山へ運び緑化基盤材として再生利用しています。
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このページに関するお問い合わせ
上下水道部 浄水課 施設担当
〒085-0057 北海道釧路市愛国西4丁目9番25号 愛国浄水場
電話:0154-36-7354
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