2010年7月のどうぶつえん日記

ページ番号1001983  更新日 2022年8月25日

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2010年7月31日

夜の動物園まつり2日目

写真:night zoo 31 july 2日目


写真:夜の動物園まつり2日目の様子1

写真:夜の動物園まつり2日目の様子2

写真:夜の動物園まつり2日目の様子3

写真:夜の動物園まつり2日目の様子4


写真:夜の動物園まつり2日目の様子5 See You!また来年!

2010年7月30日

ナイト・ズー(初日)

イラスト:night zoo 30-31 july 2010


鳥たちが寝静まり、あたりが暗闇に包み込まれるころ、森に響く不気味なフクロウの声、木々には走るリス、空中をわがもののように飛ぶコウモリが・・。そう、ここはナイト・ズー。本来の野性が目覚める。

と、いうことで、今年も「夜の動物園まつり」を開催しました。初日の今日は、今朝からジリ(雨でもない、霧でもない、北海道東部独特の天気)。そんな天気でも、大勢の皆様がおいでくださいました。提灯抽選会の時にはスコールのような雨でしたが、きちんと並んでくじ引きの順番を待ってくださいました。ありがとうございました。

本日も、”大人”のための猛獣舎ガイド、新人学芸員によるフクロウの森ガイド、コウモリ観察会がありました。あいにくの天気で、星空の観察会は中止でしたが、「楽しい!」とか「夜の動物園って、おもしれー」とか、「夜、動物がどんなだか、ぞくぞくして、たまんない」とかいううれしい子どもたちの声。思わず、「ありがとう」と言ってしまいました。

K.K.

写真:夜の動物園まつり初日の様子1

写真:夜の動物園まつり初日の様子2

写真:夜の動物園まつり初日の様子3

写真:夜の動物園まつり初日の様子4

2010年7月30日

写真:くもり空
写真(1)

今日は朝からジリが降ってひんやりとしたお天気。(写真(1))

こんな日は、絶好の「採血日和」です。

フンボルトペンギンは暑さに弱いので暑い中で保定※するとあっという間に息があがってしまうからです。

※保定:検査や治療などの際に動物にも取り扱う人間にも安全な方法で動物を固定すること。

写真:赤血球の中に寄生した住血原虫
写真(2)

夏場のこの時期、蚊やぶよなどの吸血昆虫が増えてきます。

これらの昆虫が血を吸うときに「住血原虫」という鳥の寄生虫を広めるので、予防のため、月に1回、定期的に血液検査をしています。

矢印が赤血球の中に寄生した住血原虫です。その名のとおり、赤血球の中に寄生します。(写真(2))人にはうつりませんが、鳥にうつって増えると赤血球が破壊されて貧血を起こします。

写真:獣医が採血している様子
写真(3)

さて、採血です。

飼育員がペンギンを保定して、獣医が採血します。(写真(3))

あれ、なんか頭の辺りが変ですね・・・。

写真:マスクをかぶせる様子
写真(4)

目を見えなくすると比較的落ち着くのでマスクをかぶせています。(写真(4))

写真:採血の様子
写真(5)

マスクといっても軍手の人差し指を切ったものをかぶせただけですが。

採血は足の人差し指と中指の間か、中指と薬指の間から行います。(写真(5))

今回の血液検査では異常がありませんでした。

来月も健康でありますように!!

S.I

2010年7月30日

猛禽舎に新メンバー!

この度サル山横にある「猛禽舎」に新しい仲間が加わりましたのでご紹介いたします。

写真:トビ
トビ “愛称 トビッチ”

2009年5月21日、白糠町でトラックに衝突して右上腕骨を骨折し同年5月23日に動物園に保護されました。

骨折した翼は元に戻らず飛ぶことは出来ません。いつも地面を歩いていますが時々バランスをくずし、ひっくり返って来園者を驚かせています。が、自力で元に戻る事が出来るようになってきました。

写真:トビ(幼鳥)
トビ(幼鳥) 愛称なし

トビ(幼鳥) 愛称はまだありません。

2010年6月28日、釧路市内の紫雲台で、頭を打ったのか、じっとたたずんでいる所を、通り掛った人に保護されました。

徐々に羽ばたくことが出来るようになりましたが、経過観察中です。

トビの餌はヒヨコの他に、ホッケやイカナゴや肉を食べます。

写真:ノスリ
ノスリ “愛称 呑(ノン)”

2010年1月3日釧路町の道路上で、うずくまっていたところを保護されました。以前より飛ぶことが出来るようになったので、広いケージの猛禽舎に引越ししました。

とても神経質で移動して何日間は餌を食べる事は出来ませんでしたが、徐々に慣れ好きなヒヨコを食べられるようになりました。

以前からいるハヤブサ・オオタカ・シマフクロウ(愛花・メメ・クク)そして新メンバーのトビやノスリの、それぞれの特徴や大きさ、羽の色を見比べてみて下さい。特にトビの成長と幼鳥の羽の色に違いが見られます。

2010年7月22日

さよなら、オーちゃん!(オオハクチョウ)

写真:オオハクチョウのオーちゃん


オーちゃんの釧路市動物園での最後のお散歩

オオハクチョウのオーちゃんが生まれて、ちょうど2か月(5月22日ふ化)。あのかわいらしかった姿も(6月21日のどうぶつえん日記に写真があります)、かなりりりしくなってきました。背中や胸に、灰色の羽が生え始め、首も長くなり、ずいぶんとハクチョウらしくなりました。

増殖センターから事務所までの短い散歩でしたが、オーちゃんは楽しそうに(?)鳴きながら歩いて来ました。実は、オーちゃんの釧路市動物園での散歩も、今日が最後です。なぜかって?それは、今日、大人のオオハクチョウと一緒に、旭山動物園へお引越しするからです。

散歩の後、旭山動物園の獣医さんと水鳥の飼育担当の方と一緒に、旭山へ向かいました。読者の方で、もし旭山動物園に遊びに行かれる方がいらっしゃいましたら、ぜひオーちゃんに会いに行ってはいかがでしょうか。

元気でね、オーちゃん!

K.K.

2010年7月22日

夏真っ盛り!今春誕生の動物たちや花々は?(山口園長の夏日記)

人工保育中のボルネオオランウータンの子「ひな」は、ここまで順調に育ってくれています。7月から毎日の一般公開を始めていますが、間近に見る「ひな」のしぐさの一つひとつに、類人猿と私たちがいかに近いものであるか感じさせてくれます。

29年ぶりにふ化したフンボルトペンギン3羽は今月巣立ちし、プールに次々と飛び込んでくれました。私たちの動物園で、種をつなぐ環境をついに手に入れたのです。

そして、14年ぶりの2羽誕生の吉報をお届けした「シマフクロウ」ですが、6月10日ついに1羽が、間もなくもう1羽も巣立ちました。ハクチョウ池前のシマフクロウのケージには、親子4羽が凛(りん)と古木に立ち、その姿には神秘さが漂っています。

19年ぶりの人工育すうを手がけているタンチョウのヒナ、「エク」と「ドウエム子」も私たちの手から離れ、野外のタンチョウ保護ケージで2羽寄り添いながらの生活を始めています。歩行訓練からいよいよ飛行へ、とても楽しみです。

木道散策路(330m)界隈に目を移すと、「ホサキシモツケ」の花が次々に咲き始め、辺りはピンク色のじゅうたんのように映えてきました。釧路湿原に夏がやってきました。

下の写真は、中央広場に位置する「じゃがじゃがランド」です。じゃがいもの白い花が今満開!風に揺らでいます。動物園協会の皆さんが大事に育てているじゃがいも畑。収穫の秋には、動物たちにふるまわれます。

7月30日、31日の両日、近年人気の「夜の動物園まつり」。

夜の動物たちはどんな表情?どんな動き?フクロウの観察ガイド、園内のコウモリを探そう!など、夜・夜・夜です。園内にはろうそくの灯りで動物の絵が浮きがる「缶(キャン)ドルアート」が園路を幻想的に照らします。

普段見ることのない動物たちの姿を再発見してください!


写真:じゃがいもの白い花

2010年7月21日

性格?それともオスとメスの違い?

(タンチョウのエクとドウエム子)

晴れるとうだる様な暑さ。本州から来訪された方々には冷涼な気候の釧路地方も、地元人には耐えられない蒸し暑さです。しかし、木陰に入ると、涼しい風が流れます。蚊さえいなければ、快適な北海道ゾーンの林の中には、あちこちにクルマユリが咲いています。

写真:クルマユリ


さて、お迎えが来なくなったエクとドウエム子は、あの不気味な声のする屋外の環境に慣れたでしょうか?
親人は、少々心配で、毎夕、こっそりと様子を見ていました。

写真:タンチョウのエク
フェンスの前を行きつ戻りつするエク

写真:タンチョウのドウエム子
走ったり、地面を掘ったりと一人でも平気なドウエム子

二日目の7月14日の日暮れころ、2羽は大きな声を出していました。しかし、木々の葉が邪魔で様子を見えませんでした。20時近くになって、ようやく姿が見えました。2羽ともフェンスに沿って泣きながら歩いていました。どうしても“家”に戻りたいのか?あたりが暗くなると、2羽はようやく鳴かなくなりました。しかし、どうもドウエム子はエクとは違って自分の置かれている状況を理解しているような気がします。

三日目の7月15日、ドウエム子はエクのようには騒がなくなりました。エクは相変わらず、フェンスを抜け出したいと大きな声を出しながら、暗くなるまでフェンスの前を行ったり来たりしていました。この日以降、ドウエム子は状況がわかったのか、夕方になってもあまり騒がず、むしろ走り回ったり、地面を掘ったり、羽を整えたりと、落ち着いていました。ただ、ドウエム子はエクの動きにだけは敏感で、つつかれる危険を感じると猛ダッシュで逃げました。それに比べ、エクはピーピー鳴きながらフェンスの前を、行ったり来たりしていました。それでも、ドウエム子が落ち着いているせいか、エクも「家に帰りたい」と騒ぐ時間が日に日に短くなっていきました。

このように、どうもドウエム子のほうが、エクよりも肝がすわっているようです。性格なのか、それともメスよりもオスのほうが甘えん坊なのか?親の一人は、8年ほど前にたった1羽のメスを育てた経験から、オスのほうがメスよりも甘えん坊で、メスの方が独立心が強いと、以前から非科学的に断定していました。これで、2例目か?

とはいっても、餌を与えるときに入場すると、ドウエム子の甘え方はエクと同様に、大変なものです。ただし、しばらく見ていると、2羽とも今までとは違って親人から離れて餌を探したり、座って休んだり、気が向くと親人のところにきてつついたり(つつく力も強くなってきました)と、かなり勝手に動き回るようになってきました。この様子を見て、親人たちは、エクとドウエム子が野生に戻れることを願い、まだまだ親恋しい彼らを、なるべくかまわないように敢えて「放置」することにしました。

さて、本日の体重は、エク6.9kg、ドウエム子5.5kg。エクの体重の増え方がかなり遅くなりました。

<ツル担当>

イラスト:サマースクール 7月17日ー18日


今年もサマースクールの季節がやってきて、無事2日間の日程で終了しました!

午前中は飼育体験、午後は動物に関する工作を行い、両日参加してくれたのは7人でした。普段は体験できない経験をできたのではないでしょうか?

工作教室では1日目に「動物カンテラ」、2日目に「鳥の羽でブックマークをつくろう」ではみんな上手くつくっていました。30、31日に行う夜のどうぶつえんまつりに動物カンテラを持ってきてもらえたらいいと思います。素敵なブックマークをつくってくれたお友達もたくさんいました!鳥の羽の構造がちょっとわかったかな?

小学校5年生から中学校3年生まで参加できるこのイベントに5年間毎年参加してくれた子もいました。「皆勤賞めざしてがんばる!」という5年生もいたので挫折しないように期待しています。

Ku

写真:サマースクールの様子


写真:記念撮影

2010年7月16日

今年もエゾリスにこどもが生まれました!

写真:巣箱から出てきたエゾリスのこども1


写真:巣箱から出てきたエゾリスのこども2


昨年に引き続き、今年もエゾリスに4頭のこどもが生まれました。

昨年のお父さんは、こどもが生まれてすぐに死んでしまったため、違うオスとペアリングさせて繁殖に期待しました。

春にはお母さんの腹部も膨らんできて妊娠が予想され、そしてついに!!7月14日に巣箱から出てきた4頭のこどもを確認しました。

性別はまだわかりませんが、北海道ゾーン入口のケージにいるので会いに来て下さい。

だけどまだ体も小さく臆病なので、そっと見てくださいね!

また園内には野生のエゾリスも数匹いて、たまにエゾリスケージに遊びに来ています。そちらも見ることが出来るかもしれませんね。

A.K

2010年7月13日

タンチョウのエクとドウエム子、はじめての外泊

写真:タンチョウのエク1(7月13日)
我が家とお別れ(エク)

写真:タンチョウのエク2(7月13日)
もう雨も大丈夫(エク)

「もうそろそろ、迎えに来るはずなのに、父さん母さん、遅いなぁ」。夕方、いつもの時間になっても親人が来ないので、エクはだんだん不安になってきました。そして、エクはケージの道沿いのフェンスのところで、ピェー、ピェー(「父さんー、母さんー)と鳴き始めました。ドウエム子はお兄ちゃんがいるので、プールで水を飲んだり地面をつついたりと、それほど不安ではありません。

写真:タンチョウのエクとドウエム子(7月13日)
父さん母さんまだかなぁ(エクとドウエム子)

いつまでたっても、父さん母さんは迎えに来ません。「そういえば、タンチョウ・アオサギ観察デッキの近くにいたときに、父さんがむかえに来てくれたなぁ。行ってみよう」。エクは鳴きながら観察デッキのそばのフェンスまで行きました。エクが歩いて行くので、ドウエム子もあわててついて行きました。でも、父さん母さんは来ません。すると、道の方から音がします。「父さん母さんだ!」。エクは大きな声を出して走って行きました。しかし、父さんと母さんはいませんでした。

日はだんだん暮れていきます。まわりからは「ボボーッ ウーッ」とか「ホホッ、ホホッホ ホホッ」と不気味な声がします。そう、ここは動物園。夕方になると、シマフクロウやエゾフクロウの鳴き声がします。時折、不気味な獣の声も。エクは不安で、不安でたまりません。エクはまたデッキの近くに行き、とても大きな声で父さんと母さんを呼びました。ドウエム子もだんだん不安になり、小さな声で鳴きました。それでも、父さん母さんは来ません。

すると、また道の方から音がしました。2羽は大きな声を出しながら駆けていきました。しかし、誰もいません。音はカラスがガサガサと木を揺らした音でした。

「このフェンスを通り抜ければ家に戻れる」。エクは一生懸命どこか体が抜けるところはないかと探し始めました。しかし、見つかりません。不安なドウエム子も、エクが右に行けば右に、左に行けば左にと、ただただエクについて歩くだけ。

あたりはだんだん暗くなっていきました。エクの声もドウエム子の声も大きくなります。いつしか、シマフクロウやエゾフクロウも黙りました。静寂な谷間に、2羽の声が響きます。疲れたのか、2羽の声もだんだんと小さくなっていきました。ときどきけたたましく声を上げるアオサギの声を聞き、2羽は怖いのか、「父さん、母さん」と大きな声を上げました。

今日は新月。夜空の星が一際輝いて見えました。暗闇の中、2羽は、とうとうアオサギが「不気味な」声を上げても鳴かなくなりました。聞こえるのは、エゾセンニュウのジョッピンカケタカと鳴く声と、アオサギの声。

親人は、この様子をデッキの上からミズナラの木に身を隠しながら、ずーっと双眼鏡で見ていました。

<ツル担当>

2010年7月12日

残念なお知らせ(タンチョウ)

写真:タンチョウのヒナ
(7月4日に撮影)

天から降る雨のせいか、今日は、少々陰鬱な気持ちになってしまいます。

先日、動物園でのかわいらしいタンチョウのヒナの誕生をお伝えしたばかりですが、7月8日に死亡が確認されました。

剖検の結果、左右双方の肋骨が骨折していました。骨折の理由は定かではありません。性別はオスです。この夏、ヒナの発育を楽しみにしておりましたが、残念な結果となりました。この場で、報告いたします。

なお、鶴公園で生まれた兄弟のヒナはすくすくに育っています。

<ツル担当>

2010年7月11日

久々の晴れ!(タンチョウのエクとドウエム子)

写真:タンチョウのエクとドウエム子(7月11日)
二人仲良く

今日は、太陽がまぶしい、暑い一日でした。上空にはアマツバメが飛び交い、大きなトンボが飛んでいました。そして、いやないやな大きなアブが付きまとう・・。

エクもドウエム子もずいぶん大きくなりました。エクは体重が6.5kgを超え、ドウエム子も5kgに迫るくらいです。身長も高くなり、2羽とも胸にさしているボールペンをツンツンつついてくるほどになりました。(最近では、背を測らせてくれない)。

相変わらず、エクはドウエム子に突っかかります。ドウエム子が人の親のそばにいたりすると、特に突っかかります。それでも、2羽が離れ離れになることは、あまりありません。ドウエム子が、何かを一生懸命つついてると、「おいおい、何をつついているんだ!」というかのように、近寄って覗き込みます。もちろん、ドウエム子はつつかれないように、さっと避けます。逆にエクが地面を一生懸命ほじっていると、「なにしてんの?」と後ろから覗き込むドウエム子。仲が良いのか悪いのか・・・。

写真:タンチョウのエク(7月11日)
風に少しだけ乗って走るエク

写真:タンチョウのドウエム子(7月11日)
まだまだ風に乗れないドウエム子

風切羽もどんどん伸びています。読んで字の如く、風を切って空を飛ぶための羽です。エクは風を上手に受け始めました。少し風に乗って走っているかのように見えます。ドウエムコの風切羽は、まだ羽鞘(うしょう)ばかりですので、風に乗っているというよりは、どたばたと走っている感じです。

エクはお盆前に、ドウエム子はお盆が終わるころに少しだけ、空を飛べるようになるでしょう。

ところで、遺伝子検査による性別判定結果が出ました!!エクはオス、ドウエム子はメスでした。

<ツル担当>

2010年7月10日

撥水加工(はっすいかこう)のタンチョウのヒナ

写真:タンチョウのヒナ(7月10日)
雨をはじく背中の羽毛

写真:脂を羽毛に塗る様子
6月29日撮影(エク)

今日は朝からはげしい雨。嫌がるかと思いきや、エクとドウエム子は、大雨を気にもしない。なぜなら、彼らの羽が雨粒をはじくから。もう、寒さも雨も大丈夫。いよいよ、2羽の初めての外泊の日も近い!

タンチョウの腰の部分には、尾脂腺(びしせん)という部分があります。タンチョウは、くちばしで脂をとって羽毛に塗ります。顎には嘴が届かないので、直接、顎を脂腺にこすりつけます。頭も嘴は届きません。さて、どうやって塗りつけるでしょうか?

正解:嘴で脂の付いた背中の羽に、頭をこすりつけて脂を塗ります。冬、給餌場で野生のタンチョウを観察すると、そのような仕草をするタンチョウをよく見かけます。この行動についての専門用語は、「頭こすり」。わかりやすい専門用語もありますね。

<ツル担当>

2010年7月7日

オーちゃんとお友達(オオハクチョウ)

写真:オオハクチョウと記念撮影


今日は全国的には七夕。釧路はあいにくの曇りで、彦星と織媛は会えそうにもありません。

さて今日、オーちゃんに中標津からお友達がやって来ました。といっても、ハクチョウではありません。動物園に勉強に来られた小学生のお友達です。オオハクチョウのことを学んで、一緒にハイ、ポーズ!

また、来てくださいね。

K.K.

2010年7月6日

ひさびさ、オーちゃんでーす(オオハクチョウ)

写真:オオハクチョウ


オーちゃん久々の登場です。白い綿毛の下から、灰色の羽毛が生えてきました。体もずいぶん大きくなりました。

お部屋の掃除の時間、ちょうどタンチョウのお父さんが入ってきました。屋外のケージにいる子どもたちの食べ物準備のために部屋に入って来たのですが、散歩に行きたくてしょうがないオーちゃんは、自分のお父さんをそっちのけで、タンチョウのお父さんにヨチヨチついて外まで出て行きました。仕方ないので、オーちゃんパパは、掃除も途中のままで、散歩に出かけて行きました。よかったね、オーちゃん!

K.K.

2010年7月4日

お知らせ!タンチョウのヒナが生まれました。

写真:タンチョウのヒナとマリ
今日撮影したばかりのヒナです。右がマリ。

写真:人工孵卵器の中の卵


人工孵卵器の中。手前の卵が孵化して、上の写真のヒナになりました

すっきりしない日がつづきますが、動物園でのうれしいニュースをお知らせします。

昨日、卵を温め続けていたK6とマリという夫婦(つがい)のケージで、親が餌をもって巣へ戻るのが観察されました。無事ヒナの誕生か?昨日はあいにくのひどい雨で、ヒナの確認を行いませんでしたが、本日、かわいらしいヒナを見ることができました。無事に大きくなるように見守りつつ、お世話したいと思います。

さて、このヒナ、実は、K6とマリの子供ではありません。鶴公園のケオ(オス)とツルミ(メス)が生んだ卵から生まれました。

ケオとツルミが生んだ2つの受精卵が無事発生を続けるように動物園の保護増殖センターで人工孵卵し、その後、1つを子育て経験の豊かなマリ夫婦に託し、もうひとつを親のケオとツルミに戻しました。

ということは、もうそろそろ鶴公園でもかわいらしいヒナが・・・。

今日のところは、鶴公園ではまだ生まれていないそうです。

K.K.&J.K.

2010年7月4日

さて問題です。どっちがエク?(タンチョウ)

写真:タンチョウのエクとドウエム子(7月4日)


生まれて約2か月のエクとドウエム子。生まれるのに8日の差があり、さらにエクは特大ヒナだったので、体の大きさは全然違いましたが、最近ではぱっと見ると、どっちがエクなのかわからないときがあります。

大きくなったせいか(エクは128cm:ドウエム子は測らせてくれなーい!)、心に余裕ができたのか、あるいは足が速くなったので、すぐに親人に追いつけるためか、道草するようになりました。増殖センターからケージへ行く時、あるいは戻るとき、オカモノアラガイが目に飛び込むと、親人無視で食べに行きます。水たまりがあると、小石ひろい。親人離れをさせる訓練をさらに進める時期に来たようです。

さて、問題です。写真の右と左、どっちがエク(年長のヒナ)?

正解は、向かって左のヒナです。

もうひとつ。エクとドウエム子の性別は?

正解は、まだわかりません。今日、採血して、性判定の検査に出しました。親人の一人は、エクはオス、ドウエム子はメスと言っています。

<ツル担当>

2010年7月1日

ボンバーヘッド ドウエム子(タンチョウ)

写真:ヒナの綿羽がサボテンみたいに尖がっている様子


今日は、ひどい雨。でも、エクやドウエム子には関係なく、朝から外に出たがります。親人は、特長靴、防水ポンチョと防水帽子の井出達で、雨の中散歩に行きました。雨だというのに、蚊やブヨはよってくるし、中は汗で蒸れるし。でも、エクもドウエム子も雨はヘッチャラ。頭を見ると、まだ残っているヒナの綿羽がサボテンみたいに尖がっている。おもしろい!

<ツル担当>

2010年7月1日

ペンギンの子がプールデビュー!

写真:プールで泳ぐペンギンの子


写真:プールサイドにいるペンギンの群れ


4月生まれの3羽のヒナのうち最初の2羽が6月29日に遂に外へ出ました。
数日前から部屋の巣箱から出て歩くようになっていましたが、怖いせいか人を見ると巣箱へ戻っていました。
でもこの日の朝はちがいました。
いつものようにペンギンたちを部屋から出すと、ヒナの1羽も一緒について出て行ったのです。
初めての外の世界はヒナの目にはどう映ったのでしょうか?
キョロキョロしながら親のあとについてプールへ入りました。
ぎこちない泳ぎではありますが、しっかりと前へ進みます。
古参者にも手荒い歓迎?を受けたり、なかなか陸に上がれなかったりしましたが、何とかプールデビュー出来ました。
1時間ほどしてもう1羽のヒナも親が迎えに行ったようで、一緒に出てきました。

2羽が同日にデビューとなりました。さすがツインズ。
誰にも教わってなくても泳げるってすごいですよね!私なんて泳げませんから!
まだ体の模様がちがうので一目でヒナとわかりますよ。
残る1羽のヒナもあと10日程でデビューするでしょうから、ペンギンプールも12羽となり、にぎやかになりますね。
このあとヒナたちは餌付けの訓練を受けるためしばらく隔離される期間がありますが、訓練を終えるとまた戻ってきますので会いに来て下さい。

K・T

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