2010年12月のどうぶつえん日記
2010年12月29日
当園には3頭のアムールトラがいます。1頭はご存知、人気者の「ココア」。1頭はココアの父親で円山動物園に出張中の「リング」。そしてもう1頭がココアの母親の「チョコ」です。
最近はタイガ・ココアの人気に押されぎみのチョコですが、動物舎に行くと不思議な動きを見せてくれます。
近づいてくるこちらの存在に気がつくと、物陰にひそんで気配を消します。そしてそばに近づいた時を見計らって勢いよく飛び出してくるのです。娘のココアも同じようなことをやるのですが、肉食獣であるトラの習性なのでしょうか。その後はオリに体をスリスリしています。
初め頃は驚きましたね。今は気が付かないふりをして見ていますが、はっきり言ってかなり面白いです。
トラ年ももうすぐ終わり、ウサギにバトンタッチですね。
今年1年釧路市動物園を可愛がっていただきどうもありがとうございました。動物園は12月29日から1月2日まで休園させていただきます。
皆様、よいお年をお迎えください。
A.Y
2010年12月28日
ケオ、回復!トビッチ、寒さで凍える
2010年12月15日に、泥だらけになっていたケオが元気になりました。
家(ケージ)に戻すときに、職員2名の姿を見たメスのツルミは、警戒してすぐにケージの奥へ歩いて逃げいて行きました。しかし、ケオに気付いていたのか、コーッと鳴きました。放たれたケオははばたいたりして少し体を伸ばしたあと、ツルミの呼びかけに応えながらケージの奥へと去りました。職員が去ると、2羽は前方に戻り、鳴きあいました。ケオ夫婦の絆を強いようです。
そのころ動物園では、夜の寒さに凍えていたトビッチ(飼育のトビです)が、ドライヤーで温められていました。そういえば、ケオも収容時はお風呂で洗って、温めて、ドライヤーで乾かしたのを思いだしました。ドライヤーは獣医業務の”必需品”であること、改めて感じたところです。
<ツル担当>
2010年12月21日
クリスマスZOOの準備中です!
12月23日のクリスマスZOOに向けて準備が着々と進んでいます。
動物園には動物たちのエサを保管するとても大きな冷凍庫があります。たくさんの冷凍魚や餌の間にアイスキャンドルを作成して保管しています。(写真(1))
(残念ながら雨天の場合、キャンドルを点灯できないため中止する場合があります。)
また、「サンタさんからスタンプをもらってプレゼントをもらおう!」のイベントのために手づくりのプレゼントも用意しました。(一部そうでないものもありますが・・・)
その中のひとつにトナカイのストラップもあります。北極圏、スウェーデンでは雄のトナカイの角は幸運の象徴とされ、角を探し出して好きな人にプレゼントすることで恋愛が成就するというロマンチックな言い伝えがあります。(写真(2))
リアリティを追求した動物のストラップもありますよ。(写真(3))
数に限りがありますので23日に出没するサンタさんからスタンプをもらってプレゼントをゲットしてくださいね!
Ku
2010年12月15日
12月に入り寒冷地仕様のトナカイにとっては過ごしやすい季節となりました。
12月と言えばトナカイ、トナカイと言えばその立派な角をイメージしますが、繁殖期の終わるこの時期、オスのトナカイはクリスマスを待たずにその大きな角が落ちてしまうことが多いようです。
釧路市動物園のオスの‘サロベツ’君も昨年は12月20日に落角してしまいました。
冬の厳しい北極圏で生活するトナカイ、冬場のエサをめぐりシカの仲間では唯一メスにも角がある一方、オスの角は両方合わせて6~7kgのもなるので体力維持のため角を落とす道を選んだのかも知れません。
と、いうことはサンタさんのソリを牽いているのはメスのトナカイ?いえいえ、それは聖なる夜の奇跡という事で…。
E.N
後日談 サロベツ君の角は、今年もクリスマス前の12月18日に片方が、翌19日の朝にはもう片方が落角してしまいました。
2010年12月15日
獣医さんのお仕事
タンチョウ編;片手にドライヤー、片手に注射器
今日は久々冷え込み、路面にはうっすらと雪がつもり、数日前の雨でできた水たまりはツルツルに凍っていました。
朝一で、鶴公園から電話がありました。ケオ(オス)が泥だらけで弱っているようだという連絡です。駆け付けたところ、泥だらけのタウが水の中でじっとしていました。緊急収容!体は冷たく、羽はガリガリに凍っていました。動物園へすぐに搬送。
動物園で待っていた獣医さんは、
(1) まずは人肌の温度のお湯で凍った羽を溶かし、全身をきれいにしながら体を温めて、
(2) ドライヤー(人が使っているものを、ちょっと拝借)とハロゲンランプとバスタオルで体と羽を乾かして、
(3) 乾いたらあばれないようにジャケットとタオルでタウをくるんで、湯たんぽで体を温めながら栄養剤、ビタミン剤、抗生剤を注射して、
(4) 脚の血管から点滴して、
(5) 点滴が終わったら、暖かい○○スウェットを飲ませて、栄養補給と体の保温。
幸い発見が早く、すぐに立つようになりました。体力が回復するまでしばらく入院です。
処置が終わったら、獣医さんの体は、ドライヤーで目覚めた羽じらみがたかっていました。
<ツル担当>
2010年12月14日
シマフクロウの子供たちは、非公開施設に移動しました
シマフクロウにとって、次の繁殖季節が近づいてきました。そこで、今年生まれの2羽の子供たちは、非公開の飼育施設に移動いたしました。
もちろん、移動のためには捕まえますので、体重を測って健康診断も行いました。
2羽の体重は3.65kgと4.65kgです。採取した血液で、子どもたちの健康状態と性別もわかります。
K.K.
2010年12月9日
12月に入りクリスマスムードに包まれていくなか、動物園では23日の祝日に「クリスマスZOO」イベントを行います。2007年から毎年行っており、今年で4回目となります。
詳しい内容はイベント情報に記載しておりますのでご覧ください。
上の写真は職員が苦心してトナカイの角で作った特製クリスマスツリーです。飾りの玉は園内にいるある鳥の卵の殻なんですよ(とても大きなあの鳥・・・「ダチョウ」です)。
園内ではトナカイ舎の柵にもクリスマスにちなんだ飾りつけを行いましたので、動物園はもうクリスマス気分です。
当日はアイスキャンドルに火が灯り、さらにいいムードが漂うのではないでしょうか。
年に1度クリスマス色に染まる動物園に、ぜひお誘い合わせのうえお越しください。
A.Y
2010年12月6日
10月から行われていたSLコースターの撤去と大観覧車の塗装工事が終わり、園内遊具ゾーンもようやく冬を迎えました。
大観覧車は平成9年から親しまれたピンク色からパンプキン色になり、平成3年オープン以来約20年間運行していたSLコースターはレール、支柱、駅舎、トンネルが全て撤去されまれました。
SLコースターのインパクトが大きかったためか遊具ゾーンが少し寂しく感じます。
今年度の遊具の営業は11月3日で終了しましたが、また来年、4月中旬予定の春の遊園地まつりから運行が始まります。
パンプキン色の大観覧車、また他の乗物もぜひご利用ください。
パンプキン色の大観覧車は四季を通じて山の景色に映えることと思います。
釧路市内、もしくは釧路空港から車でお越しの際は山の景色にパンプキン色の大観覧車を見ることが出来るかと思います。
それも目印にして頂き、ぜひ動物園にお越しください!!
A.H
このページに関するお問い合わせ
生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
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