トナカイ

ページ番号1001547  更新日 2023年11月1日

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偶蹄(ぐうてい)目 シカ科

写真:トナカイ

特徴

個体情報

名前 クエルボ みずほ ピコロ  アクアビット
性別 メス メス メス メス
出生日 2009年5月3日 2013年6月25日 2018年5月15日 2018年6月24日
出生場所 釧路市動物園 釧路市動物園  旭山動物園  釧路市動物園
来園日 2021年12月3日 

父母 父 駆動×母 オルメカ 父 問寒×母 ノゾミ    父 ハマトン×母 クエルボ
備考        

 

名前 スミレ つばめ フジノ ラム
性別 メス メス メス メス
出生日 2020年5月18日 2021年6月1日 2021年7月27日 2022年5月5日
出生場所 牧場 釧路市動物園 釧路市動物園 釧路市動物園
来園日 2021年10月27日
父母   父 トンナイ×母 みずほ 父 トンナイ×母 澄川 父 トンナイ×母 アクアビット
備考     母親死亡のため人工哺乳で育つ  
名前 スミレの仔 抜海 ピコロの仔
性別 メス オス オス
出生日 2023年5月17日 2019年5月8日 2023年5月24日
出生場所 釧路市動物園 牧場 釧路市動物園
来園日

2021年10月27日
父母 父 抜海×母 スミレ

 

父 抜海×母 ピコロ
備考  

2023年10月28日

牧場へ移動しました

2023年10月28日

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一般情報

分類

偶蹄目
シカ科
種(学名)
Rangifer tarandus
英名
Reindeer(ヨーロッパでの英名)、Caribou(北米での英名)
カリブーはアメリカ先住民ミクマク族の呼び名に由来し、「前足でかくもの」、「シャベルですくうもの」という意味がある。

レッドリスト

  • 絶滅危惧II類(3世代間で、個体数が40%減少:480万頭から289万頭)
  • 減少原因
    1. 景観改変(森林伐採、開発による植生の改変、エネルギープラント建設、交通網インフラ整備、観光施設建設)、
    2. 狩猟(伝統猟法ではなく、高性能の銃器の使用)、
    3. 気候変動による植生変化、凍結時期の変化、融雪時期の変化、および蚊などの外部寄生虫の分布域の変化(拡大)など

形態

頭胴長
オス 185~210cm、メス 170~195cm
体重
オス最大 210~240kg メス最大 140kg
発情終了直後 オス65~170kg、メス55~110kg
尾長
14~16cm
肩高
オス 90~135cm メス 70~100cm
性差
オスはメスよりも平均で30~90%重い
外部形態特徴
  • 鼻(鼻鏡)は毛で覆われている。
  • 蹄は広く、半月型で広く、凹みがある(雪や柔らかいツンドラの地面に適応)。足の肉球部分は夏期にはスポンジのようになっているが、冬には固くなる。
  • 広い蹄は泳ぐのに適している
  • オスは首に鬣様の密な毛が生えている。毛が生えている。
  • 外部形態には3つの生態型がある:大型サイズの森林型、中間サイズのツンドラ型、小型で脚が短く毛衣が白っぽい極地型
  • シカの仲間では唯一、雌雄とも角を持つ。雄の角は大きく、90-120cmで、平たい枝角がある。メスの角は30-40cmで、雄よりも軽く、枝角もシンプル。
  • 毛は中空で、テーパー形(先端が細い)

分布

北緯50~80度の、米国アラスカ、カナダ、グリーンランド、ノルウェイ、フィンランド、ロシア、およびモンゴル

生物学的特性

生息環境
山間部の草原、開けたタイガ、および高緯度にある北極圏砂漠
食性
  • 主に地衣類、コケ類、シダ類、草(スゲ類やワタスゲ)、灌木や樹木(ヤナギやカバノキ)の葉や芽、キノコ・
  • 特に冬期は地衣類が重要なエサとなるが、そればかり食べるわけではない。雪を掘って作られたくぼみが見られる.また、レミング、魚、小鳥の卵などの動物質を食することもある。
繁殖(野生)
  • 婚姻制:一夫多妻(5~15頭の雌のグループ)
  • 発情期(野生):9月~10月(10月~11月上旬という報告もある)。発情期に雌を巡る雄間の闘争が起こり、雄は怪我あるいは体力を消費し、死亡する個体もいる。雄は発情期に体重の20~25%を失う。
  • 発情周期:18~19日間(10-12日間という研究もある)の多発情
  • ツンドラでは妊娠の同期化;森林での同期化は低い
  • 妊娠期間:221-237日間
  • 出産時期:5月~6月
  • 産仔数:1頭(双子はまれ)
  • 出生時体重:3~12kg
  • 出産間隔:毎年(ただし、栄養条件が悪い場合、次回の繁殖は翌年に延びる)
  • ほ乳(授乳):生まれて最初の1ヶ月はもっぱら母乳を飲んでいるが、その後草を食べ始める。7月の第1週を過ぎて授乳が続くことはほとんどない(45日齢ころ以降は主に草を食べるようになる)が、まれに親からの独立時期に当たる秋口まで母乳を飲み続ける個体もいる。
性成熟
  • 雌:最初の妊娠(野生):28-29ヶ月齢(6ヶ月齢で妊娠した例もある)、成獣のサイズは4歳齢時
  • 雄:成獣のサイズは6歳齢時
寿命
15-18歳(飼育下記録 22歳):雌=12-16歳;雄=ふつう10歳未満。平均期待寿命=4.5年
行動・生態など(野生)
  • 天敵 オオカミ、ウルバイン、ヨーロッパリンクス、ヒグマ
  • 森林に生息する個体:定住型(時折50~100km移動)
  • ツンドラ地帯を利用する個体:渡り型(1000~2000km移動)
  • 社会単位:メスと子から成る家族
  • 幼獣の角:肉茎は7-10日齢に成長が始まる;角の成長は4~6週齢に始まり、5ヶ月齢ころに終わり、11~12ヶ月目に落角する。
  • 雄の角:9月に角袋が破れて、角の皮がきれいに取れ、11月~1月の間に落角し、1~2ヶ月後に生え始める
  • 雌の角:冬の間、角を維持し、3~5月に落角する
  • 嗅覚は鋭く、雪の下にある餌を見つけ、前足で掘って採食する。
  • 優位な個体は、劣位の個体が掘った採食のための凹みをよく奪っている。
  • 世代時間=8-9年

個体数

2,890,400頭(野生のみの推定値)

ちょっとウンチク

  • 亜種数は人によって異なり、頭骨や骨格の計測等から10亜種から14亜種(絶滅2亜種を含む)に分けられている。
  • 北方の亜種は南方の亜種より体が大きい
  • 歩くときに、クリック音がする。
  • 走行速度 80km/h、泳ぐ速度 11km/h
  • 摂氏-60度まで耐えられるが、15度を超えるとつらいようだ。
  • DNAの研究により、氷河期に北米に大きな氷河が形成され、ヨーロッパからアラスカまでの系統と、氷河から南側の北米の系統の2つに分かれた:
    1. 前者の系統はユーラシア大陸からグリーンランドやカナダの北極圏を含む北米に分布し、
    2. 後者はニューファンドランドや東部カナダに分布する。

参考文献

  1. Wilson, D. E. & Mittermeier, R. A. eds. 2011 Handbook of the Mammals of the World. Hooded Mammals. Lynx Editions. Barcelona
  2. Shefferly, N. 2000 “Rangifer tarandus” (On0line), Animal Diversity Web. At Animal Diversity Web.
  1. Gunn, A. 2016 Rngifer tarandus. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T29752A22167140.IUCN Red List.

このページに関するお問い合わせ

生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
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