水産加工業の現状
水産加工業の歴史
釧路市の水産加工業は、事業所の規模にかかわらず北洋漁業のサケ・マス(塩蔵品、缶詰、筋子、イクラ等)やスケトウダラ(すり身、タラコ、魚体前処理等)を基盤として発展してきました。
昭和50年代から平成3年頃にかけてはマイワシの水揚げが急増し、ピーク時には年間80万トン近く漁獲され、このマイワシから生産される餌肥料や魚油は当時の加工生産量全体の60%以上を占めていました。
しかし、その後のマイワシの水揚げ減少を受け、当時24工場まで増加した事業所も現在では3工場ほどが稼働しているだけとなっています。
基盤であった北洋漁業関連の加工生産では、北洋漁業自体の縮減や釧路港への水揚げ減少による加工原魚の不足を、他港や外国から確保するなど各事業所が直接加工原魚を移入、輸入する形で補っています。
このような現状から事業所では、食品の中間原料に加工して大量の漁獲物をさばく流れから、大規模な加工場で消費市場に直接並ぶ水産食品の製造を手掛けるなど、新たな製品の開発や消費ルートの確立に取り組むとともに、食品のパッケージから衛生管理まで鮮度と質をより重視した生産体制へ移行しています。
また、小規模な加工事業所でも、より特徴のある製品づくりに取り組んでいます。
水産加工業の現在
輸送業、製函業などの関連企業も含め、水産加工業は今も釧路の基幹産業です。
令和4年度に行った調査では、スケトウダラの「冷凍すり身」や、イワシやサケ、サンマなどの原料やフィレ、切り身などに加工されたものが主の「冷凍品」、フィッシュミールやソリュブルなどの「水産飼肥料」で加工品全体の約68%を占めています。
業種 |
工場数 |
加工能力等 |
---|---|---|
缶詰工場 |
1 |
9ライン |
製氷・冷凍・冷蔵工場 |
48 |
製氷 232t/日 貯氷 7,015t 凍結 773t/日 冷蔵 92,240t |
冷凍すり身工場 |
2 |
製品 85t/日 |
練製品工場 |
1 |
製品 1.0t/日 |
水産飼料工場 |
3 |
原魚処理 1,740t/日 製品 326t/日 |
一般加工場 |
48 |
- 釧路白糠工業団地含む
- 複数業種兼業企業は重複計上している
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水産港湾空港部 水産課 水産係
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