春採公園概要
春採公園は、釧路市の中心部より約2キロメートル東方に位置し、面積68.6ヘクタールを有する総合公園です。
市街地の中心部にほど近く豊かな自然に囲まれた春採公園は、多くの野鳥が飛来して繁殖が観察できるほか、国の指定史跡である「春採台地竪穴群」と「ハルトルチャランケチャシ跡」や、国の天然記念物(昭和12年12月21日指定)である「春採湖ヒブナ生息地」を包含している貴重な都市空間であり、平成12年10月1日付で北海道の鳥獣保護区に設定されています。
公園内には釧路市立博物館もあり、一周4.7キロメートルの周遊園路はジョキング、散策、観賞などに幅広く利用されており、釧路市民のオアシスとして親しまれています。
この公園の一部は、財務省より国有地の無償貸付を受けて供用しています。
野鳥
春採公園はすぐ近くに海があり、湖畔は雑木林、草やぶ、湖岸はヨシ原となっているなど多様な自然環境に取り囲まれ、海辺の鳥、山野の鳥、湖沼の鳥を観察することができます。
特に、日本で唯一ホシハジロの繁殖が確認されていることで知られています。
マガモ、オオバン、カイツブリなどの水鳥をはじめ、アオジ、コヨシキリ、ノビタキなどの野鳥が繁殖しています。
また、春・秋の渡り鳥の移動の時期には、キンクロハジロ、スズガモなど多くの鳥が立ち寄っていきます。
- 野鳥
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- 1年中
アカゲラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ - 主に春から秋
カワラヒワ、ハクセキレイ、コムクドリ、エゾセンニュウ、ショウドウツバメ、コヨシキリ、センダイムシクイ、オオジュリン、アオジ、ノビタキ、オオジシギ - 主に冬
キレンジャク、カケス、ツグミ
- 1年中
- 水辺の鳥
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- 主に春から秋
カイツブリ、スズガモ、バン、ホシハジロ、マガモ、オオバン、ウミネコ、アジサシ、アオサギ - 主に冬の結氷前
キンクロハジロ、ヒドリガモ、コガモ、ミコアイサ、オナガガモ、オオハクチョウ
- 主に春から秋
昆虫
市民の憩いの場である春採公園には数多くの昆虫が生息しており、市内有数の昆虫類の観察地でもあります。チョウ類では、コキマダラセセリ、エゾスジグロシロチョウ、ベニシジミ、ミドリシジミ、クジャクチョウ、ジャノメチョウなどが、毎年多く見受けられます。トンボ類は、エゾルリイトトンボ、アオイトトンボ、アキアカネ、ルリボシヤンマなどが生息しており、トンボの池は絶好の観察ポイントとなっています。その他、コエゾゼミ、エゾツユムシ、マダラスズの声を聞くことができます。
樹木
太平洋に面した傾斜地には、海風が直接吹きつけるために、木の高さを刈りそろえたような樹木ができていますが、これはミズナラやカラマツの風衝林で、この背後にはイタヤカエデ、ナナカマド、ハリギリなどの大樹が繁っています。その他のところでも、樹林のふちにはマユミやエゾニワトコなどがやぶを作っていて、風や光が直接林の中に入り込むのを防いでいるので、「マント群落」と呼んでおり、その外側にはエゾイチゴやエゾイラクサなどが密生して樹林のすそを被い「ソデ群落」を作っています。
草花
春採湖畔の春はフクジュソウ、フキノトウに始まり、エゾエンゴサク、キバナノアマナ、キジムシロ、ニリンソウなどが開花して枯草色の湖畔を彩ります。
芝生が緑に萌え、スズランやオドリコソウが咲き始めると、まもなく夏です。ハマナスを筆頭に、エゾゼンテイカ、ヒオウギアヤメ、エゾカワラナデシコなどの草花があふれだします。
お盆を過ぎるころには、オミナエシ、アキノキリンソウ、サワギキョウ、エゾヤマハギなどが咲き始めます。
- 全域
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- 4月から5月 エゾエンゴサク
- 5月から6月 オドリコソウ
- 7月から8月 エゾカラマツ、オオカサモチ、エゾフウロ
- トンボの池周辺
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6月から8月 シコタンキンポウゲ
- トンボの池から旧青少年科学館
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- 4月から5月 キバナノアマナ
- 4月から6月 ニリンソウ
- 5月から6月 オオバナノエンレイソウ
- 5月から7月 クサノオウ
- 旧青少年科学館周辺
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- 5月から6月 ミミナグサ
- 5月から7月 コンロンソウ
- 野草園・ロックガーデン周辺
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- 7月から8月 ネジバナ、エゾカンゾウ
- 7月から9月 ツリガネニンジン
- 8月から9月 ハンゴンソウ
- 8月から10月 オミエナシ
- 春採湖南岸周辺
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- 6月から8月 ハマナス
- 7月 エゾノミズタデ
- ハルトルチャランケチャシ跡周辺
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6月から8月 ヒオウギアヤメ
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