火山災害の基礎知識
おおむね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動がある火山を活火山といいます。世界にある活火山(約1500)のうち、約1割(110)が日本にあると言われています。釧路市には雌阿寒岳、雄阿寒岳の2つの活火山があり、噴気活動の盛んな雌阿寒岳には噴火警戒レベルが導入され、気象庁による常時監視が行われています。
火山の情報と噴火警戒レベル
噴火警報・予報と噴火警戒レベル
種類 |
名称 |
対象範囲 |
噴火警戒レベルとキーワード |
火山活動の状況 |
住民等の行動及び登山者・入山者への対応 |
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特別警報 |
噴火警報 |
居住地域 |
5 避難 |
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態 | 危険な居住地域からの避難等が必要 |
特別警報 |
噴火警報 |
居住地域 |
4 避難準備 |
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される | 警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要 |
警報 |
火口周辺警報 |
火口から |
3 入山規制 |
居住地域の近くまで重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは発生すると予想される | 通常の生活、状況に応じて災害時要援護者の避難準備等 登山禁止、入山規制等危険な地域への立入規制 |
警報 |
火口周辺警報 |
火口周辺 |
2 火口周辺 |
火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生、あるいは発生すると予想される | 通常の生活 火口周辺への立入規制 |
予報 |
噴火予報 |
火口内等 |
1 活火山である |
火山活動は平穏。火山活動の状況によって、火口内で火山灰等の噴出がみられる | 通常の生活 状況に応じて火口内及び近傍への立入規制 |
火山噴火の被害
火山噴火による被害には火山灰、噴石、火砕流、泥流、土石流などがあり、これらは登山者や入山者、ふもとの住民に被害をもたらします。
火砕流とは、火山噴火の際に高温のガスと火山灰や軽石などが一体になって火山の斜面を高速で流れ下る現象です。
噴火に対する心構え
- 煙を見る習慣を付ける
煙に硫黄などの臭いがしないか、色は付いているか、量が増えていないかなどが目安です。 - 防災用品を準備する
特に噴火時の避難には、ヘルメット、マスク、ゴーグルなどが身を守ってくれます。 - 部屋の窓を工夫する
空気振動によりガラスが破損することも考えられるので、アミ入りガラスを使うなどの工夫が必要です。 - 気象庁の発表する情報に注意する
火山性地震の回数が増えた時など火山活動が活発な場合には「火山の状況に関する解説情報」が発表されます。気象台が発表する火山情報には、十分注意するようにしてください。
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〒085-8505 北海道釧路市黒金町8丁目2番地 釧路市役所防災庁舎5階
電話:0154-31-4207 ファクス:0154-23-5180
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