2014年7月のどうぶつえん日記

ページ番号1001945  更新日 2022年8月25日

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2014年7月31日(木曜日) りなちゃんの冒険(未遂編)

今日はとても暑い日でした。
木陰から出ると、日差しがきついです。

写真:ミゾソバの花

写真:ミゾソバ葉


北海道ゾーンで、ミゾソバ(タデ科)が咲き始めました。
花は地味ですが、葉っぱが特徴的なのでわかりやすい種です。

葉の形が牛のように見えることから、「ウシの額(ひたい)」という別名があります。

実際の牛と比べてみます。
と、言っても、当園では牛は飼っていませんので、別の方に登場してもらいましょう。

写真:アメリカバイソンのポロロさん1


アメリカバイソンのポロロさんです。
ただ、暑いからか、ここのところ木陰から出てきてくれません。

写真:アメリカバイソンのポロロさん2


仕方ないので以前に撮った写真を出してみます。
けっこう似ていると思うのですが、どうでしょう。

さて。
今日は類人猿舎をのぞいてみました。
ロリーとりなの母娘が外の運動場に出ています。

写真:ロリーとりな1

写真:ロリーとりな2


奥のテラスで、ロリーは横になっていますが、りなは遊びたそうにしています。
そのうち、梯子に向かって手を伸ばし始めました。

写真:ロリーとりな3

写真:ロリーとりな4


まだまだ小さいですが、自分の両手足をうまく使って、何とか乗り移ろうとしています。
ロリーも、後ろから手で支えています。

写真:ロリーとりな5

写真:ロリーとりな6


意外と足が伸びます。
さあ、完全に乗り移ったか、

写真:ロリーとりな7

写真:ロリーとりな8


…と、思ったら。
後ろで見ていたロリーからストップがかかりました。
ざんねん、りなちゃんの冒険は、今日はここまでです。

りなは生後約6か月が経ちました。
だんだんと大きくなり、よく動くようになっています。
ぜひ会いに来てください。

暑い日が続いていますので、ご来園の方は熱中症等にご注意ください。
休憩や水分補給など、ご自愛をお願いいたします。

2014年7月30日(水曜日) 夏華

今日も天気の良い日です。
園内では花が続々と咲いています。

写真:花(7月30日)1
エゾゴマナ(キク科)

写真:花(7月30日)2
サワヒヨドリ(キク科)

よく似ていてわかりにくいですが、近縁種のヒヨドリバナも北海道ゾーンの中で咲いています。

写真:花(7月30日)3
オオカサモチ(セリ科)

セリ科は似ている種が多くて大変わかりづらいです。

写真:花(7月30日)4
クルマユリ(ユリ科)

写真:花(7月30日)5
ウド(ウコギ科)

ウドの大木、などと言いますが、実は樹ではなく、大型の多年草なのです。

写真:花(7月30日)6
ミヤマヤブタバコ(キク科)

花が煙管に似ていることから、名前が付けられています。

写真:花(7月30日)7
ミツモトソウ(バラ科)

写真:花(7月30日)8
ミヤマトウバナ(シソ科)

写真:花(7月30日)9
イチゲフウロ(フウロソウ科)

写真:花(7月30日)10
カタバミ(カタバミ科)

目立たない花もありますし、ここで取り上げていない種もありますが。
たまに足元を眺めてみると、新たな発見があるかもしれません。

花だけでなく、色々な生き物もいます。

写真:園内の生き物1
ホザキシモツケを訪れている(たぶん)ミドリヒョウモン

写真:園内の生き物2


交尾中? のシャクガの仲間。

さて、動物たちの様子はどうでしょう。

写真:レッサーパンダ(7月30日)


平たくなっているレッサーパンダ。

写真:ココア(7月30日)


暑い中でも元気なココア

写真:アキラとゆうひ(7月30日)


プロレスごっこをしているアキラとゆうひ

写真:菊丸(7月30日)


食事中のアメリカビーバー、菊丸。

写真:カナダカワウソ(7月30日)


部屋に入りたいカナダカワウソ。
たぶん掃除中なので、もう少し待ってね。

写真:ダチョウのジョンとヨーコ(7月30日)


座り込んでいるダチョウのジョンとヨーコ。

暑さに負けず、あるいは暑さをやり過ごしつつ、動物たちは今日も元気に過ごしています。

2014年7月29日(火曜日) 幸福な食卓

天気のいい日に北海道ゾーンを歩いていると、案外と虫が飛んでいることに気が付きます。

飛んでいるとなかなか写真が撮れませんが、花を訪れて止まってくれたところを撮ってみました。

写真:花を訪れたチョウ(7月29日)1


エゾスジグロシロチョウまたはスジグロシロチョウ(だと思う)。

写真:花を訪れたチョウ(7月29日)2


こちらはクジャクチョウ。

写真:花を訪れたチョウ(7月29日)3


(たぶん)フタスジチョウ。

どれもホザキシモツケを訪れています。
チョウにとっては吸蜜のため、植物にとっては花粉の運搬のため、お互いを利用していることになります。
もちろん、チョウだけでなく、ハチやハエの仲間も訪れます。

写真:花(7月29日)1
トモエソウ(オトギリソウ科)

写真:花(7月29日)2
タチギボウシ(ユリ科)

写真:花(7月29日)3
クサレダマ(サクラソウ科)

写真:花(7月29日)4
ノリウツギ(アジサイ科)

写真:花(7月29日)5
イヌゴマ(シソ科)

木道沿いに、次々と夏の花が咲き始めています。
木陰で涼みながら、ひと時の散策をどうぞ。

写真:おやつを待つヤマト(7月29日)


ガラスの前でおやつを待ち構えるヤマト。
今日も定位置にいます。

さて。
動物園では、夏休みの間(7月24日~8月17日)、海獣(アザラシ、オタリア)、ペンギン、猛獣(ライオン、トラ)のパクパクタイムを、毎日決まった時間に実施しています。

海獣が午前10時30分から、ペンギンが午前11時00分から、猛獣が午後3時00分からです。

写真:ペンギンのパクパクタイム(7月29日)


これはペンギンのパクパクタイムの様子です。
飼育員の解説を聞きながら見ると、また違った発見があるのではないでしょうか。
ぜひ一度、お試しください。

2014年7月26日(土曜日) 夜猫子

ふくろうの森をのぞいてみました。

エゾフクロウが2羽、並んで羽づくろいをしています。

写真:エゾフクロウ(7月26日)1

写真:エゾフクロウ(7月26日)2


羽は、鳥に特有の構造です。
主には、空を飛ぶためや、寒さを防ぐためのものです。
他にも、種や季節にもよりますが、求愛や自己アピールのためなど、別の目的に使われている場合もあります。

写真:エゾフクロウ(7月26日)3

写真:エゾフクロウ(7月26日)4


健康でいるために、羽が整っているのは大事なことです。
ペアであったり親子であったり、或いは仲が良い場合など、お互いに羽づくろいをしあうことがあるようです。

写真:エゾフクロウ(7月26日)5

写真:エゾフクロウ(7月26日)6


エゾフクロウは、夕暮れ以降や朝方によく活動し、大きく言えばいわゆる夜行性の鳥類ですが。
日中、ずっと寝ているということでもないわけで。

特に午前中は、割と動きが見られることがあります。季節にもよりますが。

写真:エゾフクロウ(7月26日)7


…あ。
お邪魔でしたか。

2014年7月25日(金曜日) 寝相いろいろ

動物たちの活動の多くは、食べることと寝ることです。
食べなければ、必要な栄養やエネルギーが得られません。
休める時に休まなければ、外敵から逃げたり、餌を探したり、ライバルと争ったりできません。
生きていくためには、重要なことですね。

寝る、ということは、基本的に無防備になりますので。
割と、半分起きているような、警戒している場合も多いです。

写真:アフリカタテガミヤマアラシの寝相


アフリカタテガミヤマアラシ。
昼間はあまり動き回りません。

写真:チンパンジーの寝相


チンパンジー。
膝を曲げて、丸まって寝ています。
お腹を出している場合もありますが、今日はこんな感じ。

写真:オランウータンのタンゴの寝相


オランウータンのタンゴ。
座って寝ています。時々薄目が開くような。

写真:ライオンの寝相


ライオン一家。
一番手前にいるのがゆうひです。時々眼が開きます。

写真:カフカの寝相


カフカ。
時々耳が動いています。

中にはあまり気にしていないように見える場合もあります。

写真:カナダカワウソの寝相


お腹が丸出しのカナダカワウソ。
ちゃんと寝床があるのですが、床の上の方が涼しいのかな。

写真:アメリカビーバーの菊丸の寝相


アメリカビーバーの菊丸。
今日は仰向けじゃありません。

まあ、室内ですから。基本的に安全ですよね。

屋外でも全く気にしていないように見えるのがこちら。

写真:オタリアの寝相


オタリアの大あくび。
2頭くっついていますが、暑くないんでしょうか。

写真:ヒグマのヤマトの寝相1

写真:ヒグマのヤマトの寝相2


ヒグマのヤマト。
膝に古傷があるので、その部分は毛が抜けています。

写真:ヒグマのコタルの寝相

写真:ヒグマのキチノスケの寝相


コタル(左)とキチノスケ(右)
時々寝返りをうちます。

巣箱の中や獣舎の中など、決まった場所で寝ていたり、そもそも寝ている時間が短かかったりすることもあります。
そのあたり、動物によって違いがあるので、寝ているところが見られない場合もありますが。

寝相ひとつとっても、動物の種や個体によって色々と違いがあります。

2014年7月24日(木曜日) 午睡の時間

久しぶりの日記です。

暑い日でしたので、動物の様子を見に昼間に園内を歩いてみました。

北海道ゾーンをのぞくと、エゾリスが餌を食べに出てきています。

写真:エゾリス(7月24日)


食事の邪魔をしてしまったからか、この後、奥の方へ引っ込んでしまいました。
ごめんね。

夏の花が増えてきました。

写真:花(7月24日)1
イケマ(ガガイモ科)

写真:花(7月24日)2
クサフジ(マメ科)と、訪花しているセセリチョウの仲間(たぶんオオチャバネセセリ)

猛禽舎を通りがかると、オジロワシが見つめています。

写真:オジロワシ(7月24日)


なんとなく正面から撮ってみました。
鳥の正面顔は、案外とユーモラスです。

類人猿舎にて。

写真:逃げる鉄五郎(7月24日)


写真が嫌なのか、私が嫌なのか。
鉄五郎はカメラを向けると逃げてしまいました。

なんか邪魔してしまったのかな。

写真:寝ているサル(7月24日)


サル山では、日陰でお腹を出して寝てるサルがいます。
日が当たって暑いからか、山にはほとんど登っていません。

写真:暑そうなカフカ(7月24日)


猛獣舎にて、暑そうなカフカ。
このあと、日陰に移動していきました。
パクパクタイムの直前だったからか、少しそわそわしていた様子。

写真:毛づくろい中のチョコ(7月24日)


こちらは日陰で毛づくろい中のチョコ。
丁寧に舐めます。

写真:寝ているアメリカビーバーの菊丸(7月24日)


ほぼ仰向けで寝ているアメリカビーバーの菊丸。

起きていたり、寝ていたり。
動いていたり、じっとしていたり。
動物によっても、時間帯によっても、あるいは季節によっても色々と違います。

同じ個体でも年がたてば、成長もするし、老いもします。
同じ種でも、個体ごとに癖があります。

何度も何度も見ることで、色々と新しい気づきがあるものです。

2014年7月18日(金曜日) いいタイトルが思いつかないとなんとなく負けた気分になる

昨日とはうって変わって涼しい日です。

園内では、明日の夜の動物園まつりに向けて準備が進められています。

写真:木道についた明かり


北海道ゾーンの木道にも、明かりがつきます。

写真:コウモリ観察会の看板


ハクチョウ池の前では、コウモリ観察会が行われる予定です。
その他、フクロウ観察ガイドや抽選会も行われます。
20時半までの予定ですので、ぜひお越しください。
なお、今年は明日のほか、8月9日と10日にも開催の予定です。
夏の夜のひと時を、動物園でお楽しみください。

さて。
今日の木道や園内の様子です。

写真:ゴジュウカラ(7月18日)


ゴジュウカラ。
いつもは声ばかりですが、今日はたまたま近くまで来てくれました。

写真:チシマアザミ(7月18日)


最近虫たちに大人気のチシマアザミ。
エゾトラマルハナバチが2匹も来ています。

写真:カバキコマチグモの巣(7月18日)


たぶんカバキコマチグモの巣。
危ないので触ってはいけません。

写真:エゾフクロウたち(7月18日)


フクロウの森に寄ってみると、エゾフクロウたちに見下ろされました。
彼らが羽ばたいても音がしませんので、夜間開園の際に、ぜひ確かめてみてください。

写真:オオコノハズクのヒナ(7月18日)


5月に孵化したオオコノハズクのヒナ。
だいぶ大きくなりましたが、まだ柔らかそうな幼羽が残っています。

写真:ココア(7月18日)


遊びたそうなココア。

写真:カフカ(7月18日)


カフカ。
新しい運動場に移りました。

写真:チョコ(7月18日)


チョコ。

運動場の奥で、のんびりしています。

写真:ライオン一家(7月18日)1

写真:イボタノキ(7月18日)


ライオン一家。
ゆうきは奥で座っていましたが、アキラとゆうひが手前で一緒にいました。

まだまだ、アキラには届きませんが、ゆうひはだいぶ大きくなりました。
そろそろ1歳になります。

写真:イボタノキ(7月18日)


事務所近くのイボタノキが咲きました。
さっそく、エゾオオマルハナバチが訪れています。
脚についている黄色い塊は花粉です。

さて、冒頭にも書きましたが明日は夜の動物園まつりです。
普段見られない姿、普段は入れない時間です。
この機会にぜひご体験ください。

2014年7月17日(木曜日) 鳥児在水中飛翔

ここのところ、天気が良く、昼間は気温が上がっています。
動物園は少し山手にあるので、市内と比べると夏は暑く、冬は寒くなります。

さて、今日は開園時間くらいに、ペンギン舎をのぞいてみました。

写真:ペンギン舎の様子(7月17日)1

写真:ペンギン舎の様子(7月17日)2


朝、プールに出ると、元気よく泳ぎはじめます。

写真:ペンギン舎の様子(7月17日)3

写真:ペンギン舎の様子(7月17日)4


泳ぎながら、羽づくろいをしたり、体を掻いたり。

写真:ペンギン舎の様子(7月17日)5

写真:ペンギン舎の様子(7月17日)6


のんびり泳いだり、スピードに乗ってジャンプしたり。

気持ちよさそうに泳ぎます。

空は飛べませんが、水の中を飛ぶ、という表現がしっくりきますね。

写真:ペンギン舎の柵に止まったオバボタル(7月17日)


ペンギン舎の柵に、オバボタルが止まっていました。
ホタルの仲間ですが、昼間に活動する種類なので、光ることはありません。

そも、ホタルの仲間は、光らない種類の方が多いです。

まあ、そのあたりはまた別の機会に。

写真:ホッキョクグマのミルク(7月17日)1

写真:ホッキョクグマのミルク(7月17日)2


ミルクは、小さい放飼場に出ていましたが、隣が気になる様子。
伸びあがっては何度ものぞいていました。

残念ながら、今日はプールには出られません。
また明日ね。

ここ数日、今日の午前中まで、キリン舎前でフェンスの改修工事が入っていました。

昼前には作業が終わったので、午後から、数日ぶりに外に出られます。

写真:ダチョウ(7月17日)
ダチョウのジョンとヨーコ
写真:グラントシマウマ(7月17日)
グラントシマウマの小夏

写真:キリン(7月17日)1

写真:キリン(7月17日)2


スカイとコハネ
入れてあった干し草があっという間になくなりました。

暑い日が続きます。

ご来園の方は、熱中症等にお気をつけ下さい。
こまめな休憩や水分補給など、体調の管理をどうぞよろしくお願いいたします。

2014年7月15日(火曜日) 今日のどうぶつえん

天気のいい日でした。

いつものように北海道ゾーンを抜けて、今日もなんとなく類人猿舎まで。

写真:オランウータンのひな(7月15日)1

写真:オランウータンのひな(7月15日)2


今日、午前中はオランウータンのひなが外の運動場に出ていました。

今年で4歳になりました。腕と脚を使って器用に動き回ります。

写真:寝ているチンパンジー(7月15日)


別の運動場では、チンパンジーがお腹を出して寝ています。

天気が良い日は、こうしていることがあるようです。

写真:レッサーパンダ(7月15日)


樹の上から見下ろすレッサーパンダ。

今日は暑くなりそうです。

写真:カナダカワウソ(7月15日)1

写真:カナダカワウソ(7月15日)2


カナダカワウソの夫婦。

職員が通りかかると、よく立ち上がります。

写真:今日のミルク(7月15日)1

写真:今日のミルク(7月15日)2


今日のミルク。

今日のお気に入りは、太くて短いガス管のようです。

そろそろ夏の花が咲き始めています。

写真:花(7月15日)1


ノコギリソウ(キク科)。葉っぱにノコギリのような細かい切れ込みが入ることが特徴です。

写真:花(7月15日)2


キンミズヒキ(バラ科)。小さな黄色い花が穂のように咲きます。

実には棘があり、動物の毛、ヒトの服などにくっつく、いわゆるひっつきむしの一つです。

写真:花(7月15日)3


メマツヨイグサ(アカバナ科)。 

花は夕方から咲き、朝にはしぼむとされます。

写真:花(7月15日)4

写真:花(7月15日)5


エゾノレンリソウ(マメ科)。

ツル性の植物で、巻きひげで他のものに絡みながら大きくなります。
止まっているのは、たぶんオオチャバネセセリ。

2014年7月12日(土曜日) 台風一過

どうやら昨晩までで低気圧は通過してくれたようで。
久々に青空が広がっています。

さて、雨が上がったので園内を歩いてみました(まあ、降ってても歩くんですが)

久々に類人猿舎を訪ねてみました。

写真:シロテテナガザル(7月12日)1


天気がいいので、シロテテナガザルが外の放飼場に出ています。
オスは推定56歳以上で、おそらく国内で飼育されているシロテテナガザルとしては最高齢だと思われます。

写真:シロテテナガザル(7月12日)2


尻尾はなく、長い腕で器用に動き回ります。
こういう、腕をうまく使ってぶら下がりながら、枝から枝へと移動することを「ブラキエーション」と言います。

写真:オランウータンのタンゴ(7月12日)


隣の放飼場から、オランウータンのタンゴがのぞいています。
見慣れない人が来たからかな。

トナカイやバイソンなど、多くの動物が、先月くらいから換毛しています。
暖かい冬毛から、短い夏毛に生え変わり、夏に備えているわけです。

写真:トナカイ(7月12日)

写真:バイソン(7月12日)


時々、「病気なんですか?」と聞かれることがありますが。
たいていの場合、そういうわけじゃありません。
確かにちょっとみったくないけど、人間と違って、さっと服を着替えるわけにはいきませんので。
少し時間をかけて、自分で調整するのですね。
夏と冬で見た目がガラッと変わりますので、ぜひ両方見て、確かめてください。

写真:花(7月12日)
チシマアザミと、それに来る昆虫たち

たぶんエゾトラマルハナバチとエゾシロチョウだと思います。
寄生しない虫はあまりわからないので、間違っていたらすみません。

天気に恵まれた週末になりそうです。
お時間のある方、なんとなく暇な方、動物が見たい方、ぜひ動物園までお越しください。

2014年7月11日(金曜日) 親しき仲にも

※前回の続きです

いつものように木道を歩き、その後クロテンのところに寄ってみました。

写真:クロテン(7月11日)1


エゾクロテンのテンテンです。

写真:クロテン(7月11日)2


ここではドアを開けると寝床をのぞくことができます。
そーっと、開けてください。

まあ、いつも中にいるとは限りませんで、
今日はこちらの姿を見るなり外に出てしまいました。

写真:クロテン(7月11日)3


警戒心が強いので、いつも怒っているように見えますが

写真:クロテン(7月11日)4


まあ、仕方がありませんね。野生動物だもの。

お隣のヒグマ舎をのぞいてみると、ヤマトが寝ています。

写真:ヒグマ(7月11日)1


餌をくれるお客さんが来たらわかるような位置にいるあたり、ちゃっかりしてるなあと思います。

さて、コタルとキチノスケですが。
キチノスケがコタルに絡んでいます。

写真:ヒグマ(7月11日)2


遊ぼうよ

写真:ヒグマ(7月11日)3


やめれ

写真:ヒグマ(7月11日)4


のんびりしたいんだよ

写真:ヒグマ(7月11日)5


まあまあ、そんなこと言わずに

写真:ヒグマ(7月11日)6


やめれと言うとるのに

写真:ヒグマ(7月11日)7


来るなよ、絶対に来るなよ

写真:ヒグマ(7月11日)8


振りですね、わかりました

写真:ヒグマ(7月11日)9


違う、そうじゃない

写真:ヒグマ(7月11日)10

写真:ヒグマ(7月11日)11


写真:ヒグマ(7月11日)12


何度かこれを繰り返して

写真:ヒグマ(7月11日)13


ええ加減にせいよ

写真:ヒグマ(7月11日)14


しょぼーん

写真:ヒグマ(7月11日)15


そして、ヤマトはそれを気にもとめずに寝ているのでありました。

今日はそういう日でした(どんなだ)

2014年7月11日(金曜日) 変態

台風が近づいているためか、小雨がぱらつきます。

北海道ゾーンを歩いていると、羽化中のトンボに会いました。

写真:羽化中のトンボ(7月11日)1


エゾトンボです。

まだ羽が伸びきっておらず、湿っています。
夜明けくらいからぶら下がっていたのでしょうか。

写真:羽化中のトンボ(7月11日)2


1時間ほどしてもう一度見に戻ると、羽はほぼ伸びて乾いており、何度か羽をふるわせた後、無事に飛んでいきました。
さて、行く末や如何に。

写真:トンボの抜け殻(7月11日)


羽化した後の抜け殻を回収してみました。

ちなみに、こうして幼虫からさなぎにならずに直接成虫になることを不完全変態と言います。
一度さなぎになってから成虫になるのが完全変態です。

完全な変態とか不完全な変態とか、前後の文脈を無視して字面だけ聞くと、なんとなく味のある表現ですが。

まあ、それはさておき。

写真:動物のフン(7月11日)1

写真:動物のフン(7月11日)2


木道の上に、小さい落し物があります。
大きさからしてクロテンかミンクか、どちらかのものだと思います。
どちらもその辺にいるので、うんこだけでは区別できません。

中身には種や昆虫の破片などが入っており、ばらしてみるといろいろなものを食べていることがわかります。

写真:花(7月11日)1

写真:花(7月11日)2


エゾノシモツケソウとホザキシモツケ

ちょっと似ている湿原の花ですが、両方とも咲き始めました。
あまり実感はありませんが、そろそろ夏が来たようです。

2014年7月5日(土曜日) 暗闇坂むささび変化

北海道ゾーンは、その名の通り、北海道の生きものやその生活環境を見ることができるゾーンです。
入口から入ると、まず、エゾリスとエゾモモンガのケージがあります。
が、お客様からは、「いつ来ても何もいないよ」などと言われることがよくあります。

昼間全く動かないわけではないのですが。
エゾモモンガはどちらかといえば夜行性ですし、エゾリスも朝方によく動きます。
なので、午前中の開園直後や、夕方になると、出てきていることがありますね。
それに、活動時間は季節によっても多少違います。
こればかりは、動物次第ですので、絶対とは申せません。
根気よくおつきあいください。

さて、そんなわけで午前中に行ってみました。
ちょうど、担当の飼育員さんが餌をあげているところでした。

当園で飼育しているエゾモモンガは2頭います。

写真:エゾモモンガ(7月5日)1


こちらはメスのガチャ。
6年くらい前に、保護されてきました。
今は立派に大きくなり、体重100gを超えることもあります。
メスは100~120g、オスは80~100gですので、標準的な大きさです。

写真:エゾモモンガ(7月5日)2


よく食べます。
エサはクルミ、リンゴ、サツマイモ、ニンジン、グレープフルーツ、ブドウなどです。

写真:エゾモモンガ(7月5日)3


もっとないの?

写真:エゾモモンガ(7月5日)4


ガチャはブドウを手に入れた。

クルミやイモ、リンゴ等は器用に皮をむいて食べます。
なんと、ピーナツは薄皮をむいて食べるのだとか。

写真:エゾモモンガ(7月5日)5


ブドウについても、これこのとおり。

ねえガチャさん。これ、皮まで食べられる種類なんだけど。
……え。そんなこと知らない? そうですか。

器用だなあと感心するべきなのか、なんてぜいたくな、というべきなのか。
野生の個体だったら全部食べるのでしょうか。それとも、同じように皮をむくのでしょうか。

まあ、本人(モモンガ)は特に気にしていないのでしょうが。

写真:エゾモモンガ(7月5日)6


食べ終わった後、金網に飛びついて、ケージの外に向けてうんことおしっこをします。
思った以上に飛ぶので、かからないようにご注意ください。

写真:エゾモモンガ(7月5日)7


ケージの中にはヤナギの枝が入れてあります。
これも、時々噛み切って、葉っぱを食べています。

切り口はきれいにスパッと、斜めに切れます。

写真:エゾモモンガ(7月5日)8


こちらはもう一頭、オスのナシオ君です。
去年、赤ん坊で保護されてきて、まだ1歳ちょっとです。

写真:エゾモモンガ(7月5日)9


左がナシオ、右がガチャです。
ナシオの体重は80g程度なので、ガチャの方が大きいです。
まあ、雌雄差でしょう。

同居に慣れてもらうために、ナシオは普段小さいケージで暮らしていて、餌をもらう時などだけ、ガチャと一緒のケージに入ります。
今のところ、どちらも相手に関心があるような無いような。
仲良くしてくれるといいのですが。

写真:花(7月5日)1

写真:花(7月5日)2


ヒオウギアヤメと、アイヌネギ。
ぼちぼち終わりかけですが、北海道ゾーンにはこんな花も咲いております。

2014年7月4日(金曜日) こんにちはむしさん

(※お食事中のかたがいたらすみません)

ボランティアさんから問い合わせがありました。
「ミルクのうんこにひもみたいなのが混じってるんだけど、あれはなに?」

ええと。
昔はヒトにも似たようなのがいたはずですが。
おそらく年配の方は検査したことがあるんじゃないかなあ。
ヒトにはヒトの、クマにはクマのむしがいます。
数日前に、獣医さんが虫下しを処方していたのでした。

写真:クマ回虫(7月4日)1


クマ回虫 Baylisascaris transfuga です。
(ちなみにこれはメス。 ……どっちでもいい? そうですね。)

クマ回虫は、その名の通りクマに寄生する大型の回虫(線虫の仲間)です。
ホッキョクグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、マレーグマ、アメリカクロクマなどなど、世界中のほとんどのクマから報告されています。

卵が水中や土の中にいて、卵の中で幼虫になります。
その虫卵をクマが取り込むことで、感染します。
回虫はクマの体の中で成虫となり、交接して卵を産み、うんこに混ざって体の外に出ます。

基本的には、特別にクマに悪さをするわけではないのですが、場合によっては食欲が落ちたりすることもあります。

周りの環境中に卵が既にあるので、全部を完全に駆除することは非常に難しいです。
なので、健康管理のため定期的に虫下しを飲ませています。

3日くらいで効果が現れ、虫がいればごっそり出てきます。

写真:クマ回虫(7月4日)2


そんなわけで、うんこに混じって時々出てきますが。

ああ、虫下しを飲ませたんだな、と、思ってくだされば。

写真:ホッキョクグマのミルク(7月4日)

2014年7月1日(火曜日) 今日のどうぶつえん

7月になりました。
晴れたり雨が降ったり、落ち着かない天気です。
動物園は市内から少し離れているので、天気が違うこともよくあります。
ただ、空模様は変わりやすいので、念のため雨具はご持参ください。

さて、今日も今日とて、園内を歩きます。
ふれあい動物園に行くと、みんな日陰にいました。

写真:ふれあい動物園の様子(7月1日)


日がさすと気温が上がります。
歩くと少し汗をかくくらいですが、羊には少し暑いのかもしれません。

写真:枝に寝そべるレッサーパンダ(7月1日)


お隣のレッサーパンダ。
いつもお気に入りのイタヤカエデの枝に寝そべっています。
下から撮るとなんか変な感じ。

写真:ヒグマのコタル(7月1日)


ヒグマ舎では、コタルが入浴?中。
中身は水ですが、入水と書くと違った意味になるのでだめです。

写真:オタリア(7月1日)1

写真:オタリア(7月1日)2


プール掃除のため、上陸中のオタリア。
おいなりさんが並んでいるように見えます。

写真:ホッキョクグマのミルク(7月1日)


ミルクは遊び疲れて寝ていました。

写真:マユミの花


ところどころでマユミの花が咲いています。

写真:、クロミノウグイスカグラ(ハスカップ)

写真:クロミノウグイスカグラ(ハスカップ)の実


木道の近くに、クロミノウグイスカグラ(ハスカップ)の実がなっています。
……とっちゃだめですよ。

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