2014年12月のどうぶつえん日記

ページ番号1001940  更新日 2022年8月25日

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2014年12月30日(火曜日) 行く年来る年

今日は仕事納めですが、動物園にはあまり関係がありません。
動物たちがいるので、年末年始もシフトを組んで職員が出勤することになっています。

写真:食事中のグラントシマウマの小夏さん


今年は午年でしたので、グラントシマウマの小夏さんを一枚。食事中です。
もともとは熱帯の動物なので冬はやはり寒そうにしています。

さて。
今年もいろいろなことがありました。
なんとなく主な出来事を書き出してみましょう。

  • 1月
    • オランウータンのりなが誕生
    • アムールトラのカフカが富士自然動物公園(静岡)から来園
    • ホッキョクグのミルクが秋田県立男鹿水族館(秋田)から来園
  • 2月
    • サル山のボス、リキが死亡
    • 冬の動物園まつりの実施
    • ホッキョクグマのミルクの歓迎イベントを実施
  • 3月
    • チンパンジーのゆみのすけが秋田市大森山動物園(秋田)から来園
    • ヒグマのウエストが死亡
  • 4月
    • ホッキョクグマのユキオが東京都恩賜上野動物園(東京)へ移動
    • チャップマンシマウマのヒメが死亡
    • アルパカのパールが長野市茶臼山動物園(長野)へ移動
    • ライオンのヤマトがおびひろ動物園(帯広市)へ移動
  • 5月
    • アミメキリンのコハネが羽村市動物公園(東京)から来園
    • アムールトラのリングが長野市茶臼山動物園へ移動
    • アムールトラのココアの誕生祝いを実施
  • 6月 リンの日のイベントを実施
  • 7月 夜の動物園まつり、サマースクールの実施。博物館と共催で昆虫観察会の実施
  • 8月 夜の動物園まつりの実施、動物園看板のお披露目式を実施
  • 9月
    • オランウータンのタンゴが死亡
    • 秋の動物園まつりを実施
  • 10月
    • 開園記念行事の実施(39周年)
    • キリンのスカイ来園1周年記念イベントの実施
  • 11月
    • アルパカのマーブルが移動
    • レッサーパンダのシンゲンが長野市茶臼山動物園から来園
  • 12月
    • ベニコンゴウインコのあっちゃんが死亡
    • ホッキョクグマの誕生会の実施

主なものをざっと書き出してみました。
今年も、他園との間での動物の移動が多く、また、親しんでいただいていた動物たちの死もありました。
新たな出会い、そして別れは、常であります。
年末を迎え、彼らとの想い出を振り返り、偲ぶ縁にしていただければと思います。

動物園の看板のリニューアルや、大型クルーズ船の来航に伴う、外国のお客様の増加もありました。
ご寄付や、ボランティアなど様々な協力もいただきました。
様々な方々に支えられて、動物園は成り立っております。
今年も1年間、ご来園、ご支援いただきありがとうございました。
新たな年も、ご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

皆様良いお年をお迎えください。

2014年12月26日(金曜日) 穴にこもりたいがそういうわけにもいかない

今年も無事にクリスマスを迎えました。
新しい年まであと少しとなります。

写真:北海道ゾーン入口付近の様子


クリスマス用の飾り付けを片付けがてら、園内を歩いてみました。

寒くなったからか、エゾリスも秋ほどの活発な動きではありません。

写真:エゾリス

写真:エゾリスのアップ


この子は近くまで来てくれました。なんとなくどアップで一枚。
寒いのか、毛を膨らませています。

写真:餌を探すタンチョウ


雪の上で餌を探すタンチョウ。
雪の上だとやはり映えますね。

写真:ヒグマ舎の観察窓


ヒグマ舎に寄ってみると、観察窓のところに、リンゴが置かれています。
今から出てくるのでしょうか。

写真:ヒグマのヤマト


上に登ってみると、ヤマトが歩いてきているところでした。

クリスマス飾りを入れていた袋がガサガサいうからか、座り込んでおねだりのポーズをとります。
残念、私は餌を持っていないのだ。

ガサガサ振りながら来た道を戻ると、億劫そうに動き始めます。

写真:雪壁の中を掘るヤマト1

写真:雪壁の中を掘るヤマト2


途中で横を向き、雪壁の中を掘ります。
リンゴが隠されていたのでした。

ヤマトはリンゴを手に入れた。

写真:リンゴにかぶりつくヤマト

写真:ビスケットを食べるヤマト


窓のところにたどり着くと、リンゴにかぶりつきます。
まいてあったビスケットも、一つ一つ拾って食べます。

早起きは三文の得、ということでもないのでしょうが、一番乗りしたヤマトがここにあった食べ物を全部手に入れました。

そういえば他のクマたちは何をしているのかと、見に行ってみたら、全員入り口付近にいます。

写真:ヒグマのキチノスケ


キチノスケは自分の分のビスケットは確保しています。

写真:ヒグマのコタル


その足元近くに、コタル。
氷の上は、あまり歩きたくないのかもしれません。

写真:ヒグマのオグリ


今日もパイプを抱え込んで舐めているオグリ。

どのクマものんびりとしています。

猛獣舎をのぞいてみると。

写真:ライオン親子(12月26日)


ライオン親子は、三和土の上だけを使って器用にプロレスをやっています。
雪は嫌いなようです。

写真:ゼニガタアザラシ


気持ちよさそうに泳ぐゼニガタアザラシ。

何か所かのクリスマス飾りを回収していると、指先や耳がしゃっこくなってきます。
あんたらは耳とかしゃっこくなくていいよね、と、ふと思いましたが。
よく考えたら、そもそもアザラシにはヒトのような耳介は無いのでした。

相変わらず、滑りやすい園内です。
ご来園の際は足元にお気を付け下さい。

2014年12月23日(火曜日) 日南の限りを行て日の短きの至りなれば也

よく晴れて冷え込む日です。
暦の上では、昨日から「冬至」に入っています。

冬至というのは、一年のうちで昼間が最も短くなる日ですが、日の出が最も遅いかというと、そうでもないようで。
太陽の周りを回る地球の軌道は完全な円形ではありませんし、赤道(地球の自転軸に直交する面)と黄道(太陽の通り道)は一致していません(地軸が少し傾いている)ので、その影響があると言われます。

と、まあ、細かい話をするともっと面倒で長くなりますので、この辺にしておきます。

今日は類人猿舎まで脚を延ばしてみました。
もう寒いので、また暖かくなるまで、室内のみでの展示となっています。

写真:チンパンジーのゆみのすけとリリー


チンパンジーのゆみのすけとリリー。
今日も仲睦まじい様子です。

写真:オランウータンのひな


オランウータンのひなの部屋には、今日は、おもちゃ?が入っていた様子。
熱心に遊んでいましたが、写真を撮っているのに気付くと、こちらを向きます。

もうちょっと気づかずに遊んでくれていてもいいんだけど。

写真:ロリーとりな


ロリーとりな。

りながけっこう大きくなったように見えます。
年が明けて少しすれば一歳になるので、当然と言えば当然なのですが。

もう1年が過ぎようとしています。早いものです。

写真:シロテテナガザルのオンちゃんとミク


隣は、シロテテナガザルのオンちゃんとミクです。

ガラス窓がコンコンと叩かれるので、のぞいてみたら。
あっという間に奥に行ってしまいました。

長い手肢を使って器用に動き回ります。

写真がいまいちなのは、中の人の腕前がいまいちな所為ですので。
すみませんがご了承ください。

おまけ

写真:ミルク1

写真:ミルク2


今日はポリタンクを入れてもらったミルク。
立ち姿が案外うまいこと撮れた気がするので、載せてみました。

今日も元気に遊んでいます。

さて。

冬至は一年のうちでもっとも昼間が短くなり、太陽の力が弱まる時季とされます。
言い換えれば、ここからは徐々にまた陽が長くなり、力を取り戻していく時季でもあります。

古来より一陽来復、などと言い、太陽が生まれ変わり、陰気が陽気に転ずる日とされます。
すなわち、冬至を境にして、運気が上向いてくるとされ、めでたい日であるのです。

今年もあとわずかとなりましたが、年末に向けて、また、新しい年に向けて、良い方へ進みますように。

2014年12月20日(土曜日) 雨が夜更けより前に雪に変わってくれたらいいなあ

今日は、日中は晴れていましたが、閉園時間頃から小雨が降り始めました。
天気予報のとおり、と言ってしまえばそれまでなのですが。

明日はクリスマスZOOですし、あまり降らずにいてくれるとありがたいのですが。
まあ、仕方ないですね。なるようになる。

さて、本日の園内の様子です。

北海道ゾーンの木道の除雪が済んだので、通行止めが解除されています。

写真:木が倒れたり、枝が落ちたりした通路


先日の大荒れの際に、だいぶ木が倒れたり、枝が落ちたりしました。

通路に落ちていた枝は基本的に取り除かれてありますが、足元も滑りやすいので、歩く際はお気を付け下さい。

写真:ハシブトガラ


近くの樹に来たハシブトガラ。枝先で虫を探したり、種を食べたりします。

写真:ゴジュウカラ


こちらはゴジュウカラ。木の幹を、盛んに上り下りし、さかさまで動くこともできます。

こうした小鳥類、シジュウカラ科の鳥や、近縁のゴジュウカラ、エナガなどをひっくるめて、一般に「カラ類」などと呼びます。

秋から冬にかけては、こうしたカラ類や、コゲラなどのキツツキ類が一緒になって行動する、「混群」という群れを見ることができます。

餌を効率よく探したり、天敵に備えたり、そうしたメリットがあると言われています。

冬は寒いですが、葉っぱも落ちて見やすくなりましたので、割とバードウォッチングに適しています。

写真:ゆうひ


開園直前、部屋の中のゆうひです。
体も大きくなり、なんとなく凛々しくなったような。・・・・・・気のせいかしら。

写真:キリンのコハネ


園内を一回りして戻ってみると、キリンが運動場に出ていました。
コハネが、運動場の脇に積まれた雪をせっせと舐めています。
東京育ちなので、雪が珍しいのでしょうか。
スカイはもう、見向きもしません。

雨が降り、路面がずいぶんと濡れています。
12月20日は1960年に道路交通法が施行された日だそうで。
皆様、運転にお気をつけて動物園までお越しください。

2014年12月18日(木曜日) 湿雪

写真:大量の雪が積もった園内の様子


昨日は大荒れで、園内にも大量の雪が積もりました。
一気に、園内が白くなりました。

風も強く、雪が湿っていて重いので、木が倒れたり、網が破れたり、色々とあります。
職員総出で色々と対応をしていますが、手が回りきっていない部分もあります。
自然相手のことですので、ご容赦ください。

さて、例のごとく園内を歩いてみました。
動物たちはどうだったでしょう。

写真:アルパカのルビー


久々にアルパカ舎に寄ってみました。
寒空の下、元気なルビーです。

現在、偶数日の13時15分から散歩を行っていますが、雪も積もったのでコースが変更になります。
体調や天候次第で中止の場合もありますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
ただ、触り心地は変わりませんので、ご安心ください。

写真:レッサーパンダのコーアイ


レッサーパンダ舎にて、コーアイがササを掴んで食べています。
運動場には雪が積もっていますが、特には気にしていないようです。

写真:おしくらまんじゅうをしているサル


一方、サル山のサルたちは、寒そうです。
遊んでいる個体もいますが、こうやっておしくらまんじゅうをしているのもいます。

写真:ヒグマのコタル


茶色い塊は、ヒグマのコタルです。
雪が積もったので、歩きづらそうですが、元気なようです。

今日の午後、運動場に雪かきが入ったそうですので。
明日は少し歩きやすくなるのかな。

写真:シマフクロウのケージの中の様子


シマフクロウのケージですが、少し暗く見えます。
実は、天井の金網部分の雪が固まって、積もってしまっているのです。
気温が少し高いので、湿っていて固まったようですね。
今後気温が上がれば、溶けてしまうのでしょう。

写真:雪の中に座り込むトナカイたち


トナカイたちは、落ち着いて座り込み、反芻しています。
冬の方が元気そうですね。
角の皮はすっかり剥けましたが、抜け落ちるのはまだ先のことです。

写真:雪の中で大はしゃぎするミルク


今日は大はしゃぎだったミルク。
雪の上で転がり、レモンブイを抱えて遊んでいました。

最後には、部屋に持って入ってしまいましたが、それだけ気に入っているということなのでしょう。

このまま根雪になるのか、溶けてしまうのか。
おそらくは、あらかた溶けるのだと思いますが、冬本番となってきました。

足元が滑りやすくなっております。
雪も多いので、お気をつけてお越しください。

2014年12月16日(火曜日) 底冷えの季節

今日も冷え込む日でした。
太陽が出ていないと、気温以上に寒く感じます。

なんでも、本州の方から低気圧も近づいているとか。
まあ、これも冬というものです。仕方ありませんね。

写真:ダチョウ1


ダチョウたちも寒そうにしています。

写真:ダチョウ2


ジョンの食事シーン。

オスのジョンは、いつもこちらを威嚇しに柵近くまで出てくるので、なかなかこういう写真が撮れません。
今日は珍しく、手前に出て来ませんでした。寒いからでしょうか。

写真:雪の上を歩くグラントシマウマの小夏


ちょっと凍った雪の上を歩く、グラントシマウマの小夏。
慎重に、ゆっくりと歩いています。

ダチョウ、シマウマ、キリンについては、冬の間は遅く出し、早仕舞いしていますが。
ご了承くださいますようお願いいたします。

写真:エゾリス


北海道ゾーンでは、食事中のエゾリスに見下ろされました。
朝のうちは活発に動いています。

寒いからか、体毛を膨らませているようで、まん丸に見えます。

写真:ワピチ


ワピチ舎に寄ってみると、しっかりと冬毛になっています。
首周りの茶色い毛がふさふさですね。

写真:エゾシカ


こちらはエゾシカ。
すっかり冬毛になり、夏毛の鹿の子模様が見えなくなりました。

ただ、柵に近寄ってくるので、いまいちいい写真が撮れません。
もうちょっとこう、適度に距離をとってくれませんかねえ。

幼獣の時に、ヒトが連れてきてしまった個体なので、仕方のないところではあるのですが。
こういう現象を誘拐と言いまして。

エゾシカの仔は野外で一人でうずくまっていることがありますが。
歩けますし、エサも食べられるので、異常ではないのです。
親も近くで見ていますので、ヒトが手を出してはいけません。

また、そういう時期になったら、改めて記事にしたいと思います。

さて。
今日はレッサーパンダ舎まで行ってみました。
すでにお知らせしていますが、レッサーパンダの展示方法が変更になっています。

写真:レッサーパンダのメイメイ


こちらはメイメイ。
ヤマアラシの隣に移りました。
ちょうど、大好きなリンゴを食べているときでしたので、後ろを向いています。

写真:レッサーパンダのコーアイ


こちらは、コーアイ

リンゴを片手でうまくつかんで食べています。
レッサーパンダの前脚には、手首の骨が変形して突起のようになっており、手首をうまく曲げることでものをつかむことができます。

今後しばらくの間、お見合い期間としまして。
運動場は、シンゲンとコーアイが交代で使うことになります。

どちらが出るかは、当日に決まりますので、事前にお知らせできませんが、
ご容赦くださいますよう、お願いいたします。

さて、今晩から天気は荒れ模様になるようです。
休園日をはさみますが、お気をつけてお越しください。

2014年12月13日(土曜日) 走ったり走らなかったりする話

今日もよく晴れ、よく冷え込む日でした。
年末も近づき、色々と忙しくなってくる時期です。

写真:アメリカバイソン


アメリカバイソンの体毛も随分と長くなりましたし、

写真:サル山のニホンザルたち


サル山のニホンザルたちも、顔や尻の赤さが際立つようになっています。

写真:トナカイの特別展示の様子1

写真:トナカイの特別展示の様子2


クリスマスシーズンですので、展示館にはトナカイの特別展示があります。
ぜひご覧ください。

また、先月末からですが、フクロウの森で、展示場所が少し入れ替わっています。

写真:フクロウの森の展示場所1


以前は、サル山側のスペースをワシミミズクが使っていましたが、

写真:フクロウの森の展示場所2


現在は一番ヒグマ側の、以前シロフクロウがいたところに移っています。

写真:フクロウの森の展示場所3

写真:フクロウの森の展示場所4


シロフクロウは、新たに仲間入りしたメスの「アナ」が、以前エゾフクロウたちがいたところに入り、
エゾフクロウはワシミミズクがいたところに移動しています。

文章で書くとわかりにくいですね。
そんなわけで、実際にご覧いただくのが手っ取り早いかと思います。ぜひどうぞ。

ところで12月は、師走とも呼ばれますが、語源については諸説あります。

ただ、古代には、「十有二月」と書いて「しはす」と読んだそうですし、万葉集には
「十二月には沫雪降ると知らねかも 梅の花咲く含めらずして」
という歌があり、この読みに「しはす」とあてられています。

ですので、後世の当て字であろう、という説が有力ですね。

さて。
そんなところで今日の日記を閉めようかと思っていたのですが。

時間泥棒につかまってしまいました。

写真:浮き球で遊ぶミルク1

写真:浮き球で遊ぶミルク2


先日、誕生日を迎えたミルクですが。
その際に、生まれ故郷である男鹿水族館から、メッセージの書かれた大きい浮き球をいただきました。
ありがとうございます。

写真:浮き球で遊ぶミルク3

写真:浮き球で遊ぶミルク4


かじったり、転がしたり、乗っかってみたり、投げてみたり。
時々氷の上で滑りながら、大喜びで遊んでいます。

ミルクが運動場に出るようになってから、雪が積もったり、プールサイドが凍っていたりするのはこの冬が初めてです。

慎重に、時にへっぴり腰になりながら、歩いたり滑ったりしていますが、氷の上での動き方も少しずつ慣れてきています。

写真:レモンブイをくわえているツヨシ


こちらは午後になって出てきたツヨシ。
今日はレモンブイをくわえて投げました。

氷の上も慣れた様子で、ミルクよりは落ち着いて歩いています。

写真:氷の上をゴロゴロと転がるツヨシ

写真:氷の上をゴロゴロと転がるミルク


時々、氷の上をゴロゴロと転がります。
こうしてみると、ミルクとの体格差はかなりありますね。

まあ、きっちり大人のツヨシと、まだ育ちざかりのミルクとでは、違って当然なのですが。

寒い日が続きます。
園内の各所にも氷が張っていますので、ご来園の際は、足元にご注意ください。

2014年12月12日(金曜日) 寒鷹

昨日から一転して、今日はよく晴れた日でした。

園内の通路には氷が張り、大変滑りやすくなっています。
一部、通行止めのところもありますので、ご了承のほど、お願いいたします。

写真:タンチョウのペア1

写真:タンチョウのペア2


北海道ゾーンでは、タンチョウのペアが踊っていました。
そろそろ繁殖期が近づいてきましたので、ダンスが見られることがあります。

さて、今日は、午後にクマタカのフライトガイドを見に行きました。
クマタカの「錬(れん)」が飛翔する姿を間近で見ていただき、彼らの生態や生息環境について、考えていただく機会を作るためのものです。

写真:クマタカの「錬(れん)」1


クマタカは、タカ目タカ科に属する大型の鳥類で、主に山地の森林に生息します。
森林から草地に住むヘビ、ウサギなどの小哺乳類や、鳥類など、様々な生き物を捕まえて食べ、行動圏としては4~10キロメートル四方程度の広さの土地が必要だとされます。
そのため、豊かな生態系の指標であると言われています。

写真:クマタカの「錬(れん)」2


生息数はおよそ1800羽とされています。
約30年は生きるとされ、寿命は長いのですが、基本的に一年に1卵しか産みません。
しかし、近年は森林破壊が進んでいたり、繁殖成功率が急激に下がっていたりするため、絶滅の危険性が高まっています。
原因については、諸説ありますが、今のところわからないことが多いままです。

写真:クマタカの「錬(れん)」3


冬のひと時、錬の勇壮な飛翔を見ながら、そうしたことに想いを馳せてみては如何でしょうか。

写真:クマタカの「錬(れん)」4


先月末から3月初旬まで、毎日13時半から実施しています。
天候や錬の体調などにより、中止する場合もありますが、ご理解くださいますよう、お願いいたします。

これから週末、来週頭にかけて、強く冷え込むようです。
風邪など召されぬよう、ご注意ください。

2014年12月11日(木曜日) 雪いよいよ降重ねる折

今朝方、路面は凍っており、出勤してみると雪が積もっておりました。
その後雨に変わり、気温も下がってきました。

そろそろ、冬将軍が本気を出してきたようです。

写真:雪が積もった園内の様子


暦の上では「大雪」となりました。
空寒く冬となり、クマが穴にこもり、サケが群がる季節とされます。

釧路は雪が少ない地域ですし、まだ日中の気温はプラスです
根雪になるにはもう少しかかると思います。

開園前に少し、動物たちの様子を見てみました。

シマウマやダチョウ、キリンなどは、寒さ対策のため、展示時間が短くなります。
今日も、部屋の掃除をする間に外に出ましたが、昼ごろには収容しています。

熱帯の動物ですので、ご了承くださいませ。

寒さが平気な動物たちもいます。

写真:立ち上がるカナダカワウソ

写真:踊っているように見えるカナダカワウソ


お腹がすいているカナダカワウソ。
職員が通ると立ち上がります。

雪の上で、うまいことバランスをとって、伸びあがったり縮んだり、時々踊っているようにも見えます。

エサの時間までもうちょっと待ってね。

写真:座り込んだチョコ


通路の中に座り込んだチョコ。

運動場に出るのを少し渋っていたようです。

写真:ゆっくりと出てきたチョコ


その後、ゆっくりと出てきました。
平然と雪の上を歩きます。

写真:ライオン親子(12月11日)1

写真:ライオン親子(12月11日)2


一方のライオン親子。寒さがいやなのか、雨が降っているからか。
入口付近で、中に戻りたそうにしています。

生憎の空模様で、寒い日ですが。
動物たちは今日も元気です。

2014年12月10日(水曜日) 休園日

今日は休園日です。
当園では、12月から2月にかけて、毎週水曜日は休園日となっています。

ただ、動物たちの世話はいつも通りありますので。
職員はいつも通り出勤し、いつも通りに世話をします。
生きものを飼うというのは、そういうことです。

写真:エゾリス舎入口の様子

写真:松かさを食べるエゾリス


北海道ゾーンでは、エゾリスが元気に動いています。
今日は、大きな松かさを大事そうに抱えて食べていました。

写真:元気なタンチョウたち


タンチョウたちも元気そうです。

さて。
12月に入り、後半にはクリスマスが控えています。
既にお知らせしていますが、12月21日に「クリスマスZOO」と題してイベントを行う予定です。
スタンプラリーや、トナカイの特別展示などが行われますので、ぜひお越しください。

園内は既に飾り付けが行われ、少しずつクリスマスらしい雰囲気になってきています。

写真:リボンが結ばれたイチイの樹

写真:クリスマスらしい雰囲気になってきたトナカイ舎の前


サル山前のイチイの樹にはリボンが結ばれ、トナカイ舎の前も飾り付けられています。

写真:トナカイ


クリスマスと言えば、サンタクロースのそりをトナカイが曳く、というのは、有名なお話です。
この数は、当初は決まっていなかったそうですが、現在は、8頭であるとか、9頭であるとの説があり、全個体に名前がついています。
オスもメスもいるそうです。

絵本で見ると、すべてに立派な角が描かれていますが。
オスの角は、クリスマスの頃には抜け落ちていることがほとんどです。
サンタのそりを曳いているのは、すべてメスなのでしょうか。

写真:角が抜け落ちたトナカイ


……と、まあ、それはそれで。
お話の都合というか、見た目は大事といいますか。
あまりつっこんではいけないことというのは、そういうことなのだと思います。

おまけ

写真:爪とぎするゆうひ


ゆうひの爪とぎ。なんだかあまりやる気がなさそうですが。

写真:爪とぎするカフカ


カフカの爪とぎ。
こうしてみると、体が長いなあ、と思います。

2014年12月9日(火曜日) そこ、あぶないですよ

12月に入り、いっそう寒くなってきました。
朝晩がだいぶ冷え込むようになりましたが、雪はほとんど降りません。

動物園では、獣舎や運動場の掃除で水を使いますが、これからの季節は、氷が張ります。
乾燥も進むので、室内ではほこりもたちます。

これが冬、と、言ってしまえばそれまでなのですが。
夏は夏で、冬は冬で、気を遣うことが色々とあるのです。

さて。
今日もホッキョクグマ舎をのぞいてみました。

12月になり、ミルクは2歳、ツヨシは11歳になり、誕生会も先週行われました。
展示方法も元に戻り、ミルクは午前中、ツヨシは午後に運動場に出てきます。

プールの縁には、少し氷が張っています。

写真:通り立ち上がっているミルク


ミルクはいつも通り立ち上がりますが、少しバランスを気にしているようですし、歩く時もかなり慎重です。

写真:お腹で滑っているミルク1

写真:お腹で滑っているミルク2


時々、そりすべりのように、お腹で滑っています。
あまり勢いはつけていませんが、慣れてくればまた違ってくるのかもしれません。

写真:元気に遊ぶミルク


いただいたレモンブイで、今日も元気に遊んでいます。

写真:午後出てきたツヨシ


こちらは、午後になって出てきたツヨシ。

写真:リンゴを持つツヨシ1


おやつのリンゴをもらい、両手で抱えてかじります。
1個ずつじゃなくて、2個ともしっかり確保しています。

写真:リンゴを持つツヨシ2


……かじるんですが。

もうちょっと、こう。
壁際すれすれじゃない所で食べてくれませんかね。ツヨシさん。
それ、見づらいの。

写真:見上げるツヨシ


……まあ、そういう気分だったということで。
仕方ありませんね。

先月末から、奇数日には、午後にフンボルトペンギンの散歩を行っています。
極地のペンギンではないので、寒さは少し苦手なのですが。
寒い時期には運動不足気味になるので、その解消のために実施しています。

今日は、10羽が出てきました。

写真:フンボルトペンギンの散歩1


だいたい10~15分程度で、コースを一周します。

写真:フンボルトペンギンの散歩2


帰りの階段の前で、ちょっと一時停止。
まだよ、まだまだ。

写真:フンボルトペンギンの散歩3


スタートさせると、一目散に駆けていきます。
階段もジャンプでのぼります。

ペンギンが間近で見られる機会はなかなかないと思いますので。
ぜひ一度お試しください。

雪が積もるまで、奇数日の13時15分から実施の予定です。

なお、天候や体調によっては中止の場合もありますので。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

2014年12月4日(木曜日) 行儀がよかったり悪かったり

12月になり、順当に寒さが増してきています。

写真:見通しがよくなった北海道ゾーン


北海道ゾーンも、ヨシが枯れ、ずいぶんと見通しがよくなりました。

写真:氷が張った池の水面


池の水面にも氷が張り、じきに完全に凍ってしまうでしょう。
生きものでにぎわうのは、また暖かくなってからです。

さて、動物たちの様子はどうだったでしょうか。

写真:乾草を食べるスカイとコハネ


仲良く乾草を食べるスカイとコハネ。
コハネに発情の兆候が見られたため、運動場をスカイと分けて使用することになりました。

写真:プール際で寝そべるツヨシ

写真:隣が気になるミルク


プール際で寝そべるツヨシと、隣が気になるミルク。

ホームページ上でお知らせしてある通り、ここ数日は展示方法が少し変更となっております。
ツヨシが大放飼場、ミルクが小放飼場での終日展示となりますので、ご了承くださいますようお願いいたします。

北海道ゾーンの木道を抜けて、クマタカのケージに寄ってみました。

写真:クマタカのケージ


珍しく2羽とも手前に出てきています。
向かって左がメスのコール、右がオスのスカイです。
タカやワシの仲間は、基本的にメスの方が大きいです。

写真:ヒグマ舎の様子1


ヒグマ舎に寄ってみると、窓の近くに来ているようです。

写真:ヒグマ舎の様子2


いや、そこ脚を置くところじゃないんだけど。

写真:ヒグマ舎の様子3


そんなわけで、ヤマトが腹を出して寝ていたのでした。
確かに、陽を浴びるには合理的かもしれないのだけど。

まあ、いいか。

猛獣舎に寄ってみると。

写真:ゆうひの様子1

写真:ゆうひの様子2


ゆうひが卵型ブイを大事そうに抱えて遊んでいました。

写真:ゆうひの様子3


くわえて、親に見せびらかしに行きます。

写真:ゆうひの様子4


一緒に遊ぶと見せかけて、見せるだけ見せて、また別のところに持っていきました。

まだまだやんちゃな盛りです。

寒い日々が続きますが、動物たちは元気に過ごしています。

このページに関するお問い合わせ

生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
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