2014年8月のどうぶつえん日記
2014年8月30日(土曜日) 動物園動物の動画配信について
おびひろ動物園からキリンのスカイが来園し、また秋田県男鹿水族館から来園したホッキョクグマのミルクが大放飼場にデビューし、多くの方々から動画配信について問い合わせをいただいておりました。
このたび、、暫定的ですが、動画についてYOUTUBEを経由して動画提供をすることになりました。暫定的な対応ですので、ホームページ上にYOUTUBEへのリンクページは載せず、その都度、日記等でURLをお知らせする予定です。
なお、釧路市動物園のチャンネルは以下のページをご覧ください。
まだ数本しかアップロードしておりませんが、これから少しでも充実していく予定です。
まずは、上のチャンネルから、ホッキョクグマのミルク、フンボルトペンギン、エゾヒグマ、ゼニガタアザラシの様子をご覧ください。
2014年8月29日(金曜日) 向秋
今日の昼間は、割と暑い日でした。
風もあまり吹かず、動物たちにとっても暑かったのではないかと思います。
ヒグマ舎にて
キチノスケが入浴しています。換毛が始まっているようで、少し毛がもさもさしています。
そんなキチノスケを尻目に、いつも通りおやつを待ち構えるヤマトと、いつもの場所でお腹を出しているコタル。
レッサーパンダ舎にて
2頭とも、お気に入りの枝に登っています。
お客様から、いないいないと言われることがありますが。
居ないわけじゃないんです。少しだけ、見上げてください。
猛獣舎にて
今日は仰向けで転がっているココア。床が冷たいのかな。
北海道ゾーンでは、秋の花が増えてきました。
3~5枚の葉が輪生することから、三つ葉のベンケイソウ、という名がついています。
小型の個体では、葉が2枚で対生のこともあるそうですが。
肉厚の植物で、切り取って少しの間吊るしておいても、後で土にさしておくと元のようになることから、弁慶の強さに例えた、とされます。
湿原や山地など、色々なところに生えます。
ツル性の植物で、他のものに絡んで伸びます。
藪に生えるマメの意味ですね。
遠くからモズの高鳴きが聞こえてきます。
秋がやってきたようです。
2014年8月27日(水曜日) 処暑
今日もいい天気です。
暦の上では、立秋から2週間と少しが過ぎています。
昼間は暑いですが、朝夕が少し冷えるようになってきました。
暑さが和らぎ、秋、そして冬に向けて、動物たちも、周りの生きものも動き始めています。
茎の周りに幾つかの花が輪生し、とても見栄えがいい花で、秋の花としてよく知られています。
「リンドウ」は「竜胆」と書きます。
根が生薬の原料とされ、これが熊の胆よりも苦いため、クマより強いものとして竜の名をあてた、とされます。
いつ聞いても変な名前です。以前に紹介したミゾソバと近い仲間で、茎や葉柄に鋭い下向きの棘がいくつもあります。
そのため、この茎を使えばウナギのようなぬるぬるしたものでも捕まえられるだろう、というのが名前の由来とされます。
トウヌマゼリ(セリ科)だと思う。
セリ科は難しい。
お食事中のワピチのアサオ君。
生え変わっていた角の皮が、そろそろ剥けてきました。
冬毛も伸び始めてきています。
ワピチとエゾシカ。
こちらも換毛が始まっています。エゾシカの体には白い斑点がいくつもありますが、この模様は冬毛に換わるとなくなります。
気が早いように思われるかもしれませんが、動物たちの冬支度は、既に始まっているのです。
2014年8月26日(火曜日) ある朝目覚めたら一匹の芋虫になっていたとかそんなことはなかった
久々の日記です。
日差しは強いですが、昼過ぎには少し曇り、遠雷が聞こえていました。
さて、そんなわけで、お昼を過ぎた園内の様子を少しご紹介しましょう。
相変わらず仲がいい様子の、キリンのスカイとコハネ。
左がスカイ、右がコハネです。
スカイの方がやや色が薄めなことと、角の先が黒いことで見分けることができます。
時々こうして、スカイがコハネの毛づくろいをしているところが見られます。
ゼニガタアザラシは、プール掃除だったようです。
右側手前の、少し大柄なのが「セイッチ」。柵の向こうにいるのが治療中の「アラレ」。
左奥の黒っぽくて小柄なのが「えりも」、その手前が、「まぁ」と「カナル」のどっちだろう。
なかなか区別が難しいです。
ちなみに、プールの水を抜いているときでも、アザラシやオタリアは色々と動きます。
アザラシは前脚が短く、上体を持ち上げられません。また、後肢のヒレを折りたたむことができません。
なので、陸上では這いずって移動します。
泳ぐときも、体をくねらせ、後肢のヒレを動かして泳ぎます。
オタリアは前脚がしっかり発達していて、後肢のヒレを折りたたんで、陸上でも上体を持ち上げて歩くことができます。
泳ぐときは前脚のヒレを動かして泳ぎます。
隣同士のプールにいるので、気が向いたら比べてみてくださいね。
猛獣舎にて
日陰で涼んでいるチョコ。
半目を開けているアキラ。
なんとなくゴロゴロしているココア。
あくびをしているカフカ。
ナツツバキの実が熟し始めました。
夏が駆け足で過ぎていきます。
2014年8月16日(土曜日) 世界はまわるというけれど
今年のお盆も過ぎようとしています。
少し涼しくなった北海道ゾーンを歩いてみました。
茎が四角く、葉は卵型で鋸歯があって対生します。
花は地味ですが、葉柄にむかごが付きます。葉っぱが大きく、茎や葉に鋭い棘があります。
ちなみに、葉が細いホソバイラクサという種も木道沿いにはあります。
むかごが付かないエゾイラクサも、木道に下りてくる道沿いにあります。
トゲトゲで嫌がられる種ですが、色々あって面白いです。
マユタテアカネ(だと思う)が飛んでいます。
どうも、アキアカネは見ませんね。少ないのか、まだ時期ではないのか、それともこの辺にはいないのか。
赤とんぼの種類なんてどうでもいい?
まあ、そんなことおっしゃらずに。
北海道ゾーンを通り抜けて、類人猿舎にお邪魔しました。
オランウータンのロリー親子。
ロリーが見守る中、りなちゃんが、一人でもかなり動き回るようになっています。
ひなちゃんは今日はコンテナに入ったまま移動しています。
お次は、ぶら下がりながら、ピンクのカゴで遊びます。
とても楽しそうに見えます。
なんとなくアンニュイな雰囲気を出しているチンパンジーの鉄五郎。
以前はよくウンコを投げていた彼ですが、最近はわりとおとなしいような。
毛づくろいをしあっているリリーとゆみのすけ。
シロテテナガザルのオンちゃんとミク。
今日は曇り空のせいか、部屋から出たり入ったり。
バイソン舎にて。
お食事中のポロロさん。
猛獣舎にて。
ライオンのゆうひの大あくび。
少しあとで行くと、お腹を出して寝ていました。
お天気にもよりますが、風が少し冷たくなってきました。
釧路の短い夏が過ぎようとしています。
体調など崩さぬよう、ご自愛くださいませ。
2014年8月15日(金曜日) 形のあるものはいつか壊れる
今日はクルーズ船が寄港している日だったらしく、大勢のお客様がいらっしゃいました。
外国の方も多かったのですが、パンフレットや看板を見つつ、観たいところを選んで回っているようでした。
先日、看板を一新したのはお伝えしている通りですが、英語も併記されているので、その効果が出ていたのだと思います。
ありがたいことです。
釧路市動物園は、開園以来、そろそろ40周年も近づこうかという年です。
ガタが来ているところもあり、途中で新しく建てたところも、修繕したところもあります。
古いものと新しいものとが混ざりつつ、変わったり変わらなかったりしています。
この世のすべてのものが辿る、時の流れというものです。
さて、動物園というものには歴史がありまして。
日本では、明治時代前半に、上野動物園が造られたのが最初であるとされます。
国内の動物の展示から始まり、その後、外国の動物が輸入や寄贈され、展示に加わるようになり、動物園というものが一般にも認知され、日本に定着しました。
明治から大正、昭和と移り変わるにつれて、国内に多くの動物園ができ、また、時には閉園していきました。
戦時中には、占領した土地からの動物が展示されたり、また敗色が濃くなってからは、猛獣が処分されたりもしました。
そして、戦後の復興を経て、新しく動物園ができたり、また閉園したりして、現在に至ります。
当初は、珍しいものを見世物にする、博覧会的なものとして始まり、レジャーやアミューズメント性が主な目的とされていました。割と初期から動物の研究や、ふれあいを通した情操教育という目的が加わり、現在では、種の保存、自然保護、環境教育といった目的も重要視されるようになってきています。
個々の園だけではなく、日本動物園水族館協会が中心となって、目的にそった様々な事業を展開しています。
そうした国内の流れの中で釧路にも動物園ができ、そして現在に至っています。
折しも終戦の日。
戦没者の安息を祈りつつ、こうした過去に思いを馳せるのも、たまにはよいのではないでしょうか。
今日のアルパカ散歩
大人気でしたが、ルビーは途中で飽きてしまったのか、道草を喰っていました(本当に草を食べていました)。
毛刈りをしてから約2か月。とてもいい触り心地ですので、ぜひどうぞ。
ほぼ毎日、13時15分から行っています。
今日のココアさん
寝ているところを撮ろうとしたら、起きてしまいました。
このあと、アルパカが通りかかったのでとても興奮しました。
今日のミルク
先日入れていた大きい浮き球ですが、今日、ついに壊してしまいました。
入れてから4日目。もう少しもつかな、と思っていたのですが。
ちなみに、職員がお昼休みをとっている間、わずか数十分の間の出来事です。
ホッキョクグマ恐るべし。
2014年8月14日(木曜日) 言うまでもないことですが
色々と、動物たちのお食事シーンを載せております。
来園された方から、特にお子さんからですが、「エサをあげたい」と言われることがあります。
聞かれた場合「将来飼育員になったらあげて下さい」と、答えるようにしています。
基本的に、飼育している動物たちには、それぞれに合ったものを、必要な分量、飼育員が与えています。
その種の食性、必要な栄養素、エネルギー量、その個体の調子など、様々なことをもとに調整し、日々、健康管理を行っています。
場合によっては、薬を食事に混ぜることもあります。
その中で、一部のパクパクタイムなどで餌やり体験ができる場合があります。
また、ヒグマやニホンザルには、おやつとしてビスケットを柵越しに投げ入れることで、あげることができます。
ハクチョウ池ではハクチョウに餌をあげることができます。コイに食べられることも多いですが。
動物たちの健康のため、餌をやる、ということには色々と気を使うのです。
もともと与えている餌以外の変なものを食べてしまうと、お腹をこわしたり、病気になってしまったり、場合によっては最悪死んでしまうこともあり得ます。
もし咬まれたり、ひっかかれたりすると、怪我をする可能性もあります。
なので。
餌やりができる場合でも、指定されたものだけを、決められた方法で与えてください。
基本的に、動物たちには、決められた以外のモノを絶対に与えないでください。
動物たちには決められた以外のモノを絶対に与えないでください。
大事なことなので2回言いました。
もう一回だけ言っていいですか。
絶対に与えないでください。
2014年8月13日(水曜日)至福のひと時
動物たちはよく食べ、よく寝ます。
少しアレな言いかたをしますと、毎日食っちゃ寝をしながら、お客さん方に見られるのがお仕事です。
日々の食餌というのは重要なもので。
どの程度食べたか、どの程度与えるか。
必要な場合はサプリメントを混ぜたり薬を混ぜたり、種ごと、個体ごとに調整してそれぞれに与えています。
この「食べる」という、ある意味単純な行為ですが。
飼育をする側としては、健康管理のために重要な項目ですし、観る側としても、動物たちのまた違った一面を見ることができる興味深いことです。
もちろん、動物たちにとっては、生きるための重要な行動です。
そんなわけで。
今回は猛獣舎のパクパクタイムにお邪魔しました。
カフカ。
ある程度食べると、毛づくろいを始め、リラックスしている様子。
チョコ。
両前足を広げています。脚で押さえるのかと思ったら、案外そうでもない様子。
アキラ。
よく肉を振り回しながら食べるので、ブレてなかなか写真が撮れません。
ココア。
前足を広げているのは、チョコに似たのか、それとも、トラにはよくあるポーズなのか。
なお、ゆうきとゆうひは、見ているときに食べてくれなかったので、写真はありません。
室内観覧通路から、窓越しですが、かなりの近距離から見ることができます。
迫力があり、見ごたえがありますので、ぜひ一度お試しください。
2014年8月12日(火曜日)嵐のあと(台風一過)
一昨日の晩から昨日にかけて台風が近づき、大雨が降りましたが今朝は晴れており、気温も上がりますが、時々涼やかな風が吹きます。
園内の通路に、ヤナギの枝、木の葉などがたくさん落ちており、風の強さをうかがい知ることができます。
そして、少しだけ秋の気配がします。
ミヤマアカネが飛んでいました。
エゾトリカブト(キンポウゲ科)が咲き始めました。
耳たぶの様な花が特徴的です。猛毒ですので、触れたりしないようご注意ください。
さて、動物たちの様子はどうだったでしょうか。
スカイとコハネ
今日も仲良く食事中です。
大きい浮き球で遊ぶミルク。
上に乗って沈めようとしていますが、ひっくり返ってしまいました。
類人猿舎にて。何かくれ、と言わんばかりに、フェンスから手を出すタンゴ。
生憎と、私は何もあげません。写真はとるがな。
りなちゃんが、一人で金網を上り下りするようになっています。
今日のひなちゃん
なんとなく逆さにぶら下がってみてから、やっぱり普通の向きがいいなあ、と。
さて。
ゼニガタアザラシのパクパクタイムにお邪魔しました。
アザラシのパクパクタイムでは、お客様からホッケをあげることができます(30~40人くらい)。
普段は泳いでいて、なかなかじっくり見られないアザラシたちですが。
エサをもらう時は、積極的に出てくるので、見やすくなります。
積極的ににホッケを取りに来ます。
正面から来ないのは、怖いからなのかセイッチに押し出されるからなのか。
区別は少し難しいですが、エサの時間だと性格が現れやすいようです。
担当者と違って、なかなか、普段は区別がつきませんが。
現在、毎日時間固定で行っているパクパクタイムですが、今月17日までとなっております。
残り少ない夏休み、動物たちと過ごしてみませんか。
なお、それ以降は通常通り、日ごとに対象動物や時間が決まりますので、動物園ツイッターで時間を確認の上お越しください。
2014年8月7日(木曜日) ダイレクトマーケティング(平たく言うと宣伝)
動物園内の看板が新しくなりました。
式典も行われていましたが、詳しくはニュースの方をご覧いただくとしまして。
デザインが一新された看板は、一見の価値ありですよ。
各動物舎の前にも、新しい看板が設置されていますので、ぜひご覧ください。
さて、生憎と安定しない空模様でしたが、園内の様子です。
フンボルトペンギンが換羽しています。
換羽するタイミングは個体ごとに違うので、もう換羽が終わった個体もいれば、まだ始まっていないのもいます。
換羽中の個体はあまり泳がなくなりますし、エサの食いも少し悪くなります。
とはいえ、一定の時間が経てばまた元通りの羽に覆われ、元気に泳ぐようになります。
羽がぼさぼさで、モヒカンみたいだったりたてがみがあったり、はてまた見た感じボロボロだったりしますが。
病気ではありませんのでご安心ください。
ニホンザルの子供も、だいぶ大きくなりました。
まだ母親に負ぶわれている子もあり、母親に構ってほしくて甘えている子もあり。
サル山は今日もにぎやかです。
ヤブハギ(マメ科)が咲き始めました。
エゾニワトコ(スイカズラ科)の実が熟し始めました。
夏の動物園に、また一つ彩が加わりました。
さて。
宣伝で始まりましたので、宣伝で〆ておきましょう。
今週末の8月9日(土曜日)、10日(日曜日)は、夜のどうぶつえん祭りです。
「類人猿バックヤードツアー」、「フクロウ観察ガイド」、「コウモリを探そう」、「提灯抽選会」、「大人のための動物園ガイド」など、各種イベントが実施されます。
恒例のアイスキャンドルも点灯します。
お天気がちょっと心配ではありますが。
動物たちの夜の姿を見に、ぜひ動物園までおいでください。
2014年8月6日(水曜日) 頭隠さず尻隠さず
だいぶ前から確認されていましたが。
実は、キリン舎前観覧席の柵で、コウモリがねぐらをとっています。
コウモリというと、洞窟で群れになって住んでいるというイメージが強いですが、実は、種によって違います。
洞窟の中で集団で生活するような種もいますし、そうではなく森や家屋などで群れを作らずに暮らす種もいます。
オオコウモリ類のように、昼間にも動き、果物ばかり食べている種もいます。
現在、研究者にもよりますが、日本にはだいたい35種類のコウモリがいるとされます。
このような小型のコウモリの活動時間は基本的に夕方以降、暗くなってからになりますが。
ねぐらから出て、飛び回って餌を探して生活しています。
コウモリは、ヒトには普通聞こえない、超音波を出します。
音波の反射で自分の位置や障害物の場所、餌の居場所などを確認する、反響定位(エコーロケーション)という方法を使い、空を自在に飛び回ります。
鳥類以外で、自由に空を飛べる脊椎動物は、コウモリの仲間だけです。
昼間は休んでいますので、くれぐれもガラスをたたいたり、いじめたりしないでください。
さて、今週末の8月9日、10日は「夜のどうぶつえん祭り」が開催されます。
その中で、イベント「コウモリを探そう!」が行われる予定になっています。
開始時間は19時30分。ハクチョウ池湖畔での開催となっています。
この不思議な生き物について、解説を聞きながら探してみませんか。
今日のミルク
お気に入りのレモンブイに向かって飛び込みました。
今日のひなちゃん
いないいない
ばあ
青いコンテナに乗ったまま、器用に動き回っています。
2014年8月5日(火曜日) 幽霊の正体見たり
今日はじめじめとした日でした。
晴れの日ほど暑くはないのですが、湿気が高いからか、風が無いと数字以上に暑く感じます。
以前からつぼみが膨らんできていましたが、ようやく、ハンゴンソウ(キク科)の花が咲き始めました。
漢字で書けば「反魂草」となります。
由来については諸説ありますが。
香りが強く、その臭いで死者を蘇らせたとする説、或いは、そういう効果があるとされる別の薬草と間違えて名づけられた、とする説などがあります。
切れ込みが大きく、下を向く葉が人の手や幽霊の手に見えて、手招きをするように見えることから、魂を呼び戻すことに見立てたとする説もあります。
なんとなく怪談めいた話ですが、まあ、夏ですからたまにはいいでしょう。
北海道ゾーンでは、赤とんぼが飛び始めました。
赤とんぼというのは総称でして、アキアカネ、タイリクアカネ、リスアカネ、ノシメトンボなど、赤色をした幾つかの種をまとめてそう呼ばれます。
他にもトンボは飛んでいるのですが、残念ながら速すぎて写真が撮れません。
パラパラと雨が降り、少し経つと止みますが。
気温はさほどでもないので、この程度であれば。
少しくらいは、濡れるのも風情でしょうか。
とはいえ、ここ何日か、天候は安定しないようですので。
雨具を持ってお越しください。
2014年8月2日(土曜日) それぞれの夏
今日も暑い1日でした。
日差しが強く、動物たちも暑そうにしています。
アルパカ舎に行くと、みんな日陰で座り込んでいます。
特にマーブルは首を伸ばして、暑そうにしています。
それにしても、この、コンパクトに足を仕舞い込んでいるのがなかなかいい感じに見えます。
ちなみに、隣のネプチューンは水桶を使って器用に水浴びをしていましたが、写真を撮り損ねました。
猛獣舎にて。
水を飲むアキラ。
そのあと日陰で休憩に入りました。息子に絡まれていますが、知らん顔。
ホッキョクグマ舎に行くと、今日はツヨシもプールに入っていました。
暑いからか、水が流れていて、日陰のできる壁際にいます。
後でもう一度訪ねてみると、
砂場で寝ていました。
日陰になっていますし、少し掘るとひんやりするのでしょうね。
今日はそんな一日です。
2014年8月1日(金曜日) マッチを擦ったら火が付いたりつかなかったり
相変わらず暑い日が続きます。
北海道ゾーンで、ナガボノシロワレモコウの花が少しずつ開き始めています。
こう見えてもバラの仲間です。長くて舌をかみそうな名前ですが。
漢字で書くと、「長穂白吾木香」となります。つまり「長い穂をつける、白いワレモコウ」という意味です。
では、ワレモコウってどういう意味なんでしょう。
そもそも漢字で書く場合も「吾木香」、「吾亦紅」、「我吾紅」「割木瓜」などと幾つかあります。
どれが正しい、ということでもないようです。
由来については、諸説ありますが。
神様が花の名前を付ける時に、赤い花のグループにこの花を入れるのを忘れていたので、花が「私もまた紅ですよ」と自己申告したという説が割と知られていますね。
もっとも、紅が赤色を意味するようになったのは大正時代くらいであるとも云われており、違うとする説もあります。
他の花も咲き始めました。
つぼみの状態が長かったのですが、ようやく咲きました。
黄色い船のような花がぶら下がっています。
ムシヒキアブの仲間。チャイロオオイシアブかな?
大きくて、いかにも刺してきそうな外見ですが。
実は、他の昆虫を捕まえて食べる、捕食性の虫なのです。
暑い日ですが、ヒグマはよく寝ています。
ヤマト(左)、コタル(右)
キチノスケは平然と歩いていますが、暑そうです。
今日から8月になりました。
暑さに負けずに、ぼちぼちとまいりましょう。
このページに関するお問い合わせ
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