2016年3月のどうぶつえん日記

ページ番号1001923  更新日 2022年8月25日

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2016年3月24日(木曜日) 春は幻

今日は少し寒い日でした。

写真:アオサギ


北海道ゾーンに、アオサギが帰ってきたようです。

まだ若葉の出ない林に、少しずつ巣が増設されていきます。
まだ数が少ないようなので、にぎやかになってくるのは今からでしょう。

写真:ケヤマハンノキ


春の花として、地味ではありますが。
ケヤマハンノキの花序がふくらんでいます。
高木なので、見上げていると首が痛くなるのが困りものです。

写真:エゾノバッコヤナギ


ネコヤナギに続いて膨らみ始めた、エゾノバッコヤナギ。
本格的に咲くのはもうちょっと経ってからです。

写真:オノエヤナギ

写真:イヌコリヤナギ


同じヤナギの仲間でも、オノエヤナギ(左)やイヌコリヤナギ(右)などは、葉が先に伸びるので、まだ硬い冬芽のままです。

写真:巣に座り込んでいるタンチョウ


先週、産卵はまだと書いていたタンチョウですが、その数日後には産んでいたようです。
いつの間にか巣ができていて、座り込んでいる姿が見えます。

ここのメスにしては、ずいぶん立派な巣ができていますが。
聞くところによると、オスがせっせと増築したそうです。

写真:ワシミミズク1


フクロウの森にて、ワシミミズクに威嚇されました。

写真:ワシミミズク2


彼らも繁殖期ですので、産卵が始まったようです。

春になり、鳥たちの産卵が始まっています。
巣に座っていたり、巣箱に入っていたり、種によって様々です。

鳥によっては、威嚇してくることもありますので、その場合は少し離れてみてください。
また、あまり驚かさないよう、静かにご覧ください。

あまりストレスをかけないために、ご配慮のほど、よろしくお願いいたします。

春になったなあと思っていたら、午後から雪が降りはじめ、あっという間に白い景色が戻ってきました。
暖かくなったり寒くなったり、しばらくはこんな感じで続くのでしょう。

風邪などひかぬよう、ご自愛ください。

2016年3月17日(木曜日) 雪がとけたら

だいぶ暖かくなり、雪も少なくなってきました。

写真:園内風景


ずいぶんと陽が高くなり、日中は気温も上がります。

北海道ゾーンにて

写真:ケージで座り込んでいるタンチョウ


暖かいせいか、タンチョウがケージで座り込んでいます。

別に調子が悪いとか、卵を抱いているというわけではありません。
リラックスしているのです。

写真:うろうろしているメスのタンチョウ


相方のメスは、餌を探しているのか、うろうろしています。
後方に、少し雑に草が集まっていますが、巣材なのかもしれません。

ちなみにこのメスの家系は、巣作りが割と雑です。

タンチョウの巣作りはそろそろ始まる時季で、早ければ3月中に産卵するものもいます。
ここのペアは早い方ですが、さすがにまだちょっと早いと思います。

写真:雪が少なくなってきた木道


木道に出てみると、雪が少なくなって、下にあるヤチボウズや枯草が見えてきました。花々や若葉の彩りが加わるには、もう少しかかります。

そろそろ繁殖期が始まるらしく、小鳥たちのさえずりが始まりました。
活発に動き回り、にぎやかになってきています。

写真:コゲラ


エサを探すコゲラ(キツツキ科)。
アカゲラよりも小さく、お腹も赤くないので地味な鳥ですが、背中のしま模様がきれいな鳥です。
「ギ―ッ」という、鋭い声で鳴きます。

写真:キバシリ


こちらはキバシリ(キバシリ科)
キツツキと同じように樹登りをしますが、樹をつついて穴をあけることはありません。
細く、曲がった嘴をもっていて、樹皮の裏や、隙間にいる虫を捕まえて食べています。

写真:エナガ


こちらはエナガ(エナガ科)
ジュルジュルと特徴的な声を出し、よく群れで移動します。
枝の先で虫を捕ったり、樹液を舐めたりしています。

写真:ネコヤナギ


白鳥池のほとりで、ネコヤナギの花穂がふくらんできました。

写真:ふきのとう


日当たりのいい斜面で、ふきのとうが顔を出しています。
そろそろ花が開きかけているものもあります。

写真:フクジュソウ


開きかけのフクジュソウも見つけました。

昨年よりも、2週間くらい早い気がします。
まあ、そういう年もあるのでしょう。
雪が少ないせいもあると思います。

雪がとけて、どうやら春がやってきたようです。
さて、今年の春はどのように進んでいくのでしょうか。
楽しみにしたいと思います。

2016年3月12日(土曜日) 啓蟄

午前中は晴れていて暖かかったのですが、午後になると陽が陰ってだんだん冷えてきました。
寒くなったり暖かくなったり、せわしい季節です。

写真:雪の上を歩く虫


北海道ゾーンの雪の上を、こんな虫が歩いています。
昨年も紹介した気がしますが、クロカワゲラ科の一種です。

春先によく出てくる虫で、水辺に居るのでアイヌ語では「ウォルンペキキリ」と呼ばれます。
まだ寒いので、虫の種類は多くありませんが、そろそろ色々なものが動き出しているようです。

写真:オジロワシ

写真:オオワシ


オジロワシ(左)とオオワシ(右)
どちらも繁殖期に入ったからか、つがいの片方は、巣の中にいるようです。

動物園の上空を飛んでいることもたまにあります。
そろそろ、野生のものは北へ帰り始める時期ですね。

さて、類人猿舎に寄ってみました。

写真:シロテテナガザル


シロテテナガザルのオンちゃんとミク。
ミクがまともにこちらを向いている写真が久々に撮れました。
まあ、すぐに後ろを向いてしまったのですが。

写真:オランウータンのロリー


今日もカゴを抱えているオランウータンのロリー

写真:オランウータンのりな


りなは今日はブイの中に入っています。
なんとなく得意げな顔。

写真:オランウータンのひな


午後になって、ひなが入れ替わりで出てきました。
やっぱりかごがお気に入り。

写真:チンパンジーの赤ちゃん1


チンパンジーの赤ちゃんは、最初、リリーに抱かれて寝ていたのですが。
隣で鉄五郎が騒いだので、起きてきました。

写真:チンパンジーの赤ちゃん2

写真:チンパンジーの赤ちゃん3


生後半年が過ぎて、だいぶ活発になりました。
天井からぶら下がったり、梯子を登ってみたり。

右の写真で、よく見ると白い歯が見えています(ピンボケですみません)。
乳歯が生えてきたようです。

写真:チンパンジーの赤ちゃん4


時々、こうやってぶつけていることもあります。
たぶん、歯が出てきていて、いずいのでしょう。

ますます元気にしていますので、ぜひ会いに来てくださいね。

さて。

写真:フライトガイド看板


お知らせしておりましたが、今日から、コミミズクの「コミタン」のフライトガイドが始まりました。

写真:コミミズクのコミタン


コミミズクの生態や特徴について、飼育員のガイドを聞きながら、コミタンの飛ぶ姿を間近でご覧いただくことができます。
音もなく、なめらかに飛ぶ姿をどうぞご覧ください。

類人猿舎の観覧通路で、ゴールデンウィークまでの間、土曜日・日曜日の午後2時半から(4月10日以降は午後2時から)行います。
場所の都合上、最大60人までという制限があります。
また、コミタンの体調などによっては中止することもありますので、ご了承くださいますよう。

また、フライト中に大きな音を立てたり、急に動いたり、写真撮影をしたりという行為はご遠慮いただいております。
コミタンに負担をかけないために、ご了承くださいますよう、お願いいたします。

おまけ

写真:ホッキョクグマのミルク(3月12日)1


動物園に白い河童が現れました。

写真:ホッキョクグマのミルク(3月12日)2


残念ながら、お皿の水は自分でこぼしてしまったようです。

2016年3月5日(土曜日) 六花

今日は少し陰っていましたが、午後になると晴れてきました。
少し傾いてきた陽にあたって、細かい雪が舞っています。

写真:キリン1

写真:キリン2


少しは暖かくなったからか、キリンたちも真冬よりは過ごしやすそうにしています。

写真:ダチョウのジョン


ダチョウのジョンも威嚇に出てきますし

写真:シマウマの小夏


シマウマの小夏さんは座り込んでリラックスしています。

カワウソのところに寄ってみると、ちょうど餌をやっている所でした。

写真:カワウソ1


岸の上で食べたり

写真:カワウソ2


プールの排水口の上で食べたりします。
こういう顔をしていると、微笑んでいるようにも見えます。

写真:カワウソ3

写真:カワウソ4


この排水口の上で食べるのは、どちらも好きなようです。
メスが食べているところに、オスが後ろから無理やり乗ろうとしています。

写真:カワウソ5


食べ終わって少ししたら、2頭で絡まって泳ぎ始めました。
仲良くしているようです。

さて、先日、ツヨシが横浜に旅立ってからは、ミルクはプールのある大放飼場で1日を過ごしています。

写真:ホッキョクグマのミルク(3月5日)1

写真:ホッキョクグマのミルク(3月5日)2


今日は少しおとなしめだったように思いますが、よく遊んでいました。

写真:ホッキョクグマのミルク(3月5日)3


パクパクタイムの直前、早くよこせ、とばかりに、壁際でジャンプ。

写真:ホッキョクグマのミルク(3月5日)4


リンゴとナシを差し入れでいただきました。
ミルクは、以前は小放飼場でパクパクタイムでしたので、プールでおやつをもらうのはこの3月に入ってからが初めてです。

ツヨシと同じように、両前脚で持ってかじっていますが、食べ方はちょっと豪快なようです。

写真:ホッキョクグマのミルク(3月5日)5


ごちそうさまでした。

2016年3月4日(金曜日) 早春

3月になりました。

今朝方は冷え込み、気温はあがってきません。
ただ、日差しが高く、強くなったため、数字以上に暖かく感じます。

陰ったり風があったりすると寒いのですが、今日はそういうこともなく、穏やかな一日でした。

写真:雪が残っているサル山


年が明けてから、何度か大雪が降っています。
サル山にもまだ雪がそこそこ残っていますね。

写真:サルの親子


毛づくろいをしている母ちゃんの背中で、子どもが寝ています。
割と大きくなりましたが、まだ甘えたい年頃なんでしょうか。

写真:ヒグマ1


こちらは、獣舎の入り口からすぐのところで寝ているヒグマたち。
雪が多くて面倒なのか、ガラス窓の方には出かけていません。

写真:ヒグマ2

写真:ヒグマ3


手前がキチノスケ、奥がヤマトです。
ヤマトは仰向けで転がっていて、時々尻を掻いています。

写真:ライオン1

写真:ライオン2


眠そうなライオンたち。
ゆうひのたてがみもかなり伸びてきました。

写真:アムールトラのチョコ1


眠そうなアムールトラのチョコ

写真:アムールトラのチョコ2


ここから

写真:アムールトラのチョコ3


こうなって

写真:アムールトラのチョコ4


こうなる。

写真:アムールトラのチョコ5


まだちょっとむずむずしている感じ。

ポカポカしてくると眠くなるのは、ヒトも動物も似たようなものなのでしょう。
今日はそんな一日でした。

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