2016年9月のどうぶつえん日記

ページ番号1001917  更新日 2022年9月7日

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2016年9月28日(水曜日)虫隠れて戸を塞ぐ

ちょっと小雨がぱらつき、ぐずついた天気です。
暦の上では、先日から「秋分」に入っています。

朝晩は冷え込むようになり、日中も少しずつ涼しくなっていきます。

写真:ペンギン1


開園直後のフンボルトペンギンたち。
プールサイドで羽づくろいをしたり、泳いだりと、思い思いに過ごしています。

写真:ペンギン2

写真:ペンギン3


勢いをつけて水面をジャンプしている個体もいます。
のんびりしているように見えて、かなり速く泳ぐことができるのです。

写真:9月28日 ホッキョクグマ ミルク1

写真:9月28日 ホッキョクグマ ミルク2


ホッキョクグマ舎にて、エッグボールでお手玉をしていたミルク。

写真:9月28日 ホッキョクグマ ミルク3


合間合間にかじったり、投げつけたりして遊んでいます。

写真:9月28日 ホッキョクグマ ミルク4

写真:9月28日 ホッキョクグマ ミルク5


後で行ってみると、別のおもちゃで遊んでいました。

写真:9月28日 ホッキョクグマ キロル1


午後になって、キロル。
パクパクタイムも終わって、プールサイドで立ち上がります。
やっぱり大きいですね。

写真:9月28日 ホッキョクグマ キロル2

写真:9月28日 ホッキョクグマ キロル3


大玉を入れてもらって、飛び込んだのですが。
今日はすぐにくわえて上陸してしまいました。

写真:9月28日 ホッキョクグマ キロル4


部屋の前で、ボールと一緒に座り込みます。
今日はあまり砂浴びもしませんで、珍しい日もあったものです。
まあ、こういう日もあります。

類人猿舎にて

写真:チンパンジー ゆづる1


ぶら下がって遊ぶ、チンパンジーのゆづるです。

写真:チンパンジー ゆづる2


なかなかイケメンに見えます。
だいぶ一人で遊ぶ時間が増えてきました。

写真:チンパンジー ゆづる3


でもまだ、母ちゃんに甘えに行きます。
手に持っているのはたぶん、ソルゴー(イネ科の植物の茎)だと思います。

1歳を迎えてますます元気ですので、ぜひ会いに来てくださいね。

そろそろ10月になります。
10月2日は開園記念日として、入場無料となっております。
多くのお客様のお越しをお待ちしております。

2016年9月22日(木曜日)そういえば秋分の日は祝日だった

予報では雨が降りそうでしたが、案外お天気がもってくれました。
割とお客様が多いなあと思っていましたが、よくよく思い返したら今日は祝日なのでした。

なんだか曜日や祝日の感覚が薄くなってきていますね。
まあ、中の人のボケ具合の話はどうでもいいので、本日の様子です。

写真:9月22日 ホッキョクグマ ミルク1

写真:9月22日 ホッキョクグマ ミルク2


昨日プール掃除をしましたので、きれいなプールです。
ミルクが朝からよく遊んでいました。

今日のお気に入りはポリタンクでした。

写真:9月22日 ホッキョクグマ ミルク3


次のおもちゃを物色しています。

写真:9月22日 ホッキョクグマ ミルク4


遊び疲れたのでしょうか。11時過ぎから、寝てしまいました。
まあ、そういうこともあります。

写真:9月22日 ホッキョクグマ キロル1


午後になって、キロルが出てきます。
お客様からいただいたおもちゃをかじります。
ゴリッという、良い音がしました。

写真:9月22日 ホッキョクグマ キロル2


気に入ったのか、砂場に持っていきます。

写真:9月22日 ホッキョクグマ キロル3

写真:9月22日 ホッキョクグマ キロル4


いつものようにごろごろ。
キロルの写真は黒いものばっかりですが、実際いつも黒いので、その辺はご了承ください。

さて。
本日は、動物慰霊祭が行われました。
この一年間で亡くなった動物たちを想い、悼むために、毎年動物愛護週間に行っております。

写真:動物慰霊祭1


園長からの報告後、黙祷と献花が行われました。

写真:動物慰霊祭2


職員のほか、多くのお客様が参列くださいました。
ありがとうございます。

写真:動物慰霊祭3


動物園は、動物たちを飼育しております。
生き死には常であります。

動物園の活動の一つとして、命の大切さ、素晴らしさについて、或いは死について学び、伝えていくことがあります。
この場所で生きていた彼らを想い、未来へとつなげていけるよう、考える機会になればと思います。

送りおきて帰りし野辺の朝露を 袖に移すは涙なりけり(山家集:西行)

2016年9月21日(水曜日)考え方次第

秋の連休も終わり、徐々に涼しくなってきました。

写真:プール掃除1

写真:プール掃除2


今日はいい天気でしたが、ちょうどホッキョクグマ舎のプール掃除でした。
プールの底にたまりにたまった砂を、担当者が洗い流していきます。

プール自体が広いので、掃除に半日かかり、水が溜まるのにもそのくらいかかります。
ホッキョクグマたちが遊ぶ姿は、明日までお待ちください。

写真:アメリカビーバー1


午前中、部屋の掃除が終わるのを待っているアメリカビーバーの菊丸。

割と、ドアの方を向いて、カリカリとひっかいていることが多いのですが、今日はおっちゃんこしていました。
よく見ると、眼を閉じています。
待ちくたびれたのか、ウトウトしていたようです。

こんな格好で居るのは初めて見ました。

写真:アメリカビーバー2


午後に行ってみると、泳ぎながらヤナギの枝をかじっていました。

写真:オオハクチョウ1

写真:オオハクチョウ2


ハクチョウ池にて、オオハクチョウが岸に寄ってきました。
エサをもらいに来たのかもしれません。
残念ながら私はあげませんが。

写真:オオハクチョウのフン


デッキの近くに、立派なフンが落ちています。

誰もいない時に、上陸しているようです。

ハクチョウに限らず、鳥類のフンは、尿酸(にょうさん)がかかっていて白く見えます。

生きものは色々とモノを食べ、色々な物質を取り込みながら生きています。
その中に、窒素(ちっそ)というものがあります。これは体の中で色々な事に使われるのですが、余ります。
また、老廃物として、窒素を含むアンモニアと言うのがたまってきます。
これを体から捨てたいのですが、そのままだと有毒で捨てづらいのです。

アンモニアは水に溶けるので、魚類の大半やオタマジャクシは、水の中に住んでいるのでそのまま捨てます。
哺乳類は尿素(にょうそ)という形に、鳥類や爬虫類は尿酸と言う形にして無毒化します。
尿素は水に溶けますが、尿酸はとけません。

鳥は卵で産まれます。例えば卵の中で、アンモニアが溜まったら死んでしまいます。
尿素は無毒ですが、大量、高濃度になると浸透圧が変わってしまったり、周りのタンパク質をとかしてしまったりします。
そのため、卵の中のヒナに影響がないように、水に溶けない尿酸で老廃物を捨てるようになった、と言われます。

鳥はすごいのです。

写真:ゲート1

写真:ゲート2


さて、それはそれとして、園内にこういうゲートがあるのはご存知と思います。
これは、ハクチョウが上陸して、池から離れてしまわないようにつけられています。

ここのところ、割と上陸しているようなので、ゲートを閉めてあります。
ヒトは通れますので、あけてとおってください。
ただ、通過後閉めてくださいますよう、お願いいたします。

写真:ナナカマド

写真:マイヅルソウ


北海道ゾーンでは、ナナカマドやマイヅルソウが色づき始めました。

写真:マユミ


マユミも色づいてきました。そのうち割れて、中の実が見えるようになります。

写真:チョウセンゴミシ


タンチョウ・アオサギ観察デッキの近くに、チョウセンゴミシの実がなっていました。

少なくとも、昨年までは見ていません。
確かに今年、見慣れないツル植物があるなあと思っていたのですが。

この実は鳥が食べますので、どこかから種子が運ばれてきて、何年もかけて大きくなったのだろうと思います。
市内の春採湖などにも分布しています。

漢字では「朝鮮五味子」と書きます。
古くから疲労回復や咳止めなどのため、生薬や漢方薬として使われています。
名前の由来は、五つの味(甘い、酸っぱい、辛い、苦い、鹹(からい、しおからい))が含まれるから、との話。

アイヌ語では「フレハッ」や「レプニハッ」と呼ばれ、同様に薬として使われていたようです。

色々なものがいて、色々と関わりながらそれぞれ生きているという、そういうお話でした。

2016年9月14日(水曜日)白露

ようやく、晴れ間が見えるようになってきました。
とはいえ、夕方には雨が降ることも多く、まだ少々ぐずついた天気が続きます。

風邪などひかぬよう、ご注意ください。

類人猿舎にお邪魔しました。

写真:ボルネオオランウータン ひな1
ピンクのカゴをかぶるひな。

写真:ボルネオオランウータン ひな2


かごから出てご挨拶。
ちょっと大人っぽくなったでしょうか。

写真:ボルネオオランウータン りな

写真:ボルネオオランウータン ロリー


外の運動場では、りなが所狭しと動き回っています。
ロリーはのんびりと見守っているようです。

写真:チンパンジー ゆづる1

写真:チンパンジー ゆづる2


チンパンジーのゆづるも、かなり動き回るようになりました。
親からそんなに遠くは離れませんが、外にいる時でも一人で遊んでいることが増えてきました。

写真:チンパンジー親子


もっとも、まだリリーに抱えられていたり、一緒に寝ていることもあります。

そういえばお客様から、チンパンジーが居ないよと言われることがあるのですが。
運動場にあるやぐらの上の方にいることが多いです。
日当たりが良いので、暖かいのだと思います。

見づらいかもしれませんが、ちょっと見上げてみてください。

写真:シロテテナガザル オンちゃん

写真:シロテテナガザル ミク


シロテテナガザルのオンちゃんとミク。
今日も良く唄っていました。

9月には敬老の日があります。
オンちゃんは今年で推定58歳以上になり、シロテテナガザルの世界最高齢を更新中です。

9月19日に、「長生きしてね!シロテテナガザルのオンちゃん」として類人猿舎のガイドが行われます。
また、18日、19日とも、健康ウォーク・クイズラリーなどイベントが行われますので、ふるってご参加くださいますよう。
お待ちしております。

さて。

報道もありましたが。
アムールトラのカフカが、21日におびひろ動物園へ旅立ちます。

写真:9月14日 アムールトラ カフカ1
室内での様子

写真:9月14日 アムールトラ カフカ2

写真:9月14日 アムールトラ カフカ3


寝ていましたが、写真を撮っていると、胡乱な目つきでこちらを見ます。

写真:9月14日 アムールトラ カフカ4


外でもよく寝ます。

写真:9月14日 アムールトラ カフカ5


歩いているところも一枚。

20日までの展示となります。
おびひろ動物園でも元気で過ごしてくれるよう願っております。

写真:記帳台


猛獣舎に、カフカへのメッセージを書く記帳台を設けてありますので、皆様の想いをお寄せください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

2016年9月8日(木曜日)かけるのはいいけどかけられるのは嫌

昨日から一転して、涼しい日です。
日ごとの気温の変化が激しくなってきました。
風邪などひかぬよう、ご注意ください。

今日はちょっと猛獣舎をのぞいてみました。

写真:9月8日 アムールトラ チョコ1

写真:9月8日 アムールトラ チョコ2


アムールトラのチョコが豪快に水浴びをしています。

写真:9月8日 アムールトラ チョコ3


もういっちょ。
水につかるのではなく、跳ね飛ばして浴びるようにしています。

写真:9月8日 アムールトラ チョコ4


ひとしきりやり終わると、柱にすりすり。

写真:9月8日 アムールトラ カフカ1


部屋の中のカフカは、ちょうど水を飲んでいました。

写真:9月8日 アムールトラ カフカ2

写真:9月8日 アムールトラ カフカ3


後でもう一回見に行くと、ごろ寝しています。

写真:ライオン ゆうひ


ウトウトしているライオンのゆうひ。

写真:ライオン アキラ

写真:ライオン ゆうき


アキラとゆうきは、うろうろして、ときどきうなったり吠えたりしています。
発情が来ているようです。

写真:ニホンザル1


サル山にて、思い思いに転がるニホンザルたち。

写真:ニホンザル2


赤ん坊もだいぶ大きくなりました。

さて、明日はまた雨の予報が出ております。
そろそろ雨はおなかいっぱいですが、まあ、降るものは降るので、仕方ありませんね。

ご来園予定の方はお気をつけてお越しください。

2016年9月7日(水曜日)見えたり見えなかったり

今日は久々によく晴れました。
ただ、残念ながら明日からまた下り坂だそうです。
どうにもこう、天気のいい日が続きません。
まあ、こればっかりは仕方ありませんね。そういうこともあります。

午前中、小獣舎に寄ってみました。

写真:レッサーパンダ シンゲン


暑いからか、2頭ともモミジの陰になるところに入っています。
シンゲンは枝で脚を垂らして寝ていました。
うまいこと乗っかっています。

写真:レッサーパンダ キン


こちらはキン。
なかなか味わい深い表情でしたので、この1枚。

昨年はシンゲンがよくここで寝ころがっていましたが、今はキンが占領しています。
まあ、そういうこともあるのでしょう。

写真:アフリカタテガミヤマアラシ テンテン1

写真:アフリカタテガミヤマアラシ テンテン2


ちょうどパクパクタイムだったので、少しお邪魔しました。
アフリカタテガミヤマアラシのテンテンです。
まずトウキビ、次にリンゴをサクサクとかじります。サツマイモは後回しにしています。

こうやって、好きなものから食べますが、後でちゃんと全部食べています。

ちなみに、よく、お客様からハリネズミと呼ばれていますが。
ヤマアラシですので、お間違いなきよう。

写真:オシドリ


フライングケージにて、オシドリの幼鳥です。
今年生まれたヒナが、もうここまで大きくなりました。
ほぼ親と同じくらいのサイズです。

北海道ゾーンにて。

写真:マムシグサ


マムシグサの実が大きくなってきました。色づくのはこれからです。

写真:アキノキリンソウ


アキノキリンソウ。
花が少なくなってきたので目立ちます。

写真:ヨシ


ヨシの穂が実り始めました。

写真:木道


木道から見た秋空。
風も出てきて、湿気も下がったようです。

風が木々やヨシの葉を揺らし、さやさやと音を立てます。

短い釧路の夏が去り、秋が駆け足で通り過ぎていきます。

秋きぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる(古今和歌集:藤原敏行)

2016年9月2日(金曜日)台風一過で晴れるとは限らないらしい

9月になりました。
台風がいくつも北海道を直撃するなど、非常に珍しい天気が続く今日この頃です。
とはいえ、来てしまったものはしかたありません。

幸いにして、そこまで大きな被害はありませんでしたが、園内でも何本も木が倒れたり、看板が飛んだり壊れたりしています。
修繕も進めておりますが、手の回りきらない部分もどうしても出てきます。
ご了承くださいますよう、お願いいたします。

さて、ご心配をおかけしておりますが、動物たちは元気にしております。
今日は久々に北海道ゾーンをのぞいてみました。

写真:エゾリス


食事中のエゾリスです。
動きが速いので、なかなかいい写真が撮れません。

写真:白鳥池


白鳥池では、オオハクチョウたちが中央の島で休んでいます。
ここも、対岸にあった大木が根こそぎ倒れましたが、幸い園路の方には倒れてきませんでした。

写真:シマフクロウ


悠然とたたずむシマフクロウ。
じっとしていることが多いので、気づかないお客様もいらっしゃいます。
ケージ手前の止まり木が気に入っているようで、最近はよくそこにいます。

写真:クマタカ


凛々しいクマタカ。
少し葉が茂っていて、奥の止まり木にいると少し見づらいかもしれません。
ただ、彼らはよく鳴いて割と動きますので、見つけやすいです。

写真:ヒグマ キチノスケ


ヒグマ舎にて、ごろ寝するキチノスケ。
声をかけても、ちらっと眼が開いたくらいでした。
眠かったのでしょう。

写真:ヒグマ ヤマト1


ヤマトは珍しく、窓ではなく、フクロウの森側で座っていました。

写真:ヒグマ ヤマト2

写真:ヒグマ ヤマト3


そのうち動き出して、後肢から通路に下ります。
案外高さがあるのですが、器用に動いていますね。

写真:ヒグマ ヤマト4


降りた後、そろそろ部屋に入りたいのでしょうか。
入り口の方へ歩き始めました。

丸い尻尾がいい感じです。

お歳ですので動きは鈍いですが、動くときは案外動きます。
寝てばかりと思われていますが、そうでない時もあるのです。

写真:エゾリンドウ

写真:エゾトリカブト


晩夏から秋にかけての花が咲き始めました。
左がエゾリンドウ、右がエゾトリカブトです。

花の季節が少しずつ終わりに近づいていきます。

まだぐずついた天気の日が続きますが、雨は少し落ち着いたようです。
秋の動物園へぜひお越しください。

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