2016年4月のどうぶつえん日記

ページ番号1001922  更新日 2022年8月25日

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2016年4月28日(木曜日)寒の戻り(今更)

少し気温が下がってきて、季節が巻き戻ったような、不思議な感じです。
ただまあ、こういうのは道東では珍しくないと思います。

写真:ヒメイチゲ


それでも、花の季節は少しずつ進んでいるようで、ヒメイチゲが群れで咲き始めました。

写真:エゾエンゴサク


エゾエンゴサクも咲き始めました。

写真:エゾネコノメソウ


こちらはエゾネコノメソウ。

遊歩道沿いが少しずつにぎやかになってきました。

写真:4月28日 アメリカバイソン


換毛が始まったアメリカバイソン。
のんびり反芻しています。

写真:4月28日 トナカイ1


トナカイも換毛が始まっています。
ボロボロに見えることもありますが、病気ではありませんのでご安心ください。
メスの角はもうほぼ落ちました。

写真:4月28日 トナカイ2


一方、オスでは袋角が伸びはじめています。

オスとメスでは角の生える時期や形が違いますので、そういったところも注目していただければと思います。

写真:4月28日 オランウータン りな


類人猿舎にて、オランウータンのりな。
ボールが気に入ったようで、こちらに見せつけながら遊んでいます。

写真:4月28日 チンパンジー赤ちゃん1

写真:4月28日 チンパンジー赤ちゃん2


チンパンジーの赤ちゃんも、元気に動き回っています。
まだ、はしごから完全には離れないようですが、そのうちもっと動き回るようになるのでしょう。

さて。
皆様にご心配をおかけしていましたが。
ミルクは、今日はよく遊んでおりました。

写真:4月28日 ホッキョクグマ ミルク1

写真:4月28日 ホッキョクグマ ミルク2


右後肢は、ときどき気にしているようなしぐさを見せたり、少し負重を避けるような様子も見られますので、多少の痛みはまだあるようです。

現在、投薬により様子を見ておりますので、今までどおり見守ってくださいますよう、お願いいたします。

午後になって、キロルの訓練が始まりました。

写真:4月28日 ホッキョクグマ キロル1


臭いを気にするようなしぐさを見せていますが。

写真:4月28日 ホッキョクグマ キロル2


左官バケツが気になったようで、かじったりつぶしたりしておりました。

写真:4月28日 ホッキョクグマ キロル3


小窓から担当者がのぞいたのに気付いて、立ち上がります。
……大きいですね。

今日はすんなり寝室に入ってくれたとのことですので、ゆっくりと慣れていってくれればと思います。

連休に入りますが、あまりお天気が思わしくない様子です。
防寒対策をしっかりして、気を付けて動物園までお越しください。

2016年4月21日(木曜日)葭始生

ここのところ冷えたり暖かくなったり、せわしない日々が続きます。
午後に少し時間ができたので、園内を歩いてみました。

写真:4月21日 アルパカ1

写真:4月21日 アルパカ2


お散歩中のアルパカ、ルビーに会いました。
雪がなくなって、足元が安全になりましたので、アルパカ散歩が再開になっています。

6月になると、おそらく毛刈りをしてしまいますので、ここまでモコモコではなくなります。
アルパカの毛の中に指を入れられるのは今のうちです。
ぜひ、触りにお越しください。

毎日、午後に行っておりますが、ルビーの体調や天候などで中止することもあります。
ツイッターやアナウンス、掲示等でご確認ください。

写真:4月21日 ヒグマ ヤマト

写真:4月21日 ヒグマ キチノスケ


ヒグマ舎にて、ブイで遊ぶヤマトと、入り口付近でうろうろしているキチノスケ。
暖かくなってきましたが、相変わらず収容に時間がかかるため、早めに収容することが続いています。
なにぶん、お歳ですので、ご了承ください。

写真:園内に生えるコケ


園内の舗道沿いに、コケが生えていますが、近くで見てみると、何やらもやしのようなものが伸びています。
コケは普通の植物と違って胞子で増えるので、このような胞子嚢を作ります(コケ植物では、朔(さく)と呼びます)。

足もとの、非常に目立たない存在ですが、よく見てみると案外面白い形をしています。

写真:4月21日 ウラホロイチゲ

写真:4月21日 色がついているウラホロイチゲ


ウラホロイチゲがだいぶ増えてきました。
中には、右の写真の右側の株のように、薄く色がついているものもあります。
なお、前に書いたかどうか忘れましたが、これは花弁ではなく、がくです。

国内では浦幌町での生息が最初に報告されたので、この和名がついています。

ミルクのパクパクタイムの様子です。

写真:4月21日 ホッキョクグマ ミルク


担当者から、大好物のトマトを貰います。

なお、今日は運動場の出入り訓練が行われていたので、午後にキロルが大放飼場に出ていました。

写真:4月21日 ホッキョクグマ キロル1

写真:4月21日 ホッキョクグマ キロル2


まだ少し落ち着かないようですが、徐々に慣れていってくれればと思います。

正式な公開はまだですので、出ていない時もあります。
それぞれの体調や様子を見ながら実施していますので、決まった時間ではありません。
見られないこともありますが、ご了承くださいますよう、お願いいたします。

2016年4月16日(土曜日)春眠

よく晴れて暖かい日でした。
風もなく、ポカポカとした陽気で、ついつい眠くなってしまいます。

動物たちも、陽を浴びながらのんびりしていますね。

写真:4月16日 ニホンザル
ウトウトしているニホンザル

写真:4月16日 シマフクロウ
悠然とたたずむシマフクロウ

写真:4月16日 アメリカバイソン

写真:4月16日 トナカイ


落ち着いて反芻中の、アメリカバイソンとトナカイ。
どちらもそろそろ換毛が始まっていますし、トナカイの角も落ち始めています。

写真:4月16日 オランウータン ロリー


室内なのであまり関係ありませんが、いつものようにカゴをかぶっているオランウータンのロリー。
瞑想しているようにも見えます。

写真:エゾノキヌヤナギ
北海道ゾーンで咲き始めたエゾノキヌヤナギ(たぶん)。

写真:エゾアカガエルと卵


ちょうどトンボ池のあたりで、エゾアカガエルの産卵が盛んにおこなわれています。
今が見ごろですね。

陰ったり風があったりすると涼しいのですが、だいぶ暖かくなりました。
西門も開き、夏時間になって開園時間も少し伸びています。

春の動物園へどうぞお越しください。

おまけ

写真:4月16日 ホッキョクグマ1


お客様からプラスチック製のやかんをいただきました。
ありがとうございます。
早速持ち運んでみたり、

写真:4月16日 ホッキョクグマ2
おっちゃんこしてみたり。

写真:4月16日 ホッキョクグマ3
投げてから追いかけて飛びこみます。

写真:4月16日 ホッキョクグマ4
水の中でもこの通り。

よく遊んでおりました。

2016年4月7日(木曜日)清明

少し涼しい日で、夕方には雨になりました。
雨になると、途端に寒く感じます。

写真:アキタブキ1

写真:アキタブキ2


園内の日当たりのいいところでは、アキタブキの花がよく開いています。
まだフキノトウのままの株もありますが、順々に開いていくでしょう。

写真:4月7日 ウラホロイチゲ


ひっそりと咲き始めたウラホロイチゲ。
まだ数株しか開いていませんが、徐々ににぎやかになっていきます。

写真:4月7日 チンパンジーの赤ちゃん1

写真:4月7日 チンパンジーの赤ちゃん2


類人猿舎に寄ってみると、チンパンジーの赤ちゃんは、今日はこんな感じ。
もう一人で天井からぶら下がったり、はしごを上り下りしたりしています。

それでも、ちょっと足を滑らせたりすると、すぐにリリーが助けに来ます。

写真:4月7日 レッサーパンダ シンゲン

写真:4月7日 レッサーパンダ コーアイ


レッサーパンダ舎では、2頭とも丸まって寝ていました。
左がシンゲン、右がコーアイです。

しばらく見ていても起きてきませんでしたが、まあ、そういう日もあるのでしょう。

写真:インドクジャク


うさぎドームにて、またしてもテンジクネズミの台に乗っているインドクジャク。
そういえば上尾筒はしっかり伸びてきたので、運が良ければ広げているところを見ることができます。

写真:テンジクネズミ

写真:ウサギ


ふれあいで出ているテンジクネズミやウサギも、暖かくなってきたので少しは過ごしやすくなったでしょうか。

写真:ヒツジ

写真:ヤギ


そういえば先月末にヒツジとヤギの子どもが生まれており、元気にすくすくと育っています。

獣舎を掃除している間、少しだけ外に出ていることがありますので、タイミングが合えば見ることができます。
正式な公開はまだですので、見られないこともありますがご了承ください。

2016年4月5日(火曜日)器用な人々(たぶんその3)

いい天気の日が続いています。

午後に少し時間がとれたので、園内を歩いてみました。

写真:園内の立ち木


園内の立ち木の根元の方に、皮がむけているところがありました。

写真:立ち木のかじられた根元


近くに寄ってみると、こんな感じになっています。
細かくかじられた痕で、これはノネズミによるものです。
下に落ちているのは、木くずと糞です。

園内では、エゾアカネズミ、ヒメネズミ、エゾヤチネズミ、ミカドネズミの4種が確認されています。
食べ痕からだけでは、どの種の仕業かと言うのはわかりませんが。
冬の間、たくましく生きていた彼らの様子を見ることができます。

何やらごそごそしていたからか、アミメキリンのスカイが柵の近くまで出てきました。

写真:アミメキリン スカイ1


口元がさびしいのか、何かが気になるのか、よく柵をかじっています。
単にヒマなのかもしれません。

写真:アミメキリン スカイ2

写真:アミメキリン スカイ3


そのうち、柵にかぶさっているゴムキャップで遊び始めました。
こうしてみると、口が器用に動くのがわかります。
また、右の写真でわかるように、上あごには歯がありません。

ウシやヒツジ、シカ、アルパカなどと同じように、キリンの歯は下あごだけに生えています。

なお、ゴムキャップは外して捨ててしまいました。

そういえば北海道ゾーンでは、エゾリスの展示を再開しております。

写真:エゾリスのケージ

写真:エゾリス


保護された個体で、まだケージにあまり慣れていないようです。
この日は、巣箱から顔だけ出してくれました。

見やすい時も、そうでない時もあります。その辺、動物次第ですので、ご理解くださいますよう、お願いいたします。

写真:タンチョウ1


タンチョウの所に寄ってみると、ちょうど抱卵を交代する所でした。
座っていたオスが立ち上がり、メスと交代して餌を食べに行きます。

写真:タンチョウ2

写真:タンチョウ3


座る前に、嘴で卵を少し転がします。
これを転卵といいますが、卵がまんべんなく温まるように調節しているのです。

巣に座っているだけでなく、時々こうした行動も見ることができます。

写真:オジロワシ


白鳥池の上空で、若いオジロワシが飛んでいました。

写真:ゴジュウカラ


林床で取っ組み合いをしていたゴジュウカラ。
小鳥たちも繁殖期に入っているので、縄張り争いが活発なようです。

事務所への帰り道、海獣舎をのぞいてみると、

写真:オタリア


オタリアが昼寝中でした。

写真:ゼニガタアザラシ1


こちらは、ゼニガタアザラシのセイッチが、鼻先だけ岸に乗せてウトウトしているところです。
案外、色々な寝方をします。

写真:ゼニガタアザラシ2

写真:ゼニガタアザラシ3


そのうちに起きてきましたが、水面に浮いていた枯葉で遊び始めました。
くわえて、投げ上げたり、壁にぶつけてみたり。

こんなことをしているのは初めて見ました。

雪もほぼなくなり、暖かくなってきました。
交通安全週間ですので、運転にお気をつけて動物園までお越しください。

2016年4月2日(土曜日)名残り雪

しばらく間が開いてしまいまして、久々の更新です。

陽が高く、陽射しがだいぶ強くなりましたが、まだ気温は一桁です。
陰ったり、風が吹くと途端に寒く感じます。

写真:エゾモモンガ


午後に北海道ゾーンを歩いてみると、久々にエゾモモンガが出てきていました。
せっせと食事中です。

巣箱の中で寝ていることが多いのですが、たまにこうやって出ているところに会うことができます。
なにぶん、彼ら次第ですので、気長に通ってくださいますよう、お願いいたします。

写真:割れたクルミ


散策路を歩いていると、道端にこんなものが落ちていました。

クルミが半分に割られたものですが、この割り方は、リスによるものです。
野生のエゾリスが近くに居ますので、おそらくその仕業でしょう。

直接姿が見えなくても、痕跡によって、動物たちの存在を知ることができます。

ヒグマ舎にて

写真:4月2日 ヒグマ キチノスケ
雪の上でごろ寝するキチノスケ。

後ろ足の上に、白い点が一つありますが。
実はおやつのビスケットが乗っかっているのです。
全く気付いていないようですが、毛皮が分厚いですし、まあ、仕方ありません。
そのうち気が付くと思います。

写真:4月2日 ヒグマ ヤマト
ヤマトもごろ寝中。

換毛が進んでいるので、少しだけ細く見えますが。
残念ながらダイエットに成功したわけではありません。

相変わらずのんびりした空気のヒグマ舎でした。

写真:白鳥池


白鳥池の氷が解けはじめ、少しずつ水面が広がってきました。
オオハクチョウの展示再開は、もうしばらくお待ちください。

写真:ネコヤナギ


岸辺のネコヤナギがいい感じで開いています。

写真:木道
こちらは木道からの景色です。

雪がほぼとけましたが、日陰などにまだ残っているものもあります。
木道周りは雪解け水があふれていますが、しばらくしたら落ち着くでしょう。

真冬の間は、歩きにくかったり除雪が大変だったりで、雪が多いと困っていたものですが。
いざ無くなってくると、名残惜しくも感じます。

冬から春へ、季節が移ろっていきます。
まだ枯草ばかりですが、少しずつ緑も出てきました。
春らしく、にぎやかになるまでにはもう少しかかると思いますが。
春を迎える動物園にどうぞお越しください。

薄く濃き野べのみどりの若草に 跡までみゆる雪のむら消え(千五百番歌合:宮内卿)

おまけ

お客様から、ミルク用におもちゃをいただきました。
いつもありがとうございます。

写真:4月2日 ホッキョクグマ ミルク1
さっそく、四足で回そうとしてみたり

写真:4月2日 ホッキョクグマ ミルク2
持ったままおっちゃんこしたり

写真:4月2日 ホッキョクグマ ミルク3
プールに投げてから飛び込んでみたり。

よく遊んでおりました。

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生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
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