令和7年度音別地域協議会
日時・場所
日時 令和7年7月16日(水曜日)13時30分から15時30分まで
場所 音別町コミュニティセンター 研修室1・2
内容
(1) 開会
(2) 委嘱状交付
(3) センター長挨拶
(4) 釧路市釧路市地域協議会について(説明)
(5) 会長・副会長の選出
(6) 議事録署名委員について
・会長より、2名の委員が指名され承認される。
(7) 報告事項
1. 音別町津波避難タワー整備概要について
・資料に基づき防災危機管理課より説明
・委員から寄せられた質問、意見等は以下のとおり
【委員】
スロープは難しいとのことだったが、階段昇降機等の何か別の手段で少ない力で登れる方法がないのかなと思い調べたが、地震の際に使用できなかったりするのも考えられるが、豊頃町のコミュニティセンターが避難場所になっていて、階段昇降機がついている。水圧で上げる高所避難装置(ライフガードリフト)のような機械もあるので、検討してほしい。高齢化が進むこの町でなかなか自分で登れない方もいるのでは無いか。若者は日中職場に行ってたり、避難者は高齢者が多くなると思うので、少ない力で登れる方法があればありがたいと思う。要援護者の方々についてなかなか3階、4階まで上るとなるとできない方、中園地域では、歩行器で歩いている方もいるため、難しいと思っている。また、指定された避難所ではなく、スロープがついている別の避難所に避難する、介助が必要な方がいる場合は自動車を使用して避難する等、複数の選択肢を選んでいけたらいいと思う。要支援者等については、個別の計画を立てる時期になってきていると思うが、支援する側も数十分一緒に歩きながら避難するのは厳しいとは思う。
【事務局】
スロープの代わりに釧路駅地下に設置されているような昇降機も一度検討したが、「正常に動いてもかなりゆっくりな速度である」、「地震が起きると壊れやすくなる」等の懸念点があり、地震の際には使用しにくい。水圧を使用した高所避難装置についても、地震の際に使えない可能性が高く、階段を使用することを考えているが、紹介した担架等については、まだ一例で我々もまだこれから研究していかなければならないと思っている。また、先日釧路赤十字病院の看護部長などと意見交換を行い、担架がなくてもシーツを工夫して使用すれば少人数でも登れる方法がある等の意見があり、使用方法についても教授していただけるとの話があった。今後も情報収集しながら、安全に避難できるようにしていきたいと思う。車での避難についても、徒歩(国が設定する中で最遅)で行ける距離で避難場所を整備しているところだが、過去の東日本大震災や能登半島地震の際に車で渋滞が発生し、避難できず亡くなってしまった方が多かったため、国や道、防災士の方も基本的に徒歩で避難することを原則としている。時間がない場合は車という考えもあると思うが、保証できない部分もあるため、まずは徒歩で避難できるところ、それでもダメな場合は自己責任で車を使用するという避難計画をしている社会福祉施設があるということも聞いているが、なかなか行政から車での避難は推奨できない。東日本大震災の時にも国道38号線が大渋滞して釧路空港までも全然進まなかったという事例もあったため、まずは徒歩で避難できる場所にしたい。ただ、実際に別の場所に絶対避難したらダメとはならないと思う、また、他都市で車避難を実施しているところもあるのでそういったところに話を聞いたり、避難訓練の方法を聞いたり、良い事例については皆様にもお伝えしていきたい。
【委員】
今現在要援助者が音別に何人いて、どういった対応ができるのかを具体的に考えていかなければならないと思う。「こういうことができるできない」、「計画を作成したので全体に周知する」だけではなく、音別地域は住んでいる人もおおよそ把握できると思うので、個々人がどうしたらいいかをイメージできるようにしておいた方がいと思うので津波避難タワーが完成するまでに想定を何回も繰り返しておくことですぐイメージできるのではないかと思う。そういった取り組みをお願いしたい。
【委員】
Jアラートに連動して鍵のBOXが開くと話していたが、それは通信とかで自動的に開くような仕組みなのか。
【事務局】
その通りである。
【委員】
最初に到着した人がその鍵を使用し開ける仕組みなのか。
【事務局】
その通りである。職員が行けない可能性もあるため。
【委員】
音別浄化センター等について一時避難場所になっているが、休みの日(無人の場合)はどうなっているのか。
【事務局】
土日夜間に無人になる施設は、音別町行政センター、音別浄化センターの2つである。行政センターについては、表紙にも記載しているが、裏のガラスを割って入ってもらう形になる。裏玄関のところには割れるようにコンクリートブロックを置いている。浄化センターについても、表にコンクリートブロックを置いて、割って入ってもらう形である。
【委員】
津波避難タワーと同様にJアラートに連動するようにはしないのか。高齢の方がコンクリートブロックを使って割れればいいが、浄化センターは強化ガラスかつ2重になっているため。
【委員】
南陽市に視察に行った際に地震の揺れで鍵のBOXが自動で開くというものを見たが、それではダメなのか。
【事務局】
地震を感知して鍵のBOXが開く仕組みは大きく分けて2種類あり、今言われたのは、中に振り子が入っていて一定以上振れると扉が開く仕組みである。当初我々もそれを研究していたが、能登半島地震の際に震度5以上で開く設定にしていたが、震度4でも大津波警報が出た事例があり、震度4以上の設定にすると小規模の地震でも開いてしまう可能性があり民間施設のセキュリティ問題もあるため、通信で開く仕組みに変更しようという流れがあった。
また、強化ガラスを本当に割れるのかについては我々も危惧していて、市内の小中学校の津波一時避難場所でも同様の問題があり、コンクリートブロックを置いていてもご高齢の方や小さな子供が避難する場合は厳しいため、今後それぞれ施設のガラスの形状を調査し、検討していかなければならないと考えている。
【委員】
通信が上手くいかなかった場合はどうするのか。
【事務局】
地震が来た際にもし通信が切れてしまった場合は、どんなことがあっても開けれる仕組みになっているため、開いてない場合の対処法として地域住民の方には開け方の説明をしていきたい。
【委員】
小規模の地震で開いてしまっても、誰かが閉めに行けばいいのではないか。こちらの方が簡単ではないかと思う。今後も具体的な話が何度も出てくると思うのでよろしくお願いします。
【委員】
燃料や備蓄品、実際に災害が起こった後の補給物資の搬入も階段かつ人力で5階相当までは運ぶことになるのか。
【事務局】
燃料については下からポンプで汲み上げて給油できるよう設計を進めている。あくまで一時避難場所で中長期的に避難する場所ではないため、津波が引き移動できるようになった際に、音別町内の浸水していないところなどに移動し、中長期避難することを想定している。
【委員】
備蓄は置かないということか。
【事務局】
備蓄は基本的に置かないが、大楽毛の避難タワーの際に地域住民の方から持っていくのがなかなか厳しいものなどを事前に置いておきたいと要望があったため、各階に備蓄庫を用意している。事前に搬入して災害時に使用していただくことは可能である。
【委員】
スロープは難しいとの話だったが、発電機を増やすのはどうか。3日分の電力量ではなく、倍くらいの容量にして、エレベーターを設置するとかはできないのか。
【事務局】
エレベーターは基本的に大きな地震の際に、メーカーの方が復旧作業をしない限りは動かなくなってしまうものしかないため、階段で避難するのが基本的な考え方である。
スロープ等についても今まで検討したが、時間がかかってしまう実証もあり、現状行きついているのが補助具等を使用して、周りの人が助けながら避難するのが一番良い方法である。先行して整備している大楽毛の町内会とはそのような意見交換を行っている。電気的には容量を増やしても肝心のものが使えないため、導入を断念した経過がある。
【委員】
車いすを乗せられる昇降機等があれば便利だとは思う。
【事務局】
階段型昇降機は時間がかかるのが一番のネックで、階段の半分ぐらいのスペースを昇降機で使ってしまい、他の避難者の避難導線が狭くなってしまうデメリットもあり階段型昇降機の設置も難しいとの考え方に至っている。
【委員】
実際に津波避難タワーに避難する人で昇降機等を使用しなければならない人はどのくらい想定されるのか。
【委員】
地域限定で算出するのは難しいがデイサービスに毎日十数人通っている。以前避難訓練を行った際に症状が軽い方々でもほとんどが車いすでの避難となり、階段を上げるとなると、職員も女性が多く難しいのではないか。津波避難タワーの中でも特色をつけてもらい、要援護者がすぐに上がれるようなものがあるとありがたい。
【委員】
使用する人数の想定をした上でないと、なかなか対応はできないと思う。もしも200人も300人もいるとなったらさすがに大変なことになる。ただ、30人とかであれば、昇降機等を設置して要援護者を最初に避難する要因は出てくるとは思う。時間がどのくらいかかるかどうかは想定しておかなければならない。地域問題なので、できることできないことを判断されるにしても実際に使用するのは地域住民であり、そういう風にしてもらえるとありがたい。
【委員】
高所避難装置(ライフガードリフト)は、車いすでも4人乗車、立っていたら15人乗車可能で1分ほどで10mぐらい上げれるものもある。それなりに必要とする方は想定されるのではないか。
2. 「釧路都心部まちづくり計画」に係る新設高架下道路について
・資料に基づき都心部まちづくり推進室より説明
・委員から寄せられた質問、意見等は以下のとおり
【委員】
帯広市の高架のようなイメージなのか。
【事務局】
高架は帯広市等をイメージしていただければ。1階に改札があり、階段やエスカレーターで2階に上がり、2階に鉄路があり、そこから乗るイメージである。
【委員】
高架はどこまでなのか。今までの既設線に降りるのか。
【事務局】
釧路市内の宝町のパチンコ屋あたりからスロープで上がっていき、釧路川の手前で降りてくる(約2.5キロメートル)予定である。
3. 地域おこし協力隊について
・地域振興課より報告(自己紹介、活動内容の報告)
・委員から寄せられた意見、質問等はなし
4. コミュニティバスの延長について
・資料に基づき地域振興課より説明
・委員から寄せられた質問、意見等はなし
5. 空き家対策と移住の取り組みについて
・資料に基づき地域振興課より説明
・委員から寄せられた質問、意見等は以下のとおり
【委員】
空き家に関するセミナー等は今後も開催予定なのか。
【事務局】
今後も続けていきたいと考えている。空き家合同相談会については、例えば「売りたい」、「相続の相談をしたい」、「遺品の相談をしたい」等の相談をしたい場合は、通常は担当の窓口に出向いてそれぞれの場所に相談に行かなければならないが、合同相談会については、会場に集約されているため、一度に複数の相談ができるという利点があるため、今後も開催していきたいと考えている。
6. 憩いの森ワーキング会議について
・資料に基づき地域振興課より説明
・委員から寄せられた質問、意見等は以下のとおり
【委員】
音別町防災キャンプを8月23日~24日に音別町憩いの森で子供たちと一緒に行う予定です。内容は、防災についての講話がメインとなり、防災グッズを実際に使用したり、火おこしを行ったりしたいと考えている。ぜひ皆様の参加をお待ちしております。
【委員】
ヒグマ対策について、クマ用の罠が老朽化及び不足しているため、酪農振興会でも1つ新調して、猟友会に寄贈したが1台50万円もするもでのあり、今後を考慮し、老朽化の代替や数を増やすなど市でも対応いただきたいと考えている。
【事務局】
市でも令和4年度に交付金を使用し1台購入した。今後においても農林の交付金やヒグマ対策の新たな交付金等も出てきているため、そういった交付金の活用も含め、更新していきたいと考えている。
【委員】
音別町憩いの森については、差別化のできるいい施設ではないかと思っているため、ヒグマ対策は頑張っていただきたい。みんなに紹介できる施設にもう一度なってほしいと思う。
7. 釧路市社会福祉協議会音別支所移転について
・資料に基づき保健福祉課より説明
・委員から寄せられた質問、意見等は以下のとおり
【委員】
地域住民等のコンセンサンスは得られているのか。
【事務局】
今まで社会福祉会館を使用していた町内会等について何度か説明を行い、おんぽーとや老人憩いの家、コミュニティセンターを活用していただくということで了承を得ている。
8. 音別跨線橋架替(橋梁修繕)事業について
・資料に基づき音別建設課より説明
・委員から寄せられた質問、意見等はなし
(8) その他
1. 音別地区の公住について
【委員】
ここ2、3年住宅の値段が上昇してきた影響もあり、若者が住みづらくなっており、隣町や釧路市内に引っ越している方が増えてきている。最初はいいが、数年たつと収入に応じて6~7万程の家賃となり、とてもじゃないが、つらいという話も聞き、若者離れが進んでいる。公住の法律等で難しいと思われるが、何か対策等は無いものなのか。例えば先ほどの空き家対策を絡めるとか空いている公住に単身者が住めないのかとか、年間何人も出ていく話を聞くと、商店も寂れてくるし、住んでいる若者も住みづらい街になって悪循環になっていくということが最近顕著になってきているので次回の地域協議会にてお話いただければと思う。
【事務局】
公住に関する課題は、音別だけではなく阿寒も抱えている問題である。ここ2年間、住宅課、阿寒、音別の3者で協議しているが、なかなか法律の壁が高く、難しいが音別は半歩進んでいる状況のため、そこら辺を含めて報告したい。
【委員】
民間のアパート経営を行っているところもないため、難しい部分があるとは思う。地元企業についても一軒家を借りたり、対応はしているがなかなか定住には繋がらない状況なのでさらに半歩進めていただきたいと思う。
2. 次回地域協議会日程(予定)について
(9)閉会
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