2015年12月のどうぶつえん日記
2015年12月30日(水曜日) 今年もお世話になりました。
だんだんと冷え込むようになってきましたが、日中の陽射しは暖かいです。
冬至も過ぎ、少しずつ日が長くなっていきます。
まあ、まだ実感できるほどではありませんが。
今年の干支ということで、メンヨウを一枚。
陽射しが斜めから入って来るので、眩しいようです。
さて、今年も一年間色々とありましたので、ざっと振り返ってみましょう。
- 1月
- ゼニガタアザラシのカナルが死亡
- 冬休み工作教室の実施
- 2月
- 冬の動物園まつりの開催
- エゾフクロウのオス1羽が旭山動物園へ移動
- 3月 オランウータン「ひな」の誕生会と動物園のひな祭りを実施
- 4月
- 台北市立動物園から職員が研修のため来園
- 春の動物園まつり、飼育の日イベントを開催
- MOOにて写真展を開催
- ヒグマのオグリが死亡
- ハヤブサのブッチが死亡
- メンヨウの赤ちゃんが誕生
- 5月
- 春の動物園まつりを開催
- アムールトラのココアの誕生会を実施
- ワピチのアサオが死亡
- 6月
- アルパカの赤ちゃんが誕生
- アミメキリン「コハネ」来園1周年記念会とスカイ・コハネの誕生会を開催
- 7月
- ヒグマのコタルが死亡
- ホッキョクグマ舎のプール改修を実施
- 夜の動物園まつり、サマースクールを実施
- 8月
- チンパンジーの赤ちゃんが誕生
- エゾリスの幸子が死亡
- 夜の動物園まつりを実施
- 博物館と共催で昆虫観察会を実施
- 夏休み工作教室の実施
- 9月
- 秋の動物園まつりを実施
- 大人の動物園スクールを実施
- 動物慰霊祭を実施
- シロフクロウのオスが死亡
- 10月
- 昔懐かし写真展を開催
- 開園40周年記念フェスティバルを開催
- シマフクロウ巣木の改修を実施
- ゼニガタアザラシのミゾレが死亡
- 11月
- 秋の遊園地まつりを開催
- ホッキョクグマのツヨシの嫁入りが決定
- 12月 ホッキョクグマの誕生会を実施
今年も動物たちの誕生や死亡がありました。
高齢の動物も多いため、やむを得ないところもあります。
一方で新たな命の誕生もあります。
他園への移動も、他園からの来園もあります。
変わりつつ、或いは変わらずに残りつつ、今年も過ぎていきます。
今年も多くのお客様がお越し下さり、釧路市動物園を支えてくださいました。
様々な方の関わりの上で、動物園は成り立っております。
今後も市民の皆様、また市外の皆様と共に、歩んでいけたらと思っております。
皆様良いお年をお迎えください。
2015年12月23日(水曜日) 一陽来復
朝方は冷え込みましたが、今日はいい天気でした。
昨日、久々に雪が降り、少し白くなった動物園です。
さて本日の、クリスマスZOOでは、トナカイ舎の見学が行われ、多くのお客様がご参加下さいました。
ありがとうございます。
トナカイたちのエサや、抜け落ちた角の標本が並びます。
オスの角(右写真の下段)は、片方2~3キログラムほどあります。
こちらはオスに餌をやってみているところ。
角はまだ落ちていませんが、切ってあるので、根元だけ残っています。
まだ若いオスなので、ちょっとかわいらしい顔をしています。
鼻先が毛で覆われているのがわかるでしょうか。
足先を拡大してみると、蹄が平たくなっているのがわかります。
氷の上を歩くため、面積が広くなっています。
同じシカの仲間として、ワピチと比べて見ましょう。
同じシカの仲間でも、住む場所や生活の仕方で、体の形に違いがあるのです。
午後になると、日が陰り、だんだんと寒くなってきます。
そういえば昨日は冬至で、今日からまた日が少しずつ長くなっていきます。
陰気が陽気に転じ、運気が上向いてくると言われます。
年末に向けて、また新たな年に向けて、良い方向へ進みますように。
おまけ
今日のミルク
洗濯かごをかぶって、鼻が出ています。
これで、長いガス管を持っていたら虚無僧ですね。
今日のツヨシ
今日は大玉を入れてもらいました。
プールの中でも、上でもよく遊んでいます。
砂が硬かったのか、砂場ではゴロゴロしませんでした。
ツヨシの方が、飛び込みの姿勢はきれいです。
なお、今日の最後には、大玉を壊してしまったそうです。
形のあるものはそのうち壊れるということで。
諸行無常であります。
2015年12月18日(金曜日) 親父の貫録
よく晴れて、少し冷え込んだ日でした。
午前中、猛獣舎にて。
ごろ寝するカフカです。
一応、薄眼を開けてこちらを見るのですが、起きる気はなさそうでした。
隣のライオンたちは、最近よく吠えています。
間近で聞くと、けっこうお腹にひびきます。
一応、起きているようなんですが、寝ころがったまま吠えるのはどうかと。
もうちょっと頑張れと言いたいところですが。
まあ、余計なお世話なのかもしれません。
サル山にて。
子どもたちも、子どもだけで遊んでいることが多いのですが。
まだ母ちゃんに甘えたいときもあるようです。
寒いせいもあるのかな。
さて。
毎年恒例、クリスマスが近くなりましたので。
展示館の展示スペースにて、トナカイの特別展を行っています。
トナカイ舎の前を初めとして、園内各所に飾り付けもされています。
クリスマス期間の特別仕様ですので、ぜひお越しください。
トナカイたちは、ふさふさの冬毛になり、メスはしっかり角がついています。
赤鼻ならぬ白鼻のトナカイ。
鼻先を拡大してみると、短い毛で覆われているのがわかります。
来週の23日は水曜日ですが、祝日なので、動物園は開園しております。
また、既にお知らせもしておりますが、「クリスマスZOO」として、プレゼントつきスタンプラリーや、トナカイ舎の見学を行います。
普段は見られないトナカイ舎の中をのぞいてみませんか。
詳細は、動物園からのお知らせをご覧ください。
おまけ
大きくなった赤ん坊を抱えるチンパンジーのリリー。
生まれて4か月がたち、元気に過ごしています。
2015年12月16日(水曜日) 積陰雪となるも、未だ大ならず
今日は雨が降っています。
意外とこの時期にしては気温も高く、まだプラスです。
先月に降った雪は、まだ少し残っていますが、だいぶ溶けてしまい、園路もしっかり出ています。
12月になり、今月から2月までは、水曜日が休園日となります。
お間違えの無いよう、お願いいたします。
獣舎の掃除の間、外に出ているキリンたちです。
相変わらず仲がいい様子です。
北海道ゾーンの木道の様子です。
雪がまだ積もっていないので、枯草のままです。
ヤチボウズも枯れて、茶坊主になりました。
道端に目を転じると、こんなものがあります。
開いたものがこちら。
ツチグリという、キノコの1種です。
このあたりだと晩秋から初冬にかけて出てくるようです。
中央の袋状の部分から、胞子が出てきます。
なお、クリと名前はつきますが、形が似ているだけで食用にはなりません。
この時季、木道の上にはこんなものがあります。
左がヤチダモ、右がハルニレの実です。たぶん。
こういう薄い翼がついたものを、翼果と言います。
まったく平べったいように見えますが。
縦にしてみると、意外とカーブしているのがわかります。
風を受けることで、くるくると回りながら、親木から離れたところへ飛んでいくのです。
何もないように見えますが、意外と色々なものがあります。
ちょっとした宝探しにでも如何でしょう。
修理の終わったタンチョウのケージにお邪魔しました。
ちょうど食事中のようです。
大きめの魚を丸呑みにするので、のどがふくらんで動くのがわかります。
うまいこと食事の時間にあたったら、注目してみましょう。
動物園は冬を迎えましたが、最近は寒いのか暖かいのかよくわからない気候ですが、それでも動物たちは元気にしております。
また、午後になると冷え込んできますので、防寒はしっかりしてからお越しください。
2015年12月10日(木曜日) 閉塞成冬
天気も良く、暖かい日でした。
食事中のアルパカたちです。
大人たちは毛刈りをしてからそろそろ半年経つので、もうだいぶ毛が伸びてきました。
子どもも元気です。
左後脚の先だけ、ちょっと細いように見えますが、しばらくギプスを巻いていたせいで、毛が押さえつけられているのでしょう。歩き方はもう、普通になっています。
その背景で、器用に羽づくろいをしあっているアカコンゴウインコの親子。
実はこれ、望遠で撮っていまして。
近づくと、この通り、離れてしまいます。
ちなみに右が息子、左が母ちゃんです。
なんとなく足の指を拡大してみましょう。
以前に紹介したフクロウ類と同じく、インコの仲間も足の指は前2本、後ろ2本の対趾足(たいしそく)です。
木の枝などをしっかりつかむことができます。
先月紹介したウサギの親子です。
もうここまで大きくなりました。
ちなみに一番奥の、一回り大きいのは母親です。
また別のメスにも子供が生まれていますので、かわいい子ウサギに会いにお越しください。
暖かい陽射しの中、うまそうにササを食べるレッサーパンダのシンゲン。
今日はコーアイはあまり絡んできませんでした。
食べ終わって、オオモミジに登ります。
気に入っている場所は、案外枝が細いのですが、器用に動き回っています。
類人猿舎に行ってみると、チンパンジーの赤ちゃんがだいぶ動き回るようになっています。
自分で片手をついて上体を起こしてみたり、立ち上がろうとしてみたり、親とは別の方に進もうとしてみたり、かなり動きが出てきました。
そのためなかなかピントが合わず、いまいちぶれた写真ばかりです。
さて。
お知らせしていた通り、クマタカ「錬(れん)」のフライトガイドが今日から始まりました。
飼育員のガイドを聞きながら、クマタカの飛ぶ姿を見ることができます。
午後1時半から、遊園地の広場で行っています。
詳細はお知らせをご覧ください。
冬になり、陽が短くなってきました。
暖かくして動物園までお越しください。
2015年12月6日(日曜日) ホッキョクグマの誕生会
ホッキョクグマのツヨシ(メス:2003年12月11日生)とミルク(メス:2012年12月4日生)の誕生会を開催いたしました。およそ150名ほどの皆様にご参加いただきました。
誕生会では、園長の挨拶の後、まず参加者の皆様と一緒にハッピバースデーを歌った後、ツヨシにスタッフ手製のバースデーケーキをプレゼント。雪をベースにした2段重ねのケーキで、1段目と2段目の間に牛肉、トップには全国のファンの皆様からいただいたリンゴ、ナシ、柿、ブドウ、プチトマトなどで飾り付けました。ツヨシの後は、ミルクにプレゼントしました。2頭ともおいしそうに食べました。
ケーキのプレゼントの後は、発泡スチロール協会様から誕生会用にいただいていたニジマスを、2頭にプレゼント。ニジマスもおいしそうに食べました。
つづいて、ツヨシには誕生会参加者の皆様に書いていただいたメッセージ入りの浮きがプレゼントされました。その後、飼育担当からツヨシとミルクの近況報告がありました。
さて、ツヨシとミルクの誕生会に、全国からたくさんのプレゼントが届きました。この場を借りてお礼申し上げます。
また、ミルクの母親「クルミ」がお嫁入りしている秋田県男鹿水族館からも、誕生日の玩具のプレゼントが届きました。
誕生会では、来春に横浜市立よこはま動物園ズーラシアにお嫁入りするツヨシへのメッセージコーナーも設置。多くの皆さまからメッセージをいただきました。
このメッセージは、ツヨシがお嫁入りするときにズーラシアへ持たせる予定です。
誕生会の参加者には100組様限定で、釧路市動物園誕生会オリジナルカードをプレゼントしました。
誕生会終了後には、釧路市動物園サポーターのツヨシプロジェクト様との共催で、じゃんけん大会。釧路市動物園のスタッフが撮影したツヨシとミルクの写真、男鹿水族館のスタッフから贈らたかわいいイラスト色紙等がプレゼントされました。
なお、ツヨシのお嫁入り日が決まりましたら、改めて壮行会を開催いたします。
2015年12月4日(金曜日) 器用な人々 その2
12月になりました。
そろそろ温度計も氷点下を指すようになり、園路の水たまりにも氷が張ります。
白鳥池もほぼ氷で覆われ、木々の葉も落ち、少し物寂しい風景となりました。
オオハクチョウの展示は、また来春までお待ちください。
寒い日には、水の中にあまり入りたがりません。
そろそろ外気温よりは水温の方が高いと思うのですが、そういう理屈でもないのでしょうか。
既にご案内もしておりますが、雪が降ったため今年のペンギンウォーキングは終了しております。
また来シーズン、お楽しみください。
ちょっと映りこみもしていますが、ヒグマたちです。
日の当たるところで、のんびりと座り込んでいます。
ここのところ、収容に時間がかかるため、収容時間を午後3時に早めております。
動物の健康管理のため、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
ゼニガタアザラシのセイッチが、顔だけ水面から出して、立ったまま寝ているところです。
確かに、呼吸のために浮き上がる必要がないので合理的なのかもしれませんが。
こんな器用な寝方をしているのは初めて見ました。
さて、今日のホッキョクグマ舎ですが。
今日はお客様から差し入れのソリをいただきました。
いつもありがとうございます。
早速、ミルクが遊んでいます。
回したり持ったり踏んづけたり。
なお、持って歩いていたとの話でしたが、残念ながら立ち会えなかったので写真を撮り損ねました。
最終的には、真っ二つに折ってしまいました。
以前に入れたものよりちょっと分厚いものだそうなんですが、今回は1日持ちませんでした。
ミルクも大きくなりましたし、力もその分強くなったということなのでしょう。
その後、いつもの通り、砂場でゴロゴロしてクロクマに変身しました。
ソリも気になったのか、持って行っています。
既にご案内しておりますが。
明後日、12月6日はホッキョクグマの誕生会が行われます。
皆様お誘いあわせの上、動物園までお越しください。
このページに関するお問い合わせ
生涯学習部 動物園 管理飼育展示担当
〒085-0204 北海道釧路市阿寒町下仁々志別11番 釧路市動物園
電話:0154-56-2121 ファクス:0154-56-2140
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