衛生管理・鮮度保持技術情報
釧路市は、水産業、水産加工業が盛んな港町です。これらの地域産業を発展させるため、市内企業が衛生管理・鮮度保持技術を開発し、今では、市内・道内をはじめ、全国各地の漁船や漁港、水産加工場に導入されています。
さらに、釧路商工会議所及び釧路工業技術センターとの連携のもと、独立行政法人国際協力機構(JICA)の事業により、ベトナム・ダナン市の漁港や漁船に、釧路の衛生管理・鮮度保持技術を導入し、漁港の衛生管理や漁獲水産物の鮮度保持に取り組んでいます。
このページでは、これらの優れた技術を持つ市内企業について紹介します。
有限会社エスティテクノス
有限会社エスティテクノスは、海水を電気分解し、殺菌能力の高い次亜塩素酸を含んだ水を生成する「電解殺菌装置」を製造している会社です。
この装置により生成された水は、薬品添加を一切せず、高い洗浄力を発揮し、洗浄水として幅広い用途で活用できます。
また、運転管理など手間いらずの安定した処理能力、高い耐久性、メンテナンスの容易さも好評です。
株式会社昭和冷凍プラント
株式会社昭和冷凍プラントは、窒素を活用した「窒素水」・「窒素氷」を生産する機械を製造しています。
窒素氷とは、酸素をほとんど含まない氷であり、この氷を使用することで、生鮮食品の品質劣化の原因となる酸化及び細菌増殖を抑制し、より長く鮮度を保持することができます。
株式会社昭和冷凍プラントは、これらの技術により、2018年(平成30年)に第7回ものづくり日本大賞で「優秀賞」を受賞したほか、多くの賞を受賞しています。
株式会社ニッコー
株式会社ニッコーは、海水・塩水から連続的にシルクアイス、および冷海水を生産する機械「海氷」を製造しています。
このシルクアイスは、粒子が非常に細かいシャーベット状の氷で、冷却速度が非常に速く、マイナス温度を長く保ちながら魚体を包み込み、傷つけることなく冷却し、菌の繁殖を抑制する効果があります。
株式会社ニッコーは、この「海氷」により、2018年(平成30年)に第7回ものづくり日本大賞で最高賞の「内閣総理大臣賞」を受賞したほか、多くの賞を受賞しています。
鮮度保持技術の検証
釧路市が2002年(平成14年)に開設した釧路工業技術センターでは、2017年(平成29年)に「鮮度」を簡易的に計測する機器「鮮度チェッカー」を整備しています。この機器を使用することにより、「鮮度が良いときの成分」と「鮮度が悪くなるとできる成分」を電気泳動で分離し、鮮度の指標である「K値」を簡易に求めることができます。使用料金は、1時間あたり860円(税込)、1日あたり6,080円(税込)です。
このページに関するお問い合わせ
産業振興部 産業推進室 産業推進係
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