2013年2月のどうぶつえん日記
2月3日(日曜日) クマタカ「錬(れん)」フライト
今日の錬のフライトは強風のため、中止しました。その代り、手の上に据え(乗せ)た状態でガイドと写真撮影を行いました。冬場の天候の悪い日は、錬の安全を第一に考えて、急遽中止になることもありますのでご了承ください。
これからは、フライトの見どころをすこしずつお知らせしていきたいと思います。
錬フライト・ここが見どころ!!Ver.1「スタート姿勢」
見てください、この前傾姿勢!!猛禽はアスリートと言われますが、この姿勢だけでもうなずけます。
地面に水平どころかさらに頭が下がっています。まるで陸上選手の様です。
ちょっとカメラ目線。
別の角度、後から見るとこうなります。
ここから一気に飛び立って行く訳です。飛ぶためにはこれだけのエネルギーが必要ということですね。次回からは皆さんもぜひスタートに注目してみてくださいね!!
エゾリス舎大掃除
昨年12月17日、年に2回のエゾリス舎の大掃除をしました。
いつも元気に駆け回るトンネルの中も、半年かけてエゾリスが蓄えたクルミや食べカスなどでいっぱい。飼育員総出でトンネルを外して掃除をします。
トンネルは黒い筒のところで外せるようになっているので、一部を外して斜めにして、ゴミを転がり出します。
外せないところは皆で叩いて、バウンドさせて転がします。叩く、叩く…、リズミカルにひたすら叩きます。
ゴミ箱一杯取れました。
エゾリス担当者は小柄な女性なので、この小さなケージの中に入って掃除をします。エゾリスと一緒に展示しちゃう!?
そして、掃除だけでは終わりません。掃除の後は1頭、1頭捕まえます。
動物も人もケガをしないよう安全に動物を押さえることを「保定」と言います。エゾリスの歯は鋭いので、咬まれても大丈夫なように、保定するときは革手袋を使います。捕まえられたエゾリスは心臓がドッキドキです。
できるだけストレスをかけないよう、短時間で終わらせます。マイクロチップで個体番号を確認したあとは袋に入れて体重を測ります。駆虫剤を投与して終了。この間、5分程。ベテラン飼育員の技が冴えます。
きれいになったトンネルを元気に走り回るエゾリスに会いに来てくださいね。
ライオン・アキラの健康診断 1月30日(水曜日)
猛獣担当者がシュート(動物用通路)の中でなにやら行っております。何をしているかといいますと・・・。
シュートの先にあるスクイーズ・ケージにライオン・アキラを追い込み、ワクチンを打つだけの予定だったのですが・・・。
スクイーズ・ケージというのは、ケージの奥に動く壁があって、動物が入ったあと、その壁を手前の檻に寄せて動けなくし、処置できる優れものです。
なんと、スクイーズ・ケージの手前で腰が抜けて、進むことも戻ることもできなくなってしまったのです・・・。文字通り腰が抜け、立つこともままならない。そんなライオン見たことありません。
仕方がないので、シュートの中で吹矢で麻酔をかけ、力技で引っ張り出す「だけ」。
「だけ」なのですが、これがなかなかスムーズに行かないのです。
肝っ玉は小さいけれど、なにせ体は立派なので重い上に、シュートの中は狭くて数人しか入らず、力も十分に発揮できません。
体の下にシートを敷き、ロープをかけてなんとかかんとかケージの中に引っ張り出しました。凍える寒さの中、皆汗だくです。
ということで、せっかく麻酔をかけたので、急遽、健康診断をすることになりました。
ジャッキでケージを持ち上げて体重計に載せます。
残念ながら体重計が不調・・・。でも確実に来園時より太っています。少し減量しなければなりません。
ワクチンを打ち、採血をします。普段、触ることができないので、いろいろなところを触って確認をします。
拮抗剤を打って終了!
なのですが、麻酔が覚めても、寝室に戻るのに躊躇しまくりの臆病者のアキラでした。
あー、本当はユウキもワクチンを打つはずだったのになぁ・・・。アキラのおかげで来週に持ち越しです。
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