2013年6月のどうぶつえん日記
6月29日(土曜日) 実感、森の中の動物園
霧の街釧路は夏でも25℃を切る冷涼な土地。それでも、一歩阿寒の谷に入った地にある釧路市動物園は、市内よりも4℃ほど暖かく、7月に入ると、時には日中30℃を超えることもあります。そんな夏を待っているかのように青々と生い茂ったミズナラの木々の木漏れ日に、また風に揺れて擦りあう葉の音に一瞬心を奪われました。「あーっ、森の動物園だ」。もちろん、夏の森につきものの蚊にも悩まされ、また草刈りで汗だくになる季節にもなってしまったという現実も脳裏に・・・。
6月28日(金曜日) 保護されたエゾモモンガの子、こんなに大きくなりました!
先月9日に保護されたエゾモモンガの赤ちゃんは、すっかりモモンガらしくなりました。でも、まだミルクを飲んでいます。飲む力はずいぶん強く、ジュバッジュバッと音をたてて飲みます。目もくりくりしてとてもかわいらしいです。
6月14日(金曜日) トナカイの仔に目印
5月26日から6月12日までに、かわいらしいトナカイの子ども(赤ちゃん)が4頭生まれました。このため、誰が誰なのかわかるように、昨日、まずは2頭の耳に獣医さんが印をつけました。
熱かっただろうね。でも、誰が誰だかわかるようにしないと、ちゃんとお世話できないから、ごめんなさいね。


6月12日(水曜日) 保護エゾモモンガ、成育中
5月9日に保護収容されたときは小さく、毛も生えていない赤子状態でしたが、今やすっかりとエゾモモンガらしくなっています。タオルにくるまって眠っている姿はとてもかわいらしいです。ミルクの時間には這い回って手からするりと抜け出したりと、前肢後肢もしっかりしてきました。門歯も見えています。しかし、まだ目は開いていません。目があいたときの愛くるしい姿が楽しみです。


6月7日(金曜日) 北海道ゾーンの花々
釧路市動物園にも遅い春が来たと実感する季節です。北海道ゾーンのあちらこちらにかわいらしい花が咲きはじめました。谷地坊主にも緑の花が咲き、緑の一面となりつつある北海道ゾーンでもあります。小鳥のセンダイムシクイやアオジが囀り、ベニマシコのかわいらしい声も聞こえ、またキツツキのアカゲラが木をたたくドラミングの音も大きく響きわたり、トンボ池ではオタマジャクシがゴニョゴニョと動きまわるなど、一段と賑やかになってきました。ふと丘を見ると、なんとエゾカンゾウが2輪咲いていました。野鳥や植物も楽しみな釧路市動物園の季節が到来しました。
6月7日(金曜日) 残念ながら、保護したエゾモモンガ幼獣3頭のうち2頭が亡くなりました
5月9日に釧路市動物園に搬入されたエゾモモンガ3頭の哺育を昼夜行っておりましたが、残念ながら2頭が死亡しました。死亡した1頭はオスで、保育器温度が低めだったようで、消化不良を起こし、消化管内にガスがたまって、肺出血をおこして死亡しました(5月25日)。5月29日には、メスが誤嚥による肺炎が原因で死亡しました。残りの1頭(オス)は元気で、まだ開眼していませんが、体毛はかなり伸びてきました。この子が無事育つよう、スタッフ一同、一生懸命世話を続けております。
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