シマフクロウ
フクロウ目 フクロウ科
特徴
天然記念物
- 環境省レッドリスト 絶滅危惧1A類(CR)
ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 - ワシントン条約 附属書2
現在必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが、その取引を規制しなければ絶滅のおそれのある種になるおそれのあるもの
シマフクロウは世界で最も大型のフクロウで、魚が主食です。分布は北海道・南千島、サハリン・ウスリー地方に限られ、後者は別亜種となっています。北海道での生息数は100つがい程度で、絶滅の危機に瀕しています。
当園ではヒグマ舎からハクチョウ池に下りていく通路の途中と、展示館前で展示しています。
シマフクロウの繁殖について
- 1995年4月
- シマフクロウの繁殖に成功 メス1羽(愛称:ムム)
- 1996年4月
- シマフクロウの繁殖に成功 メス2羽(1羽死亡・1羽放鳥)
- 1997年4月
- シマフクロウの繁殖に成功 オス1羽(愛称:ロロ)
- 1998年4月
- シマフクロウの人工孵化に成功 メス1羽(愛称:ポッポ)
- 1999年4月
- シマフクロウ3世(ムムの子)の繁殖に成功 オス1羽(愛称:クク)
- 2005年4月
- シマフクロウ3世(ムムの子)の繁殖に成功 メス1羽(愛称:ぺぺ)
- 2006年4月
- シマフクロウ3世(ムムの子)の繁殖に成功 オス1羽(愛称:トト)
- 2006年4月
- シマフクロウの人工孵化に成功 メス1羽(愛称:メメ)
- 2007年4月
- シマフクロウ3世(ムムの子)の繁殖に成功 オス1羽(愛称:ボーボー)
- 2008年4月
- アカン(オス)、ポッポ(メス)の繁殖に成功 メス1羽(愛称:愛花)
- 2010年4月
- トカチ(オス)、ムム(メス)の繁殖に成功 オス1羽・メス1羽(愛称:クック・ロック)
- 2017年4月
- フラト(オス)、ラライ(メス)の繁殖に成功 メス1羽(愛称:コララ)
- 2018年4月
- フラト(オス)、ラライ(メス)の繁殖に成功 オス1羽(愛称:ココラ)
- 2019年4月
- フラト(オス)、ラライ(メス)の繁殖に成功 メス2羽(愛称:アオイ、アカネ)
- 2020年3月
- フラト(オス)、ラライ(メス)の繁殖に成功 メス1羽
- 2020年4月
- トカチ(オス)、ムム(メス)の繁殖に成功 メス1羽、不明1羽(数日後に死亡)
- 2022年5月
- トカチ(オス)、ムム(メス)の人工孵化に成功 オス1羽(82日目に死亡)
1995年に世界で初めて飼育下での繁殖に成功しました。2000年10月に野生からオス1羽(愛称:トカチ)を導入し、新しいペア構成を始めました。このペアで2005年4月に6年ぶりの繁殖に成功しました。さらに2006年には人工ふ化で1羽、自然ふ化で1羽、合計2羽の繁殖に成功しています。
産卵について
これまでの代表的なペアとして、メスのムム(1995年当園生まれ)とオスのトカチ(1999年十勝で保護)のペアがいました。(トカチは2022年死亡)
2005年、2006年の有精卵をポッポに抱いてもらって3世の繁殖に成功しています。2007年には同ペアに卵を抱いてもらい、繁殖に成功しています。2008年も産卵しましたが、うまく孵化しませんでした。2009年は孵化したものの育ちませんでした。2010年には14年ぶりに2羽の繁殖に成功しました。そして更に、2020年に10年ぶりに1羽の繁殖に成功しました。
非公開ケージにはポッポが、最初はククと、その後はアカンと一緒に暮らしていました。2005年にはククと一緒に、ムムの有精卵を抱いてもらい無事に育ててもらいました。
人工ふ化したシマフクロウ(ポッポ)がちゃんと子育てしたことは増殖事業にとって大きな前進です。2006年には父親のアカンとペアにしたところ、有精卵を産みました。これは人工ふ化させ、人間が育てました。2007年はふ化しましたが育たず残念な結果になりましたが、2008年は繁殖に成功しました。
人工ふ化したヒナの様子(2006年)
ふ化初日
生後15日目
生後94日目
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