シマフクロウ

ページ番号1001573  更新日 2023年7月6日

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フクロウ目 フクロウ科

写真:シマフクロウ

特徴

天然記念物

  • 環境省レッドリスト 絶滅危惧1A類(CR)
    ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種
  • ワシントン条約 附属書2
    現在必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが、その取引を規制しなければ絶滅のおそれのある種になるおそれのあるもの

シマフクロウは世界で最も大型のフクロウで、魚が主食です。分布は北海道・南千島、サハリン・ウスリー地方に限られ、後者は別亜種となっています。北海道での生息数は165羽程度で、絶滅の危機に瀕しています。
当園ではヒグマ牧場からハクチョウ池に下りていく通路の途中と、展示館前でも展示しています。

シマフクロウの繁殖について

写真:ふ化後36日目のシマフクロウ

写真:ふ化後48日目、巣立ち1日前のシマフクロウ

1995年4月
シマフクロウの繁殖に成功 メス1羽(愛称:ムム)
1996年4月
シマフクロウの繁殖に成功 メス2羽(1羽死亡・1羽放鳥)
1997年4月
シマフクロウの繁殖に成功 オス1羽(愛称:ロロ)
1998年4月
シマフクロウの人工孵化に成功 メス1羽(愛称:ポッポ)
1999年4月
シマフクロウ3世(ムムの子)の繁殖に成功 オス1羽(愛称:クク)
2005年4月
シマフクロウ3世(ムムの子)の繁殖に成功 メス1羽(愛称:ぺぺ)
2006年4月
シマフクロウ3世(ムムの子)の繁殖に成功 オス1羽(愛称:トト)
2006年4月
シマフクロウの人工孵化に成功(2回目) メス1羽(愛称:メメ)
2007年4月
シマフクロウ3世(ムムの子)の繁殖に成功 オス1羽(愛称:ボーボー)
2008年4月
アカン(オス)、ポッポ(メス)の3回目の繁殖に成功 メス1羽(愛称:愛花)
2010年4月
トカチ(オス)、ムム(メス)の繁殖に成功 オス1羽・メス1羽(愛称:クック・ロック)
2017年4月
フラト(オス)、ラライ(メス)の繁殖に成功 メス1羽(愛称:コララ)
2018年4月
フラト(オス)、ラライ(メス)の繁殖に成功 オス1羽(愛称:ココラ)
2019年4月
フラト(オス)、ラライ(メス)の繁殖に成功 メス2羽(愛称:アオイ、アカネ)
2020年3月
フラト(オス)、ラライ(メス)の繁殖に成功 メス1羽
2020年4月
トカチ(オス)、ムム(メス)の繁殖に成功 メス1羽、不明1羽(数日後に死亡)

1995年に世界で初めて飼育下での繁殖に成功しました。2000年10月に野生からオス1羽(愛称:トカチ)を導入し、新しいペア構成を始めました。このペアで2005年4月に6年ぶりの繁殖に成功しました。さらに2006年には人工ふ化で1羽、自然ふ化で1羽、合計2羽の繁殖に成功しています。

2007年は、トカチ(オス)とムム(メス)のペアで、2008年にはアカン(オス)とポッポ(メス)のペアで繁殖しています。

産卵について

これまでの代表的なペアとして、メスのムム(1995年当園生まれ)とオスのトカチ(1999年十勝で保護)のペアがいました。(トカチは2022年死亡)

写真:シマフクロウのメス「ムム」とオスの「トカチ」


2005年、2006年の有精卵をポッポに抱いてもらって3世の繁殖に成功しています。2007年には同ペアに卵を抱いてもらい、繁殖に成功しています。2008年も産卵しましたが、うまく孵化しませんでした。2009年は孵化したものの育ちませんでした。2010年には14年ぶりに2羽の繁殖に成功しました。そして更に、2020年に10年ぶりに1羽の繁殖に成功しました。

写真:2個の卵


非公開ケージにはポッポが、最初はククと、その後はアカンと一緒に暮らしていました。2005年にはククと一緒に、ムムの有精卵を抱いてもらい無事に育ててもらいました。
人工ふ化したシマフクロウがちゃんと子育てしたことは増殖事業にとって大きな前進です。2006年には父親のアカンとペアにしたところ、有精卵を産みました。これは人工ふ化させ、人間が育てました。2007年はふ化しましたが育たず残念な結果になりましたが、2008年は繁殖に成功しました。

写真:巣立ちしたシマフクロウ

人工ふ化したヒナの様子(2006年)

ふ化初日

写真:ふ化初日のヒナ

生後15日目

写真:ふ化後15日目

生後94日目

写真:ふ化後94日目

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